どうやら俺はたくさんの世界に転生するらしい【完結】   作:夜紫希

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二カ月分の土下座。

今回でハッキリと分かりました。大いに分かりました。


大樹ってキャラ、相当話が創りやすいことにです。


他の主人公にすると、どうも上手く行かないので苦戦しました。そこはギャグで誤魔kゲフンゲフン。

お待たせしました、原点世界終章・黒幕編の開始です。


原点世界終章・黒幕編
裏切りの憎しみ


父親(クソ野郎)の拳が何度俺の体を傷つけ、母を泣かせたのか。今はもう覚えていない。

 

小学生高学年になった頃、家に帰ると父親が母の首を絞めていた。

 

衝撃的な光景に動けないでいると、母は落ちていた皿で父の頭を殴り死から逃れる。

 

咳き込み苦しむ母に、怒り狂った父親はナイフの様に鋭くなった皿の破片を握り絞めた。

 

脳裏に残酷な光景が広がる。もしあんな物で殴られたら、母の命が奪われる。

 

嫌な光景を目にした俺は、あの感覚だけは今でも覚えている。

 

 

———カチリッと自分にスイッチが入った。

 

 

気が付けば父親は苦しみながら倒れていた。腹部を必死に抑えて、血走った目で助けを求めていた。

 

そんな無様に転がる父親を自分は見下していた。まるで汚物でも見るかのように。

 

握り絞めた包丁と同じように、父親の腹と床のカーペットは真っ赤に染まっている。

 

死にそうな顔で助けを求める父親に、無慈悲に包丁を振り下ろそうとするが———母親が泣きながら俺の腕を掴み走り出したせいでトドメは刺せなかった。

 

それ以来、父親と会うことは無かった。

 

悪夢ような家庭内暴力の日々。そんな日々に終止符が突如打たれた。

 

警察や様々な大人たちが俺たちの心配や話を聞いていた。しかし、それが酷く嫌で、苦痛だった。いや屈辱以上の地獄だった。

 

今までずっと助けてくれなかったクセに。

 

後になって「もう大丈夫だ。私たちが助けた」だと抜かす。

 

ヒーロー気取りのポンコツ共が、憎くて仕方なかった。

 

ふざけている。あまりにもふざけている。

 

 

「遅過ぎるだろ……!」

 

 

まだ小学生だと言うのに。いや、小学生だったからこそ、周囲の人間に異常な嫌悪感を覚えた。

 

それから他人を軽蔑し、同族なのが心底嫌になるになる。

 

母以外の人間を、『喋る汚物の肉塊(ゴ ミ)』としか思えなくなった。

 

 

________________________

 

 

 

———あの日から母は笑わない。

 

家に帰っても母が一日中話すことが無い方が多い。だが母の気持ちは十分に理解しているつもりだった。

 

だから俺は何度も無理をしても話しかける。すると母の口元が少しだけ緩むのだ。それだけで俺は嬉しかった。

 

返事は無くても、母の笑顔を見れるだけで満足だった。

 

そんなある日、母が誰かに会いに行くのを目撃した。

 

ずっと着ることのなかったお洒落な服を身に着けて出掛けている。不審に思ってしまうが、母は笑顔で「行ってきます」と言う。そんな顔をされたら俺も笑顔で見送るしかない。

 

理由はすぐに判明した。高校時代の友達と会っていると母は話してくれた。

 

母から振る話題に俺はやっぱり嬉しくて仕方なかった。

 

日に日に元気になる母に、俺は嬉しくて仕方なかった。

 

 

「こんにちは、慶吾(けいご)君」

 

 

だけど、母親が男と仲良くすることだけはして欲しくなかった。

 

大人の男は見たくなかった。あのクソ野郎の顔と被ってしまう。

 

憎いという気持ちが大きかった。握手しようとして来た手を思いっ切り叩こうとする———だけど脳裏にこびりついた母の悲しむ顔が、それを邪魔した。

 

