どうやら俺はたくさんの世界に転生するらしい【完結】   作:夜紫希

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バトルパートです。
続きをどうぞ。




救いの手を

「あァ?何だァお前?」

 

 

一方通行はだるそうな声で言う。

 

俺は一発殴った。が能力で反射された。

 

右腕はあり得ない方向に折れ曲がり、血も出ていた。

 

 

「いってぇ……」

 

 

「バカなのかお前は?」

 

 

「はは、バカで上等だ」

 

 

俺は痛みに耐えながら言う。乾いた笑い声しか出せない。

 

 

「自己紹介まだだったな、俺は楢原 大樹だ」

 

 

「……マジで何言ってンだお前」

 

 

俺の言葉を気に入らなかったのか、一方通行は不機嫌な顔になる。

 

だが、俺は無視して告げる。

 

 

「今からお前をぶん殴る」

 

 

俺は笑みをこぼしながら言った。

 

 

「俺を殴るだァ?面白ェ、やってみろよ」

 

 

俺は拳を作って構える。血が流れるが気にしない。

 

 

「お前、レベルはなンだァ?」

 

 

「0だけど?」

 

 

「こりゃ傑作だァ!レベル0が俺に勝るとでもォ

 

 

「思ってる」

 

 

一方通行の言葉に被せる。

 

 

「調子に乗るンじゃねェ!!」

 

 

ダンッ!!

 

 

一方通行は右足で地面を踏みつける。

 

 

「ッ!?」

 

 

地面のコンクリートの破片が俺に襲いかかる。

 

後ろに飛び回避する。だが、

 

 

ベゴッ!

 

 

第二の攻撃。次は道の脇に置いてあったゴミ箱が勢いよく飛んで来た。

 

 

「ちっ」

 

 

舌打ちをして左手で殴ってゴミ箱の軌道を変える。ゴミ箱は俺の横を通り過ぎていった。

 

 

「へェ、レベル0の癖にやるじゃねェか」

 

 

「……何故だ」

 

 

「あァ?」

 

 

「何故絶対能力者(レベル6)になりたいんだ」

 

 

俺は睨み付けて一方通行に尋ねる。

 

 

「何だ知ってンのかお前」

 

 

一方通行は頭をかきながらめんどくさそうに言う。

 

 

「何度も言うけどよォ、俺は絶対的な力が欲しいンだ」

 

 

一方通行は手を広げながら言う。

 

 

「誰も挑むことが許されない存在になァ」

 

 

一方通行は大樹の顔を見る。どんな顔をするか見たかったから。

 

 

だが、

 

 

 

 

 

大樹は笑っていた。

 

 

 

 

 

「よかったぜ、大丈夫みたいだな」

 

 

一方通行は声が出ない。

 

 

「なるほど、誰も挑まなくなったら」

 

 

大樹は言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「誰も傷付けずにすむからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何、言ってンだ、お前?」

 

 

「苦しかったろ、妹達殺して」

 

 

「!?」

 

 

一方通行は一歩後ろにさがってしまった。

 

 

「俺が助けてやるよ、お前を倒してな」

 

 

「………倒すだとォ?」

 

 

一方通行は俺を睨む。

 

 

「つまンねェこと言ってンじゃねェよ」

 

 

呆れたような声で言う。

 

 

「お前の右手で俺を殴れたかァ?無理だったろ?それなのにお前は戦うのかよ」

 

 

「ああ、一回目はこんな結果になったけど」

 

 

大樹はボロボロになった右手を握りしめる。痛みを気にすることなく。

 

 

 

 

 

「次は手加減無しな」

 

 

 

 

 

「そうかよォ」

 

 

一方通行は右手を路地裏の壁を軽く叩く。それだけで、

 

 

ドゴッ!

 

 

「ッ!?」

 

 

横の壁から鈍器で殴られたような衝撃に襲われた。

 

一方通行は力のベクトルを床から壁へ。壁から俺の頭へと衝撃を与えた。

 

 

「ぐッ」

 

 

それでも大樹は倒れなかった。

 

 

(身体強化していてもこんなに痛いのか……!?)

