アホばっかのバカ達へ~アホメンパラダイス~   作:黒やん

46 / 65
第36問

『強化合宿二日目の日記を書きなさい』

 

土屋康太の日記

 

「前略。夜になって寝た」

 

教師のコメント

 

「前略はそうやって使うものではありません」

 

吉井明久の日記

 

「全略」

 

教師のコメント

 

「あまりに豪快な手抜きに一瞬言葉を失いました」

 

雑賀佳史の日記

 

「気分が乗らないのでパス」

 

教師のコメント

 

「何があったんですか?」

 

木下優子の日記

 

「きょうは、みんなで、がっしゅくに、きました」

 

教師のコメント

 

「何があったんですか!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「雄二。一緒に勉強できて嬉しい」 「待て翔子。とりあえず離れて周りを見てみろ。ク ラスメイトの連中が靴を脱いで俺を狙っている」

 

「とりあえずお前ら色々自重しろよ」

 

強化合宿二日目。現在FクラスとAクラスは合同授 業(自習)だ

 

「そうだよ雄二。こんな状況でよくいちゃつけるね 」

 

「明久よく見ろ。俺は一方的な被害者だぞ?」

 

「うるさいよ雄二。あっち見てみなよ」

 

「あ?」

 

――――――

 

『……佳史』

 

『………』

 

スッ(教材を片付けて移動)

 

『……あ…』

 

――――――

 

「わかった?」

 

「……雄二は自重すべき」

 

「何で全面的に俺が悪いみたいなことになってんだ !?」

 

「全く…次はあっちを見なよ」

 

――――――

 

カリカリカリカリカリカリカリ(カッターで机を突 き刺し続ける音)

 

『『『『……………』』』』

 

『坂本コロス坂本コロス坂本コロス…』

 

『リア充爆発しろリア充爆発しろリア充爆発しろ… 』

 

『pamtpjgj殺agj.ajpjmagatjm』

 

――――――

 

「みんな限界なんだよ…特に須川くんが」

 

「それこそ俺の責任じゃねぇだろうが!!」

 

~side KEIJI~

 

「にしても…良かったのかい?君もあっちに混ざっ てきた方が良かったんじゃ?」

 

「つーかちょっとくらい優子に構ってやれよ…今に もキノコが生えそうなくらい沈んでんぞアイツ」

 

「いいんだよ。俺に自分から面倒ごとに首突っ込む 趣味はねぇ…後木下の方は知らん」

 

というか愛子があの面子に入った時点でカオスにな るのは目に見えてる…あ、明久が早速やられたか

 

「はぁ…どうしてアイツらはこう騒動に巻き込まれ るのかねぇ…なぁ久保…」

 

「はぁ…何故吉井くんはあんなに無防備で可愛らし いのだろうか…」

 

あ、そうだ。コイツガチだった

 

「あ~あ…またトシがどっかにトンでっちまった」

 

「もう一種の病気だな…」

 

「それで…お前はどうすんだ?」

 

「ん?」

 

「覗きだよ覗き。正直お前がこっちに着いたら勝算 しか見えねーよ」

 

「悪いが断る」

 

「あ~…やっぱり?」

 

「ああ。今女子(特に木下姉)が絡んで来たら…」

 

「来たら?」

 

「生きたまま硫酸に漬け込んでやる」(満面の笑み )

 

「…そ、そうか…」

 

その日、やはり雄二達の覗きは失敗したそうである

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。