Angel Beats! AFTER BAD END STORY   作:純鶏

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今回はキャラクター紹介となっております。
少しネタバレもはさんでいますので、ネタバレされたくない方は見ないことをオススメします。


SS01 ― Character Introduction

 名前:音無 結弦

 

<年齢>

 3年生 ― 18歳

 

<所属>

 戦史研究部

 

<使用武器>

 ・今のところ所持せず

 

<概要>

 ・今作品の主人公。「Angel Beats!」の主人公である音無だが、実際はアニメの音無とは少し異なる。実は今作品の音無は、日向とのやりとりがあって、立華かなでに告白することを決心。そして死んだ世界戦線の卒業式を終えた後、立華かなでに告白するつもりで告白をしたことになっている。

 もし、アニメのように思いつきで死んだ世界に残るという提案や立華かなでに告白した場合は、きっとこのような結末にはならなかったのだろう。

 

 ・音無という人物はどういった人間か。主に挙げるとすれば、誰かを助けたいという人助けの信念を持った人間。目を逸らしたい事柄からは考えないようにする性格を持った人間。恋愛というものを知らない青年の心を持った人間。

 

 ・音無は銃の腕前に関しては多少練習したのもあり、やや手慣れている。しかし、音無は半年ほどしか死んだ戦線メンバー達と共に鍛錬をしていなかった。そのため銃以外での戦闘は弱く、あまり実戦慣れもしていない。生前ではあまり運動する機会もなかったため、今作品のキャラの中ではだいぶ弱い方になる。

 

<経緯>

 ・立華かなでが成仏した後、音無は心に傷を負ってしまい、成仏しようにも成仏出来ない状態になってしまっていた。さらには、今まで人間と関わっていた弊害もあり、NPCと関わることに嫌悪感を覚えてしまっていた。

 最初は人間を探すことも考えていたが、1人では人間を見つけ出すことが困難だったため、結局人間を探すことは諦めるようになる。そして、目的も何もなく死後の世界でただ生きているだけとなってしまう。

 

 ・そこで、心臓であり、もう一人の自分であるナツキと出会い、更にはNPCの中でも唯一心を許せる女子生徒の朝霧史織と共に暮らしていく中で、荒んでいた心も癒えていった。朝霧とナツキの2人のおかげで死後の世界でも生きる活力が芽生えた音無は、段々と2人に依存するようになってしまう。

 ところが、生徒会長の紫野の行動によって事態は思わぬ方向へと向かってしまい、2人の内1人しか救えないという選択を迫られる。苦悩の末、音無はナツキか朝霧のどちらかを殺してもう1人を救うことを決断した。

 

 ・死んだ世界戦線メンバーといた頃の音無は、自分の人生は報われている人間であると思っていた。ところが本当は違っていた。音無にとって人生で一番の後悔していることは妹の初音を救ってやれなかったことであった。

 しかし、心臓を失くしていた状態の音無はその記憶を思い出すことが出来ず、立華かなでの心臓の音を聞いては死ぬ前の記憶を取り戻すことだけはできていた。

 そして今回、音無は自分の心臓を取り戻したことによって閉じ込めていた記憶と自分の本当の想いを呼び覚ますことができ、本当の自分を取り戻すことができたのであった。

 

<セリフ>

「それでもっ……それでも殺せないんだ! だって、彼女は生きているんだ。人間ではなくても、生きてるんだよ。自分と同じ生きものなんだ。殺してしまったら、自分は人間としての何かを失ってしまう。自分が自分としての何かを、壊してしまうんだ!」」

 

「救いたい人を救えず、大切な誰かを殺すくらいなら、オレは誰かを救うために自分を殺す!」

 

<天の声>

 主人公ということもあり、物語としては主に葛藤していく姿が多いです。音無にとって本当に大切なものは、唯一の家族である妹の初音と誰か救うという信念であると思っています。それだけに今作の音無は、殺すという選択を心の底から拒絶するわけですね。

