どうやら俺はたくさんの世界に転生するらしい【完結】   作:夜紫希

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続きです。



勝利と敗北と俺達の戦いはこれからだ

【化学の問題】

 

圧力の単位を表す記号:【Pa】の読み方を答えなさい。

 

 

楢原 大樹の答え

 

パスカル

 

 

先生のコメント

 

正解です。

 

 

 

原田 亮良の答え

 

Paンツ(笑)

 

 

先生のコメント

 

あとで職員室に来るように。

 

 

 

吉井 明久の答え

 

Parfect air

~完全を追い求めた空気~

 

 

先生のコメント

かっこよく書いてもダメです。それとPerfectが正しい英語です。

 

 

________________________

 

 

前回のあらすじ!

 

秀吉可愛い、ペロペロ。明久?何それおいしいの?ムッツリーニは最強だった。姫路は可愛いので許す。

 

やべぇ……全くわからん。

 

 

「………3対1でAクラスがあと1勝で勝ち」

 

 

「ここからは無敗で行くぞ」

 

 

ムッツリーニの言葉を聞き、真剣になる俺。

 

 

「5回戦を始めます」

 

 

「佐藤 美恵 (さとう みほ)です」

 

 

「原田 亮良だ」

 

 

Aクラスからは眼鏡をかけた女の子が。こちらからは秘密兵器(原田)を。

 

自己紹介を互いにして、前に出る。

 

 

「教科は?」

 

 

「数学で」

 

 

原田は数学を選んだ。

 

 

「ねぇ楢原」

 

 

島田に名前を呼ばれた。

 

 

「原田って」

 

 

「ああ、全ての教科が30点以下の原田だ」

 

 

「え」

 

 

「まぁ心配するな」

 

 

俺は島田に大丈夫だと伝える。

 

 

「始めてください」

 

 

「「試獣召喚(サモン)!」」

 

 

数学

 

Aクラス

 

佐藤 美恵 378点

 

 VS

 

Fクラス

 

原田 亮良 891点

 

 

 

まぁこれだけは例外だから。

 

 

「「「「「んなッ!?」」」」」

 

 

「嘘ッ!?」

 

 

全員が驚愕していた。数学が得意な島田よりも高い点数だからな。

 

 

亮良の召喚獣は防弾ベストを着ており、SATのような装備だった。

 

 

「おりゃッ」

 

 

腕輪を発動させる原田の召喚獣。原田の召喚獣の手には

 

 

 

 

 

「ロケットバズーカ、発射」

 

 

 

 

 

ドゴオオオオオオッ!!!

 

 

佐藤の召喚獣が巨大な爆発に包まれた。

 

 

「「「「「うわぁ……」」」」」

 

 

生きてるわけがない。あの威力で。

 

 

数学

 

Aクラス

 

佐藤 美恵   0点

 

 VS

 

Fクラス

 

原田 亮良 891点

 

 

「勝者、Fクラス」

 

 

「よっし」

 

 

原田は小さくガッツポーズをした。

 

Eクラスの試召戦争でその点数を見たときはびっくりしたぜ。

 

 

「これで2勝じゃな」

 

 

「ああ、あと2回勝てば俺たちの勝ちだ」

 

 

秀吉と雄二はそんな会話をしていた。

 

 

「6回戦目を始めます」

 

 

「僕が行こう」

 

 

やっと出てきやがった。久保 利光(くぼ としみつ)。学年次席だ。

 

 

「そろそろ俺の出番だな」

 

 

「頑張って、大樹」

 

 

明久から応援をされる。

 

 

「君が負けると全てが水の泡になるよ」

 

 

プレッシャーをかけやがった。

 

 

「余裕で勝ってくるから待ってろ」

 

 

俺は前に歩く。

 

 

「対戦科目は」

 

 

「楢原君、総合科目で戦わないか?」

 

 

「なんだと?」

 

 

俺の言葉をさえぎり、久保は総合科目を提案する。

 

 

「君はFクラスのリーダー的存在だ。そんな人と全力で戦いたいのだよ」

 

 

「……………」

 

 

雄二のライフは0となった。

 

 

「いいぜ。その安い挑発に乗ってやるよ」

 

 

俺の本気を見せてやるよ。

 

 

「高橋先生、総合科目を」

 

 

「わかりました」

 

 

「試獣召喚(サモン)!」

 

 

総合科目

 

Aクラス

 

久保 利光 4118点

 

 

先に久保が召喚獣を出した。あれ?少し点数が高い。

 

 

「試獣召喚(サモン)!」

 

「「「「「……ぷ」」」」」

 

 

アッハッハッハッ!!!!