母と男が仲良くすることを邪魔できなかった。

 

母を笑顔にする男に、嫉妬していたのかもしれない。

 

 

「こんにちは!」

 

 

「……………」

 

 

「こんにちは!」

 

 

笑顔で俺に何度も挨拶をする同い年の女の子。男の(むすめ)———双葉だった。

 

男の母親は既に他界。娘と父だけで生活していると聞いている。

 

双葉の挨拶をガン無視する。男の(むすめ)と仲良くなれば母と男がくっ付いてしまう。小学生でも分かった。

 

だから無視する。

 

 

「こんにちはッ!」

 

 

ベシッ!!

 

 

「ぶふッ!?」

 

 

すると強い張り手が飛んで来た。

 

頬を叩かれた俺は何が起きたのか理解できなかったが、双葉の仕業だと分かるとすぐに怒る。

 

 

「何するんだよッ……!」

 

 

「私の友達が教えてくれたことだよ。無視する奴は殴って挨拶すれば必ず返って来るって」

 

 

無視する奴から返って来るのは拳だと分からないのか。教えた奴はきっと馬鹿だと断言できる。

 

さすがにこの状況で暴力を振るのは不味い。向うは何も気にしていないが、俺とコイツが喧嘩をすれば仲直り———もとい嫌な展開になる気がするからだ。

 

更に無視してどこかに行こうとすると腕を掴まれる。

 

 

「遊ぼ?」

 

 

「嫌だ」

 

 

最低に嫌な顔をすると彼女は目を細めて呟いた。

 

 

「お姉ちゃんの言うことが聞けないの?」

 

 

「…………………お姉ちゃん?」

 

 

突然のことに思わず聞き返してしまう。すると同い年である双葉は説明する。

 

 

「誕生日が二月二十二日でしょ? 私は二月十二日だから、お姉ちゃんでしょ」

 

 

十日しか変わらないのだがというツッコミを入れたいが、

 

 

「ホラ呼んで。双葉お姉ちゃんって」

 

 

年下扱いする双葉にウザいと感じていた。

 

普通にウザい。厚かましいと。

 

だけど、初めて母以外の人から相手にされた。

 

 

「ねぇねぇ、ゲームしよ?」

 

 

虐待されていた頃は友達を作らず話さず、遊ぶことを一切しなかった。その後も一切関わろうとしなかった。

 

何故? 答えは単純。もう関わりたくないから。

 

人を完全に疑い信用しなかった。仮面を被ることもしない。いつも本気で嫌だと相手に分からせていた。

 

しかし、その対応が双葉には効かない。どうやって接すればいいのか分からない。そもそも女の子との遊びなんてもっと知らない。

 

 

「いや、俺は……」

 

 

「男の子なら持っているでしょ! 遊〇王!」

 

 

———普通に絶句した。

 

 

「……も、持ってるのか?」

 

 

「友達が一人でしているから私も買って貰ったの。持ってないの?」

 

 

「持ってないけど……いや」

 

 

女の子が喜々として持つモノではないとさすがに知っている。

 

カードゲームとは予想できなかった。トランプやUNOならまだしも、遊戯〇か。

 

 

「じゃあ貸してあげるからやろ! 今ね、その友達に全勝しているからこれからも負けたくないの」

 

 

「じょ、女子で流行っているのか?」

 

 

「全然? 男の子だけど」

 

 

その友達が可哀想だと思った。女の子に負けているのはさぞ悔しいだろうと。

 

ルールを教えてくれるが、確実に分かったことがある。

 

可愛い容姿をしているが、騙されない。

 

 

「———大嵐を発動して自分の罠カードを破壊! そして破壊されたカードの効果で生贄にするモンスターを特殊召喚して、青〇の白龍(ブルーア〇ズ・ホワイト・ドラゴン)!」

 

 

———ズレてる。他の女の子より。

 

 

