ブラック・ブレット 〜Nocturnal Hawk〜   作:神武音ミィタ

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原作アニメ6話を見ました。
蓮太郎に餌付けされるティナちゃんにhshsしてしまった(笑)
可愛すぎるよティナ。ティナ、マジ天使。
もう、ロリコンでいいやwww


第16話〜練習と同業者〜

久々のガストレア戦だった。

ステージ3のモデル・スパイダー。お決まりのやつだった。

市街地に現れ、俺と心音は現場に向かった。

 

「あれね。真、どうするの?」

 

物陰に隠れ、作戦を練る。

 

「少し試してみるか……」

 

俺は背中に背負った新装備の大型ライフル『ノクターナル・ホーク』……通称『NHライフル』を展開した。

 

「だ、大丈夫なの?」

 

「モノは試しって言うだろ?俺がこいつをチャージしている間、時間を稼いでくれ。練習がてら……頼む。」

 

「……分かった、無茶しないでね。」

 

「あぁ……‼︎」

 

俺はNHライフルを構え、チャージを開始した。

心音は駆け出し、モデル・スパイダーに銃弾を放つ。反撃とばかりに、脚を突き出すモデル・スパイダー。脚による攻撃は、刀と脚に装備したアンクレットで弾く。かなり有効活用してるな。

 

「残り、15秒…………‼︎」

 

14…13…12…11…

 

「心音、下がれっ‼︎」

 

心音はライフルの射程から離れた。

 

…7…6…5…4…

 

ガストレアが怯んでいる。ダメ押ししてやるぜ。

 

3…2…1…‼︎

 

『発射可』

 

「はあぁっ‼︎」

 

俺はトリガーを引いた。

 

「っ⁉︎ どわぁっ⁉︎」

 

俺は発射とともに、反動で体が後ろに吹っ飛んだ。

 

「ぐはっ‼︎」

 

そして、壁に叩きつけられた。

放たれた弾丸は、モデル・スパイダーを粉砕し、跡形も無く消滅させた。

 

「凄い……」

 

心音は呆然と立ち尽くしていた。

威力はかなりのものだ。しかし、反動が半端じゃ無い。力を入れてなかったら、肩が外れていただろうな。

 

「っつつ……」

 

俺は立ち上がり、NHライフルを折りたたんだ。

 

「だ、大丈夫、真?」

 

「あぁ………何とかな。」

 

「お姉ちゃんも凄いもの作ったわね……でも、さっきのって、最小力の攻撃でしょ?」

 

「あぁ、そうだな。最小力でこれは……少し鍛えないとな。」

 

NHライフルは、チャージの時間によって、威力を3段階に変更が出来る。早い順に、3分、5分、10分だ。時間をかければかけた分威力は上がる。わかりやすい武器だった。

 

「とりあえず、戻るか。」

 

「う、うん………」

 

俺たちはその場を後にし、会社に戻った……。

 

 

 

その日の深夜だった。

私は目が覚めた。

 

「真………?」

 

となりのベッドに……真がいなかった。

 

「‼︎」

 

私は起き上がった。枕元のケータイを見る。

 

「メール……?」

 

『ちょっと、鍛える。朝飯までには帰る。』

 

真からだった。

 

「もう………」

 

私は安心して、再び眠りについた。

 

 

 

「はぁ………はぁ…………っ‼︎」

 

いつもの森。ガストレアがいない河口付近にて、俺はトレーニングをしていた。

いつもの倍の筋トレ。いつもより、走り込んだ。そして、何よりNHライフルに耐えるためのトレーニングだ。

なんとか、5分チャージまでは吹っ飛ばされないようになった。

だが、10分チャージ……最大出力は無理だった。中出力の5分で、ようやく吹っ飛ばなくなったくらいだ。

大抵のガストレア、ステージ4までは対応できるが、問題はステージ5。

これが天の梯子をそのまま凝縮したというのなら……ステージ5のガストレアを葬り去ることが可能だ。

 

「はぁ………あと一回……。」

 

NHライフルのチャージを始める。

もちろん、10分チャージだ。

脚に力を入れる。腰にも力を入れる。

銃口は川を狙っていた。

 

