どうやら俺はたくさんの世界に転生するらしい【完結】   作:夜紫希

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バカとテストと召喚獣編です。


続きです。


バカとテストと召喚獣編
転生者と理不尽と格差社会


文月学園高等部

 

 

革新的な学力低下対策された進学校である。

 

 

この学校の生徒は成績が優秀であればあるほど、設備が充実した高級ホテルのような教室で勉強することができ、バカであればあるほど汚くボロい教室で勉強しなければならない格差社会な学校だ。

 

 

A、B、C、D、E、Fの6つのクラスがあり、振り分け試験によって、生徒はクラスを分けられる。Aに近ければ近いほど、成績優秀者が集まっていく。

 

しかし、遠ければ遠いほど、成績が低い者たちが集まっていくのである。

 

 

 

そして、この学校は【試験召喚システム】が導入された進学校だ。

 

 

【試験召喚システム】とは科学とオカルトと偶然によって完成したシステム。テストの点数に応じた強さをもつ【召喚獣】を喚び出して戦うことができて、教師の立ち会いの下で行使が可能となる。

 

そのテストは他の学校とは違う点がある。

 

 

それはテストの点数に上限がないということだ。

 

 

1時間という制限時間のなかで無制限に用意されたテストを解き続け、採点する。

 

 

テストの点数が高ければ高いほど召喚獣は強くなり、逆に低ければ低いほど召喚獣は弱くなる。

 

そして、召喚獣を用いたクラス単位の戦争。別名

 

 

 

 

 

【試験召喚戦争】

 

 

 

 

 

 

試召戦争とも呼ぶ。

 

総合科目の点数に比例した武器・防具を装備し(攻撃力は勝負科目に比例する)、召喚獣による【設備の異なる教室状況】を改善するためのクラス間抗争。

 

教室状況の改善といっても、教室を交代するだけである。

 

下位クラスは良い環境の上位クラスの教室を手に入れるために、試験召喚戦争で勝たなければならない。

 

 

そんな世界に3人の転生者がやってきた。

 

 

_________________________

 

 

【化学の問題】

 

有機物をできるだけ多く書きなさい。(1個につき1点が加算されます)

 

 

 

御坂 美琴の答え

 

砂糖、でんぷん、エタノール、たんぱく質

 

 

先生のコメント

 

正解です。

 

 

 

楢原 大樹の答え

 

メタン、ブタン、エタン、プロパン、エチレン、メタノール、タンパク質、ブドウ糖、果糖、ポリエチレン、ポリプロピレン、PET樹脂、サラダ油、植物油脂、酢酸、グルタミン酸、ビニール、ナイロン……………裏まで続く。

 

 

先生のコメント

 

採点がとても大変でした。それだけでBクラスレベルの点数です。

 

 

 

吉井 明久の答え

 

有機物、有機物、有機物、有機物、有機物、有機物、有機物、有機物、有機物、有機物、有機物、有機物、有機物、有機物、有機物、有機物、有機物、有機物、有機物、有機物、有機物…………裏まで続く。

 

 

先生のコメント

 

そういう意味ではありません。

 

 

________________________

 

 

ジャポンッ

 

 

「あつッ!?」

 

 

転生に成功した楢原 大樹。

 

 

「ふ、風呂!?」

 

 

なんと空からではなく、風呂に転生されてしまった。たぶんネタ切れなんじゃない?いや、身体強化が無いから空から落ちたら我、死ぬじゃん。

 

 

「でも結局濡れるのか…」

 

 

俺はびしょびしょになった服を見て、溜め息をつく。

 

 

「ここってどこ?」

 

 

骨折などの怪我は治っていた。ありがたやー。

 

 

ガチャッ

 

 

「!?」

 

 

扉が開いた。そこには

 

 

 

 

 

「「「あ」」」

 

 

 

 

 

美琴とアリアがいた。

 

もちろん裸です。

 

 

「「「……………」」」

 

 

沈黙が続く。

 

 

「えーと、一緒に風呂に入るなんて仲がいいですね!」

 

 

「「……………」」

 

 

二人は喋らない。

 

 

「ゆ、湯気で何も見えないよー!」

 

 

実はちゃんと見ました。

 

 

「「……………」」

 

 

それでも二人は喋らない。

 

 

「不可抗力だ。転生したらここだったんだって待って!!超電磁砲はアカンッ!!アリアあああァァァ!!拳銃はマジで死ぬうううううゥゥゥ!!!」

 

 

________________________

 

 

「……………ハッ!!」

 

 

死んだ。そう思ったが生きていた。俺って結構タフだった。

 

 

「ごめん、ちょっとやり過ぎたわ」

 

 

「あたしも少しは反省してるわ」

 

 

美琴とアリアは謝る。

 

 

「いや、あいつが一番悪い」

 

 

「あいつ?」

 

 

美琴が首をかしげる。神よ、お前…………よくやった。

 

 

「うおおおおおォォォ!!!」

 

 

ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!