 

 

 

 名前:立華 かなで

 

<年齢>

 3年生 ― 18歳

 

<所属>

 生徒会(成仏前)

 

<能力>

 ・Angel Player ― 様々な能力を備えることができ、また世界に干渉できるプログラムソフト。

 

<概要>

 ・今作品のヒロイン。現時点では本編で特に何も語られていない。紫野との関係性も今のところ不明。未だに謎多き少女。

 

 ・今作品のキャラの中では間違いなく最強ではあるが、もう成仏してしまっている。

 また、Angel Playerを破壊したわけではないため、誰かに悪用されないことを望むばかりである。

 

<経緯>

 ・生前の記憶は少なく、特にドナーで心臓を移植した後の記憶がほとんど。生前は音無の心臓を移植したが、卒業式を迎える前に心臓発作で死んでしまっている。

 そんな人生の結末を迎えたのだから、音無の心臓はある意味、役に立たない心臓と言われても仕方ないのかもしれない。ところが、立華かなでは音無の心臓を恨んだり、自分の不幸に嘆いたりはせず、実際は心臓を提供してくれた人間に感謝していて、「ありがとう」を言えなかったことが心残りであったと心情を明かしている。

 そこらへん、心の広さはマジ天使と言えるかもしれない。

 

 ・音無の信じてきたことを信じて、音無を置いて成仏する。どうして音無と共に死後の世界で生きようとしなかったのか、迷いはなかったのか、そこらへんの経緯は追々語られる。

 

<セリフ>

「あなたが信じてきたことを、あたしにも信じさせて! 生きることは、素晴らしいんだ! って」

 

「命をくれて……本当に、ありがとう!」

 

<天の声>

 今のところはまだ何も描かれていませんが、今後で立華かなでのエピソードを入れる予定です。元々、立華かなでの心情を描きたいなと思ったことがこの作品を書いたきっかけになっていますので、今後に期待ですね。

 

 

 

 名前:紫野 蒼士郎

 

<年齢>

 3年生 ― 18歳

 

<所属>

 生徒会(生徒会長)

 

<能力>

 ・脳波操脳法(ブラインドマインド) ― 要約すると相手の脳を操る能力(詳細は概要にて)

 ・緋染の魅歪(アンカーシグナル) ― 目が合うと、同種のものを魅惑させる眼。直井の催眠術とは少し異なる

 

<概要>

 ・立華かなでが世界から消えて以降の現生徒会長。生徒会役員(NPC)として役職をまっとうしていた紫野であったが、生徒会長と副生徒会長の失踪により、2年生であった紫野は急遽生徒会長になる。

 半年後には3年生となるが、学園の生徒達を統率するため授業は全く受けなくなる。

 

 ・学園の生徒達の統率のため力を欲し、それによって能力を開花させていく。ところどころ、直井の思想や似たような面影を感じるのは、直井が生徒会長であった頃の日々で、紫野が直井の影響をだいぶ受けてしまったため。

 

 ・無類の女嫌い。中学時代はそんなことはなかったのだが、高校に入ってから急に酷くなった。ひどく女性を嫌悪していて、周りでも男子しかいない。歯向かう女性がいれば、容赦なく暴行を加えるほど。

 男尊女卑という言葉を基に行動し、男女平等という言葉を嫌う。そもそも、男女平等なんて言葉は女性が優位に立つ言葉と考えており、分をわきまえない女性の傲慢な態度の表れであると思っている。

 

 ・脳波操脳法(ブラインドマインド)とは、直接相手の脳を操り、記憶の改変や上書きを繰り返して相手を手駒にできる能力。直井のような催眠術とは異なり、能力としては本人に触れることによって発動。自分の脳に対してもかけることができるが、自分に対する脳への負荷が大きく、脳死することもあるので使用していない。

