ブラック・ブレット 〜Nocturnal Hawk〜   作:神武音ミィタ

28 / 64
久々に、てかようやく仕上がった……
一番長くなった。てか、最後のシーンに尺取り過ぎやがな……
もう、恋愛ものになってるよ、うんwwwww
あと、一番の文字数だよこれwwwww


第27話〜復活と告白〜

「はぁ………はぁ……」

 

俺は自分が使っていたらしいライフルを持っていた。かなりの重さだ。俺はこんな物を振り回していたのか………。

今の俺は戦う存在では無いのかもしれない。けど………

 

「心音さんが死んでしまうのは……嫌だ…!!」

 

俺はライフルのスイッチを押してみた。時間が表示される。なるほど、力を溜めて放つのか。そして、武器の入ったバッグを肩に下げ、俺は駆け出した。

 

 

 

 

「ふっふ〜ん。」

 

男は私の首元に刀を突きつける。

 

「くっ……!!」

 

「いいねぇ、その顔!その焦りを隠せない感じの表情!!見てて心地がいいよ!!」

 

男は器用に銃をクルクル回す。

肩に力が……!!刀を持っている方の手は辛うじて動く。けど、この男には隙がない。どうすれば……!!

 

「じゃ、終わりに……っ?」

 

…ダァン!!

 

男は刀で銃弾を弾いた。その弾丸の主は……脚に負傷を負っていたプロモーターだった。片足が震えながらも立っていた。

 

「君……ケガしてるのに無理しちゃダメだよぉ?」

 

「うるさい!民警として……お前を捕まえる!!」

 

「うざい。」

 

男はプロモーターの脚に更に弾丸を撃ち込む。

 

「ぐあああああっ!!」

 

男はその場に倒れてもがく。

 

「っ!!」

 

「さぁて、と……早くイニシエーターのお嬢ちゃんを…」

 

実緒の方を向くイニシエーター。実緒は立ち上がり、ランスを構える。

 

「抵抗しないでよ……ちょっと来てほしいだけだよぉ?」

 

「うるさいっ!!」

 

実緒はランスを振るう。男は刀で受け止める。

 

「あーもう!!」

 

男は実緒を蹴り飛ばした。実緒は吹き飛ばされ、壁に叩き付けられる。

 

「かは……っ!!」

 

実緒は気を失った。

 

「実緒!!」

 

「はい、じゃ、邪魔もいなくなったし……。」

 

ゆっくりと実緒に歩み寄る男。

 

「実緒……っ!!」

 

万事休す……なの!?

………その時だった。

 

「やめろ!!!」

 

「ん〜?」

 

男は声の方を向く。その視線の先にいたのは……

 

「!!」

 

「これ以上……誰も傷つけるな!!」

 

NHライフルを構えた真だった。

 

「真!!逃げて!!」

 

「嫌です!!」

 

真は銃口を男に向ける。

 

「はぁ……今度は何?もうめんどいんだけど?」

 

「真!!今のあなたは戦う人じゃない!!逃げて!!」

 

「確かに……俺は逃げなきゃいけない………けど!!」

 

真の表情は……覚悟を決めていた表情だった。

 

「大切な人を前にして……そんなこと、人として出来ない!!」

 

「真……」

 

「もう……うるさいなぁ!!」

 

男は駆け出す。

真はトリガーを引いた。

 

「っ!? うわあっ!!」

 

反動で真は吹っ飛び、壁に叩き付けられ……

 

「……っ。」

 

気を失った。

放たれた弾丸は、男の持っていたライフルを弾き、その銃身を破壊した。

 

「うおっ!?」

 

男は後ずさる。

 

「へぇ……中々の威力だけど、素人が使えば意味ないだろうね!勝手に気絶しちゃってさぁ!!」

 

「く……っ!!この!!」

 

私は駆け出し、刀を男に振るう。しかし、男はそれを受け止めた。

 

「もう……邪魔だっての!!」

 

私は男から腹部を蹴り飛ばされ、地面に叩きつけられた。

 

「くあっ!!!」

 

「もうさぁ……邪魔しないでよね?」

 

男は再び実緒に歩み寄り出す。

 

「実緒……っ!!」

 

 

 

 

 

…………あれ?

ここは……?

俺は目が覚めた。

………!?

実緒ちゃん!?

心音!?

危ない。皆が危ない。

 

「ははっ……なんか目が覚めたなぁ……!!」

 

俺は立ち上がる。

肩に下げたバッグの中から、二丁のマシンガンを取り出す。

そして、実緒ちゃんに歩み寄る男に、それを放った。

 

 

 

「!?」

 

男は刀で、飛んできた銃弾を弾く。が、しかし。

 

「ぐぅっ!?」

 

弾ききれず、右肩に被弾した。私は弾丸の飛んできた方を向く。

 

「!!」

 

「全く……ふぁあ…んー……なんかスッキリだわ。」

 

……………え!?