 

 

「「!?」」

 

 

俺は床に頭を打ちつける。

 

 

「ちょッ!?何してるのよ!?」

 

 

ごめん、美琴!!こんな煩悩だらけの俺で!

 

 

「アリア、俺を銃で撃ってくれ!」

 

 

「す、少しは落ち着きなさい!」

 

 

ごめんなさああああい!!!

 

 

________________________

 

 

「嘘………だろ……?」

 

 

俺はその言葉に耳を疑った。

 

 

 

 

 

「本当よ、今日はFクラスがDクラスに勝ったのよ」

 

 

 

 

 

振り分け試験、昨日で終わってた☆

 

 

「はぁ………俺はどうせFクラスだろ?」

 

 

「ええ、そうよ」

 

 

もう!うっかり自殺しちゃうだろ!

 

 

「んで、君達はAクラスだと」

 

 

「当たり前じゃない」

 

 

アリアは胸を張って誇らしげに言う。

 

 

「そういえばアリア、銀行通帳はあるか?」

 

 

「ええ、あるわよ」

 

 

「……………」

 

 

「大樹……」

 

 

心配するな美琴。俺は強い子だ。

 

 

「ここはマンションか?」

 

 

「ええ、前より狭いわね」

 

 

美琴、さらにその前はもっとひどかったんだよ?

 

 

「はぁ……勉強しよう……」

 

 

「そうね、頑張って上のクラスを目指しなさい」

 

 

 

ありがとう、アリア。では

 

 

 

 

 

遠慮無く、Aクラスを頂くとしようか!!

 

 

 

 

 

俺はゲスの笑みを浮かべた。

 

 

((気持ち悪いわね…))

 

 

2人に顔を見られていた大樹であった。

 

 

________________________

 

 

「というわけで昨日欠席していた楢原 大樹だ」

 

 

自己紹介を済ませた。

 

 

「点数は0だからすぐには戦力にはなれないが、絶対に力になることを約束しよう」

 

 

俺は両手を広げ

 

 

 

 

 

「リア充がいる上位クラスは全員ぶっ潰すぞおおおおォォォ!!」

 

 

 

 

 

「「「「「おおおおォォォ!!!」」」」」

 

 

クラスの士気を上げておいた。

 

 

「こんな感じでいいか?」

 

 

「ああ、助かる」

 

 

クラス代表である坂本 雄二(さかもと ゆうじ)は俺にお礼を言う。

 

 

「にしても、予想外に酷いクラスだな……」

 

 

机はちゃぶ台。椅子は座布団。床は畳。

 

 

「Aクラスとは大違いなのじゃ」

 

 

美少女はそう答える。いや、男だったわ。

 

 

「秀吉……何故男なんだ…」

 

 

「まだ言うのかのう…」

 

 

木下 秀吉(きのした ひでよし)は溜め息をつく。

 

 

「大樹、他の奴らも紹介したいから昼休みに屋上に来てくれ」

 

 

「あいあいさー」

 

 

________________________

 

 

「………土屋 康太(つちや こうた)」

 

 

「よろしくな、ムッツリーニ」

 

 

「………断じて違う」

 

 

「今日だけで何回パンツを見た?」

 

 

「3回」

 

 

もの凄い速さで答えたよ……

 

 

「島田 美波(しまだ みなみ)よ」

 

 

「おう、よろしくな」

 

 

「趣味は吉井を殴ることです」

 

 

「ちょっと島田さん!?」

 

 

怖い。超怖い。

 

 

「姫路 瑞希(ひめじ みずき)です」

 

 

「よろしくな」

 

 

「あ、お弁当を持ってきたんですけど食べます?」

 

 

「だだだだだだ大丈夫。自分のがあるから」

 

 

あぁ、みんなはまだ知らないのか……

 

 

「吉井 明久(よしい あきひさ)です。気軽に下の名前で呼んでね」

 

 

「おう。よろしくな、バカ」

 

 

「初対面で侮辱された!?」

 

 

「バカじゃないのか?」

 

 

「失敬な!」

 

 

「化学の問題。Heとは何?」

 

 

