どうやら俺はたくさんの世界に転生するらしい【完結】   作:夜紫希

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まさかの連続投稿です!! 本当は昨日のうちにやろうと思ったのですが、誤字修正していたら時間が掛かりました。文字数はいつもより少なめです。


犯人はバレンタインチョコ

―――私は、男運が全く無い。

 

 

初恋は小学生の時だった。いつも外で遊んで、スポーツができるカッコイイ少年。

 

私は勇気を振り絞って告白をした。

 

 

「オレ、ゆうくんの方が好きだから」

 

 

―――普通にフラれました。

 

 

待ってよ杉山君。『ゆうくん』は男の子ですよ? 仲の良い友達じゃないですか。恋愛感情と友情をごっちゃにしないでください。

 

でもこれは小学生だから仕方ない。そうです。これは、仕方のないことです。

 

 

コホンッ……二度目の恋は中学生。

 

卒業する先輩に勇気を振り絞って告白した。いつも図書室で本を読み、学年1位の成績を持つ優等生。メガネが似合っているクールな頼れる先輩。

 

 

「すまない。ボクは二次元にしか興味がないんだ。君が二次元なら別だったが」

 

 

―――先輩の正気を疑った。

 

 

ショックでした。先輩のケータイの壁紙が、ピンクの髪の色をした巨乳の水着の女の子だった時は。

 

趣味に関しては関与しません。しかし、私が二次元に行くのは無理です。

 

しかし、失恋は私に力をくれました。

 

当時何も考えたくなかった私はひたすら勉強することで、高校では首席で入学することができたのです。

 

これはチャンスだと思いました。よく少女漫画である展開。頭の良い女の子はモテます。これで私もまともな恋ができる可能性があると!

 

 

―――そんなことを思っていた時期が私にもありました。

 

 

……高校1年生の冬の出来事です。クリスマスの日に、好きな人を呼び出して告白しました。

 

いつも隣の席に座っていた男の子です。優しく明るい性格の人でした。周りの気遣いもできる、カッコイイ人です。

 

しかし、断られました。

 

 

「実は俺……ゲイなんだ……」

 

 

―――絶望を越えた何かを味わった。

 

 

「俺さ……ゆうのことが好きなんだ。ほら、部活が一緒の———」

 

 

「せいッ!!」

 

 

「がはッ!?」

 

 

また貴様かぁッ!!!!

 

ゆうくんは私に恨みでもあるのですか!? 小学生の時のゆうくんとは別人だけど、凄くムカつきます!! ゆうくん絶滅させたい……!

 

耐え切れなかった私は、そのままボディブローを好きな人に食らわせてしまった。それほどショックでした。

 

 

―――本当に私は、男運が全く無い。

 

 

―――私の青春は、灰色で終わるのかもしれない。

 

 

 

________________________

 

 

 

二年生の入学式の出来事。

 

クラスが一気にガラリと変わり、いつもの私ならドキドキと胸をときめかせながら期待します。

 

ですが、ショックが大き過ぎてそんな気持ちになれません。

 

先生がつまらない自己紹介をした後、クラスの人たちが順番に自己紹介を始めます。

 

 

「私のことは知っている人は多いけど、仲良くしてね!」

 

 

はーい。

 

 

「どもども俺でーすぅ! ちなみに彼女は募集中でーすッ! いぇーい!」

 

 

失せろ。

 

 

「特技は鼻からうどんを食べた後、口からソバを出すことです!」

 

 

マジシャンのレベルを超えていますね。テレビ出演できますよ。まぁ全然興味ないですが。

 

誰の自己紹介を聞いても、楽しくなれない。気分が乗りませんでした。

 

自分の番が回って来ても、無難なことしか言えませんでした。多分、一番地味でしたね。

 

 

「次、楢原だ。期待しているぞ」

 

 

「やめろ先生。ハードルのレベルを上げるな」

 

 

次の人はオールバックの少しワイルドな青年。イケメンの部類には入らないでしょう。

 

ですが、何でしょうか。この違和感は。

 

周りを見れば全員が注目しています。女の子たちもクスクス笑いながら、楽しみに待っている。

 

 

「どうも、バレンタインデーに義理チョコを77個貰った楢原 大樹だ」

 

 

え?

