絢の軌跡   作:ゆーゆ

25 / 93
翌月への想い

黒板の脇に掛けられた時計に目をやる。

残された時間はあと15分。大問はあと1つだから、いいペースだ。

 

数ある教科の中でも、一番苦手意識を感じていたのがこの数学だ。

数を学ぶためにXだのYだの、数字以外の文字が羅列される意味が分からなかった。

 

(えーと、辺AB上に点Cがある場合、もとの三角柱に組み立て直した時に・・・・・・)

 

この独特の言い回しも気に入らなかった。

図を書いてこことここ、と示してくれれば早い話だろうに。

私と同じように数学が苦手と言っていたエリオットも、同じような理由なのかもしれない。

 

だが今となっては、鮮明に頭の中に三角柱が浮かんでくる。

基本的な考え方や公式を頭に叩き込めば、あとはその応用だ。

やたらと暗記を伴う科目に比べれば、私はこの数学が好きになり始めていた。

 

「おーし、そこまでだ。ペンを置け」

 

マカロフ教官の気怠そうな指示に従い、答案用紙にペンを置く。

試験というのは不思議なもので、気付いた時には時計が一周してしまっている感覚だ。

普段の授業では終了のチャイムが鳴るまで時計と睨めっこしているというのに。

 

「あー、終わったぁ・・・・・・」

 

力なく机の上に突っ伏してしまう。

右隣の机に顔を向けると、私と同じようにしてフィーがこちらを見ながら机に頭を預けていた。

 

「どうだった?」

「聞かないで」

「あはは。目がヤバいよ、フィー」

 

いつもはあっちこっちにはねている銀髪の毛先が、今は力なく項垂れているように見える。

《Ⅶ組》では最年少の彼女だ。それだけでも人一倍苦労があったに違いない。

 

「そういえば・・・・・・平気そうにしてるからすっかり忘れてたけど、もう手首は大丈夫なの?」

「ん。エマが薬を塗ってくれたら治った」

「あー、あの万能特効薬」

 

勿論、私が勝手にそう名付けただけだ。

以前に一度、あの塗り薬のお世話になったことがあったが、そう呼びたくなる程の効果だった。

「つ、使いすぎると副作用がありまして」とエマは言っていたが、どんな副作用なのだろう。

 

「起立、礼、着席。以上」

 

マカロフ教官が1人で号令を終える。

当然、私達は席についたままである。相変わらず適当極まりない。

 

マカロフ教官が答案用紙を抱えて教室を後にすると、程なくして私達の担任であるサラ教官が軽い足取りで教室に入ってきた。

 

「いやー、4日間ホントご苦労様だったわねー♪」

 

何故か当事者である私達以上に清々しい声でサラ教官が言った。

他人事というわけでもないだろうに。

 

「ま、明日は自由行動日だし、精々鬱憤でも晴らしなさい。それと、試験の結果は来週の水曜日に返却されるわ・・・・・・そうそう、その日の午後には今月の実技テストもあるからね?」

「はぁ、それがありましたか」

「少しは空気を読んでもらいたいものだがな」

 

マキアスとユーシスが大きく溜息をつきながら愚痴をこぼした。

そういえば、その週の土曜日からは今月の特別実習が始まるはずだ。

漸く壁を乗り越えたかと思えば、また大きな壁が立ちはだかったかのような気分になる。

サラ教官が言うように、明日はゆっくりと気分転換をしたいところだ。

エマが仕立ててくれた新しいキルシェの制服に袖を通すのもいいかもしれない。

 

「それと、ガイウス。ホームルームが終わったら、学院長室に行きなさい」

「学院長室、ですか?」

「詳しい話は学院長から聞くといいわ」

 

(・・・・・・ヴァンダイク学院長?)

