ハヤテのごとく!~another combat butler~   作:バロックス(駄犬

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どうしてこのロボをだそうと思ったのか・・・・完璧衝動でした。


第34話~赤いからって通常の三倍早く動けるとは限らない~

「さぁ、そろそろ終わりにしましょうか!?」

 

まるで裏ボスのような台詞を手のひらから言い放つシスター。

 

地響きと共にゲッ〇ーロボが両腕を掲げる。

 

「いやぁ、それにしても見事なゲッ〇ーだな……」

 

 

腕を組ながら大きく立ち聳えるゲッ〇ーロボに感嘆の意を送るワタル。

 

「ほんと、どうやったら倒せるのかしらこんなの……」

 

 

せめてコンセントとかで動く類の物ならどうにかなると思ったが、見たところそのような物はない。

 

 

「さぁ行きますわよ!!」

 

 

高らかに腕を掲げたシスターはゲッ〇ーロボの胸のコクピットに入った。

 

「これであなた達も終わりにしてあげます……ゲッ〇ーウィィィング!!」

 

 

ゲッ〇ーの背中から悪魔に似たような翼が生え広がる。

 

 

「凄い! 見事に翼の部分も再現されている!! まるで悪魔のようなアノ顔も!!」

 

「ワタルくん、どうしてワタルくんだけそんなテンションが高いの? 私分からないんだけど……」

 

ヒナギクが呆れた感じでワタルを見る。

 

 

ゲッターロボは大きく翼をはためかせ……飛んだ。

 

「さぁ覚悟―」

 

 

ハズだった……。

 

 

ドゴッ!

 

 

しかし、ここは巨大であるロボットが活動するにはデカすぎた。

 

 

豆知識だが真ゲッ〇ーロボの全長は55メートル。 ガンダムの全長の平均が大体20メートルと考えると二倍以上。

 

 

Zガンダムシリーズのサイ〇ガンダムやデスティニーシリーズのデス〇ロイガンダムよりもデカいのだ。

 

 

そんな機体が勢いよく飛び上がったらどうか?

 

ここは地下だ。 ゲッ〇ーが飛び回れるスペースはあまり無い。

 

 

見事天井に激突した。

 

『なあぁぁぁぁ!?』

 

中からシスターの叫び声。 ゲッ〇ーロボは地面に落ち、崩れてきた瓦礫に埋まってしまった。

 

 

「もしかして三千院家の人達ってマヌケ人に命を狙われたりするんですかね?」

 

 

瓦礫の隙間から出ている赤い腕を見てハヤテが呟いた。

 

 

『まっっっっだあぁぁぁぁッ!!!』

 

 

瓦礫が一気に持ち上がる。 ゲッ〇ーロボが再び現れた。

 

 

『見せてやるわ本当の力を!!……チェンジ! ゲッ〇ー2!!』

 

 

ガコンッ!!

 

「うわ! 分離した!!」

 

とハヤテ。

 

「スゲー! イーグル号とライガー号、ジャガー号まで完全に再現されてやがる!」

 

ゲッ〇ーロボは新たな合体時、三つの機体に分離する。

 

 

ガチャン!ガチャン!ガチャン!

 

 

三つの機体が合体して現れたのは先ほどよりも細い機体。

 

しかし目を引くのは先ほどの機体になかった腕についてある巨大なドリル。

 

 

『ゲッ〇ーの中では最速のこの機体で今度こそあなた達を!!』

 

 

ゲッ〇ー2がドリルを激しく回転させる。

 

 

地面から離れ、宙を激しく飛び回るゲッ〇ー2。

 

 

「は、速い!」

「目が追い付けないわ!!」

 

 

ハヤテとヒナギクは目で追うが最速の機体を捉える事はできない。

 

 

『ア~ハッハッハ!! 見えないでしょ見えないでしょう!? さぁ迷える子羊よォ! 今救いの手を―』

 

ドゴォ!!