 

「お、心音。無事か?」

 

歩み寄った、その人物は……真だった。

 

「真……?記憶…が?」

 

「まだ頭いてぇな……さっきぶっ飛んで頭打ったからかな?ははっ。」

 

真は私に手を差し出す。

 

「立てるか?」

 

私はその手を握り、立ち上がる。

 

「真………!!」

 

「ここは俺に任せろ。あのプロモーターと実緒ちゃんを病院に運べ。」

 

「……うん!!」

 

私は実緒を負ぶって、プロモーターに肩を貸し、その場を離れた。

 

「真……!」

 

あとで言わないといけない事、ちゃんと言わなきゃ。

 

 

 

 

 

「貴様……よくも俺に傷つけてくれたねぇ?」

 

男は俺を睨み、刀を構える。

 

「てめぇがクズノロマなだけだ……あのくらい、躱せよクズ。」

 

「っ!!こん、のぉおおおっ!!」

 

男は駆け出し、刀を振るう。俺は後ろにジャンプしながら、両手のマシンガンを放つ。男は弾丸を刀では弾くが、追いついていない。遅すぎる。

 

「くっ!!?」

 

脚に弾丸が命中する。俺は弾をリロードする。

 

「どうしたぁ?こっちは寝起きで本調子じゃねーぞ?」

 

「くっ……!」

 

男は跪く。俺はゆっくり歩み寄り、ショットガンに持ち替える。

 

「!!」

 

「……安心しろ。死にはしないさ。死ぬ程痛いだけだ。」

 

俺は0距離で、男の両足に散弾を浴びせる。

男の脚の表面が抉れ、血が吹き出る。

 

「ぐああああああっ!!!」

 

男は脚を抑え、その場にもがく。

 

「……命だけは、助けてやる。」

 

俺はそう言い残し、武器のカバンとライフルを手に、その場を去った。

 

 

 

 

「くそ……っ!!」

 

脚を打たれた男……『カイ』は這いずりながら移動していた。

そこへ……

 

「へばっているようだな……」

 

一人の男が現れた。

 

「『ファイ』……!!」

 

「仕方が無い奴だ。」

 

『ファイ』と呼ばれたその男……信也はカイを負ぶった。

 

「酷い傷だな。」

 

「あのガキ……今度あったら叩きのめしてやる……!!」

 

信也……ファイはカイを負ぶったまま、その場を後にした。

 

 

 

 

 

 

「気を失っているだけだ。身体面の治療は施したよ。」

 

大学病院の地下の、室戸先生の部屋にいた。実緒とプロモーターはベッドで横になっている。私も先ほど、肩の治療を施してもらった。

 

「良かった……」

 

そこへ……

 

「失礼します…」

 

「!!」

 

真が来た。私は駆け寄る。

 

「真!!」

 

そして、そのまま抱きついた。

 

「ちょっ、おい!」

 

「おや、記憶が戻ったのかい?」

 

「あ、あぁ、はい。」

 

「ふふ……じゃ、私は少し外に出るよ…」

 

「え、ちょ、先生!?」

 

先生は外に出た。

私は真を見つめる。

 

「真……おかえり!」

 

 

 

 

「た……ただいま。」

 

俺は答えた。抱きつかれたまま。

 

「な、なんだよ、ニヤニヤして。」

 

「だって……不安だったんだもん…」

 

頬を膨らませる心音。な、何だ、この変な感じは……。

 

「ま、真……あのね。」

 

心音は俺から離れ、俺をまっすぐ見つめる。

 

「何、だよ……?」

 

……こいつの言う事は、大体分かってる。記憶を取り戻す前の記憶も、覚えてる。心音が……俺に顔を赤らめていた事。記憶失った俺、中々の鈍感っぷりだよな…。

 

「私……真の事がね…」

 

ちょっといじめてやるか。

 

「好きなのか?」

 

「はえっ!!?ななな、何で!?はっ!!真、もしかして……!!」

 

「……記憶失ったおれと、今の俺。どっちがだ?」

 

悩め悩め。俺は心の奥底で笑っていた。

 

「……そんなの、選べる訳ないじゃん。」

 

「…………え?」

 

心音は……また抱きついてきた。そして……

 

「……っ。」

 

「んっ!?」

 

………おい。

これは、どういうことだよ。

心音が。

俺に。

………キス、しやがった。

 

「私はもう、真の全部が大好きなんだもん……きゃっ。」

 

両手で顔を隠す。

 

「……馬鹿か。」

 

俺は微笑む。全く、こいつは……。

俺は心音を抱き寄せた。

 

「はにょっ!?ままままま、真!?」

 

俺は、耳元で囁いてやった。

 

「……同じく、だ。」

 

俺は離れ、心音を見つめる。

 

「真…………。」

 

「……約束する。俺がお前を、ずっと護る。」

 

「………うんっ!」

 

記憶を取り戻した俺は、リア充になった。

これからの戦い……辛くなるのは承知の上だ。

上等だ。俺は護り抜く。

大切な物を、この手で。

俺は心の奥で、そう誓った。

 

 




リア充になりたいぃぃぃぃぃぃいいいいいいっ!!!!!!!!!!
作者の悲痛な叫びですwwwww
二次元の嫁よ、こちらへきてよ!!!wwww

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。