 

 

その瞬間、教室がどっと笑いに包まれました。

 

私はポカンッと驚くことしかできません。

 

 

「何笑ってんだお前ら! いじめだぞ! これいじめだからな!」

 

 

「いいなー! 俺羨ましいなぁ!」

 

 

「うるせぇ! 本命が一個も無いんだぞ! いい加減泣くぞゴラァ! 本命寄越せバーロー!」

 

 

77個も貰っておいて、本命が無い? そんなことがあるのでしょうか。

 

 

「えぇー、楢原君が彼氏とかありえないんですけどー」

 

 

「はぁ? 俺もお前が彼女とかありえないんですけどー!」

 

 

「私も嫌だ!」

 

 

「うちもうちも!」

 

 

「うわーん! 女の子がいじめてくるよ先生!」

 

 

「それじゃあ時間割の説明だが———」

 

 

「先生!?」

 

 

そしてまたどっと笑い声が響き渡る。

 

なるほど。この人は人気者です。凄い人気者です。恐らく77個の義理チョコは友達から遊ばれて貰ったのでしょう。

 

……………ちょっと待ってください。

 

 

(77個も女の子があげたのに、本当に誰も好きじゃなかった?)

 

 

ここまで人気者なら普通にモテるはずです。人気者なのに、誰も好きじゃない? そんなこと……あるのでしょうか?

 

 

(もしかしてこの人———!?)

 

 

 

―――女運が全く無い?

 

 

 

(何だろう。凄く失礼なことを思っている奴がこのクラスにいるような気がする。というか悪寒が凄い)

 

 

私の心は一気に晴れ渡りました。

 

同類を見つけたことに感謝の気持ちで一杯です。

 

男運が無い私には、彼しかいない。

 

逆に言えば、女運が無い彼は私しかいない。

 

誰も好きにならないなら私がなればいい。きっと分かり合えるような気がしました。

 

少しストーカーのような発想ですが、大丈夫です。上手く行きます。

 

 

―――私は、楢原 大樹を攻略します!!

 

 

 

________________________

 

 

 

―――大樹君の攻略難易度《SSS+》ですね。

 

 

凄く無理です。約10ヶ月頑張りましたが、全然駄目です。

 

(マイナス)』と『(マイナス)』を掛ければ『(プラス)』になると考えたアホは一度ドブに落ちてください。

 

『私』と『大樹君』を掛けたら『超(マイナス)』でしたよ。プラスの『プ』の字も無いです。

 

ここまでの経緯を軽く説明しましょう。

 

まずは相手の連絡先を知ろうと努力しました。

 

ですが全く上手く行きません。

 

私がメールアドレスを聞けば大樹君のケータイ電話の充電はゼロ。せっかくわざわざ大樹君がアドレスを聞いて来ても、何故か私の充電がゼロになっていた。

 

 

―――これが呪いですか。

 

 

やっとの思いでアドレスを手に入れてた時はベッドでピョンピョン跳ねて喜びました。

 

さっそく二人で楽しく遊ぶと言う名のデートの誘いを送ります。しかし、簡単にデートはできなかった。

 

私が誘えば必ず大樹君には予定があり、大樹君が誘った時は必ず私が用事があるのです。

 

 

―――これが神の悪戯ですか。神よ、表に出ろ。

 

 

やっとの思いでデート(仮)が出来る日が成立した時は、抱き枕を思いっ切り抱き締めてゴロゴロとベッドの上でずっと喜びに浸っていました。

 

 

―――そして神は死んだ。

 

 

デート当日。大雨。電車の遅れ。混雑。映画中止。お店の売り切れ。

 

あれほど神を殺したいと思った日は他に無いでしょう。

 