「そして融合を使って———青〇の究極竜(ブルーア〇ズ・アルティメットドラゴン)を召喚!」

 

 

———というか強過ぎる。

 

 

 

________________________

 

 

 

 

それから双葉とは何度も男と一緒に会った。

 

 

「スマ〇ラしよ!」

 

 

その日はガノン〇ロフにボコボコにされた。俺のピ〇チュウの%が二百越えるまで遊ばれていた。

 

 

「今日はエアライド!」

 

 

本気でピンクの悪魔だと、その日は思い知った。どんなに能力を上げても負けるってどういうことだ。ハイドラ乗っても負けるとか普通思わない。

 

 

「ポケ〇ン!」

 

 

伝説のポ〇モンを使っているのに何故か負けた。ドユコト。

 

双葉は女の子の遊びというより男の子の遊びを多く知っている。いや、合わせているように思えた。

 

彼女の親友といつも遊んで完勝しているらしい。いつか嫌われるぞと警告すると、最近は手加減してあげているらしい。

 

 

『それでも勝つけどね!』

 

 

———負けさせる気はないらしい。

 

親友の可哀想な話を何度も聞いた。いともたやすく行われるえげつない行為に何度も引いた。

 

 

「慶吾君、お菓子買って来たんだ。双葉と一緒に食べないかい?」

 

 

「……………ありがとう、ございます」

 

 

そしていつの間にか俺は男の顔を見ても、平気でいられるようになった。

 

男は何度俺が失礼な態度を取っても怒ることは無かった。事情を知っているから優しくしてくれたのだと大きなってそれに気付く。

 

双葉は本当に俺の姉のような存在———と本人は思っているようだが俺は同い年の女の子としか思えなかった。

 

 

 

________________________

 

 

 

———母は再婚した。

 

切り出された結婚話に母は泣きながら話した。

 

俺の意志を無視して結婚したいと話したが、母が幸せになるなら俺は否定しないと言うと、母は嬉しそうに泣いてくれた。

 

男の家で暮らす生活が始める。同時に双葉とも暮らすことに自分も嬉しさを感じていた。

 

 

「よろしくね」

 

 

「……ああ」

 

 

母が笑顔を取り戻すに連れて、俺も笑顔を取り戻しつつあった。

 

中学に上がる頃には母はいつも笑うようになった。

 

双葉とは学校が違うが、俺も友達ができ始めていた。

 

食卓で自分たちのことを話す時間は、幸せだったと思う。

 

ただ、双葉の話す『大樹』という男の話題だけはどうも好きになれなかった。

 

 

 

________________________

 

 

 

最悪の事件が起きたのは———中学三年の時だった。

 

 

———頭に包帯を巻いた双葉が家に帰って来たのだ。

 

 

ちょうどその時は両親がいなかった。彼女は無理な笑みを見せて事情を説明した。内容は、大樹という男に殴られたこと。

 

 

「大樹が犯罪者になるのだけは駄目だから。あんな奴らなんかに大樹の人生をめちゃくちゃになんか…」

 

 

「……んだよ、それ」

 

 

気が付けば俺は叫んでいた。

 

 

「何だよそれ!!!」

 

 

人生の中で初めて叫んだのかもしれない。双葉は驚いた顔をするが、構わず怒鳴った。

 

 

「アイツなんか放っておけよ! くだらねぇことで怪我してんじゃねぇよ!」

 

 

「それは…!」

 

 

大樹という男にあのクソ父親と重ねてしまう。女に(かば)われるどころか傷つけたことに怒りが収まらない。

 

 

「ふざけんじゃねぇ……あんな野郎とは縁を切れよ!」

 

 

「……嫌だ」

 

 

震えた声で、双葉は拒絶した。

 

首を何度も横に振り、自分を見て怯えていた。

 

 

「そんなこと、できないよッ……!」

 

 

まるで———クソ父親に怯える母の姿が重なった。

 