「彼!」

 

 

化学っていたよね?ヘリウムなんだけど。

 

 

「まぁバカは放っておいて」

 

 

「え?正解だよね?」

 

 

さすが雄二。いい判断。そうだ、無視しよう。

 

 

「大樹は点数の回復を優先してくれ」

 

 

「分かった。でも今日だけじゃ11教科は終わらないぞ」

 

 

※現代国語、古典、数学、物理、化学、生物、地理、日本史、世界史、英語、保健体育の11教科に設定します。

 

 

「ああ、別に構わない。今日で決着をつけるわけではないから」

 

 

「ねぇ雄二。本当にBクラスに勝てるの?」

 

 

明久は雄二に聞く。

 

 

「ああ、勝算はある」

 

 

雄二は笑みを浮かべていた。

 

 

「んじゃあ作戦会議はこれくらいにして飯でも食うか」

 

 

「あ、俺はちょっと用事があるから」

 

 

俺は姫路の殺人料理から逃げるのであった。

 

 

________________________

 

 

「おーい、楢原!」

 

 

「うん?」

 

 

教室に戻ってきた瞬間、同じクラスの須川(すがわ)に声をかけられた。

 

 

「今から回復試験を受けにいかないか?」

 

 

「ああ、いいぜ」

 

 

「よし、もう一人いるんだ呼んでいいよな?」

 

 

「ああ、問題ない」

 

 

 

 

 

「原田!行くぞ!」

 

 

 

 

 

「ああ、今行く」

 

 

「原田!?」

 

 

 

 

 

なんと坊主頭をした、いかにもスポーツが何でも出来そうな青年がいた。

 

 

 

 

 

最初の世界にいた奴とそっくりだ。

 

 

「あ、ああ。俺が原田だが、確か……楢原だったな」

 

 

覚えていない?いや、別人か?

 

 

「初めまして、楢原 大樹だ。大樹と呼んでくれ」

 

 

「ああ、原田 亮良(あきら)だ。」

 

 

やっぱり。あの世界での原田とは別人。

 

 

(あまり深く考えな方がいいか)

 

 

「よろしくな、原田」

 

 

俺達は回復試験を受けに行った。

 

 

________________________

 

 

 

試験召喚戦争が始まった。

 

Fクラス 対Bクラスの戦いが。

 

 

「よし、逝ってこい野郎共ッ!!」

 

 

「「「「「おおおォォ!!!」」」」」

 

 

あれ、雄二さん。誤字がありますよ。

 

Fクラスはそんなことも気にせずにBクラスに突撃しに行った。

 

 

「いたぞ!Fクラスだ!」

 

 

「生てかして帰すなッ!!」

 

 

「「「「「試獣召喚(サモン)!」」」」」

 

 

 

総合科目

 

Bクラス 

 

モブA 1943点

 

モブB 1956点

 

モブC 1909点

 

 VS

 

Fクラス

 

モブA 764点

 

モブB 742点

 

モブC 751点

 

桁が違った。

 

 

「総員撤退ッ!!」

 

 

明久が指示をだす。

 

 

「吉井隊長、坂本代表より伝令です」

 

 

須川が一枚の紙を広げる。

 

 

「こ、これは!!よし、皆!!聞いてほしいことがあるんだ!」

 

 

明久は皆に向かって言う。

 

 

「Bクラス代表の根本 恭二(ねもと きょうじ)はCクラス代表の小山 友香(こやま ゆうか)さんと付き合っているみたいだ!!」

 

 

「「「「「なんだって!?」」」」」

 

 

「しかも毎日、手作り弁当を作って貰っているんだ!!」

 

 

「「「「「なあああにいいいィィ!!」」」」」

 

 

Fクラスのほとんどの連中は恐ろしい黒いローブを着る。

 

 

「モテる奴は敵じゃあああァァ!!」

 

 

「殺してやるぅ…」

 

 

「◯◯◯◯◯!!」

 

 

「あひゃひゃひゃひゃ!!」

 

 

廊下は地獄と化していた。

 

 

ドゴンッ!!