 

 

俺の召喚獣が出た瞬間にみんなが笑いだした。

 

 

「ま、マッチ棒って……!」

 

 

美琴、やめて。

 

 

「しか、も……大きいの、一本だけ……!」

 

 

アリア、笑わないで。

 

 

「どんだけ低い点数とったんだよ!」

 

 

あとで原田は処刑だ。

 

 

「まぁ今の内に笑うだけ笑っておけ」

 

 

俺は俺の召喚獣の上に出てきている点数を見る。

 

 

「もう笑えなくなるからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

総合科目

 

Fクラス

 

楢原 大樹 6298点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「はあああァァ!?」」」」」

 

 

「ば、馬鹿な!?」

 

 

全員の驚きの声が教室全体に響く。久保も目を疑っている。

 

 

「腕輪、発動!」

 

 

マッチ棒は2本となり、二刀流となる。

 

 

「チェックメイトだ、久保」

 

 

ズバンッ!!

 

 

総合科目

 

Aクラス

 

久保 利光    0点

 

 VS

 

Fクラス

 

楢原 大樹 6298点

 

 

一撃必殺。

 

 

「勝者、Fクラス」

 

 

「「「「「わあああッ!!」」」」」

 

 

歓声が俺を称える。

 

 

「あと1勝だ!野郎共!!」

 

 

「「「「「おおォ!!」」」」」

 

 

これで3対3だ。

 

 

「すごいです!楢原君!」

 

 

「まぁな」

 

 

姫路が喜ぶ。俺は雄二の方へ向かい

 

 

バチンッ

 

 

「決めてこい、雄二」

 

 

「まかせろ」

 

 

ハイタッチをした。

 

 

________________________

 

 

「それでは最後の方、前にどうぞ」

 

 

高橋先生に言われ雄二と対戦相手の霧島が前に出てきた。

 

 

「大樹よ」

 

 

「ん?」

 

 

可愛い秀吉に名前を呼ばれる。

 

 

「雄二は霧島に勝つことは出来るのか?」

 

 

「無理」

 

 

「だよねー。そうじゃなきゃ雄二は霧島さんと戦わないよねってえええェェ!?」

 

 

明久、気付くの遅い。

 

 

「ただし、正面から戦ったらの話だがな」

 

 

俺はそう言ってニヤリっと笑う。

 

 

「対戦科目は?」

 

 

 

 

 

「教科は日本史、内容は小学生レベルで方式は百点満点の上限有りだ!」

 

 

 

 

 

ざわざわッ

 

 

Aクラス、Fクラスもざわつく。

 

 

「上限ありだと!?」

 

 

「当然満点じゃないか」

 

 

「秀吉!俺とけっk

 

 

やっと、つーかーまーえーたー。

 

 

「吊るせ」

 

 

「御意」

 

 

Fクラスにそいつのお仕置きを任せておいた。

 

 

「分かりました。2人は教室を移動してください」

 

 

雄二と霧島は教室を出ていった。

 

 

「坂本君は何でこの勝負を?」

 

 

「霧島の弱点を突くためだ」

 

 

姫路の疑問に俺は答える。

 

 

「霧島は一度覚えたことは忘れないらしい」

 

 

「えぇ!?それじゃあ雄二に勝ち目は」

 

 

「あるんだよ、それが」

 

 

明久の言葉を否定する。

 

 

「明久、大化の改新は何年に起きた?」

 

 

「鳴くよウグイス、大化の改新だから794年

 

 

「秀吉、大化の改新は何年に起きた?」

 

 

「ろ、645年じゃ……」

 

 

「……………」

 

 

明久、強く育てよ。

 

 

「だけど霧島は625年で覚えてしまっているらしい」

 

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

「?」

 

 

もう!明久君しっかりして!!

 

 

「だから、大化の改新の年号の問題が出たら霧島は間違えて、雄二の勝ちってことだ!」

 

 

「あ、そっか!」

 

 

「皆、モニターが映ったぞ」

 

 

原田に言われ、皆はモニターを見る。画面にはテストを受けている雄二と霧島が映っていた。

 

 

「ちなみに雄二は一度、このテストを受けさせたことがある」

 

 

俺はモニターを見ながら言う。

 

 

「そして雄二は53点だった」

 

 

「「「「「え」」」」」

 

 

「大丈夫だ。その後は勉強させたから」

 

 

これで準備は整った。

 

 

「あ!大化の改新、年号の問題が出たわ!」

 

 

島田は指を差し、皆に知らせる。

 

 

「Fクラス諸君よ!我々の時代の幕開けだ!!」

 

 

「「「「「うおおおォォ!!」」」」」

 

 

これでAクラスは手に入る!