原因は自分だと分かっているのに認めれない。自分は違うと何度も否定する。

 

そんな目で俺を見るな。逃げ出すように部屋から出ようとする。

 

 

「どこに行くの!?」

 

 

「放せよぉ!! 俺は違うッ……悪いのはあの男だろ!」

 

 

「ッ……大樹は悪くない! お願い、私の好きな人を傷つけないで!!」

 

 

 

 

 

———カチリッと自分にあのスイッチが入った。

 

 

 

 

 

「———ぁ……」

 

 

俺の腕に掴みかかった双葉を振り払った。勢い良く振り払った。

 

彼女はそのまま後ろに倒れる。本棚のある方に倒れる瞬間は、今でも脳裏に焼き付いている。

 

 

———激しい物音と共に、本棚が崩れる瞬間は、今でも夢で見てしまう。

 

 

本棚の下敷きになった双葉を今でも覚えている。ゆっくりと血が床を浸透する時間は今でも恐怖を感じている。

 

 

「—————————————俺は違うだろ?」

 

 

自分の首を絞めながら否定した。

 

目の前の光景を否定した。

 

自分の目を抉り取るように、耳を引き千切るように、出来事を否定した。

 

 

———叫び声を上げながら俺はその場から逃げ出したことも、俺は覚えている。

 

 

 

________________________

 

 

 

 

靴も履かずに飛び出した。豪雨の中、俺は叫びながら駆け抜けた。

 

逃げるように、山の奥へと。足から血を流しながら、肺を殺すまで走ることをやめなかった。

 

 

「ごぼッ……うぇげぇ……!」

 

 

山の森まで走った俺は嘔吐(おうと)する。酷い目眩と寒気に襲われるが、頭の中は双葉の死だけが支配していた。

 

 

「俺は……俺はただ……!」

 

 

ドゴオオオオオオオオォォォ!!!

 

 

「ごふッ!?」

 

 

突然の熱風に体は無様に転がる。大木に叩き付けられ咳き込んでしまう。

 

状況を確認しようとするが、信じられない光景が広がっていた。

 

 

———森が黒い炎に包まれていたのだ。

 

 

理解できない光景に呆然とする。しかし焼けるような熱さに正気に戻る。

 

 

「何だよこれ……!」

 

 

森から抜け出そうとするが、大きな物体につまずいてしまう。

 

立ち上がろうとするが、つまずいた物体に息を飲んだ。

 

 

———真っ黒に染まった焼死体だった。

 

 

まだ息はあるのか動いている。だが不気味で仕方なかった。

 

再び恐怖に襲われる。その場から一目散に逃げ出そうとする。

 

 

ドゴオオオオオオオオォォォ!!!

 

 

二度目の熱風。黒い炎の壁が逃げる道を閉ざす。

 

後ろに倒れるが、自分の右腕と左足に激痛が走る。

 

 

———右腕と左足が、燃え尽きていた。

 

 

愕然とする光景に叫び声も上げれない。声を失っていた。

 

その場から動けずにいると、何かが近づいて来ていた。

 

 

「一般人も紛れていたか」

 

 

それは男性の声。歩いて来たのは白衣を着た男だった。

 

短い黒髪の男から黒い炎が立ち上っていた。その右手には焼死体を引きずっている。

 

 

「お前……!?」

 

 

「残念だがお前は助からない。恨むなよ」

 

 

白衣の男がそう告げると、足元から黒い炎が弾ける。拡散した炎を浴びると激痛が走った。

 

全身が殺されている。そんな感覚を味わいながら、自分の不幸を恨んだ。

 

これは自分の罰なのだとも考えた。

 

だけど、それ以上に恨む奴がいた。

 

 

———その存在を、許したくないくらいに。

 

 

「【戦車(チャリオット)】!!」

 

 

地面に這いつくばったまま見上げると、そこには黄金の甲冑を身に纏った騎士が現れた。

 

白衣の男に向かって白金色の二輪の馬車が突っ込み、男の体を吹き飛ばす。

 

 

「同胞だけでなく、無実の人間まで巻き込むか!?」

 

 

騎士は男のようで声を荒げている。あの二輪馬車の勢いは凄まじかった。

 

 

「ここで断つ……お前の野望もここで———!」

 

 

土煙の中から白衣の男が現れるわけがない。死んでいるか、重傷のはずだ。

 

しかし、その常識はたやすく打ち破られる。

 

 

「【霊魂を煉獄に運ぶ者(プシューコポンポス)】」

 

 

ドスッ!!

