アホばっかのバカ達へ~アホメンパラダイス~   作:黒やん

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第13問

『WTOとは何か答えなさい』

 

姫路瑞希の答え

 

「世界貿易機関」

 

教師のコメント

 

「正解です」

 

雑賀佳史の答え

 

「Want To Oleの平穏無事」

 

雑賀佳史のコメント

 

「もう二度と戻れないあの日々…」

 

教師のコメント

 

「君の身に一体何が起こったんですか!?」

 

坂本雄二の答え

 

「雑賀佳史に同じ」

 

坂本雄二のコメント

 

「考える事は同じはず…。俺達の、人生は…!」

 

教師のコメント

 

「…雑賀くん共々生きる希望を持って頑張って下さ い。相談ならいつでも聞きます」

 

木下優子と霧島翔子の答え

 

「W…私は T…当然 O…夫のモノ」

 

二人のコメント

 

「……浮気は許さない」 「私は佳史のモノで佳史は私のモノです!

 

教師のコメント

 

「雑賀くんと坂本くんの心労の原因はあなた達でし たか」

 

木下秀吉の答え

 

「W…ワシは T…とにかく O…男なのじゃ!!」

 

教師のコメント

 

「…頑張って下さい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「雄二ぃぃぃぃっ!!」」

 

明久と俺を筆頭として視聴覚室になだれ込む俺達

 

「三対二でAクラスの勝利です」

 

わかってんだよ!言われなくてもわかってんだよそ んな事は!

 

「……雄二、私の勝ち」

 

「……殺せ」

 

「良い覚悟だ!殺してやる!歯を食いしばれ!」

 

「今回ばっかりは同感だ!死をもって償えこのクソ 野郎!」

 

俺と明久がアホ雄二に制裁を下そうとするが…

 

「吉井くん、落ち着いて下さい!」 「佳史!こんな所で暴れないで!」

 

俺は優子に抱きつかれて前に進めなくなる

 

「だいたい53点ってなんだ!0点なら俺みたいに名 前の書き忘れとかあるだろうけど…」

 

「いかにも俺の全力だ」

 

「「この阿呆がぁーっ!

 

「アキ!落ち着きなさい!アンタだったら30点も 取れないでしょうが!」

 

「それについては否定しない!」

 

「お前も黙ってろドカスが!」

 

「ぐぅっ!?いつもは割と優しい佳史の罵倒はかな りダメージがっ…!」

 

明久がさめざめと泣き始め、瑞希と美波が慰めにか かっているが今はそれどころじゃない!

 

「……でも、危なかった。雄二が所詮小学校の問題 だと油断していなければ負けてた」

 

「言い訳はしねぇ」

 

………ブチッ

 

「…俺さぁ、お前に横着しないでちゃんと勉強しろ っつったよなぁ?」

 

「け、佳史?目が笑ってないぞ!?お前木刀なんてどこから出したんだ!?」

 

「…質問してんのはこっちだ」

 

「(…魔王降臨、ね)」

 

「(……優子、どういう事?)」

 

「(佳史はキレるとヤクザがビビるくらい威圧感を 出すの。普段はかなり気が長いからか、一度キレた ら手がつけられないのよ)」

 

「(普段怒らない人が怒ると恐いの典型的な例なの ね…)」

 

「(確かに佳史くんは怒りませんし…)」

 

「さァ…どうして勉強しなかったのかなァ…?」

 

「す、すみませんでしたっ!自分チョーシ乗ってま したっ!」

 

土下座で俺に謝る雄二

 

…そーかそーか。雄二の中では人の人生<面倒臭いのを回避か

 

「須川。F F F 団を使って雄二を逆さ吊りにしろ。 康太、今すぐ五寸釘と金鎚、ロウソク持って来い。 今から朝まで『新撰組・桝屋喜右衛門コース~今夜 は朝まで(痛みで)寝かせないゾッ♪~』だ」

 

「それ拷問だよな!?」

 

拷問?人聞きの悪い

 

「何言ってんだ雄二?俺がそんな事するわけねぇだ ろ?」

 

「だよな…佳史が友達にそんな事を…」

 

「最高に惨たらしく殺してやる…明日の朝日を拝め ると思うなよ?」

 

「状況悪化したぁぁっ!?」

 

俺がそんな生温い処刑で甘んずるとでも?