ですが大樹君は最後まで楽しい話をしてくれました。嫌な顔をせず、また来ればいいと言ってくれました。何故モテないのか理解できない。周りの女の子は眼科を勧めます。

 

 

……進展は全く無いです。明らかに私と大樹君は合わないことは見て分かります。ですが、その関係が、私の心に火を点けました。

 

彼の隣に居たい。胸を張って堂々と彼女でありたい。この思いは、人生の中で一番強かった。

 

 

だから明日―――バレンタインデーに勝負を決めます。

 

 

________________________

 

 

 

 

バレンタインデーの日がやってきました。

 

放課後、事前にちゃんと呼び出しはしています。呼び出す時に大樹君に壁ドンすることになってしまいましたが、大丈夫です。今までの失敗を見れば何ともありません。

 

屋上から綺麗な夕焼けが見えます。今日の神は輝いていますね。いつものシチュエーションなら雷が鳴っているはずなのに、これは素晴らしいです。

 

右のポケットには可愛い赤いリボンでラッピングしたチョコが入っています。これを今日、大樹君に渡した後、告白します。

 

髪型もバッチリです。今日は髪を結ばず、ストレートにしています。黒髪ロングです。違う印象の女の子は新鮮でとても良いと大樹君は言っていたので。

 

そして今回は寒いですが制服の上着は脱いでいます。

 

理由は魅せるためです。実はこう見えて着やせするタイプで、大樹君は私がDカップだと知らない。男の子は胸が大きい子が好きな人が多いので、私も大樹君に多少は好かれるはずです。た、多分。あと大樹君以外には見せないので勘違いしないでくださいね。

 

凄いですよ完璧ですよ。告白、成功するのでは!?

 

 

ガチャッ

 

 

「すまん、待たせたな」

 

 

大樹君です。冬服の制服にマフラーを付けている姿はカッコイイですね。

 

心臓がバクバクと鼓動が早くなり、緊張します。何とか平静を保つように努力します。

 

 

「大丈夫です。全然待っていませんよ」

 

 

「でも女の子を寒い外に待たせるわけにはいかないだろ?」

 

 

そう言って大樹君はポケットからカイロを取り出し、私にあげました。

 

 

(キャー! 大樹君のカイロ!)

 

 

出ました。大樹君の天然の優しさ。これが女の子たちから絶大な人気を誇る理由の一つです。このカイロ、しばらく捨てたくないですが、ストーカーなことはしたくありません。明後日までには捨てます。

 

私、大丈夫でしょうか。凄く顔が赤いはずです。マフラーで隠しましょう。

 

 

「やっぱり寒いだろ? 中に入らないか?」

 

 

「だ、ダメでしゅ」

 

 

「え」

 

 

「大丈夫です。問題ありません」

 

 

「そ、そうか……聞き間違いか……?」

 

 

危ないです。彼の優しさに触れ過ぎると火傷します。溶けてしまいます。彼の腕の中なら溶けたいです。

 

 

「それより今日はアレですね。もちろん、分かりますよね?」

 

 

「おッ! まさか?」

 

 

「そうです!!」

 

 

私は()()()()()()から取り出す。

 

 

「どうぞッ!!」

 

 

「……………えぇッ!?」

 

 

大樹君の顔が真っ青になっていました。

 

そして、私も真っ青になりました。

 

 

―――私の手にはハサミが握られていたからです。

 

 

(しまった!? ラッピングする時に使ったハサミが!?)

 

 

失態。ハサミは置いて来るべきでした。気持ちを込めてここでリボンを巻くことなんてしなければ……! そもそも右と左をよく間違えましたね私。箱とハサミ。一文字しか合ってない上に、形も全く違いますよ。

 

 

「えっと、その……!」

 

 

パニックに陥った私は言い訳を考えます。

 

 

 

 

 

「きょ、今日は聖バレンタインデーの悲劇ですッ!!」

 

 

 

 

 

「虐殺の方だったあああああァァァ!!??」

 

 

大樹君は急いで逃げ出そうとします。駄目です! ここで逃がしてしまったらもう後がありません!

