どうやら俺はたくさんの世界に転生するらしい【完結】   作:夜紫希

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現在のクラス状況

Aクラス教室→Fクラス

Bクラス教室→Aクラス

C 変化なし

D 変化なし

E 変化なし

Fクラス教室→Bクラス


Bクラスェ………


続きです。



清涼祭と血祭りとメイド祭り

【清涼祭アンケート】

 

あなたがやりたいことを自由に書いてください。

 

 

姫路 瑞希の答え

 

クラスメイトと楽しい思い出を作りたいです。

 

 

先生のコメント

 

素晴らしいですね。あなたが楽しい思い出を作れることを祈っています。

 

 

 

楢原 大樹の答え

 

学園長を血祭りにあげる。

 

 

先生のコメント

 

一体あなたと学園長の間に何があったのですか。

 

 

 

原田 亮良の答え

 

学園長の暗殺阻止。

 

 

先生のコメント

 

本当に何があったのですか。

 

 

 

土屋 康太の答え

 

もう悔いは無い。

 

 

先生のコメント

 

紙が大量の血で汚れていて怖いです。

 

 

________________________

 

 

『ありの~、ままの~』

 

 

画面にはENDの文字が映る。

 

 

「うぅ……感動したわ…」

 

 

「心が、温まる話でし、たね…」

 

 

島田と姫路は涙を流しながら感想を言う。俺達元Fクラスは昼休みにAクラスの大画面モニターで映画を見ていた。

 

島田と姫路だけでなく、何人も感動して涙を流す人がいた。

 

 

「借りてきて正解だったな」

 

 

「………面白かった」

 

 

俺とムッツリーニは残り少ないジュースを飲み干した。

 

 

「あ、ジュースおかわり」

 

 

俺はそんなことを言うと

 

 

 

 

 

「「「「「了解です、ボス!」」」」」

 

 

「「「「「はい、ご主人様!」」」」」

 

 

 

 

 

「いや、そんなにいらねぇよ」

 

 

俺の目の前に大量のジュースがテーブルに置かれる。

 

Aクラスとの賭けに勝ったので、Aクラスの人達はメイド服と執事服を着て、俺達を奉仕していた。

 

 

「ボス!メロンソーダーを!」

 

 

「ボス!オレンジジュースを!」

 

 

「ご主人様!赤まむしを!」

 

 

「最後はおかしいッ!!」

 

 

このようにほとんどの連中が俺の奉仕をしている。約1名してないけど。

 

 

「あ、メロンソーダーをくださーい」

 

 

「そこに置いてありますので勝ってに取ってください」

 

 

「……………」

 

 

明久は無表情でメロンソーダーを自分で取りに行く。可哀想に。

 

Aクラスは説教した後からずっとこの調子である。

 

 

「ボス!次は何しましょう!」

 

 

「いや、なにm

 

 

「赤まむしですか!?分かりました!」

 

 

「お前どんだけ赤まむし好きなんだよ!?」

 

 

何この子!?怖い!!

 

 

「………女の子に囲まれて嬉しそうね」

 

 

「え?これが?赤まむし飲まされそうになっているこの状況が?」

 

 

女の子に無理矢理飲まされそうになっています。美琴の発言に正気を疑った。って

 

 

「ムッツリーニ!!」

 

 

「もう撮っている」

 

 

さすがムッツリーニ!仕事が速い!そして鼻血が出ているぞ!

 

美琴はメイド服を着ていた。短いスカートとニーソの絶対領域がエロく、スカートや袖のフリフリが可愛い!一生俺の専属メイドになってほしい。

 

 

「鼻の下を伸ばしすぎよ」

 

 

美琴の後ろからアリアが俺に声をかける。

 

 

「ムッツリーニ!!!」

 

 

「終わった」

 

 

さすがだ!もう撮り終わったのか!さっきより鼻血の勢いが強いぞ!

