落ちこぼれの拳士最強と魔弾の姫君   作:柳之助@電撃銀賞5月10日発売予定

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第21拳「狂って咲き誇れ」

 

 崩れ落ちる階段の中でアリアと理子は互いの背中を押しのけるように瞬発した。

 崩壊の原因は二人は理解不能だった。互いに名乗りを上げた瞬間、それぞれが自らの得物を構え握りしめた直後に突然階段は破壊の道を辿っていたのだ。驚いている暇があったら体を動かす。

 

「おおおおおおおおおおおおぉぉぉーーー!!」

 

 雄叫びと共にアリアは真っ直ぐに徐晃へと小太刀を振るう。跳躍と同時に吹かす腰と足のスラスターによって加速した上で放つ二刀斬撃。『千剣千銃(センドラ)』を発動していないが故に単純な刀身強化としての純度は高い。PADも日進月歩だ。飛行機能をアリア自身の異能で賄っていると言っても姿勢制御や高速機動用のスラスターは精度を上げているし、身体能力補正に関しても受け取った時は段違い。

 その上でアリアは見る。

 

「っーー!」

 

 己の斬撃が通っていないことを。

 

「はっ、見えてるぜぇ!」

 

 自身の斬撃を受け止めているのは徐晃が掲げた両腕だ。何も纏っていないただの上腕部に刃は喰い込み、しかし傷を作れていない。

 

「こ、のぉ!」

 

 続けてさらに斬撃を打ち込んだ。未だに崩落中の階段に足を付けることはない。体重移動と全身のスラスター、そして直観任せに体を揺らして斬撃を繋げていく。回転を多く含んだ連続攻撃。剣先が水蒸気の尾を引き、緋色の燐光が瞬く。

 一瞬で十五は入った。

 だが、

 

「だからぁ」

 

 呆れたような声が届き、

 

「効かねぇんだよぉ!」

 

 蹴り足が放たれた。

 

「っ!」

 

 速度はない。見てから避けられる程度のもので、技術に関しては拙いと呼べるものだ。だから回避する。右足の加速装置を使い、身体を横にして回転。受け流しながら螺旋を載せた一刀を放った。

 

「ひゃはは!」

 

 手の甲で受け流され、逆の拳が来た。

 柄を割り込ませて防御する。これもやはり特別重い訳ではなかった。

 

「なんなのよアンタ!」

 

 蒼一や白雪から話は聞いていた。

 技術は拙い。威力も軽い。速度も並。スペック的に見れば間違いなくこちらの方が上。実際に刃を合わせれば解る。こっちの攻撃はどれも当たるし、向こう攻撃は回避や防御も難しくはない。

 それなのに――効かない。

 何かしらのスキルであることには間違いない。

 だが、何よりおかしいのは、

 

「色金仕事しなさい!」

 

 あらゆる異能を粉砕する緋々色金。その姫君としてアリアが持ちうるその超々能力(ハイパーステルス)。地球上に存在する全ての異能の最上位であるはずの色金の能力を用いているのにも関わらず、徐晃はその正体不明の能力を使い続けていた。

 

「馬鹿かテメェは、色金の力なんて知らないわけねぇだろ? 対策するに決まってるじゃねぇか」

 

 言葉と共に放たれるのはアッパー気味の拳、それと共に言葉は続く、

 

「何より、おめぇらは手の内晒し過ぎなんだよ!」

 

「っー!」

 

 二刀で防ぎ、そのまま逆らわずに背後へ跳躍。既に瓦礫は落ち切っていたので、脚部のスラスターの補助で身体を捻りながら中空も蹴り、天井へ着地する。

 

「そんなこと言われなくても解ってるんだけどね――」

 

 徐晃の言葉は確かに正しい。アリアたちの戦闘風景が流出しているというのは今更過ぎる。けれど、色金というのは知っているから対処できるというものでもないのだ。実際にそれを行ったワトソンはドライは失敗しているのだから。勿論、この力が完全無欠とは思っていないが、事異能に関する戦闘に於いては強力すぎるアドバンテージがあるのは間違いない。

