ブラック・ブレット 〜Nocturnal Hawk〜 作:神武音ミィタ
ここ最近は多忙なのです。申し訳ないです……(~_~;)
「このっ‼︎」
剣を持ったミュータントと戦う、この俺…小鳥遊 真。
両手のマシンガンの銃身とと、ミュータントの剣が接触し合う。
「お前だけはちょっと許せないんでな……徹底的にボコらせてもらうぜぇっ‼︎ 」
ミュータントは剣を振り払う。俺は距離を取り、弾丸を放つ。弾丸は弾かれる。
「うおらぁっ‼︎」
ミュータントが飛び上がり、剣を振り上げる。
そして、急降下して振り下ろす。
「っ‼︎」
俺は横に跳んで躱し、弾丸をリロード。
「ハハハ……今だゼータぁっ‼︎」
「……‼︎」
バズーカを持っていたミュータントは、俺に照準を定めていた。
「‼︎ くっ‼︎」
バズーカが放たれる。
俺は横に跳んで躱した。
「……ファイさんから聞いています。あなたが、男イニシエーターだと。」
バズーカのミュータントが、静かな声で言う。
「何だよ、物珍しいってか?」
「いいえ。あなた達イニシエーターなど、我々にとっては削除の対象……。興味など……微塵ほども湧きません。」
「ほう……言うじゃねぇか。」
そこへ、剣のミュータントが駆け出してきた。
「そう言うことだからよぉおおっ‼︎ 死にさらせぇええっ‼︎」
剣を振りかざす。俺は躱し、銃口をそのミュータントに向ける。
「遅い……と言っている‼︎」
俺はマシンガンを放つ。ミュータントの脚に弾丸が命中する。
「ぐあああっ‼︎」
ミュータントは脚を押さえる。
「この………っ‼︎ おい、ゼータっ‼︎」
バズーカのミュータントに叫ぶ、剣のミュータント。
「残念ながら、連射は出来ませんので。僕のバズーカは。」
「この役立たずがぁっ‼︎」
剣のミュータントは狂ったように叫ぶと……注射器を取り出した。
「⁉︎」
俺はマシンガンをホルスターに収め、NHライフルを構えた。
「はああっ‼︎」
私と実緒は、社長と戦っていた。私の刀と実緒のランスが、社長の刀と接触し合う。
「実緒……心音………悪いことは言わない。ここは俺の言うように……」
「あなたの……あなた達の考えは間違ってる‼︎」
実緒が叫ぶ。社長は私たちの攻撃を避け、距離を取る。
「イニシエーターだろうが、呪われた子供達だろうが……皆、生きているんですよ⁉︎ 生きている命を奪うなんて……そんなの間違ってますよ‼︎」
「社長。実緒の言う通りです。私たちが倒すべきなのはガストレアそのものです。その被害者とも言えるイニシエーターを殺すなんて………大量殺人と同じです。」
実緒の言葉に、私も口を開いた。社長は……全く表情を変えなかった。
「………俺たちは全てを奪われた‼︎ だから取り戻す…それだけだぁっ‼︎」
銃を乱射する社長。私は刀で弾き落とす。実緒もランスで弾く。
「家族も……仲間も……生き甲斐も‼︎ 全てを失った‼︎ガストレアに復讐したいがために、得てしまったミュータントの力を活かそうとしたのに……貴様らイニシエーターは、それを無にした‼︎ 機械化兵士も、イニシエーターも‼︎ この世には要らん……ミュータントこそ、世界を救うんだぁっ‼︎」
剣を構え、こちらに駆け出す。私は即座に銃を放つも、素早く避けられる。
「はあああっ‼︎」
「っ⁉︎」
刀が弾かれ、地面に突き刺さる。
「心音さん‼︎」
実緒が私の前に飛び出してきた。
社長が実緒に斬りかかる。
「‼︎」
ランスで受け止める。
「ふんっ‼︎」
社長は実緒に蹴りを入れる。
「っ‼︎」
実緒はその場にうずくまる。
「実緒っ‼︎」
「うぉらっ‼︎」
剣のミュータントは、自身の腕に注射器を突き刺した。そして、中の液体を注入する。
「カイ………それは最後の手段ということは、分かっていますか?」
バズーカのミュータントが見下すように言う。
「このままこのガキに何も出来ねーよりはマシだっ‼︎」
剣のミュータントは駆け出した。さっきよりスピードが早い。あの注射…ドーピングみたいなものか?