 

 

総合科目

 

Bクラス

 

モブC 0点

 

 VS

 

Fクラス

 

モブA 0点

 

 

「なッ!?」

 

 

自分が死んで相手も殺す。道連れを開始。

 

 

「「「「「Let’s Party!!」」」」」

 

 

_______________________

 

 

 

俺は一つだけ教科を受けて、教室に戻ってきていた。教室には俺と化学の布施(ふせ)先生と一緒にいた。

 

 

「楢原君、本当に来るのですか?」

 

 

「はい、そろそろだと……」

 

 

ガラッ

 

 

「なッ!?」

 

 

「Fクラスの奴がいるぞ!」

 

 

「相手は一人だ!倒せ!」

 

 

5人のBクラスの連中が教室に入ってきた。

 

 

「布施先生!召喚許可を!」

 

 

「承認します!」

 

 

俺の声を聞き、布施は召喚フィールドを展開させた。

 

 

「「「「「試獣召喚(サモン)!」」」」」

 

 

化学

 

Bクラス

 

モブ×5 平均150点

 

 VS

 

Fクラス

 

楢原 大樹 377点

 

 

「「「「「んなッ!?」」」」」

 

 

俺の点数を見て驚愕するBクラス。

 

俺の召喚獣は江戸時代の頃でも着られているような和服を着ていた。

 

 

 

 

 

そして、手には大きなマッチ棒を持っていた。

 

 

 

 

 

「おい………まさか……」

 

 

俺は嫌な予感がした。

 

俺は召喚獣を操作して、一気に攻撃した。

 

 

ドゴッ!!

 

 

化学

 

Bクラス

 

モブ×5 0点

 

 VS

 

Fクラス

 

楢原 大樹 377点

 

 

マッチ棒を使って。

 

 

「だっさぁ……」

 

 

どうやら俺の武器はマッチ棒らしい。

 

 

「戦死者は補習ッ!!」

 

 

Bクラスの連中は西村(にしむら)先生。もとい鉄人に連れていかれた。

 

________________________

 

 

「大樹、何があったんだ?」

 

 

教室に帰ってきた雄二は俺に質問する。

 

 

「Bクラスの連中の悪巧みを潰した」

 

 

「一人でか?」

 

 

「まぁな」

 

 

雄二は俺を見ていた。コイツ、使える!みたいな目で。

 

 

「坂本」

 

 

原田も教室に帰って来た。

 

 

「戦況はFのほとんどが戦死したが、Bクラスも道連れにしたぞ」

 

 

何だよ道連れって。こえーよ。

 

 

「よし、引き続き明久の指示に従ってBクラスを誘導させろ。手薄になったら姫路を突撃させるんだ」

 

 

「分かった」

 

 

そう言って、原田は教室を出た。

 

 

 

シュバッ!

 

 

「………Cクラスの連中が怪しい」

 

 

ムッツリーニ、お前の格好が怪しい。あとどこから出てきた。

 

「試召戦争の準備だな。おそらく漁夫の利を狙っているつもりか……」

 

 

「雄二、Bクラスと協定を結んだだろ」

 

 

俺は雄二に聞く。

 

 

「ああ、4時までに決着がつかなかったら戦況はそのままにしておいて続きは明日午前9時に持ち越しするって」

 

 

「あとは?」

 

 

「その間は試召戦争に関わることは一切の行為を禁ずるだ」

 

 

「………Cクラスと協定が結べない」

 

 

ムッツリーニが答える。

 

 

「それならDクラスを使って攻めこませるぞって脅せばいいだろ」

 

 

雄二は答える。

 

 

「いや、放置してて問題ない」

 

 

「何?」

 

 

俺の言葉に雄二は疑問を持つ。

 

 

「作戦がある。Cクラスが攻めてきても返り討ちにできる作戦が」

 

 

俺の頭の中には勝利のビジョンが見えていた。

 

 




異世界と連れて行く人について話します。

前に次の世界についていろいろと意見をいただきました。

多かった意見では「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」がありました。

自分の中ではいいと思いましたが、私の中で他の候補が

・ブラッグ・ブレット(自分の中ではブーム)

・デート・ア・ライブ(あえて力を封じない)

・魔法科高校の劣等生(魔法なんていらなかった)

・IS(専用機っているの?)


といった合計5個の候補があります。

その五個から4つ目を決めたいのですが、問題児以外原作本を持っていません。アニメを見ていいなと思いました。

なので問題児以外を選ぶと少し投稿に時間がかかります。

というわけで、アンケートに協力お願いします。


次にヒロインについてですが


実は明久かムッツリーニって考えてました。


明久かムッツリーニだと次の世界に行ったときに書きやすいのが理由でしたが、


ハーレム崩れちゃうんです。はい。


本気で悩んでいます。

なので、連れて行く人のいい案をくれると嬉しいです。

※霧島、姫路、島田は難しいので無しの方向でお願いします。


感想や評価、アンケートに答えてくれると嬉しいです。



追記

活動報告書きました。

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