 天上に着地した瞬間に小太刀から二挺拳銃に持ち替える。

 連射する。

 キンジの様な曲芸撃ち、レキのような超精密絨毯狙撃ではなくても目視できる距離で外すことはない。一息に弾倉分は撃ち尽くした。

 殺すつもりは当然ない。不殺の意思を込めて使えば、どれだけの威力でも死なさずに済むというのは色金の長所の一つだ。

 だから気兼ねなく頭部は心臓、腹、関節部に狙いに行った。

 

「風穴ァー!」

 

「開かねぇよ!」

 

 当たるが――またもや効かない。

 総て命中し態勢は崩れても、有効打と呼べる程度にはならない。

 

「なんて理不尽……!」

 

「お前らと戦ってきた奴は、ずっとそう思ってただろうよ!」

 

「私はいいのよ、ほら、暴力系ヒロインだったし? 惚れた男以外はフルボッコ」

 

「それはちげぇよ」

 

 違わない。

 いずれにせよ、何かしらの種があるはずだ。

 いくら何でも彼我の実力差がありすぎて何一つ通用してないということではないはず。

 既に一度蒼一が倒しているのだから。

 その時は、白雪から伝聞し、蒼一から直接聞いた話では――光速機動による一撃。

 

「いやいやいやいや。光速機動できる人類なんてアイツくらいでしょ」

 

 それに近い速さを出せるとしても、速度において蒼一は他の追随を許さないのは思い出すだけでも馬鹿らしい。

 ただそれでもその領域ならば瞬殺できるということ。

 つまり真っ向から徐晃を斃す場合、超一流、最高峰(ハイエンド)と称される高みでなければならない。

 ならば自分にとってそれは何かを考える。

 小太刀術、銃術、色金による異能破壊。

 

「あー……」

 

 考えて、

 

「めんどくさっ」

 

 思うが儘に天上を蹴って飛び出した。

 神崎・H・アリア。

 彼の名探偵の曾孫は推理でもなんでもなく、ただ直観のみで突き抜けて行く。

 

「せぇぇええいいいいい!!」

 

 叫びながら斬撃を繰り出す。

 

「うおっと!」

 

「っーー!」

 

 当たる。当たるが、刃が滑るし、止められ攻撃にならない。

 構わなかった。

 叩き込んだままに背後に駆け抜け、反転。再び矢鱈目ったらに二刀を打ち込む。

 

「どぅおぉぉりゃああああああああああああああああああああ!」

 

 乙女に有るまじき絶叫を上げなら一気呵成、目に止まらぬ二刀連撃。一度の交叉に叩き込むのは最低でも二十だ。

 

「ちぃっ!」

 

 舌打ちと共に徐晃がこちらの攻撃を止めに来るが、囚われるわけがない。伸びた手を切りつけながら跳躍、徐晃の上に。

 小太刀を投擲。

 狙ったのは足の指の間だった。ビーチサンダルだから狙うのも、地面に縫い付けるのも容易い。

 拳銃に持ち替えて連射する。

 

「鬱陶しいなぁおい!」

 

「それはこっちのセリフよ!」

 

 雨霰と降り注がせた弾丸もまた届かない。こちらの攻撃に、アリアの視線に合わせ、反撃の機会を覗っている。

 

「これなら、どうだっ!」

 

 放ったのは単発だった。

 色金の気を集中させ、破壊力を高めた閃光だ。通常の大口径拳銃の威力の比ではない。

 

「しゃら、くせぇ!」

 

 振り上げた徐晃の双拳が打撃し、消し飛ばす。

 そうなることはアリアも解っていた。今更驚くことではない。

 だから狙ったのは別の事。

 

「――」

 

 徐晃が銃撃を打撃し、緋色が散った瞬間にアリアは次の目標へと引き金を引いていた。

 徐晃の足元に刺さった小太刀の峰である。刀身や柄、銃弾を弾くと言う三次元的な『双剣双銃(カドラ)』。あんなこと変態技ができるのはキンジだけだとしても弾くぐらいならばアリアにも容易い。