 

 

———騎士の上半身と下半身が真っ二つに別れた。

 

これでもかというくらいの血を撒き散らしながら命を散らす騎士。(おぞ)ましい光景に体が死んだように硬直する。

 

生暖かい大量の鮮血を顔に浴びて、思考が止まった。

 

 

不武瀬(ふぶせ) 利紀(としのり)。貴様の力も頂く」

 

 

倒れた死体に近づくのは白衣の男。その体は無傷のまま。

 

ありえない光景に恐怖的絶望をした。

 

死体から光の球体が浮遊し、白衣の男はそれを掴み取る。

 

 

「……まだ息があるのか」

 

 

瀕死(ひんし)状態の自分を見下す男。その眼に、憎悪を抱いた。

 

 

———コロセ。と頭の中に声が響く。

 

 

あの眼は、あの眼と同じ。

 

 

———コロセ。もう一度響く。

 

 

クソ親父が、俺に向けていたあの眼だ。

 

 

———コロセ。コロセ。連呼するように、響き渡る。

 

 

死んだように、悲しそうな眼を母を忘れはしない。

 

 

———コロセ。コロセ。コロセ。そして、脳を支配するように響いた。

 

 

「……ざけ……ろ……!」

 

 

「何?」

 

 

———カチリッと自分を殺すスイッチが入った。

 

 

———最後は双葉の姿が重なった。

 

 

 

 

 

「ふざけろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおォォォ!!!!」

 

 

 

 

 

 

ゴオオオオオォォォ……!!!

 

 

自分の体から黒い煙が溢れ出す。失った腕と足から放出されていた。

 

次の瞬間、燃え尽きた腕と足が元に戻る。しかし、冷静が戻ることはなかった。

 

 

ゴスッ!!!

 

 

鈍い音が拳から聞こえる。白衣の男を真正面から殴りつけていた。

 

殴った手が一瞬で燃え尽きる。無謀な攻撃に白衣の男は驚きながら嘲笑(あざわら)う。

 

 

「ッ……何を馬鹿なこと……貴様も神の力持ち———!?」

 

 

刹那———白衣の男の左腕が宙を舞った。

 

鮮血が飛び散る中、真っ青になった顔で硬直する白衣の男。

 

 

「—————ッ!!」

 

 

その眼に映るのは黒い炎を纏った青年。ボロボロになっていたはずの青年(悪魔)

 

相手の姿と自分の体を見て気付く。

 

恐怖のどん底に蹴り落とされるぐらい———自分は浅はかで愚かだと。

 

 

「貴様ッ……貴様ああああぁぁぁあああ!!??」

 

 

白衣の男が叫び声を上げる。まるで何もかも奪われたかのような絶望した表情へと豹変(ひょうへん)する。

 

白衣の中から武器を取り出そうとするが、それよりも早く動いた。

 

 

『———【生命略奪(ライフ・ヴァンデラー)】』

 

 

自分の声では無い。白衣の男の声でも無い。

 

悍ましい、恐ろしい、吐き気のする声で悪魔が呟いた。

 

 

黒い闇が一帯を支配する———これが最悪の物語の始まりだ。

 

 




このギャグの少なさ、文字の少なさ、お分かりいただけただろうか。


慶吾君、超難しい。

大樹君、超書きやすい。


……キャラ設定って大事だなぁと思いました。

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