ブラック・ブレット 〜Nocturnal Hawk〜   作:神武音ミィタ

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皆さんはじめまして。初投稿です。
ブラック・ブレットの魅力に取り憑かれ、やってしまった。
しかし後悔はしてません。
アドヴァイス、感想等はぜひよろしくお願いします。
それではどうぞ。


プロローグ〜過去〜

一人目のプロモーターは俺に言った。

 

「てめぇか、俺の新しいイニシエーターってのは。」

 

こいつにとって、俺は「道具」でしかない。

 

「おい、ぼやっとすんな。さっさと行くぞ。」

 

こいつは、死んだ。

俺を信用せず、一人でガストレアに向かった所を捕食された。

そのガストレアは、俺が倒した。

 

 

 

二人目も、考え方は同じだった。

「サポート頼むぜ?所詮は戦うことしか出来ない道具なんだからよ。こういう時くらい役立たせてやるよ。」

 

こいつにとっても、俺は「道具」でしかなかった。

こいつも、死んだ。

怖くなって俺を見捨て、ガストレアに体液を注入されたようで、ガストレア化した。

そいつは、俺が倒した。

 

 

三人目も四人目も五人目も、同じような奴らだった。

俺を道具扱いして、死んでいった。

 

 

俺は、立て続けにプロモーターを失った。

そんな中、俺に付けられた肩書きは……『死を運ぶ鷹』だった。

 

 

そんな時、そんな俺の目の前に現れた六人目のプロモーター。

そいつは……違っていた。

 

「一緒に頑張ろうね!私、まだまだ未熟だけど………あなたを支えるから!あ!ごめんね〜、自己紹介遅れちゃった!私は徳崎 心音(とくさき ここね)!!」

 

こいつは、俺のことを「道具」とは思っていない。

そう確信した。

 

「……モデル・ホーク。小鳥遊 真(たかなし まこと)だ。」

 

そいつは……心音は微笑んだ。

 

「よろしくね、真!!」

 

今でも覚えている。

純粋で、疑う余地の無い笑顔だった。

 

 

だが、俺は彼女に、優しくしてもらった心音に「あんな」ことをしてしまった。

 

 

「く……っ!!」

 

最悪の状態だった。

なんとかガストレアの猛攻をくぐり抜けたが、俺たちには何も残ってなかった。

しかもだ。心音はその時、左腕に少量ではあるがガストレアから体液を注入されており、危険な状態だった。

いつガストレア化してもおかしくない状況だった。

彼女を負ぶっていた感覚も覚えている。

 

「まこ……と…」

 

「喋んな!安心しろ、キャンプ地に戻れればなんとかなる!!」

 

その時、俺の脳裏によぎったのは……

 

「っ!?」

 

俺の過去のプロモーター達だった。

皆、死んだ。

中にはガストレア化した者もいた。

こいつも……心音も?

そうなるのか?

 

「真……あなただけでも…逃げて……」

 

心音は俺から降りた。

 

「!? 何言ってんだよ……?」

 

「少ししか体液……注入されてないけど………キャンプに着くまでには……間に合わない………だから……行って…?」

 

何言ってんだ。

そんなの嫌だ。

俺は……どうすれば…?

 

「真……っ。」

 

嫌だ。

俺は咄嗟に動いていた。

心音の腰にあった刀を右手で握り、左手で彼女の腕を掴んだ。

そして。

 

「うわぁああああああああああっ!!」

 

俺は……心音の左腕を肩から斬り落とした。

 

「!!? っ!!!」

 

鮮血が舞う。

心音は、声にならない悲鳴を上げた。

そして気絶した。

その時、俺は我に帰った。

何てことを。

俺は心音を抱え、キャンプ地へ急いだ。

 

 

心音はその三日後に目覚め奇跡的に一命を取り留めた。

左腕は機械化兵士と同じ要領で手術が施された。

だが、俺は彼女に合わせる顔が無かった。

俺のせいだ。

苦しみから逃れるかの様に、俺は民警を去った……。

 

 

三年後……現在。

俺は心に決めていた。

 

「もう、プロモーターは付けない。」

 

俺は一人でも戦う。

ガストレアと……。




いきなり凄いことしちゃいました。
もう設定崩壊気味ですね。
他のブラック・ブレット二次創作の作品様でも、男の子イニシエーターはあったので便乗してしまいました。
では、続き書きますか。
よろしくお願いします。

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