 

ゲッ〇ー2、壁に激突。

 

 

そのまま地面に大の字に倒れ込む。

 

 

更には近くにいた犬型ロボットまでも下敷きにしてしまった。

 

「………」

 

その光景を目の当たりにしたハヤテが呟いた。

 

 

「やっぱり三千院家って……」

 

「違ーう!!」

 

言いかけた所でナギが否定した。

 

「おいそこのお前!!」

 

「あ…はい!!」

 

 

カパッとコクピットが開き、シスターの姿が見える。

 

 

「復讐とか言うんだから私の命を狙うには、凄い理由があるんだよな!! もし無かったらただでは済まさんぞ!!」

 

 

額に青筋を浮かべシスターに質問するナギ。

 

シスターはたじろぎながらも立ち上がる。

 

 

「い…言われなくても…! 私の復讐理由は父の――」

 

 

「あの…そんな高い所でふんぞり返るとスカートの中が……」

 

「~~~ッッッ!?」

 

 

慌ててスカートを隠すシスター。

 

「……チッ」

 

「おい……」

 

リィンの舌打ちにナギがドスの利かせた声をリィンの後ろで呟く。

 

 

「す…座ってれば見えない?」

 

「はい…じゃ…続きを……」

 

赤面しながら聞くシスターに苦笑しながらハヤテも頷いた。

 

 

 

―私の家は代々シチリアでマフィアを営む家計だった……だが父にマフィアの才能はなく、せいぜいアイスの当たり棒偽造が精一杯の小悪党。

 

 

「ほんとに小さいな……」

 

とナギ。

 

「黙ってなさい」

 

シスターは更に続ける。

 

―そんなある日。 父に暗殺の仕事が入った。

 

「これが成功すれば父も立派なマフィアだぞ!!」

 

「わ―、すごいお父さん!!」

 

 

―父に与えられた任務はミコノス島で三千院ナギを暗殺する事。 父はゴミ箱に隠れチャンスを待った……しかし

 

 

「父は敗れた……三千院家の執事と思われる執事に」

 

思い出したか目に涙を浮かべるシスター。 ハヤテも険しい表情になる。

 

「なるほど……その時の恨みというわけですね?」

 

「違う!! 肝心なのはここから先!!」

 

 

「「え?」」

 

 

―父はマフィアを辞めてしまい……

 

「やっぱりマフィアは良くないから父さん日本で板前になるよ」

 

 

―そして日本でフグを免許なしで調理……魚に当たって……。

 

 

「まさかフグに毒があるとは……」

 

「父さーん!!」

 

父は死んだ。

 

 

 

 

「………」

 

シスター以外の一同は笑う事すら出来なかった。 別の意味で。

 

 

「あの時…敗れつ改心しなければ父は……父は死なずにすんだハズ……」

 

 

「は、はぁ……」

 

 

「だからッッ!!」

 

 

そして瞬間的にシスターの目の色が変わる。

 

「私は父に誓った!! 絶対に三千院家に復讐すると!!」

 

 

いきなり立ち上がったかと思うと、シスターはトンファーを取り出しコクピットから飛び上がった。

 

 

「え!? ちょ…待ってください!! 僕はシスターと戦いたくなんか……!!」

 

 

―ガクン。

 

(え?)

 

シスターの一撃を避けようとした瞬間、ハヤテは膝に力が入らないのを感じた。

 

一瞬だけハヤテの動きが止まる。

 

 

「スキアリィィィィ!!!」

 

 

「がは!!」

 

ハヤテの頭部にトンファーの一撃が命中。 まともに食らったハヤテは簡単に地を転がり石柱に叩きつけられた。

 

 

「ハヤテ!」

 

ナギが振り返った時には既にシスターが迫って来ている。

 

「さぁ父の仇! 今こそまとめて――」

 

 

振り上げたトンファーを容赦なくハヤテに叩きつけ……られなかった。

 

 

「な!!」

 

「まったく……あまり手を焼かさないでくれる?」

 

 