 弾かれた一刀が宙を舞い、

 

 ――跳ね上がった勢いで両の足を切り裂いた。

 

「っづ!?」

 

「ハッ!」

 

 上がった苦痛と驚愕の声にアリアは唇を吊り上げる。

 

「なるほど。意識を超えれば攻撃は通じるわけね」

 

 跳ね上がってから転がった小太刀を回収してから向き直る。

 

「蒼一の光速拳打。今の目くらましからの不意打ち。共通する点はアンタの意識の外。見えたわよアンタの能力」

 

 通じた攻撃はその二つ。

 通じなかったのは多種多様だった。蒼一の拳撃に、白雪の斬撃と炎。それにアリアの銃撃と斬撃だ。

 通じた方は意識の外だとして、通じなかった方。

 すぐにアリアは気づいた。盲点とも言えるが、攻撃の手段として極めて解りやすいということ。拳や刀や銃は言うに及ばす、超能力としての炎は――どれも強度を除いて――ポピュラーだ。

 つまり、

 

「認識した攻撃に対する絶対防御――それがアンタの能力!」

 

「……何で解んだよこんな程度で」

 

「昔から直観はいいのよ」

 

「そんな話で済むかよ……あぁ正解だ。俺が王から下賜された力は、俺が把握する限りの危害に対する過剰耐久、拒絶って言ってもいいぜ。それが俺の能力。 『己敗北不赦(オノガハイボクヲユルサヌ)』」

 

 青年は髪を掻き乱し、けれどその瞳だけは真っ直ぐにアリアを睨み付ける。

 

「俺は王の盾だ。俺は負けたくねぇ、負けちゃならねぇ、生き残りたい、死ぬことなんてできない、勝たなくてもいい。この身は不砕の盾でありたい。掛かる苦難の何もかもを俺は拒絶して見せる。俺の仲間が、戦友が、家族が、勝ってくれる奴がちゃんといるからよぉ。だから――絶対に俺は負けないぜ。例え相手が色金のお姫様だろうと、俺の中で一番強いは王だから、それ以外には砕かせはしない」

 

 その言葉こそが徐晃公明の在り方だった。

 不良めいた恰好も、言動もそれ故だった。舐められるのは構わない。寧ろ舐めて、油断すればいい。俺は絶対に負けないし、戦友が勝ってくれるから。

 勝ちたいではなく、負けたくない。

 似て非なるモチベーション。

 それが彼の渇望。

 

「笑えよ、他人任せなチンピラの情けなくてしょっぱい戯言だ」

 

「笑わない。負けたくないだなんて、否定できることじゃない。私だって負けたくないって思うしね。気にし過ぎじゃない? まぁ、でもそういうことなら」

 

 徐晃の想いを聞き、その上で柔らかい笑顔を浮かべたアリアは――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くふっ」

 

「あはは」

 

 直上にて緋色を走らせるアリアと徐晃と違って理子と楽進の戦いは派手さに彩られることはなかった。

 純粋に刃と銃弾と拳が交わされていた。

 理子が両手で握ったサバイバルナイフ、そして頭髪で握られる二挺拳銃。繰り出されるのは単純に通常の倍の手数だ。斬撃と思えば銃撃、銃撃と思えば斬撃。変幻自在の乱撃こそが彼女の真骨頂だ。

 それを全て楽進は一つ残らず丁寧に捌き切る。

 細かいリズムを刻みながらステップ。そのリズムに乗りながら軽い動きで逸らしていく。ナイフは言うに及ばず、銃弾までも素手で捌くのだから並の腕ではない。

 

「カンフーアクション好きだったりする?」

 

「好きですねぇ。アレを見て僕は武術覚えました」

 

「わお奇遇」

 

 予定調和の如くに二人の攻防は続く。そのまま行けば共倒れするまで戦いを続けることになるだろう。

 勿論、そんなつもりは二人にない。

 

「――ぐっ!」

 

