ブラック・ブレット 〜Nocturnal Hawk〜   作:神武音ミィタ

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戦闘です。めっちゃ戦闘です。
夢のドリームタッグを再現しました。
ハレルゥゥウウヤァァッ‼︎な、あの人を出しました(笑)


第19話〜苦戦と共闘〜

「おい、おい‼︎くっ‼︎」

 

通信が切れた。

 

「大丈夫なの信也さん達……‼︎」

 

木更が心配そうな声を上げる。

 

「大丈夫よ、社長も実緒ちゃんも。蓮太郎くんと延珠ちゃんだって、そう簡単にやられたりしないでしょ?」

 

心音が木更の肩を叩く。

 

「心音さん………」

 

「大丈夫だ。俺たちは俺たちが出来ることをしよう。」

 

そうだ。烏丸を止める。

その思いを胸に、俺たちは走り抜けた。

 

 

 

「てやぁああっ‼︎」

 

一体一体確実にランスで突き刺す。しかし、再生力が早いため、一度に多数のダメージを与えなければいけない。

 

「おらあっ‼︎」

 

背後から飛びかかってきた。しまった……‼︎

 

「はあああっ‼︎」

 

延珠ちゃんが飛び蹴りで、その改造人間を蹴り飛ばす。

 

「大丈夫か、実緒‼︎」

 

「あ、ありがと延珠ちゃん‼︎」

 

「うおおおっ‼︎」

 

里見さんの拳が改造人間を吹っ飛ばす。

数は減ってはいるもの、まだまだ多い。

 

「くっ………埒があかねぇ‼︎」

 

「どうすれば…………⁉︎」

 

その時だった。

 

………ダァン‼︎ダァン‼︎

 

「ぐおあああっ‼︎」

 

どこからか銃撃。私は辺りを見渡した。

 

「‼︎ あれは……⁉︎」

 

満月をバックに立っている二つの人影……

 

「苦戦しているようだねぇ……里見くん?」

 

「⁉︎ その声………まさか⁉︎」

 

その人影はこちらに向かってくる。タキシードとシルクハット、マスケラを身につけた男と、青い髪をした少女……。

 

「久しぶりだねぇ……。」

 

「蛭子 影胤………‼︎」

 

「な、何故お主達がここへ⁉︎」

 

里見さんと延珠ちゃんは驚いていた。

 

「お、お前達は……⁉︎」

 

信也さんが問う。マスケラ越しに蛭子という男は答えた。

 

「安心したまえ………今回は君たちの味方さ。」

 

「何だと⁉︎」

 

「パパは、これが気に入らないの。」

 

「烏丸 凌馬を捕まえるのだろう?早く行きたまえ。」

 

蛭子は銃を、そのイニシエーターの少女は小太刀を構えた。

 

「てめぇ……何のつもりだ‼︎」

 

里見さんは叫ぶ。

 

「小比奈が言っただろう?私は気に入らないのだよ、ガストレアの力を人工的に人に宿すなど、ね。」

 

「…………」

 

里見さんは、少し間を置いて言った。

 

「………明崎さん、先に行って下さい。ここは、俺たちで片付けます。」

 

「な、なにっ⁉︎」

 

「こいつ一人だと、何をするかわかりません。もしものことを考えて、ここは俺と延珠を残して下さい。明崎は、木更さん達をお願いします。」

 

「………信也さん。」

 

私は賛成だった。恐らく、蛭子は里見さんにとって、宿命の相手……そんな感じがする。そんな人をほっておくのは出来ない。そういうことだろう。

 

「………分かった。行くぞ、実緒。」

 

「はい‼︎」

 

私と信也さんは、その場を里見さん達に任せた……。

 

 

 

 

「まさか、お前らと共闘とはな…」

 

蓮太郎は銃を構えた。

 

「ククク………今日だけさ。これが終われば、後々君を殺しにかかるかもしれないからねぇ?」

 

「そん時は、またぶっ飛ばしてやるよ。」

 

「フフフフ……それは楽しみだねぇ……。」

 

蛭子も両手に銃を構えた。

 

「延珠、分かったか?」

 

「あぁ……こいつら、頭を落とせば早く終わるぞ。実緒と明崎の戦闘はそうだった。」

 

「じゃあ、沢山斬り落とせるね‼︎ ねぇ、全部斬っていいよねパパ⁉︎」

 

小比奈は可愛らしい声で恐ろしいことを言う。

 

「もちろんだよ、我が娘よ。油断はするなよ?」

 

改造人間達は立ち上がり、蓮太郎達に向かって駆け出す。

 

「行くぞ‼︎」

 

蓮太郎達も、改造人間達に向かって行った。

 

 

 

「はぁっ‼︎」

 