トンファーは木刀により見事防がれていた。

 

「ヒナギク!」

 

ナギが鍔迫り合い状態のヒナギクを見る。

 

「だいたい動きが鈍いわよ綾崎君。 毒でも盛られた?」

 

「はは…そう言えばまだ消えてませんでした……」

 

涼しげな顔のヒナギクに対して苦笑しながら返すハヤテ。

 

シスターは顔をしかめながら聞いた。

 

 

「く!! あなたは?」

 

 

「桂ヒナギク。 白皇学院の生徒会長よ」

 

 

笑顔で返すヒナギクにシスターの表情が一層怒りを露わにする。

 

 

「ふん…学生風情が……」

 

ギリリ……と腕に力が入る。 そして何かが弾けたかのように

 

 

「なめるなァァァッ!!」

 

 

ヒナギクの正宗を弾かれた。

 

直ぐにバックステップで距離をとるヒナギクだがシスターが間髪入れず踏み込んでくる。

 

 

「わっ!!」

 

 

目先に迫ったトンファーを寸前で避わしすが、真後ろにあった石柱は粉々に吹き飛んだ。

 

 

「なによあの腕力!? 人間ができるのあんなこと!?」

 

粉々になった石柱を見てヒナギクが距離を取った。

 

 

「それに……剣を持ってる奴を見ると……無性に腹が立つわ!!」

 

 

「し、シスター! 目が……」

 

ハヤテは息を呑む。 シスターの目の色が妖しい緑色を放っていたのだ。

 

 

同時にそれと呼応するかのように倒れていたゲッ〇ーロボが身を起こす。

 

「なかなかやるじゃない……」

 

 

ヒナギクが改めて正宗を構えた瞬間。

 

「「加勢してやろうかシスター?」」

 

 

どこから途もなく声が聞こえた。

 

 

「なっ……」

 

見上げると石柱に見知った人物。

 

 

千里と雪路だった。

 

 

「千里君!? お姉ちゃん!?」

 

 

「千里などではない。 俺はMr.ハヤトだ」

 

「お姉ちゃん? それはこの体の持ち主のようだな……俺はMr.ムサシ」

 

 

二人が自身に指を差してヒナギクに言う。

 

そしてシスターまでもが

 

「俺はシスターではない……Mr.リョーマだ」

 

自身を指して言い放った。

 

 

「え!? なんなの!?一体何が……」

 

 

もはや状況が理解できないヒナギク。

 

シスターが石柱に飛び上がった。 綺麗に飛び乗り、不気味な笑みを浮かべる。

 

 

「リョーマ、ゲッ〇ーロボは三人で戦わないとパワーが落ちるぞ、忘れたか?」

 

千里ならぬハヤトがシスターに言う。

 

 

「分かってんだよそんなことはな!」

 

 

「まぁまぁ、取り敢えずゲッ〇ーチームまた再結成だ!!」

 

雪路ならぬベンケイが二人を沈める。

 

 

三人がフッと笑い合う。

 

 

「行くぞ!!」

 

 

三人はゲッ〇ーロボに飛び乗った。

 

 

ゲッ〇ーロボは元々三人乗りである。 胸から順にコクピットが開き、シスター、千里、雪路とそれぞれが入った。

 

 

「ウオオオッ!! なんて感動を呼ぶシーンなんだ!!」

 

ワタルが輝かしい瞳をゲッ〇ーロボに向ける。

 

 

「ワタルくん! そんな事言ってないで早く逃げなさい!!」

 

ヒナギクが正宗を構えてワタルに叫ぶ。

 

 

「神父、シスター達は一体……」

 

「ああ。どうやらこのダンジョンに潜む悪霊に体を乗っ取られたようだ……」

 

これまでの状況を考察するハヤテと神父。ハヤテが続ける。

 

 

「大丈夫なんですか?」

 

「ふむ。 これらを除霊できる人間がいれば早い話だが簡単だ」

 

「いや、著作権とか……」

 

 