 突然理子が横に吹き飛んだ。至近距離で見えない爆弾が爆発したかのように彼女の身体が弾かれる。床から足が離れ、体勢が大きく崩れた。

 その隙を楽進は突いた。

 

「フッーー!」

 

 短い呼気と共に放たれるのは腰を落とした崩拳。

 

「カハッ」

 

 肺から空気が吐き出され、くの字に折れる。

 その光景に楽進は笑みを浮かべ、

 

【衝撃に私は蹂躙された!】

 

「む」

 

 何も起きずに眉を潜め、理子は転がりながらも姿勢を建て直した。

 その上で、ウィンク。

 

「どれ、奪ってやろう――『怪盗覧目(ドロップウィンク)』」

 

「ッ!?」

 

 楽進の姿勢が崩れた。

 膝から糸が切れた人形のように。

 感覚を奪う過負荷(マイナス)怪盗覧目(ドロップウィンク)』。それによる固有感覚の奪取。

 それによって足元すらも覚束なくなった楽進は、

 

「――!」

 

 自分の胸を殴りつける。少しのタイムラグがあって――炸裂音と共に彼女の身体が吹き飛んだ。背後に十数メートル転がってから、

 

「あいたた」

 

 口元を拭いながら笑みを浮かべて向き直る。

 

「……そう言う風に抜けられるとは予想外だなぁ」

 

「別に難しいことでもないと思いますけどねぇ」

 

 固有感覚。

 自分が認識している自分という意識。

 それを奪われれば自分がどういう状況のいるのかが解らなくてまともに立っていられなく。理子がこの過負荷(マイナス)を使う時に最も奪うのがそれだ。

 だから楽進は自らを殴りつけた。体吹き飛び天地がごちゃごちゃになるほどの勢いで。 

 そんなことをすれば、どうしたって自分という存在は不鮮明になり、それで己の感覚をアジャストしたのだ。強引というにはあまりにも強引過ぎる。

 

「それよりもそっちの方が厄介だと思いますけど。言葉(スタイル)、か。シャーロック・ホームズも面倒なものを遺してくれるなぁ。そんな簡単に無効化されるとさすがに御免なんですが」

 

「くふっ、文句は教授かその子孫のアリアに言ってくれる? いまいちよく解んない力だし、理子はただ受け取っただけだし」

 

「そんなものを使ってる時点で貴女も大概ですが。ま、僕だって人の事言えないですけどねぇ」

 

「ん? どういうことかな」

 

「私たちの力は――それぞれ王から授けられたものですよ。あの人から力の種を貰い、それを私たちが己の望む形に花咲かせた。別に特別な話ではないでしょう? 将が傅き、王はその忠義に褒美を与える。日本にも似たようなことありましたよね、えっと……ご恩と奉公?」

 

 言いたいことは解った。

 つまり一種の契約。

 あるいは忠誠の形。

 

「私たちとは大分違うなぁ……」

 

「はい?」

 

「なんでもないよーぅだ」

 

「そうですか」

 

「それでちみに能力ってあれだよね――衝撃増加? 後追い打撃? みたいな感じ?」

 

「あぁ、解っちゃいますよねー」

 

 別段衒ったものではない。

 打ち込んだ衝撃を後から増幅させることで被害を大きくする。

 言葉にすればそれだけのものでしかない。都市部でアリアは咄嗟だったから上手く対処できなかったかもしれないが、想像は難しくなかったし、今こうして理子自身が相対することで確信できた。

 

「僕はですね、まぁ特に他の皆みたいな凄いモチベーションとかないんですよねぇ。王様も尊敬してますし、あの人の為なら死ぬのも構わない。ただそのためにどうするかって考えると応えが出なかった。敵を切り裂く剣とか槍とか、撃ち抜く弓とか殺し尽くす刃とか、砕けない盾とか、頭使う軍師とか……そういうものが僕にはなかった」

 

 力のない笑顔を浮かべ、その腕を緩く広げる。

 