 

 

「待ってッ!!」

 

 

私は急いで大樹君を捕まえます。屋上の金網に一緒にぶつかり、大樹君を馬乗りしてしまいますが、私は急いで弁明します。

 

 

「勘違いしないでください!」

 

 

「今にも殺されそうになっているのに、何を勘違いするんだ!?」

 

 

「私はただ、差し上げたいだけです!」

 

 

「ハサミを!? 一緒に虐殺しようと誘ってんのか!?」

 

 

「い、一緒にだなんて……そんな夫婦みたいなッ……!」

 

 

「何で照れるの!? その前に夫婦って何!?」

 

 

「ハッ!? ち、違います! ハサミは関係ありません!」

 

 

「じゃあ何で出した!?」

 

 

私は急いでチョコを取り出し、大樹君にあげます。

 

 

「バレンタインチョコです!!」

 

 

「今の流れだと怖くて受け取れねぇええええええェェェ!!」

 

 

「そんな……!?」

 

 

あまりの衝撃に私は悲しみます。受け取って貰わないと、告白できません。何としても受け取って貰わなければ……!

 

 

「大樹君の好きなチョコですよ! 私、頑張って(愛情)込めたんですよ!?」

 

 

「何を!? ねぇ何をチョコに入れたの!?」

 

 

「そ、そんなの……(恥ずかしくて)言えません……!」

 

 

「一体何を入れたんだあああああァァァ!?」

 

 

何故でしょうか!? 全く受け取って貰える兆しが見えません!

 

 

「食べてください! 自信作なんです! グッと行ってください! グッと!」

 

 

「不穏な言葉を使って来た!? 何だその怪しいモノを使わせようとする言葉は!?」

 

 

「中に変なモノなんか絶対に入っていません!」

 

 

「それ入ってるよね!? 入ってる時の言い回しじゃねぇ!?」

 

 

「何も入れてません! た、確かに血とか唾液とか〇毛とか〇〇〇入れたら気持ちがより伝わるとかネットにありましたが……入れた方が良かったですか?」

 

 

「怖い怖い怖い怖いよッ!? そんなモノ入れなくていいよ!? ネットの情報を鵜呑みにするな!」

 

 

大樹君はふぅっと溜め息をついた後、チョコを受け取ります。

 

 

「へ、変なモノは入って無いんだな?」

 

 

どうやら受け取ってくれるようです! やりました!

 

 

「はい! 全然! 何も! 微塵も! 入っていません!」

 

 

「うわぁやっぱ怪しいなぁ……どうしよう……もういいや。うん、ありがとうな」

 

 

大樹君は受け取ってくれました。これで第一段階成功です。

 

 

「これで義理チョコ112個目か。はぁ、今回は多いなぁ」

 

 

「はえ?」

 

 

112個!? 去年より多過ぎませんか!?

 

というか私のチョコが義理チョコになっていますよ!? 本命ですよ本命!

 

 

「えっと大樹君……その」

 

 

「あ、大丈夫。悪気が無いのは分かっている。他の奴らは面白いから渡しているけど、お前は違うもんな。ちゃんとした義理チョコ、サンキューな」

 

 

―――大樹君にチョコを渡した111人の女子たちを殴り倒したい。

 

計画的犯行ですよこれは。ゾロ目にするために、計画したはずです。許しません。

 

 

「そういや本命は渡したりしたのか?」

 

 

大樹君がニヤニヤしながら聞いて来ます。いつもなら嬉しいですが、今回はムカつきますね。

 

 

「は、はい……渡しました」

 

 

たった今。

 

 

「マジか!? ちっくしょう! 受け取った奴、羨ましすぎるぜ……!」

 

 

あ・な・た・で・す・よ!!

 

で、ですが私のチョコを受け取った人に嫉妬しているので今回だけは許します。今回だけですよ!