「目を瞑ろう……」

 

 

そっちの心配か。と心の中でツッコンだリィンだった。

 

 

『ふむ。久しぶりに暴れてやろう、まずは出始めにこいつ等だ!!』

 

 

「え?」

 

ゲッ〇ーロボの視線がハヤテとリィンに向けられる。

 

 

拳を振り上げ……

 

 

「アレ? ヤバくないですか?」

 

「そうか?私は既に死んでいるから問題ないが……」

 

「だから威張らないでくださいって!!」

 

キョトンとするリィンにハヤテがツッコむが、ゲッ〇ーロボは構わず拳を……

 

一気に振り下ろした。

 

 

「なあぁぁぁぁ!!!」

 

 

ハヤテが目を瞑る。 しかし、巨大な拳は迫って来なかった。 代わりに……

 

 

ドサッ! とゲッ〇ーロボの腕が砕け落ちる。

 

 

「あ……」

 

ハヤテが、一同が目を見開きその人物を見た。

 

 

まさか、来るとは思わなかった。

 

 

「たくよォ、相変わらずトラブルに巻き込まれるのが好きみてえだな」

 

 

先が曲がった黒の鉄パイプを肩に担いだその男。

 

 

「おやおや、ヒナギク君も苦戦のようだな」

 

 

竹刀を左手に携えた女性。

 

 

「ようやく……追い付いてやったぜ?」

善立 テルと奈津美 唯子、只今推参。

 

 

「テルさん、どうしてここに―」

 

ハヤテが言いかける前に、テルの右手がハヤテの顔面を鷲掴み。

 

 

ギリギリ……

 

「コノヤロウ、お前のせいでな、俺はもうマリアさんにお前を連れて帰るまで帰ってくるなってみたいなこと言われたんだぞ……どうしてだ。 どうしていつも俺がこんな目に合わなくちゃならねぇんだコラ」

 

 

「あの…テルさん、痛いです」

 

「しかもマリアさんだから尚更断れねェッ! 挙句の果てに執事の仕事外だからこれ多分時給ない!」

 

(この仕事って時給でしたっけ……?)

 

 

と言いかけたが心に留めておく事にした。

 

 

「……しかしまぁ、随分と厄介な事に巻き込まれてんな」

 

 

目の前に立つ巨大ロボット、ゲッ〇ーロボを見上げるテル。

 

 

「中にシスターと桂先生と千里さんがいるんです! なんか操られてるとかで……」

 

 

「操られてるって……何に? ゲッ〇ー線に?」

 

頭にクエスチョンマークを浮かべるテル。

 

「悪霊に憑かれてるとの事ですが、伊澄さんは居ませんか?」

 

「うーん、伊澄ならなぁ……」

 

 

頭を掻きながら唸るテル。

 

 

「迷子ですか……」

 

「うん……」

 

二人は同時にうなだれた。

 

伊澄はどこかでまたオロオロしているに違いない。

 

「取り敢えず、コイツぶち壊せば止まるんじゃね?」

 

「ダメですよ! 先生達が傷ついてしまいます!」

 

「私は馬鹿王子以外無事なら別に構わんが……」

 

唯子が真顔で言うがとてもじゃないがそんな恐ろしい事は出来ない。

 

「一体どうしたら……」

 

 

「悩む必要はないぞハヤテ」

 

ハヤテにそう言うのはナギだ。

 

「お嬢さま?」

 

 

「唯子さん、ワタル。 お前らはヒナギク達を連れてさっさと地上に戻れ」

 

「わかった」

 

「ちょっと! 何勝手に決めてるのよナギ!」

 

ワタルは親指を立てて返すがヒナギクはそうはいかない。

 

 

「ヒナギク君……」

 

 

しかし後ろから唯子が肩を掴んだ。

 

 

「ここはあの者達に任せよう。 これは試練だ。ここから先、彼等の運命を決める別れ道の……」

 

 

そう言われて、ヒナギクも納得したか、それでも不機嫌な顔でハヤテに言った。

 