 ちなみに、操れるのはNPCのみ。直井の場合は人間であったため、人間を催眠術にかけることはできたが、紫野の場合はNPCしか操れないようになっている。そのため、音無など人間という種族には効かないようになっている。

 また、女性にも触れられないので、使用できない。大人に対しては、紫野自身が未発達な部分が多いので、効果がイマイチであることも多々ある。そのため、基本は男子生徒にしか使用していない。

 

 ・緋染の魅歪(アンカーシグナル)とは、直井の催眠術と仕組みは似ているが、中身としては催眠ではなく相手の思考を鈍らせる能力。これもまたNPC限定であるため、人間には通用しない。

 

 ・今作品のキャラの中では意外にも弱い方。ある程度ボクシングの経験と知識があるため強いが、護身用の域にしか達していないため戦闘が強いわけではない。

 

<経緯>

 ・生徒会室に音無が迷い込んできたことがキッカケで音無に対して疑惑の念を抱き始めていた。それと同時に、自分に反抗する学生達が増えてきたことにより原因は音無ではないかという疑惑も出始めていた。そこで音無という生徒を調べ始めるが、調べれば調べるほど、この世界においてイレギュラーな存在であることを認識し、ついには自ら音無を探し始めた。

 その後、音無と柔沢の担任教師である円堂や音無のルームメイトの朝霧と出会い、音無の情報を引き出そうとするも結果的に失敗してしまい、邪魔な存在にならないよう殺害して消滅させる。

 朝霧を殺したことで音無は生徒会まで来たので、結果としては音無をおびき出すことに成功する。能力を使って音無の記憶を垣間見たり、記憶を改変して自分の下僕にする予定ではあったが結局上手くいかなかった。結果として殺害をすることを決行し、銃で心臓や頭に何発か撃った後、音無を池の中に捨てる。

 

 ・過去には世界によって記憶を改変されていた時期もある。立華や直井がいなくなってからは、世界による記憶の改変も適応されなくなり、生徒会長として生徒会の仕事に専念するようになった。卒業する気はないので、永遠に留年しては生徒会長でいるつもりである。

 

<セリフ>

「結局女という生き物は、傲慢で自己中な生き物だってことだよ。男女平等とか言いながら、あいつらは女尊男卑を目指してる。口々にあいつらは、男よりも女 の方が上回っているだの、女は可哀想なのに男は優遇されているだの、色々と都合の良いように言いやがる。女は低レベルなくせに、レベルの高い男に対して、 いい気になっているから許せないと言う。そんな女を僕は心の底から下種な生き物だと軽蔑するね」

 

「傲慢という言葉は、自分が上であるとおごった人間が見下す行為だ。上にいる人間が見下すことはおごりでも何でもない。ただ、当然のことだよ」

 

「そして、僕はいつかエンジェルプレイヤーになる。君の言う“神様”ってやつになって、この世界を自分のものにしてみせるのさ!!」

 

<天の声>

 音無とは根本的に相対するオリジナルキャラクター。人を平然と殺そうとする辺りは、音無とは一生分かり合えない気がします。あと、女性嫌いではありますが、男性しか愛せないわけではないため、完全にホモなわけではないです。ただ、その気になれば、友人以上の関係を築く可能性も……。

 

 

 

 名前:朝霧史織

 

<年齢>

 3年生 ― 17歳

 

<所属>

 バドミントン部(マネージャー)

 

<能力>

 能力は無いが、最後には影となってしまう。

 

<概要>

 ・音無が大好きな女の子というよりは、ダメな男に母性本能が働いてしまったような感じの女の子。恋愛感情よりも音無に対しては守ってあげたい、支えてあげたいという感情を強く抱いている。

 わりと我が強いところがあるので、守りたいものは絶対に守るという信念だけは決して揺らぐことはない。そのせいか、影になっても音無を守るという信念を抱いたまま影になってしまう。

 