 

 

(どうしよう……いつまで乗られているんだろう俺。というか下から見ると、胸が―――駄目だ駄目だ! 煩悩退散煩悩退散!!)

 

 

「と、とりあえず! 俺の上からどかな―――」

 

 

「大樹君!」

 

 

「あ、はい。何でしょうか」(どけねぇ……)

 

 

焦って告白しはいけません。クッションを置きましょう。

 

 

「大樹君の好きな女性とかいます?」

 

 

「いや、いないな」

 

 

「では憧れている女性は?」

 

 

(うーん? アニメでもいいのかな?)

 

 

大樹君はしばらく悩んだ後、答えを出します。

 

 

「シェ〇ルとラ〇カかな?」

 

 

……………一体誰でしょうか?

 

〇ェリルは恐らく外国の女性でしょう。もしかしたら金髪の女性がお好きなのでは?

 

 

「私、今度髪を金髪に染めてみようと思いまして。良ければ参考に―――」

 

 

「そうなのか? せっかく綺麗な黒髪なのに勿体ない。まぁそれは本人の自由か。いいぞ、あまり詳しくないけど出来る限り教えてやるよ」

 

 

「———絶対に染めませんからねッ!!!」

 

 

「ええええええェェェ!?」

 

 

どうしましょう! 大樹君に褒めて貰いました! 今日からより一層、髪を丁寧に、綺麗に洗わなければ!

 

もっと聞きましょう! きっと良い答えが還って来るはずです!

 

 

「大樹さん! 胸が大きい子と、胸が大きい子、どちらがいいですか!?」

 

 

(あれぇ!? 一択しかないのだけど!?)

 

 

大樹君は目を逸らしながら恥ずかしそうに答えます。

 

 

「……大きい子かな」

 

 

「もう! 大樹君のエッチ!!」

 

 

(どうしよう……もう状況について行けないぜ……)

 

 

やっぱり大樹君は私の好みに合っているのではないのでしょうか!? これは行けますよ!

 

 

「だ、大樹君! 大事な話があります!」

 

 

「う、うん……どうぞ」

 

 

私の心臓は、今にも止まりそうでした。

 

告白は、慣れないモノです。いつもドキドキが止まりませんでした。

 

しかし、このドキドキは過去最高。言葉が上手く出て来ません。

 

 

「じ、実は……私は……!」

 

 

 

 

 

「おーい! 楢原ぁ!!」

 

 

 

 

 

その時、運動場から大樹君を呼ぶ声が聞こえました。

 

 

「チョコは大量に貰ったかぁ!?」

 

 

大樹君の友達のようです。これは絞めていいですかね?

 

 

「今そんな状況じゃねぇんだけど……いや、これは好機か!?」

 

 

(あぁ……また邪魔された……!)

 

 

10回目の告白は、やはり失敗に終わりました。知っていました。えぇ、知っていましたとも。

 

やっぱり邪魔は入りますね。どちらとも、運が無いから!

 

 

「貰ったよバァーカ! 今から殴ってやるからそこにいろ! というわけで悪い、また今度な!!」

 

 

大樹君は私を抱きかかえて降ろした後、逃げるように去って行きました。

 

屋上に残された私は、ホロリッと涙を流します。

 

 

「また失敗です……!」

 

 

『orz』で落ち込む私。今日の失敗は一番、ダメージが大きいです。

 

成功まであと一歩じゃないですか! どうしてその一歩が届かないのですか!?

 

 

「……いえ、諦めませんよ」

 

 

私は立ち上がります。絶対に諦めません。

 

次の月はホワイトデーがあります。ここでデートに誘い良い雰囲気を作ります。

 

 

 

 

 

その次の月———4月に告白して必ず答えを出して見せます!!

 

 

 

 

 

「今回の私は、簡単に負けませんよ!」

 

 

―――私は夕日に向かって拳を突き出す。私は決意を堅くするのであった。

 

 




物語に関係あるようで関係ないような話。私も100個のチョコ欲しい。

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