 

 

さきほどの衝撃は殺傷力のある威力だった。鈍器で殴られたような感覚だったのは身体強化のおかげだ。本来の威力を考えると鳥肌が立つ。

 

 

(一方通行を倒す方法は……)

 

 

音速のスピードで一方通行に迫る。

 

 

「ッ!?」

 

 

一方通行は大樹のスピードに驚愕する。そして

 

 

ガッ!

 

 

もう一度一方通行を殴った。しかし、左手がまた痛む。

 

 

「……………へッ」

 

 

俺は笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方通行が倒れたから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は一方通行を殴ることに成功した理由。それは一方通行の能力を発動するまえ。反射されるまえに手を引いたのだ。

 

これはのちに木原(きはら)数多(あまた)が一方通行を倒すときの技だ。最初の一回目は失敗したが二回目は自分にもダメージをくらったが成功した。

 

 

「あ、は?い、いたい。はは、何だよそりゃあ?」

 

 

倒れている体をゆらゆらと起こす。

 

 

「何をしやがったあああああァァァァ!!!」

 

 

一方通行は能力を使い、高速で大樹の目の前に迫る。

 

右手を大樹の体に近づける。が

 

 

「!?」

 

 

驚いたのは一方通行だった。なぜなら

 

 

 

 

 

目の前にいた大樹が消えていたから。

 

 

 

 

 

「もうお前は俺に勝てねぇよ」

 

 

「なッ!?」

 

 

大樹は一方通行の後ろにいた。

 

 

ドガッ!

 

 

「がッ!?」

 

 

大樹は血塗れの右手で振り向いた一方通行の顔を殴る。

 

一方通行は吹っ飛び、また倒れる。

 

 

「お前の能力は無敵なんかじゃない」

 

 

「ッ!!」

 

 

ゴッ!

 

 

一方通行はうずくまりながら右手を地面に叩きつける。

 

危険を察した大樹は後ろに飛ぶ。

 

 

ドゴッ!!

 

 

さきほど大樹がいた場所の地面のアスファルトがひび割れ、宙に舞った。あのままそこにいたら体を吹っ飛ばされていただろう。

 

 

「調子にのってンじゃねェよ、三下あああァァ!!」

 

 

一方通行は能力を使って高く飛ぶ。そして宙に舞っている無数のアスファルトの破片に触れる。

 

 

ヒュンッ!!

 

 

それだけで空気を切るような音をだしながらマシンガンのように大樹に飛んでいく。

 

 

「ハッ、三下はお前だあああァァ!!」

 

 

大樹は鼻で笑い、前に走るだけで全てをかわす。

 

そして、一方通行の真下まで行き、一方通行に向かって跳躍する。

 

 

「落ちろおおおォォ!!」

 

 

大樹は回し蹴りを一方通行の腹にいれる。

 

 

ドカッ!

 

 

「があッ!?」

 

 

ドゴンッ!!

 

 

一方通行は吹っ飛び、路地裏の壁に叩きつけられる。一方通行の能力で壁を突き抜けて中に入ってしまう。

 

 

(大丈夫か?)

 

 

大樹は一方通行を気絶させるだけでいいと考えていた。死んだらヤダよ?

 

突き抜けた壁から中に入る。

 

 

(上か?)

 

 

この建物は全く使われていないらしい。歩くだけでホコリの足跡がついた。上にいく階段に足跡がある。

 

大樹は階段をのぼる。足跡を追って。

 

 

_________________________

 

 

(屋上?)