そして、10分後。

 

『発射可』

 

俺はトリガーを引いた。

 

「っ、ぐあっ‼︎」

 

俺は吹っ飛び、地面に叩きつけられた。

放たれた弾丸は水面に着弾し、巨大な水飛沫を作った。

 

「っ、つつ………」

 

最初よりも吹っ飛ぶ距離は縮まった。これを続ければ…吹っ飛ばなくなるはずだな。

俺は立ち上がり、ライフルを折りたたんだ。

丁度朝日が登る。

 

「帰るか。」

 

俺はその場を後にした。

 

 

 

「ただいま……」

 

事務所に戻り、中へ。キッチンに心音がいた。

 

「おかえり、真っ。」

 

笑顔を向けた。分かっている、そんな感じだ。

 

「卵焼き、もうすぐ出来るからちょっと待ってね。」

 

「甘いやつか?」

 

「もちろん。」

 

俺は実緒とリコを起こしに行った。

 

 

 

「相当、肩に負担をかけたみたいだね……」

 

その昼頃。俺は匂田大学付属病院の地下……室戸 菫先生を訪ねた。定期的な身体検査だ。

 

「今朝、新装備の練習を…。」

 

床に置いた、NHライフルのケースを指差しながら言った。

 

「軽量化した天の梯子か……確かに負担も相当だろう。ステージ3を跡形も無く消滅させる程なのだろう?」

 

「そうですね………。あの、先生。」

 

「何かな?」

 

「俺の存在って……矛盾してるんでしょうか?」

 

先日、聖天使に言われたことを、彼女にも話した。

 

「まぁ、確かに私もそう思った…。しかし、君はちゃんと生きている。イニシエーターとして、ね。」

 

「……それを聞いて安心しましたよ。」

 

「まぁ、烏丸 凌馬のこともあって大変だろうが、しっかりやりたまえよ。」

 

「はい。それじゃ。」

 

俺は部屋を後にした。外で心音が待っていた。

 

「お待たせ。」

 

「うん、じゃ、戻る?」

 

「そうだな。」

 

地上へ上がろうと、階段に向かうその時だった。

 

「あ……。」

 

「あ、真さんに、心音さんじゃないですか。」

 

金髪のブロンド、ティナ・スプラウトが階段から降りてきた。

 

「あら、ティナちゃん。室戸先生のとこ?」

 

「はい。真さんもですか?」

 

「俺は、今さっき終わった。」

 

「そうなのですか……あの、心音さん。真さんをお借りしても良いですか?」

 

「え?どうして?」

 

「少し、真さんと話してみたいんです。よろしいですか?」

 

「真、どうする?」

 

心音は俺の方を向いた。

 

「俺は構わねぇぞ?」

 

「うん、わかった。よろしくね。じゃ、真、私先に戻るから。」

 

「おう、悪りぃな。」

 

「ありがとうございます、心音さん。」

 

ティナは頭を下げた。

 

「いえいえ。じゃ、夕飯までには帰ってきなよ?あと、浮気しちゃダメだよ?」

 

「なっ、何だよ浮気って⁉︎」

 

「冗談よ。けど、ティナちゃんに変なことしないこと‼︎」

 

「しねぇよ‼︎」

 

ったく……。

 

「じゃ、ティナちゃん、真をよろしく〜。」

 

心音は去って行った。

 

「……いい相棒ですね。」

 

ティナが俺の方を向く。

 

「………まぁな。」

 

俺は少し微笑んだ。

 

「菫先生のとこ、早く行けよ。ここで待っとくから。」

 

「はい、すみません。少々お待ちを。」

 

ティナは菫先生の元へ向かった。

俺は廊下の壁に寄りかかる。

 

「ティナ・スプラウト……」

 

噂には聞いている。かつては単独のIP序列二桁のスナイパーだったと。聖天使を暗殺しようとしたものの、現在は天童民間警備会社のイニシエーターとして、俺と同じように戦っている。

 

「色々と話が合うかもな、同業者として。」

 

俺は廊下の壁に寄りかかったまま、ティナを待った。




次回は真とティナちゃんの対談です‼︎
え、フラグ?何のことカナー?(すっとぼけ)(笑)

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