 

生徒を学院長室に呼び出す以上、何かしら特別な用事があるのだろう。

ヴァンダイク学院長直々にともなれば、それなりに重要な案件なのかもしれない。

 

「何だろうね。隠れてお酒でも飲んだ?」

「一緒にしないでくれ」

「あ、そうそう。アヤ、あなたも後で教官室に来なさい」

「え、私も?」

 

姉弟揃って呼び出しをくらってしまった。

私の方は、サラ教官が話したいことがあるとのことだった。

 

「隠れて酒でも飲んだのか?」

「飲んでない飲んでない」

 

前科持ちとはいえ、流石に再犯を企てる気は毛頭ない。

 

一体何の話だろう。最近は特に変わったこともなかったと思うのだが。

エマが起立の号令を掛けるまで心当たりを探ってみたが、やはり思い当たることはなかった。

 

______________________________________

 

「失礼します」

 

軽く2回ドアをノックし教官室の扉を開けると、教官達の視線が一斉に私に向けられた。

思わず緊張してしまうが、悪いことはしていない。

試験が終わった今となっては、ここは立ち入り禁止ではないはずだ。

 

「お、来たわね」

 

私を手招きするサラ教官のデスクに向かいながら、辺りを見回す。

試験終了日とあって学院全体が開放感に溢れかえっていたが、ここも例外ではないようだ。

試験の採点が残っているとはいえ、教官達にも試験の作成を含めて色々な苦労があったのだろう。

 

「そっちの椅子に座りなさい。折角だから何か飲む?」

「ああ、いいですよ。お構いなく」

「ビールは無いわよ」

「あったら引きます」

 

私とサラ教官の冗談交じりの会話が耳に入ったのか、ハインリッヒ教頭が険しい視線を送ってきた。

立場上言っていい冗談ではなかったかもしれないが、そんなあからさまに睨まないでほしい。

 

「それで、話って何ですか?」

「単刀直入に言うわ。アヤ、あなたの話よ」

 

若干小声で私にそう切り出したサラ教官の顔は、紛れもない私達の教官としての顔だった。

何となく察しはついた。多分―――そういう話だ。

 

「この帝国内でのあなたの立場は、理解しているわよね」

「・・・・・・はい」

 

ノルドの遊牧民であり、ウォーゼル家の養女であり、留学生。ただそれだけだ。

お母さんは単身でこの帝国を訪れ、命を落とした。そこに私の存在はない。

私の身の上に起きた事情を配慮し、全てが無かったことにされている。そうゼクス中将から聞いていた。

 

「概ねそれで間違いではないわ。でも、それは帝国内に限った話でしょう」

「・・・・・・クロスベル、のことですか?」

「そういうこと。あなたは相当特殊な立場にあるから、時間が掛かってしまったみたいけど・・・・・・掻い摘んで話すわね」

 

クロスベル自治州内では、ユイ・シャンファは未だ帝国へ入国して以来、行方不明者として扱われているそうだ。

一方で当の私は、ノルドからの留学生として帝国内で平穏に暮らしている。何とも奇妙な話だ。

その複雑過ぎる事情を考慮し―――ユイのクロスベル自治州、クロスベル市民としての戸籍は正式に書き換えられることが決定したらしい。

 

「あの、要するにどういうことですか?」

「何も変わらないってことよ。特例中の特例だそうだけど、手続きが終えればあなたは正式にノルド高原の遊牧民、アヤ・ウォーゼルになる。ユイはクロスベル市民ではなくなる。ただそれだけのことよ」

「それだけって・・・・・・」

 

ユイがクロスベル市民ではなくなる。

それを聞いただけで、胸の奥がズキリと痛む。

それが必要な手続きであることは理解できるが、何だか―――少し寂しいと感じてしまう。

 

「・・・・・・ねぇアヤ。言っておくけど、書類上の問題に過ぎないのよ」

「分かってます。ちょっと複雑ですけど・・・・・・私の気持ち次第ってことですよね?」

 