 

 

足跡は階段が終わっているところまで続いた。そして足跡は1つしかない扉に続いている。

 

 

(この先にあいつが…)

 

 

ドアノブをひねり、ドアを開ける。

 

 

 

 

 

「よォ、待ちくたびれたぜェ」

 

 

 

 

 

一方通行が待ち構えていた。

 

鼻からは血を流し、頬が真っ赤になっている。

 

 

「随分逃げたじゃねぇか?」

 

 

「………黙れよ三下ァ」

 

 

プライド高いやつだなこいつは。

 

 

「俺の能力を破った理由はわかンねェが」

 

 

一方通行は右手の人差し指で上を指す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここでご退場だァ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大樹の頭上には無数の鉄骨が落下して来ていた。

 

 

「んなッ!?」

 

 

慌てて避けようとするが立っていた床が抜けた。

 

 

(やべぇッ!!)

 

 

一方通行が右手を床に叩きつけて足場を破壊したのだ。

 

 

ドゴンッ!!!!

 

 

無慈悲に鉄骨が大樹に向かって降り注ぐ。鉄骨は相当高く飛ばされていたため、床を簡単に貫通する。

 

 

ドゴオオンッ!!!!!

 

 

爆発したような音をたてながら建物は崩壊した。

 

 

_________________________

 

 

【美琴視点】

 

 

美琴は走っていた。

 

 

(お願い!生きてて!)

 

 

あの時、助けてもらった少年のところに向かっていた。

 

 

(大樹!!)

 

 

心の中でずっと呼び続ける。だが、

 

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

 

美琴は自分の目を疑った。

 

なぜなら目的地の路地裏が無くなっていたからだ。正確にはコンクリートの瓦礫の山が出来て路地裏が無くなっていた。

 

瓦礫の山の頂きに白髪の人が大声で笑っていた。

 

 

「はァ……久々に笑っちまったよォ。笑い過ぎて疲れたぞォ」

 

 

美琴は声が出ない。

 

 

(だ、大樹は……?)

 

 

美琴は瓦礫の山に近づく。少年の姿はどこにも見当たらない。

 

 

「あァ?」

 

 

一方通行は美琴の存在に気付く。

 

 

「よォ、またァ会ったなァオリジナル」

 

 

「……つ…………こ……」

 

 

「はァ?」

 

 

「あいつはどこよ!!」

 

 

バチバチッ!!

 

 

美琴は怒鳴り上げる。と同時に電撃を一方通行に向けて放つ。

 

が、一方通行には効かない。一方通行は悪魔のような笑みを作る。

 

 

 

 

 

「アハッ、もしかしてェさっき殺した奴のことォ言ってンのか?」

 

 

 

 

 

美琴はその言葉に凍り付く。

 

 

 

 

 

「あンなやつはァ初めてだったぜェ。なンせ俺の能力を破りやがったンだからなァ」

 

 

 

 

 

美琴の耳には殺したというのは嘘だとしか思えなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今はこの瓦礫の中に埋まってるぜェ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「嘘よ……」

 

 

美琴は首を振る。

 

 

「そんなの……」

 

 

 

 

 

「嘘じゃねェよ」

 

 

 

 

 

一方通行は笑みを浮かべたまま言った。

 

 

「……………」

 

 

「………なンの真似だ三下ァ?」

 

 

美琴は無言で右手にコインを乗せ、一方通行に向ける。

 

 

(私の責任だ)

 

 

バチバチッ

 

 

美琴の回りに青い電気が走る。

 

 

(私がこの実験を早く終わらせないから)

 

 

美琴は一方通行を睨み付ける。

 

 

(でも、今ここで……)

 

 

コインを弾く。

 

 

 

 

 

(終わらせるッ!!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドガアアアンッ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「!?」」

 

 

一方通行と美琴は爆発音のような音に驚愕する。

 

 

チンッ

 

 

コインは超電磁砲にならなかった。コインはそのまま地面に落ちた。

 

 

音の正体は瓦礫の山の中から何かが弾け飛んだからだ。

 

 

一方通行の喉が乾上がる。

 

 

二人は瓦礫の山に穴が空いた場所を見続ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぇ……口の中が砂やホコリだらけだチクショウ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ………あ……」

 

 

美琴は大樹を見て声を上げようとしたが出なかった。

 

 

大樹の姿はボロボロだった。右腕は血塗れになり、左手は赤くなっている。おそらく両腕とも骨は折れているだろう。

 