通路を塞ぐ改造人間達を、NHライフルの3分チャージで一掃する。そして、走り出す。

そして、モデル・ホークの遠視能力で先を見る。

200メートル先に鉄のドア。間違いない、あそこだ。

 

「もうすぐだ‼︎」

 

 

 

 

「ヒヒヒヒヒっ‼︎ 素晴らしきかな我が人生‼︎ハレルゥゥウウヤァァッ‼︎」

 

奇声を上げながら、改造人間の身体に無数の弾丸を浴びせる。

 

「アハハハハッ‼︎ 面白いくらい斬れるー‼︎」

 

素早い動きで、改造人間の首を斬り裂く小比奈。

 

「あいつら……躊躇いもなく……」

 

蓮太郎は改造人間を銃で牽制しつつ、蛭子たちを見ていた。

 

「蓮太郎、仕方が無い。彼らはもう、人ではない。悲しいが……倒して、眠らせてやるしかない。」

 

延珠も、悲しげな顔をした。

 

「悪いのは烏丸 凌馬とか言う奴だ‼︎ 捕まえて天誅を下すのだ、蓮太郎‼︎この者達のためにも‼︎」

 

「延珠……‼︎」

 

蓮太郎は襲いかかってきた改造人間に蹴りを入れ吹っ飛ばす。

 

「………あぁ‼︎そうだな‼︎」

 

 

 

 

 

俺たちはドアの前……実験場の入り口に到着した。

 

「ここ、だね……。」

 

心音が言った。

 

「よし………。」

 

「おーい‼︎」

 

背後から声。社長と実緒だった。

 

「地上は?」

 

「里見さん達と、蛭子っていう人とそのイニシエーターが共闘しています‼︎」

 

「蛭子⁉︎」

 

「蛭子……だと⁉︎」

 

俺と木更が声を上げた。

 

「とにかく、上は大丈夫です‼︎」

 

「話は後でじっくり聞かせてもらうわよ……里見くん…‼︎」

 

俺はドアに手をかけた。

 

「行くぞ……‼︎」

 

俺はドアを開けた。そして、中に入る。広い空間だ。辺りを見渡す。薄暗さは、ダムの時と同じだ。

 

「烏丸‼︎ どこだ‼︎」

 

『おやおや……もう来たのかい。』

 

頭上のモニター……そこに、烏丸が写っていた。

俺たちはそれを見上げる。

 

『ま、想定内ではあるか。少し、彼と遊んでおいてくれたまえ………出番だ、マンティス‼︎』

 

足音が響く。すると、暗闇から出て来たのは……両手がカマキリの腕のように改造された少年。

 

『そいつらの相手をしてやりなさい。では、頼むよ……』

 

モニターが消える。

 

「くっ………行くぞ心音‼︎」

 

「⁉︎ そ、そんな……⁉︎」

 

心音は、膝をついた。

 

「おい、心音⁉︎どうした⁉︎」

 

「…………雫…くん?」

 

「え………⁉︎」

 

あの少年が………心音にここの場所を教えた、改造人間…‼︎?

 

「‼︎」

 

雫という名の少年が斬りかかってきた。

 

「危ない‼︎」

 

社長が前に出て、両手に構えた剣で防ぐ。

そして、弾く。雫は距離を置く。

 

「おい‼︎ 君が雫くんなのか⁉︎ならば、君は私たちの味方ではないのか‼︎」

 

「…………」

 

雫は何も言わない。

 

『無駄だよ、彼の洗脳は完璧さ。』

 

烏丸の声がスピーカー越しに響く。

 

「どちらにしろ、戦うしかないわね‼︎はぁっ‼︎」

 

木更が駆け出し、斬撃を放つ。雫は飛び上がり躱し、鎌を彼女に急降下して振り下ろす。

 

「‼︎」

 

そこへ、ティナが銃撃を叩き込む。雫は弾丸をくらい吹っ飛ばされるも、態勢を立て直して着地する。

 

「強い……」

 

「おい、心音‼︎ しっかりしろ‼︎」

 

心音はようやく我に返った。

 

「ご、ごめん……‼︎」

 

心音は刀を引き抜いた。

その隣で俺はNHライフルのチャージを開始。

 

「なるべく疲弊させてくれ‼︎」

 

「う、うん……‼︎」

 

心音は駆け出した。

 

「心音……‼︎」

 

 

 

「よし、こんなものかな。」

 

地下の檻の中に眠る、『タイタン』。

烏丸はそれの最終調整をしていた。

 

「この力を使い、私は実現させる……私の計画を‼︎」

 

檻を出た烏丸。

その檻の中で、壁の鎖に繋がれた巨大な改造人間。

その瞳が………赤く光った……。

 




ハレルゥゥウウヤァァッ‼︎

やってみたかった(笑)

ブラック・ブレッドのアクションフィギュア出ないかな?出たら絶対買う(笑)

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