 

アリアもメイド服を着ていた。この子も私の専属メイドにしてくれ。

 

 

「ムッツリーニ、いくらだ?」

 

 

「………最高級のカメラをくれた大樹からお金は取らない」

 

 

「我が友よ!!」

 

 

ムッツリーニは美琴とアリアが写った写真をくれた。一生宝物にする。

 

 

「うへへへ(^q^) 」

 

 

「おい、ヨダレが垂れてるぞ」

 

 

おっと。雄二の注意を聞き、俺はヨダレを拭う。

 

 

「雄二様」

 

 

メイド服を着た霧島は雄二のところへ行く。

 

 

「何なりとお申し付けください」

 

 

「じゃあコーラをもr

 

 

「ズボンを脱ぐのですね。かしこまりました」

 

 

「なぜだッ!?」

 

 

「……………ポッ」

 

 

「変えろ!メイドを変えてくれ!」

 

 

霧島は頬を赤く染め、雄二は叫んでいる。うるせぇ……。

 

 

「そういえば何でも1つ言うことを聞くはどうなったんだ?」

 

 

ポップコーンを食べながら原田は疑問を口にする。

 

 

「清涼祭で合同AクラスとBクラスで出し物をすることにした」

 

 

「ほう、勝手に決めたのか?」

 

 

俺の一言に雄二は気に入らなかったみたいだ。手にはバットを持っている。おい、どこから取り出した。

 

 

「雄二が霧島に卑猥なことお願いしようとしていたから俺が健全なモノに変えたー」

 

 

ダッ(雄二が逃げ出す)

 

 

ダッ(FFF団が雄二を追いかける)

 

 

……………………ギャアアアァァ!!

 

 

死んだか。

 

 

「さすがボス!俺達のために合同でしてくれるなんて」

 

 

「ご主人様、かっこいいです!」

 

 

「赤まむs

 

 

「しつこいッ!!」

 

 

もうやだ嫌いこの子。

 

 

「はーい、楢原君注目ー」

 

 

「ん?どうした……!?」

 

 

工藤の声がしたので振り返る。そこには

 

 

 

 

 

「あ、あんまりジロジロ見ないで……」

 

 

 

 

 

ゴバッ!!

 

 

俺の鼻から鼻血が出た。もの凄い勢いで。

 

優子はメイド服を着ていた。それだけではない。

 

 

 

 

 

優子は猫耳と尻尾をつけていた。

 

 

 

 

 

「む、ムッツリーニ……」

 

 

「………まだ撮影中……!!」

 

 

あのムッツリーニがまだ撮影中だと!?しかも口から血が流れている!?どれだけ可愛いんだ優子!!

 

 

「「その手があったか……!」」

 

 

美琴とアリアは教室を出ていった。何か忘れモノでもしたのか?

 

 

「だ、大樹君」

 

 

優子が倒れている俺に話しかける。

 

 

「ど、どう……かな?」

 

 

「結婚してくれ」

 

 

「ッ!?」

 

 

バチンッ!!

 

 

「あふんッ!?」

 

 

「もうッ!バカッ!!」

 

 

優子は顔を真っ赤にさせて俺をビンタした。そして罵倒。我々の業界ではご褒美です。

 

 

「「だ、大樹」」

 

 

美琴とアリアの声がした方に顔を向ける。もう帰って来たのか。

 

 

「がはッ!?」

 

 

吐血した。

 

 

 

 

 

なんと犬耳と尻尾をつけた美琴とウサ耳と尻尾をつけたアリアがいた。そう、2人………2匹のエロ可愛い天使がいた。

 

 

 

 

 

「似合ってるかな、大樹?」

 

 

「嫁に来てくれ」

 

 

「ッ!!」

 

 

ドゴンッ!

 

 

「うぐッ!?」

 

 

「嬉しいけど……バカッ!!」

 

 

顔が真っ赤になった美琴に腹を殴られた。わ、我々の業界ではご褒美です。

 

 

「ねぇねぇ、あたしは?」

 

 

「超可愛い」

 

 

「違うッ!!」

 

 

ギュッ!!

 

 

「ぐぇッ!?」

 

 

アリアは怒っていた。首を締められている。わ、我々の業界では…………拷問………です。

 

 

「なんであたしだけ可愛いのよ!?」

 

 

どゆこと!?アリアの言葉が理解できない。

 

 

「ま、毎朝俺の味噌汁を作ってくれ」

 

 

「あんたのほうが美味しいわよッ!!」

 

 

「俺の愛人になってくれ」

 

 

「風穴あああァァ!!」

 

 

天使に殺されかけた。

 

 

「可愛いは………エロは…………正義ッ」

 

 

ムッツリーニも殺された。

 

 

 

________________________

 

 

 

「俺がガン◯ムだ!!」

 

 

ドゴンッ!!

