アホばっかのバカ達へ~アホメンパラダイス~   作:黒やん

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第18問

昔、母さんが言っていた

 

『佳史、良いことでも悪いことでもいい。自分のし たい事で一番になりなさい』

 

………正直、これは絶対に必要ないと思うが…これで いいのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…もう、勘弁してくれ

 

 

 

 

 

以上、『モテる男校内第一位』(78%)、『お兄ちゃんにしたい男子校内第一位』(98%)、罵られたい男子校内第一位』(68%)、『料理上手(和食部門)第一 位』(100%)の四冠を達成した2―F、雑賀佳史 くんのコメントでした

 

…あ、俺母さんいねぇや

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…なんでこんなに客がいないんだ?」

 

召喚大会の帰りに雄二と次をどうするのか話し合っ ていたが、教室に着くと、予想外の光景に絶句した

 

「すっからかんだな」 「お、戻ってきたようじゃの」

 

「ああ、それより秀吉、これはどういう事だ?また 常夏コンビの仕業か?」

 

「常夏コンビ?」

 

「ああ、佳史は知らなかったな、あのな…」

 

~雄二説明中~

 

「…なるほど」

 

次来たらシメる

 

「しかしのぅ、アレ以来妙な客は来ておらんぞ」

 

「だとすると…」

 

雄二がこっちを見る

 

「考えられるのは二つ。その常夏コンビが悪評を流 しているか…噂自体が独り歩きしているかだ」

 

「噂が独り歩きじゃと!?」

 

「落ち着け秀吉。確かにそれなら取り返しはつかな い…しかしそれなら間違いなく鉄人なり高橋女史な りが確認しに来る。しかし今までそれがない。つま りは常夏コンビの逆恨みだ」

 

そんな考えをしていた時…

 

「ただいま~」

 

「邪魔するぜ」

 

「明久か」

 

明久とついでに将が帰って来た

 

「将もついてきたのか?」

 

「ああ。姫路さんと島田さんと木下弟のウエイトレ ス姿…見ないわけにはいかないだろ!」

 

将はどこまで行っても変態だった

 

「…ムッツリーニとは真逆だね」

 

「…ある意味男らしいな」

 

「……そんな事実はない」

 

今更だな康太

 

「それより佳史、お客さんだよ」

 

「あ?…………唯?」

 

「…お兄ちゃん」

 

「葉月もいるですっ」

 

「なんだ、チビもいたのか」

 

「チビじゃないです!葉月ですっ!」

 

「悪い悪い、よく来たな葉月」

 

「はいですっ!赤いお兄ちゃん!」

 

目か?目のことかコルァ

 

無意識に人の急所(complex)を抉る葉月はある意 味最強だと思います

 

「で、唯。お前優香さんは?まさか一人で来たとか はないな?」

 

※清涼祭は原作と違って金土日の3日間で、大会は 金日(日は決勝のみ)の2日間で行われる…事にし といて下さい

 

「…優ねえの所」

 

「…ああ…」

 

頑張れ優子

 

「た、助かったのじゃ…」

 

『あれ?雑賀、妹か?』

 

『可愛いなあ。後10年くらいしたらお兄さんと付 き合わないか?』

 

『むしろ俺は今だからこそ付き合いたいがなぁ』

 

「お前らそこに直れ。この世の地獄をみせてやる」

 

『『すいませんしたっ!自分ふざけてました!』』

 

次はねぇぞ

 

「「ただいま~」」

 

「あ、おかえり姫路さんにみなm「瑞希!」

 

ちゃん!」

 

「「殺るわよ!」」

 

「ごぶぁっ!?」

 

…美波と瑞希が帰って来た瞬間に偶々葉月が明久に 抱きついていたため、明久がお星様となった

 

「姫路に島田か。どうやら勝ったようだな」

 

この状況で落ち着いてるお前は大概大物だと俺は思 う

 

「瑞希、そのまま首を後ろに捻って。ウチは膝を逆 方向に曲げるから」

 

「こ、こうですか?」

 

「…秀吉」

 

「うむ。明久の命は後5センチじゃ」

 

秀吉と二人で明久に合掌しながら、そんな会話をし ていた

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

「それで、この客の少なさはどういう事なの?」

 

教室を見回して言う美波

 

「そう言えば葉月、ここに来る途中で色々な話を聞 いたよ?」

 

「葉月、教えてくれないか?」

 

葉月と屈んで目線を合わせる

 

…雄二が目を細めていたが子供好き(良い意味で) なのか?

 

「えっとね…中華喫茶は汚いから行かない方がいい って」

 

噂は消しきれなかったのか…?

 

「ふむ…例の連中の妨害が続いているんだろうな。 探し出してシバき倒すか」

 

「例の連中って常夏コンビ?まさかそこまで暇じゃ ないでしょ?」

 

「いや明久、むしろそいつ等以外にそんな暇な事す るバカはいないだろ?」

 

「あ、それもそうだね」

 

「兎に角、噂の広がり具合は確かめないとな…葉月 、それはどこで聞いたんだ?」

 

「秀吉、すまないが昼休憩に入っていいか?明久と 佳史も」

 

「構わぬ。ならば姫路と島田と島田妹も一緒に行く といいじゃろ」

 

「いいの木下?じゃあ葉月、お姉ちゃんと一緒に行 こう?」

 

「はいですっ!」

 

「いいんですか?ありがとうございます。木下君」

 

「で?どこだ葉月」

 

「えっとですね…短いスカートを穿いた綺麗なお姉 さんが一杯いるお店――」

 

「何だって!?佳史、雄二、それはすぐに向かわな いと!」

 

「そうだな明久!我がFクラスの成功のために(低いアングルから)綿密に調査しないとな!」

 

バカのテンションが遂に振り切った

 

「落ち着けバカ共。多分それロクなことが「さあ! 行くぞ!」「OK雄二!」

 

もう一回捕まっちまえお前ら


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