ブラック・ブレット 〜Nocturnal Hawk〜   作:神武音ミィタ

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シグマのほんわかな(?)博多巡り1日です。
短いですが、手抜きじゃないよ‼︎本当だよ‼︎(笑)


第45話EX②〜微笑みのメイド〜

皆様こんにちは。明崎民間警備会社のメイド、コードネーム・シグマです。

 

博多エリアのガストレア・ヒューマン騒動は解決。今は休暇中です。

そんな私は、博多巡りを満喫中です。

東京エリアとは違った文化があり、とても興味深いのです。

 

「………。」

 

商店街を歩いているのですが、楽しいです。色々なお店があります。

 

「………あれは…。」

 

湯気の立っているお店を発見。接近してみましょう。

 

「へいらっしゃい‼︎」

 

饅頭のお店でした。

湯気とともに豚肉のいい匂いもします。

 

「一つ、お願いいたします。」

 

「あいよ‼︎120円だ‼︎」

 

しかも安い。

 

「まいどー‼︎」

 

私は再び足を進める。饅頭を一口……ふむ、中々美味しい。味付けは濃過ぎず、程よいこの味付けが肉の味を引き出しているかのようです。

 

「実緒様もご一緒なら、良かったというのに…残念です。」

 

実緒様は昨日の食事会にて食べ過ぎてしまい、本日はダウンです。

 

「仕方がありません。さて……」

 

スマートフォンでマップを開く。

ここから少し行ったところに娯楽施設があるようですね。行ってみますか。

 

 

 

「ありがとうございましたー。」

 

いつものように写真をお願いされるのは、博多でも同じです。やはり、メイド服というのは珍しいのでしょうか。

そんなこんなでゲームセンターにやってきました。実は最近、実緒様には内緒でゲームセンターに来ています。

リズムゲームというものに興味があります。

特にダンスのゲーム……カメラによる判定でのゲームに、最近は没頭しています。

クレジットを投入し、ICカードを読み込み、データをロード。

曲をセレクトし、難易度は……extreme。

 

「………っ‼︎」

 

ステップや手振りを、画面に合わせて決めていく。

やはり、何かよくは分からないのですが……楽しい。

 

「……っ………っ‼︎」

 

ターンし、決める。

評価は……perfect。

 

「オオオオオオッ‼︎」

 

周りから歓声。………どこに拍手の余地が…まぁいいでしょう。

二曲目もクリアし、私がその場を後にしようとした時でした。

 

「おいおいねーちゃんよ……」

 

男の人3人が私に歩み寄り、私の肩に手を回す。

 

「なぁ、悪いことは言わねぇからよぉ、俺たちと遊ばね?」

 

「つーかメイド服とか凄くね?ねーねー、どっかのメイド喫茶の店員?」

 

「しかもいい身体してるよなぁ……ヒヒッ…。」

 

私は男の手首を掴み……

 

「うおっ⁉︎」

 

そのまま地面に跪かせ、手首を捻る。

 

「いたたたたたっ⁉︎」

 

「……私に触るのは、およしになられた方が身の為ですよ?あとついでにお答えしますと、私はメイド喫茶の店員ではございません……正真正銘のメイドでございます。」

 

そう言い残し、足を進める。

 

「……今日は休暇ですが、ね。」

 

 

 

「美緒様、ただいま戻りました。」

 

私はホテルに戻ってきた。

 

「おかえりなさい………。」

 

美緒様はまだ寝転んでいました。

 

「まだ体調は優れないようですね。」

 

「昨日食べ過ぎたから……ね……。」

 

「今日の夕食は各自ですので、あとで何か買ってきます。何か軽いものでよろしかったでしょうか?」

 

「うーん…じゃコンビニのサンドイッチ。野菜沢山なやつ。」

 

「かしこまりました。」

 

私はコンビニに向かう。部屋を出ると……リコ様とプサイ様が。

 

「あ、シグマ‼︎」

 

リコ様が駆け寄る。

 

「リコ様。プサイ様。今から夕飯ですか?」

 

「あぁ、おでんの美味しそうな店があったのでな。今から行くところでござる。」

 

「シグマもどう?」

 

「申し訳ありません。お気持ちは嬉しいのですが、美緒様の夕飯とケアをしなくてはならないので……。」

 

「そっか……美緒お姉ちゃんにお大事にって言っといて‼︎」

 

「はい、それでは行ってらっしゃいませ。」

 

去る二人に頭を下げる。

 

「私も行きましょうか。」

 

 

 

「美緒様。」

 

夕飯を買ってホテルに再び戻ってくる。

 

「ありがとシグマ……っと。」

 

起き上がる美緒様に袋を渡す。

 

「とりあえず買ってきました。食べましょう。」

 

「うん。ごめんねシグマ。私のせいで……他に食べたいものとかあったよね?ホントごめん……。」

 

落ち込む美緒様。その頭に手を置く。

 

「お気になさらず。それに……主人の体調の管理も、メイドの勤めですから。」

 

「……シグマ。いつもありがとね。」

 

微笑む美緒様。私も……微笑み返した。

 

「………こちらこそ、です。」

 

 




第2部の方もストーリーは大方出来上がりました。
あと二話ほど、EXをお楽しみください。
次回は火乃ちゃんのお話です。

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