 

 

「何事だい!?」

 

 

俺は学園長室のドアを蹴り破った。

 

 

「楢原 大樹、呼ばれたので来ました」

 

 

「もっと丁寧に入れんのかね!!」

 

 

「お・こ・と・わ・り♪」

 

 

「「キモい………」」

 

 

「……………」

 

 

俺の言葉がキモかったらしい。学園長と原田は息があった。

 

 

「それで、俺達を呼んだ理由は何ですか、ババァ長。いや、ババァ長」

 

 

「喧嘩売ってんのかい!!」

 

 

ババァ長。藤堂(とうどう)カヲル学園長だ。

 

 

「俺の召喚獣の武器がマッチ棒にした恨みは忘れない……!!」

 

 

「ああ、あれさね」

 

 

なんだよ心当たりがあるのか?

 

 

「武器を考えるのが面倒でねぇ」

 

 

「血祭りだ」

 

 

「待つんだ大樹!カッターは危ない!!」

 

 

原田に止められた。

 

 

「が、学園長!はやく本題をッ!!」

 

 

俺を抑えながら原田は言う。

 

 

「もうすぐ清涼祭が始まるのは知ってるかい?」

 

 

「ああ。学園長を血まみれにする祭だろ?」

 

 

「落ち着けッ!!」

 

 

あひゃ!!コイツハコロス!

 

学園長は溜め息をつく。

 

 

「少しは落ち着いたらどうだい。その試験召喚大会で優勝してほしいさね」

 

 

「はぁ?大会?」

 

 

ババァの言葉を聞き、取り敢えず落ち着く。原田も放してくれた。

 

 

「優勝賞品に大変なものでもあるもか?」

 

 

「なんだい。少しは頭がさえているじゃないかい」

 

 

原田の発言に学園長は少し感心する。

 

 

「何で俺達だ」

 

 

「1番優勝確率が高いからさね。Aクラス相手に勝てたあんたらならね」

 

 

「なるほど。体は腐っても目はいいのか」

 

 

「あんたはホントに口が悪いガキねッ!!」

 

 

シャーロックにも言われたよ、それ。

 

 

「あ、そうだ」

 

 

そして俺は閃いた。

 

 

「じゃあ優勝する代わりにこっちの要望を聞いてほしい」

 

 

「なんだい?」

 

 

「召喚獣の武器のマッチ棒をやめてほしい。カッコ悪くて恥ずかしいんだ」

 

 

「「……………」」

 

 

俺の真剣な目を見て黙る2人。

 

 

「えっとなんだい。少し悪かったさね」

 

 

「分かってくれたらそれでいいです」

 

 

ババァに同情された……。本当にあれは恥ずかしい。

 

 

「じゃあ優勝賞品を渡すということでいいか?」

 

 

「優勝商品の内容は聞かないのかい?」

 

 

「あ、興味無いです」

 

 

「そ、そうかい」

 

 

チケットと腕輪ですよね、知ってます。

 

 

「それじゃあ楢原の召喚獣の武器とかは変えておくさね」

 

 

「あざーすッ」

 

 

これでマッチ棒とはおさらばだ。ひゃっふー。

 

 

________________________

 

 

「はい、20コイン払って、5個目のスターをゲット」

 

 

「また大樹!?」

 

 

「明久!まずは大樹のキ◯ピオを潰すぞ!」

 

 

「スター5個目って追い付けるのか!?」

 

 

俺の最強キノ◯オに勝てるわけがない。俺は明久、雄二、原田とゲームをしていた。

 

もちろん、Aクラスで。

 

 

「何やってんのよ、あんたたちは」

 

 

「あ、美琴。出し物は決まったか?」

 

 

美琴は呆れて溜め息をつく。

 

 

「Aクラスでメイド喫茶をして、Bクラスで執事喫茶をやることになったわ」

 

 

「………準備は完璧」

 

 

ムッツリーニはもうカメラを用意していた。

 

 

「大樹は試験召喚大会に出るの?」

 

 

アリアもこちらに来た。

 

 

「ああ、原田と一緒に出るよ。美琴とアリアは?」

 

 

「もちろん出るわよ」

 

 

「美琴と組んだらあたしたちが1位よ」

 

 

美琴とアリアはハイタッチを交わす。

 