それは先月末にサラ教官が教えてくれたこと。

私の故郷は、ノルドでありクロスベル。どちらも私の帰るべき場所だ。

ユイというお母さんがくれた名が消えてしまうのは少々寂しいが、私が―――皆が忘れない限り、記憶と思い出は生き続ける。

 

「分かってるならいいのよ。それで、ここからが本題なんだけど」

「あれ、そうなんですか?」

「クロスベルに行きなさい」

「・・・・・・あの、もう1回言って下さい」

「クロスベルに行きなさいって言ったのよ」

「クロ・・・・・・って、ええっ!!?」

 

再び教官達の視線が私に注がれる。

唐突に切り出されては大声を上げてしまっても仕方がないだろう。

苦情はサラ教官に向けてほしい。

 

「ちょ、ちょっと。こんなところで叫ばないでよ」

「だ、だって急にそんな・・・・・・そんなこと言われても、心の準備が―――」

「別に今すぐ行けとは言ってないでしょう。少し落ち着きなさい」

 

呼吸を落ち着かせながら椅子に腰を下ろすと、サラ教官は一枚の書類をテーブルに置きながら説明してくれた。

先程の特例中の特例とやらの措置には、いくつかの手続きが必要らしい。

それは私本人が行わなければならないようで―――クロスベルに直接出向く必要があるのだという。

 

「そ、そうなんですか」

「いずれにせよ、今は市長選挙や州議会議員選挙やらでごたごたしてるみたいだし。行くにしても来月以降の方が無難だと思うわ」

「・・・・・・選挙?」

 

市長選挙は聞き取れたが、州議会何とかは後半が耳に入らなかった。

というより、こんな時期に市長選挙などあっただろうか。

幼いながらも、選挙とやらが定期的に行われていることだけは記憶に残っていた。

 

「あなたねぇ・・・・・・故郷が置かれている状況ぐらい把握しておきなさいよ」

「あ、あはは。その、すみません」

 

別に興味が無かったわけではない。

もしかしたら、無意識の内に避けていたのかもしれない。

だが今となっては話は別だ。私はもう一度あの地に足を踏み入れなければならないのだ。

 

サラ教官は一度デスクに戻ると、引き出しの中から2冊の雑誌を取り出し、それを私の膝の上に置いた。

 

「・・・・・・クロスベル、タイムズ。私これ知ってます」

「でしょうね。それを読めば大体のことは把握できると思うわ」

 

これはある程度記憶の中に残っている。

よくお父さんがコーヒーを飲みながら読んでいた雑誌の1つだ。

 

「これ帝国でも売ってるんですか?」

「ミヒュトさんに取り寄せてもらったのよ」

「ああ、あの何でも屋さん」

 

パラパラとページ捲りながら中身を確認する。

結構なボリュームだ。必要な部分に目を通すだけでも一苦労かもしれない。

 

「あの、サラ教官」

「貸してあげるわ。失くさないでよ?」

「ありがとうございます」

 

察しがよくて助かる。

雑誌の表紙には、様々な見出しが縦書き横書き入り混じって羅列されていた。

その大半が末尾の「!?」で協調されており、何だか表紙を見ているだけで暇つぶしになりそうだ。

今日の夜はこれを読みながら―――

 

(―――あれ?)

 

ふとページを捲っていた手を止め、一旦戻る。

何だか見覚えのある顔が目に入ったような気がする。

気のせいだろうか。

 

「・・・・・・特務、支援・・・・・・か・・・ろっ!?」

「ああ、それ?随分と活躍したらしいわよ。何でも―――」

 

既に教官の声は耳に入らない。

何度読んでも、どう見ても。

その顔と名前には、心当たりがある。ありすぎた。

 

「ろ、ろ、ろ―――ロイドっ!?」

 

先程とは比にならない程に視線を感じる。

ハインリッヒ教頭が声を荒げて何かを叫んでいるが、どうでもいい。

 

「ちょ、どうしたのよ?静かにしなさいってば」

「だだ、だってほら!ロイド!これロイドですよ!?嘘、何で、どうして!?」

 