 ・今作品のキャラの中では強さは圏外と言ってもいいのだろうが、影になった場合であるなら話は別になる。実際に勝負したとしたらだいぶ強い方だ。それに普通の人物なら、きっと吸収してNPC化させてしまうだろう。

 

<経緯>

 ・内気な性格のためか、2年生になってからはクラスメートにイジメられるようになった。段々と精神的に病んでいったが、そんな中、朝霧をかばってくれ、支えになってくれたクラスメートの木田紗也乃がいた。

 しかしそのせいで、今度は木田がイジメられる対象になってしまう。最終的には、木田は朝霧を守るとか永遠に親友でいるとか色々と朝霧に告げた後、目の前で飛び降り自殺。みんなから記憶からなくなっていき、再び朝霧はイジメられる対象になる。

 何もかもが嫌になってしまい、円堂先生に相談。円堂先生から引っ越しの話を受け、男子寮に引っ越しをする。引っ越し先で音無と出会い、やむなく同棲することになった。一緒に暮らしていく中で、音無は他の人とは何かが違うことを感じ始め、次第に惹かれ始めていった。

 

 ・紫野が音無を探していることを知り、音無のことを守ろうと猛進してしまう。結果的に紫野に拷問されてしまい、その後は殺害されてしまい、池の中にいる謎の人物と出会ったことで、最終的には影となってしまう。

 ただ、音無を絶対に守るという意志は失わずにいたので、池に捨てられた音無を何とか救うことはできたが、そのせいでだいぶ衰弱してしまう。その後、音無によって音無の心臓であるナツキと同化するという末路を迎える。

 

<セリフ>

「たしかに私は音無くんとは違う人間かもしれない。違う性を持った生き物なのかもしれない。それでも、分かり合えることもある。一緒に生きることが無理なわけじゃない。生きている限り、永遠に分からないままなんてことはないの!」

 

「だって私は、あなたの言葉が分かる。あなただって、私の言葉が伝わって分かっているはず。違う人間でも、たくさんのことを伝えることが出来る。これ以上、何があるっていうの?」

 

「それでも、私は守るって誓ったから。たとえ、自分を失ってでも、自分の大切なものだけは守るって。守ると決めたものを守れずに死ぬなんて、そんなの死んでも死にきれないから!!」

 

<天の声>

 イジメられていた上に、友人が目の前で自殺するという過酷な過去を持つ少女。不登校になってもおかしくはないのですが、そこらへんは世界による記憶の改変で何とかなっています。柔沢とも面識がありますが、そこらへんのお話は追々語られるかもしれませんね。

 

 

 

 名前:ナツキ(音無の心臓)

 

<年齢>

 18歳

 

<所属>

 音無の体内

 

<能力>

 心臓の鼓動(音無限定)

 

<概要>

 ・音無が心臓を取り返したことによって生まれたもう一人の音無の人格。実際どうして自分が生まれたのか、自分がどういった仕組みで形成されたものなのかなど、自分のことを詳しくは知らない。そもそも音無のために生きることばかりを考えているため、音無のサポート役に徹するように努めている。

 

 ・元々は音無の本当の心情や想いを閉じ込めたことで生まれたもう一人の人格。その上で、立華かなでに移植されてしまい、死後の世界でまた音無の心臓として戻ったため、何が何だか分からない感じのハイブリッド人格になってしまったのが現在のナツキである。

 

 ・今作品のキャラの中では、だいぶ弱い。ただ、やろうと思えば心臓を止めて音無を倒せるので、音無より強いのは確かだ。ただ自分も死ぬのだから、意味がないだろと言われればそうである。

 

<経緯>

 ・立華かなでが成仏し、音無の身体へと戻った際に誕生した。音無のことを一番に分かっているため、音無に対してアドバイスやサポートをするようになる。音無のことを想って、色々と助言をしたりしていたが、結局音無の心の支えになっていたのは朝霧であったと自覚する。

 