 

「……雑賀、雄二を殺しちゃダメ」

 

「……………チッ」

 

嫁(霧島)に感謝しろよ

 

「……ところで、約束」

 

「…………!」カチャカチャカチャ!

 

「ムッツリーニ、僕も手伝うよ!」

 

バカがなんかやってるが無視するとしよう

 

「わかっている。何でも言え」

 

そして霧島は姫路に一瞬視線を向けた後

 

「……雄二、私と付き合って」

 

と、言い放った

 

むう…『結婚して』くらいは言うと期待してたんだ が…まあ、いいか

 

そうして俺はいつも通り教室を立ち去ろうと―

 

ガシッ

 

「あら、佳史。どこに行くのかしら?」

 

―できませんでした

 

「いや、トイレに…」

 

「その前に私のお願い事“2つ”聞いて貰えないかな ?」

 

…拒否権あんの?

 

あ、無い?そうですか

 

「…って2つ!?約束は一つだろ!?」

 

「何言ってんのよ。アタシとアンタの約束で一つ、 FクラスとAクラスの契約で一つよ?」

 

…あ゛

 

「雄二ぃぃぃぃっ!てめっ…雄二ぃぃぃぃっ!」

 

絶対いつか桝屋喜右衛門コース実行してやる!

 

「まずは一つ…戦争前に言った通り、『許嫁の確定(親承認済み)』よ」

 

…しつこいようだけど拒否権は?

 

…やっぱり無い?ですよね~

 

「………」

 

「返事は?」

 

「…わーったよ」

 

「……やっぱりここは荒療治でアタシの気持ちを伝 えるしか…」ボソッ

 

ん?何か言ったか?

 

まあもうどうでもいいか~

 

…全世界の普通の付き合いが出来るカップルなんて 滅んでしまえ

 

「…うん、二つ目は…ちょっと来て」

 

そう言って手を引かれる

 

向かう先は…さっき秀吉が消えていったあの扉

 

…って待て待て待て!

 

「優子!何かしたなら謝る!謝るからサブミッショ ンだけはぁっ!!」

 

「ちょっと!アンタの中でアタシはどうなってんの よ!」

 

 

 

 

~明久side~

 

霧島さんが雄二の事を好きだったなんて…

 

世界はなんて残酷なんだ!僕達の希望がまた一つ消 えたじゃないか!

 

「……世界は、いつもこんなはずじゃなかったで満 ちている…!」

 

「ムッツリーニ…」

 

今ならそのセリフを使っても許される気がするよ…

 

「嫌だ!まだ死にたくないっ!」

 

「ちょっと!だから何にもしないってば!」

 

ふと佳史の声が聞こえたと思ったら、Aクラス専用 の資料室の前で必死に抵抗する佳史とどうにかして 引きずり込もうとしている木下さんがいた

 

…あ。ついに佳史が引きずり込まれた

 

 

 

 

 

(ここからは諸事情により音声のみお楽しみ下さい)

 

「はぁ…はぁ…何で抵抗するのよ…」

 

「俺はここで死ぬわけにはいかない…!」

 

「もう…仕方ないわね。秀吉!」

 

「うおっ!何すんだ秀吉!?離せ!」

 

「ふっふっふ…ワシだけ逝くのは納得いかん…せめ て佳史、お主だけでも…!」

 

「くっ…つーか秀吉、お前力そんな強くなかっただ ろ!?」

 

「死への恐怖が…限界を乗り越えたのじゃ…」

 

「脅迫か!?脅迫されてんのか!?」

 

「さぁ姉上!ヤるのじゃ!」

 

「待て!字を訂正しろ!この小説はR15だ!」

 

「さて、佳史。目を閉じなさい」

 

「や、やめ…むぐぅ!?」

 

ピチュ……チュ…「ん…」…チュバ…

 

「…ん、はァ…」

 

「………」

 

「どう?佳史?これで私の気持ちが…って佳史!?」

 

「………」クテッ

 

「佳史ーー!!」

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

その後僕達は、しばらくフリーズしたまんまだった

 

PS,鉄人が担任になって、美波と姫路さんに僕の 食費を潰される事が決定しました

 

…もう、寮に入ろうかな

 

…いや、でも、ゲームが……


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