私の慌てふためく声と教頭の怒鳴り声だけが、教官室に響き渡っていた。

 

___________________________________

 

教官室の扉を後ろ手に閉め、周囲の様子を窺う。

廊下には誰の姿もなく、私の足音しか聞こえない。

 

歩きながら手元の雑誌を再度開くと、ちょうど件のページが目に入ってきた。

先程強くこのページを見開きすぎて、跡がついてしまったのかもしれない。

 

(うわー・・・・・・本当にロイドだ)

 

考えてみれば、よく気付けたものだ。

昔の面影は残っているが、随分と大人っぽい。彼のお兄さんも、こんな顔付をしていたような気がする。

それに、客観的に見ても―――ちょっと格好いい。

 

「・・・・・・ロイド、警察官になったんだ」

「何を見てるんだ?」

「うわぁっ!?」

 

思わずひっくり返りそうになる。

振り返ると、いつの間にかガイウスが覗き込むようにして私の手元を見ていた。

 

「お、驚かさないでよ」

「そんなつもりはなかったんだが。それで、それは?」

「っ・・・・・・その、教頭から借りた本。テストの見直しを、ちょっと」

「警察官がどうとか言っていたな」

「政治経済の設問にあったよね」

「そういった類の本には見えないんだが」

「最近流行ってるらしいよ、こういうの」

 

我ながらバレバレ過ぎて情けなくなる。

というより、どうして私は雑誌を隠しているのだろう。そんな必要はどこにもないはずなのだが。

 

「・・・・・・まぁいい。そのうち見せてくれ」

 

ガイウスはそう言うと、正面玄関に向かって歩き始めた。

私も彼に追いつき、肩を並べて歩を進める。

 

見せたくなったら見せてくれ。そういうことなのだろう。

いつだってそうだ。こういう時は私に合わせてくれる。少し、申し訳ない。

 

「その、ごめん」

「またか。最近アヤは謝ってばかりだな」

「そうだね・・・・・・ごめ―――じゃない。そのうち・・・・・・ら、来月になったら見せるから」

 

今のは多分、自分に課した縛りだ。

これで私に逃げ道は無くなった。来月には、私はもう一度生まれ故郷に足を踏み入れなくてはいけない。

 

「そうか」

「そっちは?学院長と何の話だったの?」

「ああ。実は―――」

 

そこで言葉を切って、ガイウスは少し考えるような仕草をした後―――含み笑いをしながら、口を開いた。

 

「何でもない」

「は?」

 

私の呆れ顔を無視するように、ガイウスが私の前を行く。

何でもないわけないだろう。学院長から直々に呼び出されたというのに。

 

「ちょっと。何でもないって何?」

「そうだな。来週になったら話すとしよう」

「・・・・・・仕返し?」

「そんなところだ」

 

珍しく悪戯な笑みを浮かべながらガイウスが言う。

ここ最近、何だか彼が主導権を握る場面が多い気がする。どうも気に入らない。

入学して間もない頃、導力仕掛けのあれやこれやに目を丸くする彼を笑っていたのが随分と昔のように思えた。

 

「どうしたんだ?」

「ねぇ、言っておくけど私は―――」

 

振り返りながらガイウスの前に立ち口を開こうとした瞬間、背中に何かが接触した。

 

「うわっとっと」

 

後ろのめりになった体勢を立て直し、後方に振り返る。

何もないし、誰もいない。と思いきや、すぐ足元にその姿はあった。

 

「・・・・・・え?」

「・・・・・・君は」

 

気付いた時には、純白の制服に身を包んだ男子学生が床に膝を付きながら、見上げるようにして私を見ていた。

どうやら私がよそ見をした拍子に、角から出てきた彼に気付かず背中からぶつかってしまったようだ。

しかもその学生は―――

 

(は、ハイアームズ侯爵家の!?)