 

 

________________________

 

 

 

「それでは点数を発表します」

 

 

高橋先生の手には採点済みテストを持っている。

 

 

「まずはFクラスから」

 

 

頼むぜぇ……

 

 

 

 

 

「100点」

 

 

 

 

 

「「「「「うおおおォォォ!!!」」」」」

 

 

「よっしゃああァ!!」

 

 

計算通り。調教してよかったぜ。………あ、改造してよかったぜ。

 

 

「Aクラスの点数」

 

 

Aクラスが発表された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「100点」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よっしゃあああええええェェェ!?!??!」

 

 

「何だって!?」

 

 

霧島が100点!?これには俺と雄二は驚愕していた。

 

 

「雄二」

 

 

霧島が雄二の名前を呼ぶ。

 

 

 

 

 

「645年、美琴に教えて貰った」

 

 

 

 

 

しまったあああああァァァ!!!!

 

 

「残念だったわね、大樹」

 

 

美琴は腰に手を当て、自慢気に言う。

 

 

「たまたま昨日、翔子が歴史の問題で間違いがあったから教えてあげたわ」

 

 

その問題が、よりによって大化の改新……

 

 

「引き分けの場合はどうなるのじゃ?」

 

 

「………保険で高橋先生に俺はこう言ったはずだ」

 

 

秀吉の質問に答える。

 

 

 

 

 

「小細工無し、試召戦争をやることを」

 

 

 

 

 

「そ、そんな!?」

 

 

明久は焦る。真っ正面からAクラスと試召戦争なんて勝てるはずがない。いや、

 

 

「俺達なら勝てる。そうだろ、皆!!」

 

 

「「「「「おォッ!!」」」」」

 

 

既に俺がFクラスの士気をさっきから上げていたかいがあったぜ。

 

 

「正々堂々、真っ正面から叩きのめしてやるぞおおおおォォォ!!!」

 

 

「「「「「おおおォォ!!」」」」」

 

 

「あの、楢原君」

 

 

「あ、はい?」

 

 

高橋先生に呼ばれて振り返る。

 

 

「明日は試召戦争はできませんよ」

 

 

「な、なんで!?」

 

 

「土曜日ですから」

 

 

「「「「「……………」」」」」

 

 

あ、士気が下がっていく。

 

 

「ど、土日は得意科目を勉強してこい野郎共!!」

 

 

「「「「「お、おおォ!!」」」」」

 

 

最後は微妙な空気で終わった。

 

 

________________________

 

 

「正直勝てる気がしない」

 

 

「「「「「え」」」」」

 

 

放課後、俺と明久、雄二、秀吉、姫路、島田、原田、ムッツリーニの8人で作戦会議をしていたが、俺は衝撃の一言を言った。

 

 

「やっぱ卑怯な手を使って行こうか」

 

 

「返して!さっきまで大樹がかっこいいと思っていた僕の純粋な気持ちを返して!!」

 

 

勝負に負けた明久が怒っていやがる。解せぬ。お前が勝っていればこんな事にならなかったのに。

 

 

「まぁ雄二には策があるんだろ?」

 

 

「まぁな」

 

 

俺と雄二は笑みをうかべる。

 

 

「その作戦は当日に言う。今まで試召戦争の連戦でみんな疲れているから土日はゆっくりしてくれ」

 

 

「そうだね。それがいいy

 

 

「明久。勿論勉強するよな?」

 

 

「……………」

 

 

雄二の質問に沈黙する明久。いや、お前は本気でヤバいぞ。

 

 

「あ、その前に皆さん。私、クッキーを焼いt

 

 

「原田、お前が全部食っていいよ」

 

 

姫路は箱を取り出したのを俺は見逃さなかった。すかさず俺は原田を犠牲者として出す。

 

 

「え、いいのか!?それじゃあ遠慮無く」

 

 

「おい!?今じゃなくt

 

 

パクッ

 

 

バタンッ

 

 

「「「「「……………」」」」」

 

 

「どうしたの原田?」

 

 

島田は原田に呼び掛ける。返事がない。ただの屍のようだ。

 

 

「も、もう原田君ったら。美味しすぎるからって寝ちゃダメだよ」

 

 

明久、そのフォローはダメなんじゃ……

 

 

「美味しすぎだなんて、そんな……」

 

 

姫路は恥ずかしそうに頬を赤くする。通じたよ…。

 

 

「俺達………生きてるかな…………」

 

 

無事に明日を迎えれるかどうかの戦いが始まった。

 





現在、ヒロイン候補の票は優子が多いですね。

アンケートは2日後に締め切ります。


異世界は『問題児』が少し『魔法科高校』より多いです。

同様にこのアンケートも2日後に締め切ります。


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