ブラック・ブレット 〜Nocturnal Hawk〜 作:神武音ミィタ
短いですが、手抜きじゃないよ‼︎本当だよ‼︎(笑)
皆様こんにちは。明崎民間警備会社のメイド、コードネーム・シグマです。
博多エリアのガストレア・ヒューマン騒動は解決。今は休暇中です。
そんな私は、博多巡りを満喫中です。
東京エリアとは違った文化があり、とても興味深いのです。
「………。」
商店街を歩いているのですが、楽しいです。色々なお店があります。
「………あれは…。」
湯気の立っているお店を発見。接近してみましょう。
「へいらっしゃい‼︎」
饅頭のお店でした。
湯気とともに豚肉のいい匂いもします。
「一つ、お願いいたします。」
「あいよ‼︎120円だ‼︎」
しかも安い。
「まいどー‼︎」
私は再び足を進める。饅頭を一口……ふむ、中々美味しい。味付けは濃過ぎず、程よいこの味付けが肉の味を引き出しているかのようです。
「実緒様もご一緒なら、良かったというのに…残念です。」
実緒様は昨日の食事会にて食べ過ぎてしまい、本日はダウンです。
「仕方がありません。さて……」
スマートフォンでマップを開く。
ここから少し行ったところに娯楽施設があるようですね。行ってみますか。
「ありがとうございましたー。」
いつものように写真をお願いされるのは、博多でも同じです。やはり、メイド服というのは珍しいのでしょうか。
そんなこんなでゲームセンターにやってきました。実は最近、実緒様には内緒でゲームセンターに来ています。
リズムゲームというものに興味があります。
特にダンスのゲーム……カメラによる判定でのゲームに、最近は没頭しています。
クレジットを投入し、ICカードを読み込み、データをロード。
曲をセレクトし、難易度は……extreme。
「………っ‼︎」
ステップや手振りを、画面に合わせて決めていく。
やはり、何かよくは分からないのですが……楽しい。
「……っ………っ‼︎」
ターンし、決める。
評価は……perfect。
「オオオオオオッ‼︎」
周りから歓声。………どこに拍手の余地が…まぁいいでしょう。
二曲目もクリアし、私がその場を後にしようとした時でした。
「おいおいねーちゃんよ……」
男の人3人が私に歩み寄り、私の肩に手を回す。
「なぁ、悪いことは言わねぇからよぉ、俺たちと遊ばね?」
「つーかメイド服とか凄くね?ねーねー、どっかのメイド喫茶の店員?」
「しかもいい身体してるよなぁ……ヒヒッ…。」
私は男の手首を掴み……
「うおっ⁉︎」
そのまま地面に跪かせ、手首を捻る。
「いたたたたたっ⁉︎」
「……私に触るのは、およしになられた方が身の為ですよ?あとついでにお答えしますと、私はメイド喫茶の店員ではございません……正真正銘のメイドでございます。」
そう言い残し、足を進める。
「……今日は休暇ですが、ね。」
「美緒様、ただいま戻りました。」
私はホテルに戻ってきた。
「おかえりなさい………。」
美緒様はまだ寝転んでいました。
「まだ体調は優れないようですね。」
「昨日食べ過ぎたから……ね……。」
「今日の夕食は各自ですので、あとで何か買ってきます。何か軽いものでよろしかったでしょうか?」
「うーん…じゃコンビニのサンドイッチ。野菜沢山なやつ。」
「かしこまりました。」
私はコンビニに向かう。部屋を出ると……リコ様とプサイ様が。
「あ、シグマ‼︎」
リコ様が駆け寄る。
「リコ様。プサイ様。今から夕飯ですか?」
「あぁ、おでんの美味しそうな店があったのでな。今から行くところでござる。」
「シグマもどう?」
「申し訳ありません。お気持ちは嬉しいのですが、美緒様の夕飯とケアをしなくてはならないので……。」
「そっか……美緒お姉ちゃんにお大事にって言っといて‼︎」
「はい、それでは行ってらっしゃいませ。」
去る二人に頭を下げる。
「私も行きましょうか。」
「美緒様。」
夕飯を買ってホテルに再び戻ってくる。
「ありがとシグマ……っと。」
起き上がる美緒様に袋を渡す。
「とりあえず買ってきました。食べましょう。」
「うん。ごめんねシグマ。私のせいで……他に食べたいものとかあったよね?ホントごめん……。」
落ち込む美緒様。その頭に手を置く。
「お気になさらず。それに……主人の体調の管理も、メイドの勤めですから。」
「……シグマ。いつもありがとね。」
微笑む美緒様。私も……微笑み返した。
「………こちらこそ、です。」
第2部の方もストーリーは大方出来上がりました。
あと二話ほど、EXをお楽しみください。
次回は火乃ちゃんのお話です。