「だからまぁ、せめて碌なモチベーションがないものだから歩き続けるって決めた。強い思いがないならないなりに、道を切り拓いて前に進み続けようってさ。僕が進めば、僕が描いた軌跡に、僕の王は意味をくれる。ならば――この拳は進むための力だ。僕の名は、ただ進み続ける者の名だから」

 

 特別なものがないからこそ。

 特別を持っている人の為に。

 降り注ぐ障害を押しのけ、砕き、進み拓くことこそが彼女の本懐だ。

 そう祈ったからこそ、彼女はその力を得た。

 

「ま、あとはついでに楽しめればそれでいいかなって。ほら、楽しいって時、入ってるますよね」

 

「いいねぇ、そういうの理子も好きだよ楽しいの。じゃあ、今は楽しい?」

 

「どうでしょうかねぇ。……悪くないのは間違いないです」

 

「そっか」

 

「はい」

 

 理子はへらへらと。

 楽進はにへらと。

 それぞれに違う笑みを浮かべて、

 

「それじゃあ楽しくしよう!」

 

 理子と楽進は同時に動いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「アンタの相手は私じゃないわね」

 

「……は?」

 

 笑みと共にアリアは背後に跳んだ。そのまま、消えた階段の下へ。

 

「え?」

 

「悪いなぁ、こういう性分なんだよ」

 

 そして理子もまた、頭上に大きく飛び上がった。

 示し合わせたように――全く同じタイミングだ。

 最初と同じように、中空に背中が合わさった。

 

「負けたくないんだって」

 

「楽しくやりたいんだってさぁ」

 

「ふふっ」

 

「くふっ」

 

 二人は笑って、

 

 ――徐晃と楽進は緋色の咲き誇りを見た。

 

 アリアが広げた腕の指先から緋色の刃が次々生まれていく。指先の動きは止まらずに、一瞬でアリアと理子を取り囲みきるだけの大量の緋刃が生じていた。元より千近い剣弾を形成するのだからその程度容易い。

 それらの緋刃に理子の髪が絡みつく。人間の髪の毛は平均的に十万本を超えるだけの量がある。個人差はあるだろうし、理子のように若い少女で長髪ならば言うまでもない。それならば千など物の数ではない。理子の超能力(ステルス)『十髪十色《ヘアーバリエーション》』によって艶やかなハニーゴールドの髪は広がり伸びて刃と接続する。

 

「行くぜアリア」

 

「あれマジで叫ぶの?」

 

「当然」

 

「やれやれ」

 

 仕方なさそうに、けれど楽しそうに笑って、

 

「コンビネーションアーツ!」

 

「ナンバーゼロゼロニ!」

 

「巡りれよ大輪――」

 

「乱れよ徒花――」

 

「狂って咲き誇れ――緋天の鳳仙花!」

 

 声を揃えながら指を鳴らし、名の通りに緋刃が弾けた。

 熟して弾ける種のように、或は周囲の何もかもを蹂躙する竜巻のように。

 空間丸ごと掘削されるように周囲が削り取られ、それすらも余波でしかない。

 

「ぐ、おおおおお!?」

 

「ッ――!」

 

 認識を埋め尽くし尚余りあり、例え何枚か衝撃波が砕こうとも間に合うものではない。純粋な物量押し、その上で進化を発揮する色金の異能破壊。

 緋刃に切り刻まれる他なかった。

 そして、

 

「負けたくないって?」

 

「あぁ?」

 

 徐晃の前に理子が。

 

「楽しみたいんだ、へぇ?」

 

「……そういうこと、ね」

 

 楽進の前にアリアが。

 それぞれの相手をスイッチした上で向き合っていた。

 

「この(マイナス)を前に――言えるものなら言ってみろ」

 

「招待してあげるわよ――スーパー☆風穴タイム」

 

 




説明しよう!コンビネーションアーツとは、理子が調子に乗って皆の合体技に付けた付けた名前である! 蒼一×白雪の鳳凰天翔翼でゼロゼロハチくらいだと思う。いや適当ですが。

この徐晃のスキル、最初に書いてた時点では決まっていなかったという謎。あのむやみやたらな無敵性能をかき上げてから決めた(


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