俺は躱す。ミュータントは先程よりは素早い刀裁きをしてくる。
「だが……お前のパターンはもう読めた。」
俺は後ろにジャンプした。
『発射可』
「はぁっ‼︎」
俺は5分チャージのNHライフルを放つ。
弾丸はミュータントの肩を捉えた。
「ぐああああああああっ‼︎」
ミュータントは吹き飛び、地面に叩きつけられた。
「くそ………がっ‼︎」
俺は剣のミュータントに歩み寄る。ミュータントの皮膚がボロボロに…腐敗している?
「ちくしょおおおおお………っ。」
剣のミュータントは動かなくなった。
「馬鹿な人だ。ま、力が伴っていなかったのが、一番の敗因ですか。」
バズーカのミュータントは静かな声で言う。
「仲間じゃなかったのかよ……その言い方は無いだろ⁉︎」
「私は、彼を仲間などとは思ってすらいなかったのですが?」
こいつ………‼︎
俺はマシンガンを構えた。
「全く……あれほど強化剤を使うなと言ったのに…馬鹿ですよね…。」
「強化剤……?」
「僕たちミュータントの強化剤です。一定時間、身体能力を上げることが出来ますが、その代償として、投与して5分以内に何らかの外傷、衝撃を受けた場合は身体の組織が崩壊する……諸刃の剣とでも言ったものですよ。」
俺はマシンガンの銃口を、そのミュータントに向けた。
「おや、あちらは決着がつきましたか。」
「⁉︎」
俺は心音と実緒ちゃんたちの方を向いた。
「っ‼︎」
社長は実緒の首筋に手刀を入れて気絶させ、実緒を担ぎ上げる。
「さ、させない‼︎」
私は駆け出したが、社長は私の足元に煙幕を張る。
「⁉︎ しま……っ‼︎」
「ここらで潮時ですね……また会いましょう。男イニシエーター。」
ミュータントは俺の足元に煙幕を張る。
「お、おい‼︎ くっ‼︎」
辺りが白くなる。
煙が消える頃には………
「……くそっ‼︎」
実緒と、ミュータントはいなくなっていた。
「そんな……実緒が……っ‼︎」
俺は心音に駆け寄る。
「心音………」
その肩に手を置く。
「社長、言ってた。私たちが、ミュータントの存在を無にしたって。」
「………そう、か。」
それ以上は何も言葉を交わさず、俺たちは重工に戻った。
「きゃっ‼︎」
私は檻の中に入れられた。そこにはリコちゃんがいた。
「実緒お姉ちゃん‼︎」
「り、リコちゃん⁉︎」
リコちゃんは私に駆け寄る。
「リコちゃん‼︎ 大丈夫⁉︎」
「うん‼︎」
良かった…無事で良かった。
そこへ………
「………」
一人の女が現れた。
私は檻越しに、彼女を見た。
「あ、シグマ‼︎」
「シグマ?」
「私たちを見張っているんだけど、私といつもお話ししてくれるの‼︎」
「……あなたは確か、ファイ様のイニシエーターの…川野 実緒様、ですか。」
無機質な声で、シグマという彼女は話す。
「……何故私を?」
「東京エリアのイニシエーターのデータの8割ほどは、私のデータベースに保存されています。」
「データベースって……あなた、ミュータント?」
「……アンドロイドに改造されたミュータント…といったところでしょうか。」
アンドロイドに改造された……?
「1度、死んだってこと?」
「わかりません。私の過去に関するデータは見つかりません。自分でも調べているのですが。」
自分でも……調べている?
「それって、自分がかつては人間だったかもしれないって、自覚はしているってこと?」
シグマは少し間を入れて口を開く。
「………よくわかりません。」
「そっか………」
私は少しだけ思った。
彼女は……敵じゃないと。
更新ペース上げたい……上げたいよぉっ‼︎
誰か私に時間とトキメキを下さいwwwww