 ・音無を今後も支えていくつもりではあったが、最終的には朝霧を救うことを考え、音無のために自分の存在をかけようとする。そのため、最後は朝霧と同化してしまい、存在を上書きされてしまったため、消滅する末路を迎える。

 

<セリフ>

『俺という人格はお前から生まれ、もう一人のお前であることはちょっと忘れないで覚えておいてくれよ。結局俺は、お前自身でしかないということ……それだけでも分かってもらえればいいわ』

 

『だから、もうお終いにするんだ! もう生きていた頃の自分と決別するんだ! 誰かのために自分を殺すくらいなら、自分のために誰かを殺せ!! それが、生きるってことだっ!!!』

 

『いや、永遠なんてないってことさ。たとえ、永遠に死なない世界であってもだ』

 

『さぁ、殺せ。自分を犠牲にして誰かを救うんじゃなく、俺を殺して大切な誰かを、大切にすべき自分を救うんだ音無結弦!!』

 

<天の声>

 音無にあまり似ていないナツキですが、もう一人の音無の人格であるだけに、自分を犠牲にしてまで誰かを救いたいという信念は持っていました。それだけに、ナツキの言うセリフはアニメ版の音無にも心に刺さる言葉ではあったんだろうなと思っています。 

 

 

 

 名前:柔沢 謙

 

<年齢>

 3年生 ― 18歳

 

<所属>

 戦史研究部

 

<使用武器>

 ・M1911A1コルトガバメント(M.E.U.ピストル)

 

<概要>

 ・長身、金髪、ガタイの良い体つき、目つき悪い。といういかにもヤンキーみたいな風貌をしているが、これでもクラスリーダーかつ戦研部の部員。根は良い人で、割と寂しがり屋な一面もあったりする。まっすぐな性格だが、不器用なところもあるので、ある意味けっこう苦労人である。

 

 ・一番仲が良い友人に同学年の落花水子という女子がいる。とは小学生の時に出会ったのだが、本人は全く記憶に覚えていない。でも、高校に入って落花に色々と助けてもらったりしているので、落花のことはけっこう慕っている。戦研部に入った理由も落花による勧誘があったため。

 以前までは男友達はいたのだが、外見も相まって色々な人間に絡まれることも多く、その際に友人を巻き込んでしまう。そのため、今は距離を置くようにしている。でも実際は、男友達の方から距離を置かれているという方が正しい。

 

 ・今作品のキャラの中ではだいぶ強い方。素手だけなら誰にも負けないと言っても過言ではないくらい強い。目立った武術とか格闘術を覚えているわけではないが、ケンカ慣れしているため実戦経験が豊富。その上、体格も大きくしっかりとしているため、力も人一倍強い。

 ケンカが強い理由は、母親が1人でも生きていけるようにと幼少の時から体を鍛えさせたのと、その頃からケンカばかりしていたため。虐待のような鍛錬を受けていたが、唯一家族が母親しかいなかったのもあり、母親に褒められ、認めてもらえるためにも鍛錬をこなして強くなっていくことが生き甲斐になった。ちなみに、母親は現在行方不明になっている。

 

<経緯>

 ・クラスリーダーとして頑張ろうと、不登校であった音無にコンタクトを取ろうとする。朝霧に頼まれたこともあり、よりいっそう音無に授業に出てもらう気持ちが強くなってしまい、強引に教室にまで連れて行く。ところが、結果的に音無がヒステリックを起こしてしまったことで気に病んでしまい、自分は周りが見えていなかったと反省する。

 

 ・音無と出会ったことで少しバグり始めてしまい、ロシアンルーレットがきっかけで音無とは仲良くはなるが、完全にバグってしまって世界による改変を受けなくなる。

 クラスメートだったのもあり、当初は音無と仲良くなるように世界によって感情や考えを改変させられていた。その影響もあって、音無を部活動に勧誘し始めるという行動に出たわけだが、ロシアンルーレットでのやり取りもあって、音無との友好関係を築けたため、世界の改変の影響を受けるまでもなくそのまま音無を信頼するようになる。