 

「大樹君」

 

 

優子がこちらに来て、俺の名前を呼ぶ。

 

 

「Aクラスの人達が大樹君を執事長にしてほしいそうよ」

 

 

「どんだけ俺のこと好きなんだよ、あいつら。まぁ少しくらいは働かないといけないし、やってもいいぜ」

 

 

いろんなことを経験しておいて損はない。

 

 

「売上金はどうするのじゃ?」

 

 

「焼き肉にでもすればいいんじゃね?」

 

 

「適当じゃのう……」

 

 

俺の言葉に秀吉は苦笑いをする。

 

 

「ていうか喫茶店するのはいいけど厨房は誰がやるんだ?」

 

 

「あ、私がやりますよ」

 

 

姫路が立候補してくれた。…………ん?

 

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

しまった!?◯リオパーティーに夢中で忘れてた!!

 

 

「み、瑞希ちゃんは可愛いから客の呼び込みをお願いしたいなぁー!!」

 

 

ナイス明久!ってその呼び方は何だ。ゲームの賭けでそう呼ばせたのか姫路は。

 

 

「あ、明久君がそう言うなら……」

 

 

よし、あとでラーメンでも奢ってやろう。

 

 

「アキ、うちも厨房しようかな」

 

 

「うん、美波様は厨房がいいよ」

 

 

「何でうちだけそんなことを言うのよ!!」

 

 

「ぐあッ!?な、何で!?」

 

 

明久の足があり得ない方向に曲がっている。絶対痛いよ、あれ。ていうか様付けって何があった。

 

たぶん、明久は島田が料理ができると思って厨房を勧めたんだろうが、「島田は可愛くないから厨房」っと言われたと勘違いしたのだろう。

 

 

トントンッ

 

 

「ん?」

 

 

誰かに肩を突っつかれた。

 

 

 

「赤まむしです☆」

 

 

「帰れ☆」

 

 

可愛い顔して誘惑すんな。飲まねぇよ。

 

 

________________________

 

 

【清涼祭当日】

 

 

「お帰りなさいませ、お嬢様」

 

 

俺は入店してきたお客様にお辞儀をしながら言う。

 

 

「席の方を案内させていただきます」

 

 

黒いタキシードに似た服を綺麗になびかせながら移動する。

 

 

「ご注文がお決まりましたらお呼びください」

 

 

一礼してその場を立ち去る。急いで厨房に戻る。いや逃げる。

 

 

「ぷはぁ!きっついなおい!!」

 

 

「すごいじゃないか。本当に執事かと思ったぞ」

 

 

料理を作りながら原田は俺を誉める。

 

 

「俺の不細工な顔見て何がいいんだよ。誰得だよ」

 

 

「人気ナンバーワンが何言ってんだよ」

 

 

「え?」

 

 

バカなんじゃないの?

 

 

「お前、後輩から人気なんだぞ」

 

 

「訳が分からん………」

 

 

センス無さすぎだろ。ナッシングセンス。

 

 

「教師どころか学年主任を越える2学年最強がいるからな。みんなお前を気にしているんだよ」

 

 

「あっそ」

 

 

イケメンだからという理由ではないらしい。チッ。

 

 

「俺らのクラスは試験召喚大会って何ペア出るんだ?」

 

 

「俺らだけだけど?」

 

 

「おふう」

 

 

やる気無さすぎだろ。

 

 

「姫路も島田もか?」

 

 

「さっき明久が引きずられてるの見た」

 

 

羨ましい。2人で両手に花だな。

 

 

「大樹、原田。そろそろ大会の時間だぞ」

 

 

雄二が知らせに来てくれた。

 

 

「雄二も出ねぇのかよ」

 

 

「特に目的はないからな」

 

 

「チケットが優勝賞品だぞ?霧島と行かねぇのか?」

 

 

俺は雄二をおちょくる。

 

 

「翔子が取ってきてくれるから問題無い」

 

 

「……………」

 

 

こいつ。開き直りやがったな。

 

 

「チッ、ヒモが」

 

 

「俺は将来ちゃんと働く。そして家庭を支える大黒柱になる予定だ。妻は

 

 

「「爆発しろ!!」」

 

 

俺と原田は捨て台詞を吐き捨て、大会の会場に走って逃げた。

 

雄二が羨ましいと思った瞬間だった。




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