 

意識せずとも、士官学院にいれば彼に関する話は様々なところから耳に入ってくる。

四大名門の1つ、絶大な権力を誇るハイアームズ侯爵家。

あろうことか私は、その御子息に背中から体当たりしてしまったらしい。

 

「も、申し訳ありません。私なんてことを―――」

「触るなっ!!」

 

慌てて差し出した私の右手を、彼―――パトリック・T・ハイアームズは、力任せに叩き払った。

 

(うわ・・・っ・・・・・・)

 

加減などまるで感じられなかった。

感情の赴くまま、文字通り全力で叩いたのだろう。

彼の手爪と接触したのか、私の右中指の傷からは、うっすらと赤い液体が滲み出ていた。

 

「誰かと思えば・・・・・・成程。話には聞いていたが、君が外から来た姉弟の姉、というわけか」

 

無理もない、と思う。それだけの無礼をしでかしたのだ。それぐらいの自覚はある。

普段はユーシスやラウラと接しているせいで、その辺の感覚が薄れてしまいそうになる。

もしかしたら、そこにはランベルト先輩の名も入るかもしれない。

 

「あっ」

「ん?」

 

気まずそうに視線を落とした先には、サラ教官から借りた2冊のクロスベルタイムズ。

その上には、パトリックの左足があった。

立ち上がった際、気付かないうちに踏んでしまっていたのだろか。

 

「これはこれは・・・・・・フン、実に興味深い」

「あ、あの」

 

パトリックは雑誌の上に置かれた左足をそのままにして続けた。

 

「物を知らぬ蛮族が、属州ごときの低俗な雑誌を嗜むのかと思うと可笑しくてね。ふむ、実に滑稽だ」

「・・・っ・・・・・・」

 

口から出かかった言葉を強引に飲み込む。

彼の言うことはある意味で最もだ。

別にクロスベルを悪く言っているわけじゃない。ノルドを侮辱しているわけでもない。

原因は私だ。もしこの場で何かを言おうものなら、それこそ無礼に―――

 

「どいてくれ」

 

(が、ガイウス?)

 

拳を握りしめて、感情を押し殺している最中。

いつの間にか割り込むようにして、私と彼の間にガイウスが立っていた。

 

「・・・・・・何だと?」

「どいてくれと言っているんだ」

「言っている意味が分からないな。君こそ何のつもりだ」

「聞こえなかったのか?それはアヤのものだ。その足を―――」

「ガイウス!」

 

パトリックに向かって一歩踏み込もうとしていたガイウスの身体を、両腕で引き止める。

彼の胸中は想像するに容易い。それでも、今だけは駄目だ。

それが私のためであったとしても。

 

「ガイウス、下がって」

「だがあれは・・・・・・」

「いいから。お願い」

 

ガイウスを引きとめる手に力と感情を込め、訴えかけるようにして言う。

すぐに私の意図を汲み取ってくれたようで、彼は渋々ながらも引き下がってくれた。

 

「フン、野蛮で獰猛極まりない。言葉すら通じそうにないようだね」

 

パトリックが上着の襟を正しながら吐き捨てるように言った。

それを捨て台詞にして、彼は踵を返して正面玄関の方へと去って行った。

 

「アヤ、俺には理解できない」

 

玄関のドアが閉まる音と共に、ガイウスが責めるような口調で言った。

当たり前の反応であり、ここ帝国では誰もが無意識の内に蓋をしてしまう感情だろう。

 

「いいんだよ。私が悪いんだから」

「身分制度とやらか。俺は・・・・・・分からない。それよりも大切なことがあるだろう」

「いいよ。ガイウスは、それでいい」

 

理解などしなくていい。

彼には、この国の色に染まってほしくない。

 

外の世界を知ろうとするガイウスには少し申し訳ないが、私はそれでいいと思う。

先入観の無い彼の真っ直ぐな態度は、私にとっては救いだ。それが身勝手極まりない感情と分かっていても。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。