 

<セリフ>

「見ての通りこれはリボルバー式の拳銃だ。これを使って運勝負の1つであるロシアンルーレットで勝負といこうぜ!!」

 

「さぁ、次はおまえの番だ。次に引き金を引くのは音無。おまえの番だぜ!」

 

「音無……オレの勝ちだ! 戦研部に入ってもらうぞ!」

 

<天の声>

 不器用でまっすぐな性格をイメージしたオリジナルキャラクター。今後は第二の主人公として頑張ってもらいたいなと思っています。

 

 

 

 名前:木田紗也乃

 

<年齢>

 2年生 ― 17歳

 

<所属>

 2年E組

 

<能力>

 親友のために自殺できる

 

<概要>

 ・朝霧が2年の時の同じクラスの親友。死んだ世界戦線メンバーが居た頃、音無達が成仏する活動をしている時に、音無と関わったNPC。そのせいで、少しだけバグり始める。

 イジメられていた朝霧をかばうようになったが、次第に心が病んでしまい、それと同じようにバグも大きくなっていく。ついには朝霧のためにと自殺しよう考えるようになる。なぜ、その心境に至ったのかは、未だに誰も知らない。自殺後、誰からも忘れ去られてしまうという結末を迎えた。

 

<経緯>

 ・2年生になって朝霧史織と出会う。次第に2人はとてつもなく仲良くなり、朝霧と共に落ち着いた生活を送るようになっていた。

 しかし、朝霧はイジメている女子に対しては何も言ってやることができなかったため、朝霧をかばうようになる。そのせいで今度は自分自身がイジメられる対象になってしまう。それに対して、朝霧は何も助けようともせず、そのままの状態でいた。そんな朝霧に対して木田は責めることはなく、イジメを引き受けていた。

 だが、最終的には、自分が自分であるために、朝霧のために死ぬことを決行し、自殺をしてしまう。本来なら消滅することはないが、自殺だったのもあり、世界によって消滅させられてしまった。

 

<セリフ>

「だって、うちら……友達でしょ? 親友でしょ? しーちゃんの代わりにうち、死んであげたじゃん。親友なら当然のことだよね? だから、ねぇ。しーちゃんもうちのところに来てよ」

 

「………言い訳ばっかり。結局、しーちゃんは一緒だったんだね。あの人達と一緒だよ! いいや、一緒なんかじゃない。しーちゃんの方がよっぽど姑息だね。私を上手く利用して、殺したんだ。私を殺したのは……しーちゃんだ!」

 

<天の声>

 よりにもよって自殺を選んで死んだ少女。自殺を選んだ経緯と心情を描きたいところですが、それはまた追々語られるかもしれません。

 

 

 

 名前:牧野夏奈

 

<年齢>

 16歳 ― 1年生

 

<所属>

 バドミントン部

 

<趣味>

 テレビゲーム

 

<概要>

 ・茶髪でややショートヘアー。少しくせっ毛なため、髪先はパーマ風。ぼんやりとした表情をよくしているが、内心は黒いことを考えてそうな顔立。身長は低く、150センチもないので、胸も身長も早く大きくなってほしいという。そんな淡い期待を抱いているが、いつまで経っても成長する気配がないことにコンプレックスを感じている。

 中学生の頃と身体つきがあまり変わっていないため、むしろ小学校時代に成長してしまったから止まってしまったのではないかと思い始めている。

 

 ・バドミントン部1年生。学校説明会の際に、朝霧と出会い顔見知りになる。入学してからは、再会した朝霧の勧誘もあって、バドミントン部に所属。

 中等部の時はバレー部に入部していたが、3年生の時に新しく顧問になった教師あまりにも熱血指導であったため、触発されて部活に集中するようになる。

 ところが、テスト成績は下がり、周りは身長が伸びていく中、身長が低いからという理由だけでベンチにも入れてもらえなかった。そのことを恨み、中学最後の大会に出ることもなく退部したという過去を持つ。