 

でも、

 

 

生きている。それだけのことが分かっただけで、いつの間にか涙を流していた。

 

 

_________________________

 

 

【大樹視点】

 

 

全く痛く無い。と言ったら嘘になるが、不思議と本当にあまり痛くないのだ。

 

 

(一方通行の能力を直接食らった方が強力だったてことか)

 

 

瓦礫を軽く吹っ飛ばしてみたが余裕でまだまだ体は動く。右手は結構痛いけど。

 

 

(いつの間にか美琴がいるし、カッコ悪いとこ見せれないな)

 

 

大樹は一方通行を見る。それだけで一方通行は一歩後ろに下がった。

 

 

「そんじゃ、第二ラウンド行こうか」

 

 

大樹は目付きを鋭くする。

 

 

 

 

 

「一方通行あああああァァァ!!!」

 

 

 

_________________________

 

 

一方通行は焦っていた。

 

 

(バカな……!)

 

 

絶対に死んだと確信していた。

 

 

(今までどンだけの数殺ってきたと思ってンだ)

 

 

あの建物は屋上まで30メートルほど地面との距離があった。そこから落とした。

 

 

(どうすりゃ人間が壊れるかなンてイヤってほど知り尽くしてる)

 

 

さらに鉄骨を何本もぶち当てた。なのに、

 

 

 

 

 

(あれで立ち上がれるはずがない!!)

 

 

 

 

 

「……………」

 

 

無言で一方通行を睨み付ける大樹。目は虚ろに……なっていない。

 

鋭い眼光。弱者を圧倒する強い眼だった。

 

 

「………面白ェよお前」

 

 

「……………」

 

 

「最っ高に面白ェぞ!!」

 

 

未だに無言を貫く大樹に一方通行は足元にある大きな塊の瓦礫を蹴り飛ばした。

 

 

(これで終わりだァ!)

 

 

瓦礫は砲丸のように飛んでいく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「面白ェ?本当にそう思ってんのかよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガンッ!

 

 

「!?」

 

 

大樹は左手を横に払うだけの仕草で砲丸のように飛んできた瓦礫を粉々に破壊する。

 

その出来事に目を張る一方通行。

 

 

(本当にレベル0かよォ!?こいつは……!?)

 

 

無能力者が。ただの無能力者が。

 

 

(指先が触れるだけでとどめはさせる……)

 

 

そんな奴に、

 

 

「負ける訳がねェだろうがあああァァァ!!」

 

 

一方通行は大樹に向かって突進する。

 

両手を前に突き出しながら。

 

 

「いや、お前には負けてもらう」

 

 

大樹は横に体をそらすだけで避ける。

 

 

 

 

 

「さぁ、最強の引退だ」

 

 

 

 

 

大樹は血塗れの右手を握り締める。

 

 

_________________________

 

 

この能力はいつか世界そのものを敵に回し、

 

 

本当に全てを滅ぼしてしまうかもしれない。

 

 

「だが」

 

 

白衣をまとった中年の男は言う。

 

 

「【最強】の先へと進化すれば何かが変わるかも」

 

 

中年の男は続ける。

 

 

「その為には計画に従い実験の遂行を」

 

 

 

 

 

チカラが争いを生むなら

 

 

 

戦う気も起きなくなる程の

 

 

 

絶対的な存在になればいい。

 

 

 

そうすれば、

 

 

 

いつかまた…………

 

 

 

 

 

そうすればもう、誰も傷つけなくて………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………ホント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何やってンだ、俺………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴスッ!!!

