ブラック・ブレット 〜Nocturnal Hawk〜 作:神武音ミィタ
蓮太郎に餌付けされるティナちゃんにhshsしてしまった(笑)
可愛すぎるよティナ。ティナ、マジ天使。
もう、ロリコンでいいやwww
久々のガストレア戦だった。
ステージ3のモデル・スパイダー。お決まりのやつだった。
市街地に現れ、俺と心音は現場に向かった。
「あれね。真、どうするの?」
物陰に隠れ、作戦を練る。
「少し試してみるか……」
俺は背中に背負った新装備の大型ライフル『ノクターナル・ホーク』……通称『NHライフル』を展開した。
「だ、大丈夫なの?」
「モノは試しって言うだろ?俺がこいつをチャージしている間、時間を稼いでくれ。練習がてら……頼む。」
「……分かった、無茶しないでね。」
「あぁ……‼︎」
俺はNHライフルを構え、チャージを開始した。
心音は駆け出し、モデル・スパイダーに銃弾を放つ。反撃とばかりに、脚を突き出すモデル・スパイダー。脚による攻撃は、刀と脚に装備したアンクレットで弾く。かなり有効活用してるな。
「残り、15秒…………‼︎」
14…13…12…11…
「心音、下がれっ‼︎」
心音はライフルの射程から離れた。
…7…6…5…4…
ガストレアが怯んでいる。ダメ押ししてやるぜ。
3…2…1…‼︎
『発射可』
「はあぁっ‼︎」
俺はトリガーを引いた。
「っ⁉︎ どわぁっ⁉︎」
俺は発射とともに、反動で体が後ろに吹っ飛んだ。
「ぐはっ‼︎」
そして、壁に叩きつけられた。
放たれた弾丸は、モデル・スパイダーを粉砕し、跡形も無く消滅させた。
「凄い……」
心音は呆然と立ち尽くしていた。
威力はかなりのものだ。しかし、反動が半端じゃ無い。力を入れてなかったら、肩が外れていただろうな。
「っつつ……」
俺は立ち上がり、NHライフルを折りたたんだ。
「だ、大丈夫、真?」
「あぁ………何とかな。」
「お姉ちゃんも凄いもの作ったわね……でも、さっきのって、最小力の攻撃でしょ?」
「あぁ、そうだな。最小力でこれは……少し鍛えないとな。」
NHライフルは、チャージの時間によって、威力を3段階に変更が出来る。早い順に、3分、5分、10分だ。時間をかければかけた分威力は上がる。わかりやすい武器だった。
「とりあえず、戻るか。」
「う、うん………」
俺たちはその場を後にし、会社に戻った……。
その日の深夜だった。
私は目が覚めた。
「真………?」
となりのベッドに……真がいなかった。
「‼︎」
私は起き上がった。枕元のケータイを見る。
「メール……?」
『ちょっと、鍛える。朝飯までには帰る。』
真からだった。
「もう………」
私は安心して、再び眠りについた。
「はぁ………はぁ…………っ‼︎」
いつもの森。ガストレアがいない河口付近にて、俺はトレーニングをしていた。
いつもの倍の筋トレ。いつもより、走り込んだ。そして、何よりNHライフルに耐えるためのトレーニングだ。
なんとか、5分チャージまでは吹っ飛ばされないようになった。
だが、10分チャージ……最大出力は無理だった。中出力の5分で、ようやく吹っ飛ばなくなったくらいだ。
大抵のガストレア、ステージ4までは対応できるが、問題はステージ5。
これが天の梯子をそのまま凝縮したというのなら……ステージ5のガストレアを葬り去ることが可能だ。
「はぁ………あと一回……。」
NHライフルのチャージを始める。
もちろん、10分チャージだ。
脚に力を入れる。腰にも力を入れる。
銃口は川を狙っていた。
そして、10分後。
『発射可』
俺はトリガーを引いた。
「っ、ぐあっ‼︎」
俺は吹っ飛び、地面に叩きつけられた。
放たれた弾丸は水面に着弾し、巨大な水飛沫を作った。
「っ、つつ………」
最初よりも吹っ飛ぶ距離は縮まった。これを続ければ…吹っ飛ばなくなるはずだな。
俺は立ち上がり、ライフルを折りたたんだ。
丁度朝日が登る。
「帰るか。」
俺はその場を後にした。
「ただいま……」
事務所に戻り、中へ。キッチンに心音がいた。
「おかえり、真っ。」
笑顔を向けた。分かっている、そんな感じだ。
「卵焼き、もうすぐ出来るからちょっと待ってね。」
「甘いやつか?」
「もちろん。」
俺は実緒とリコを起こしに行った。
「相当、肩に負担をかけたみたいだね……」
その昼頃。俺は匂田大学付属病院の地下……室戸 菫先生を訪ねた。定期的な身体検査だ。
「今朝、新装備の練習を…。」
床に置いた、NHライフルのケースを指差しながら言った。
「軽量化した天の梯子か……確かに負担も相当だろう。ステージ3を跡形も無く消滅させる程なのだろう?」
「そうですね………。あの、先生。」
「何かな?」
「俺の存在って……矛盾してるんでしょうか?」
先日、聖天使に言われたことを、彼女にも話した。
「まぁ、確かに私もそう思った…。しかし、君はちゃんと生きている。イニシエーターとして、ね。」
「……それを聞いて安心しましたよ。」
「まぁ、烏丸 凌馬のこともあって大変だろうが、しっかりやりたまえよ。」
「はい。それじゃ。」
俺は部屋を後にした。外で心音が待っていた。
「お待たせ。」
「うん、じゃ、戻る?」
「そうだな。」
地上へ上がろうと、階段に向かうその時だった。
「あ……。」
「あ、真さんに、心音さんじゃないですか。」
金髪のブロンド、ティナ・スプラウトが階段から降りてきた。
「あら、ティナちゃん。室戸先生のとこ?」
「はい。真さんもですか?」
「俺は、今さっき終わった。」
「そうなのですか……あの、心音さん。真さんをお借りしても良いですか?」
「え?どうして?」
「少し、真さんと話してみたいんです。よろしいですか?」
「真、どうする?」
心音は俺の方を向いた。
「俺は構わねぇぞ?」
「うん、わかった。よろしくね。じゃ、真、私先に戻るから。」
「おう、悪りぃな。」
「ありがとうございます、心音さん。」
ティナは頭を下げた。
「いえいえ。じゃ、夕飯までには帰ってきなよ?あと、浮気しちゃダメだよ?」
「なっ、何だよ浮気って⁉︎」
「冗談よ。けど、ティナちゃんに変なことしないこと‼︎」
「しねぇよ‼︎」
ったく……。
「じゃ、ティナちゃん、真をよろしく〜。」
心音は去って行った。
「……いい相棒ですね。」
ティナが俺の方を向く。
「………まぁな。」
俺は少し微笑んだ。
「菫先生のとこ、早く行けよ。ここで待っとくから。」
「はい、すみません。少々お待ちを。」
ティナは菫先生の元へ向かった。
俺は廊下の壁に寄りかかる。
「ティナ・スプラウト……」
噂には聞いている。かつては単独のIP序列二桁のスナイパーだったと。聖天使を暗殺しようとしたものの、現在は天童民間警備会社のイニシエーターとして、俺と同じように戦っている。
「色々と話が合うかもな、同業者として。」
俺は廊下の壁に寄りかかったまま、ティナを待った。
次回は真とティナちゃんの対談です‼︎
え、フラグ?何のことカナー?(すっとぼけ)(笑)