 

 ・ですます口調なのは、小学校の時に授業で敬語を習い、クラスメートの女子達で敬語を使うことが流行したため。結果的に、家族からは敬語を使えるようになったのはえらいという言葉を受け、そのまま敬語染みた口調になってしまった。年下にはあまり使わないが、同年代と年上の人と話す時はどうしても敬語染みた口調になるという。

 

<経緯>

 ・朝霧に手紙をもらい、その手紙渡すことを頼まれるが、朝霧の存在は影化によって消えたので、朝霧との約束を思い出せなくなる。

 

 ・朝霧が消滅した後は、世界の改変により朝霧に関する記憶が消去されてしまっているため、名前を出されても、写真を見せられても、思い出すことが出来ない状況に至っている。

 

 

<セリフ>

「そうですか。ありがとうございます。でも私、ナンバー1より特別なオンリー1の方が好きなんですが」

 

<天の声>

 最初は朝霧のお話にしか出なかったキャラですが、後々の物語に関わって来るオリジナルキャラクターの一人。

 

 

 

 名前:三河月子

 

<年齢>

 17歳 ― 3年生

 

<所属>

 帰宅部(何も所属してない)

 

<趣味>

 ケータイいじり(友人とのメールや電話)

 友人との会話

 

<概要>

 ・音無の嫌いなタイプの女子。朝霧と友人とは言っているが、朝霧には親友の木田紗也乃がいたので、実際は口だけの友達関係ではあった。

 実際、友達は多い方の人間だが、親友と言えるほど仲の良い人間はいない。そこそこ一人でいることもあるが、誰かとつるんでいないと何もしようとしない性格。

 彼氏がいないのは理想が高いためではあるが、男のルックスさえ気にしなければ、ブサイクな男からはモテる。特に、女性慣れしていなくて勘違いしやすい男子には、けっこう好かれやすい。

 

 ・ただのNPCのため、記憶は改変されてしまい、朝霧との記憶は消えてしまう。ただ、そこそこ音無と関わってはいたので、本当に朝霧と仲が良かったら、バグの影響で朝霧のことは記憶に残っていた。

 だが、朝霧に関する記憶が残っていないのは、朝霧のことを本当に仲の良い友達とは思っていなかったのかもしれない。

 

 ・あの後、段々とバグり始めて、生徒会長に告白をしに行くという暴挙に出るが、それこそ死にに行くようなものだった。最終的にはぶっ殺されてしまい、池に捨てられてしまう。そこらへんは、なんとも哀れな末路だったと言うしかない。

 

<経緯>

 ・大食堂で音無と出会ったことで、クラスメートである音無に対して交友的になるよう世界に改変させられてしまう。その後朝霧の存在が消えたため、朝霧に関する記憶の改変が起こる。それでも音無と仲良くしようとはするが、結果的に音無に嫌われてしまうことになる。

 

 

<セリフ>

「便秘ってことにしといたから。3日分ほどだいぶ溜まってるから、出すのにすごい時間かかってるってね。佐々木先生もそれで納得してくれてたわ」

 

<天の声>

 こんな人いたら嫌だなーと思って書いたオリジナルキャラクター。音無をクラスで孤立するために出したモブだったのですが、思いのほか出番が多かったキャラ。




キャラクター紹介はどうだったでしょうか。
特に、紫野や柔沢などのキャラのことを少しでも分かってもらえたらなと思います。


vol.2までの紹介でしたが、今後もキャラは増える予定です。
オリジナルキャラばかり増えるので、
作者的にもオリジナル作品を書いている気分にはなりそうですが、
立華かなでや遊佐などが出て来る予定ではありますのでお楽しみに。


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