 

 

 

 

 

大樹の右手は一方通行の顔を殴った。

 

 

 

 

 

一方通行の意識はそこで消えた。

 

 

 

 

________________________

 

 

 

目が覚めると白い天井がまず目に入った。ベッドの上で寝ていたようだ。

 

 

「おはようさん」

 

 

「!?」

 

 

隣にあいつがいた。

 

 

「そう敵対するんじゃねぇよ」

 

 

「………なンのつもりだァこれは」

 

 

一方通行は大樹に問いかける。

 

 

「はぁ?最初に言っただろ俺はお前を助けるって」

 

 

「ッ!?」

 

 

耳を疑った。

 

 

「……無理に決まってンだろ。俺はもう闇でしか生きれねェ」

 

 

クローンでも人を殺した。そのことは変わらない。

 

 

「……あの後、実験が中止になったのは知ってるか?」

 

 

「は?」

 

 

中止?何故そうなった。

 

 

「研究員たちはお前が最強ではないと判断したからさ」

 

 

「…………」

 

 

そうだ、負けた。俺はこいつに。

 

 

「これでお前はもう誰も殺さなくていいな」

 

 

「………そォだなァ」

 

 

しかし、絶対に。必ず暗部の人間が俺のところにくる。

そしたらまた、実験が。

 

 

「なぁ」

 

 

「なンだよォ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんな闇、壊してやろうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!?」

 

 

「俺が壊してやるよ、一方通行」

 

 

何をいっているんだ?

 

 

「無理だ。俺はもう

 

 

「無理じゃねって言ってんだろ」

 

 

「……………」

 

 

一方通行の言葉に大樹は被せる。

 

 

「お前がやったことは許さない」

 

 

「……………」

 

一方通行は黙って聞く。

 

 

「だから、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【罪滅ぼし】やろうか」

 

 

________________________

 

 

 

「ほい、出来たぞお前らー」

 

 

「待ってたんだよ!」

 

 

「わーい!ってミサカはミサカは子供のようにはしゃいでみたり」

 

 

二人の子供がちゃぶ台の回りにくる。

 

 

そして次々に座っていき、俺が最後に座る。

 

 

「「「「「「「いただきます」」」」」」」

 

 

約二名言わなかったな。まぁいいか。

 

 

「楢原ちゃん、醤油をとってくださーい」

 

 

「はいはーい。どうぞ」

 

 

「おかわりなんだよ!」

 

 

「だから早いよ!」

 

 

朝ごはんを皆で食べている。ちゃぶ台小さいな。あと狭い。

 

 

 

 

 

「一体これは……?」

 

 

 

 

 

おお、さっきの言わなかったな奴の一名がしゃべったああああ!!

 

 

「大人数で食べると美味しくなるだろ?」

 

 

「呼びすぎだ!!」

 

 

上条が大声をだす。

 

俺、上条、子萌先生、インデックス、ステイル、神裂、姫神、一方通行、打ち止め(ラストオーダー)がちゃぶ台の回りに座っている。

 

なんだこの混沌とした光景は。

 

 

「上条ちゃん、ご飯の時は静かにしてくださーい」

 

 

「当麻!食べないなら貰うよ!」

 

 

「全く、毎回君は注意されないと学習しないのかい?」

 

 

「インデックス、私の目玉焼きいりますか?」

 

 

「子萌、私にも醤油」

 

 

「……………」無言で食事

 

 

「マナーは守らなきゃ駄目だよってミサカはミサカは注意してみたり」

 

 

「あっれー、俺が悪いのか?」

 

 

異端者上条、まじ哀れ。

 

 

 

 

打ち止め(ラストオーダー)

 

病院で一方通行が退院したあと、二人で実験をまだやろうとしているバカどもの駆除にいった。一方通行さん……関係無い建物はあまり破壊しないでよ。

 

壊しているうちに打ち止めと出会った。

 

俺は一方通行に打ち止めを守るようにいいつけた。一方通行は嫌がると思っていたが、案外素直に受けてくれた。

 

天井(あまい)?知らない子ですね?※既に大樹がぶっ飛ばしました

 

 

ギャー、ギャー、ギャー

 

 

賑やかな食卓ですね。ごめんなさい嘘です。超うるさいです。

 

 

でも

 

 

平和でなによりだ。

 

 




これで超電磁砲編は終わりです。

次でこの世界での物語は最終回です。

感想や評価をくれると嬉しいです。

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