 

「ハヤテ君……不本意だけど任せるわ…あとお姉ちゃんを……」

 

「分かってますよヒナギクさん……」

 

助け出してという言葉を想像したのだが……

 

 

「死なない程度にボコボコにしてあげて……」

 

 

「え?」

 

一瞬だけ耳を疑うハヤテ。ヒナギクは続ける。

 

「人様に迷惑かけるのはいけないことだって何度も言ってるのを今回は実力行使で分からせてあげて」

 

「イ、イエッサ……」

 

思わず敬礼したくなるような威圧感だ。

 

「ふむ。 私からも頼むぞハヤテ君」

 

今度は唯子が。

 

「あの馬鹿王子を死なせるぐらいにボコボコにしてくれ……ちゃんと心停止してるかも確認だ」

 

 

「唯子さん、めっちゃ怖いんで止めましょう……」

 

 

 ハヤテは顔を真っ青にして笑っていた。

ヒナギク達は言い終えると急いで走り去って行く。

残ったのはハヤテとナギとテル、リィンだ。

 

 

「テル、お前も行け」

 

「イヤだね、俺はなんと言われようが残る」

 

ナギがテルに言うがテルは拒否。

 

 

「簡単に言うなよな。 俺も一応執事なんだぜ、三千院家のな……」

 

頭を掻きながら続ける。

 

「ま、馬鹿な先輩方やら先生らも助けなきゃなんねぇからな」

 

「勝手にしろ!」

 

ナギは不機嫌な顔でそっぽを向いた。

 

「オイオイ、お前みたいな奴が油断して先に捕まったりするんだよ」

 

仕方ないと言った感じで溜め息をついた。

 

『ふん、見上げた覚悟と言った所か。 だがこの中には貴様の仲間がいる! 果たして容赦ない攻撃ができるかな?』

 

ゲッ〇ーロボの言葉にハヤテは顔を曇らせる。

 

(確かに桂先生は僕達の先生! 攻撃なんて……)

 

まずハヤテはこれまでの雪路との出来事をリピートする。

 

不審者に間違われたり。

不合格にさせられたり。

今もこんな状況に巻き込まれてたり。

 

 

「………」

 

一方、テルも同じ事を考えていた。

 

不審者に間違われたり。

木刀でぶん殴られたり。

マラソン大会で空気読めない行動されたり。

コンプレックス(死んだ目)を馬鹿にされたり。

 

 

「案外できるんじゃね?」

 

「そうですね」

 

ハヤテとテルがお互いに相槌を打つ。

 

「くっ!ならば!」

 

ゲッ〇ーがその腕を伸ばし、ナギにつかみ上げた。

 

「コラァ! 離せェッ!!」

 

「お嬢さま!!」

 

 

「オォォイ! 見事予想が的中しちまったじゃねーか!!」

 

 

「ハヤテ!バカテル!早く助けろォ!」

 

 

ナギはひたすら腕の中でもがく。 しかしロボットの力はやはり桁違いだ。 ピクリとも動かない。

 

 

「ふふふ……我らも守るべき者達を守れず朽ち果てていった怨念の塊! さぁ執事達よ、主を守る為に試練に挑め!!」

 

 

ゲッ〇ーロボの肩の小さな穴から一本の鉄の棒が飛び出る。

 

「ゲッ〇ートマホォォォク!!」

 

 

棒を手にした瞬間、棒は突如変形し巨大な斧と化した。

 

 

「……さて、どうやら気味悪いゾンビより本番はここからのようだ。 どうするよハヤテ?」

 

ニヤリと不適な笑みを浮かべ、鉄パイプを構えるテル。

 

 

「そんなの決まってます! お嬢さまを必ず助けます!」

 

闘志を瞳に宿し、覚束ない足取りで立ち上がるハヤテ。

 

 

執事クエスト、最後の闘いの火蓋が今切って落とされる……




なんだかんだクエスト編は次で最後です。

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