今回はそんなことないと思います。
あと、今回は新キャラが多数出ます。
帰宅してそうそう塾の準備をし、家を出て塾へと向かう。いつもは「サイゼやコンビニ弁当ばかりじゃ体に悪いから小町特製愛妹弁当を持ってきなさい! あっ、いまの小町的にポイント高い♪」なぞと言われ弁当を持って行かされるのだがあいにく今日は小町は友達と遊んでいるのか家にはいなかったのでコンビニによることにした。
最後のがなけりゃーお兄ちゃん的にもっとポイント高いんだけどな・・・・
うーん。まいったな。
いつもなら炭火焼牛カルビ弁当かロースカツカレーにするかで迷い、結局は海苔弁当という感じなのだがなぜか今日は3つすべて売り切れていた。
しかたない。今日はサイゼの気分じゃないがなかったからコンビニに来たというのに・・
まあサイゼはここからそお遠くない。急いで行けばまだ混んでいないだろう。
そう思い足早にコンビニから出ようとしたとき、誰かとぶつかった。
しまった。頭の中がサイゼのことでいっぱいで周りが見えていなかった。
八幡一生の不覚。ぼっちにあるまじき行為。
くそう。これがサイゼの力だというのか!?
すぐさま謝ろうとしたらむこうから話しかけてきた
「おっと。ごめんごめんごめん。」
「いやっ、そっちに否はない。ちゃんと前をみずに歩いていた俺が悪い。すまん。」
頭を下げ立ち去ろうとしたとき今日で3度目となる呼び止めをくらった。
えっ。まさかこんな謝り方ではダメだったのか?まさかここでお命頂戴とかそんな目にあっちゃうの俺。
内心少々ビビリながら振りかえった。
「たしか君って比企谷くんだよね。」
「・・・そうだけど。」
なんでこいつ俺の名前、、はっ、、まさか本当にお命頂戴されるんじゃ!?
俺が再び自身の命の危険を感じていると、そいつはまた口を開いた
「あれ?同じクラスのはずなんだけど。名前覚えてもらってない?」
「俺の名前は佐々原宗平って言います。みんなササヤンって呼んでるから比企谷くんも気軽にそう呼んでよ。」
・・・同じクラスだったか。だがおかしい。普通の人なら俺が同じクラスだったとしても「比企谷?だれそれウケるんだけどww」とか言うはずなのに(泣いてなんかないし。目から汗が出てるだけなんだかんね)、なぜこいつは知っているんだ。
考えようとしたとき、またもそいつは口を開く
「確か今日、夏目さんと喧嘩してたでしょ。『そのあと友達になってください』って言われてるの見てびっくりしたけど。」
見られてたのか。
なんとも恥ずかしい。くそ夏目め、お前も゛絶対に許さないリスト″に入れてやる。
俺が恥ずかしさのあまりうつむいていると不意に後ろから声がした
「ササヤーンまだ決まってないのかー」
ふむ。どうやらこいつを待っていた友達がなかなか来ないので様子を見に来たらしい。
「あー今行く。 んじゃ俺待たせてるから行くね。ばいばい比企谷くん。」
そういって彼は持っていた商品のレジを済ませ。友達のもとへと走ってった。
時刻は6時半を指している。
これじゃあサイゼはもう混んでいるな。
仕方なく俺はいくつかの菓子パンとマックスコーヒーを買い、塾へと自転車を走らせた。
◆
塾にはギリギリについたため席はもうほとんどうまっていたため、空いている席を探し座ることにした。
うーんどの席にしたいいのだろう。時間がないためすぐに座らないといけないんだが、どうも誰かの真となりしか空いていない。
あのぺらぺらしゃべっているやつのとなりは絶対に避けねばならない。
すると必然的に座るのはあの静かな女性のとなり一択しかない。
「すまん。となり座ってもいいか。」
できるだけ下手に出る。
「別に構わないけど。」
彼女はそう一言いうとすぐさまノートに視線をうつし、先程までやっていたのであろう問題集に視線をうつす。
どこかで見たことがある面持ちではあったが講師がきて受講が始まるようなのでそっちに集中した。
「……であるから…は……で………」
うん。全然わからん。
何をいっているのかさっぱりだ。
そこからはただひたすら講師が言っていることをノートに書いていた。
ようやく受講が終わったようだ。
これはあれだな、小町特製弁当がなかったせいだ。
うん。そうに違いない!
そうと決まったらすぐさま家に帰り小町成分を補給しなくては!!
だが一言このとなりの女性にお礼は言わなくてはならない。
「さっきは「あれ、水谷さんじゃん。」
思わず声の主を見る。
そいつは見るからにぼっちゃんで制服は着崩すことなく第一ボタンもしっかり締め、シワ一つなくまるで優等生という言葉そのもののようだった。
どうやら俺の言葉はそいつのことばによってかき消され何事もなかったように会話を始めた。
「今回の模試散々な結果だったねー水谷さん。」
「・・確かに。理数系は良かったけど英語でのやまが外れたのが痛かっけど・・・でも総合するとヤマケン君よりも上よ。」
「いいんだよ俺は。そんなにがつがつ勉強しなくてもこのままでも勝ち組なんでね。」
どうやら彼女は水谷さんというらしい。
どこかで聞いたことのある名だと思ったら、模試の結果の張り出しでよく上位にいる人だ。
まあ、俺には関係ないが。
会話している中、途中に割り込むのも申し訳ないのでそのまま帰ることにした。
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!!」
あぁ?
風呂上り、リビンングに行くといつもより4割増ほど嬉々とした表情で小町が俺の携帯を手に持ち近寄ってきた。
「お兄ちゃん!!このメールの送り主の『夏目』ってだれ!!!まさか女の人なの!!そうなの!!!そうなんでしょ!!!!!」
なんで女の人一択なんだよ。
しかもなんでわかっちゃうの?エスパーなの?ココロコネクトしちゃってるの??
「なんでそんなに気になるんだよ。てかそれ俺の携帯。」
「えーだってお兄ちゃんいつもメールするのって小町と迷惑メールくらいじゃん。」
だからなんで俺が迷惑メールにメール返してるの知ってんだよ。
「女子だけどただの同じ図書委員ってだけだ。」
「やっぱり女の人なんだ!!!お兄ちゃん小町うれしーよ。ついいにお兄ちゃんにちゃんとメールしてくれる女の人ができるなんて!」
「うっせ。」
うかつだった。まさか小町に見られるとは。
これ以上めんどくさいことにはなりたくなかったので小町から携帯をとりすぐ自分の部屋に戻ることにした。
「もーこれだからごみいちゃんは。お兄ちゃんにメアド交換してくれるような人なんて滅多にいないんだから、もっとグイグイいかなきゃ」
「どうせ【メール届きましたかー】とかなんだろ。」
「そうだけど・・はぁ。ほんとごみいちゃんなんだから。」
最後まで聞かず俺は自室へ戻っていった。
小町可愛い。
こんな妹がいたらなー
何度も感覚を開けてごめんなさい
今回も3000文字の壁にぶち当たりました。
次回は絶対・・・超えてみせます・・・多分。