シノンと共にガンゲイル・オンライン   作:ヴィヴィオ

21 / 39
超適当です。メインはGGO、キリトとシノンなので


閑話 SAOの話

 とある転生者の双子姉妹

 

 

 

 ソードアート・オンラインという世界に転生した私と妹は神様から特典を貰ったのです。特典はお任せしたら、ゲームの戦極姫なるものから武田信玄とその妹、武田信廉の容姿を貰いました。他にも御家流なる甲斐源氏の霊体を呼び出す風林火山の力と戦国時代の知識も頂きました。現代では使えませんでしたが、色々と便利です。これは戦国恋姫から武田家繋がりでとってきたそうです。そちらから名前も貰って私が光璃で妹が薫でした。最初は大変でしたが、この世界は私達が居た元の世界と殆ど変わっていないので問題なく新たに出来た兄上や家族と仲良く過ごせていました。しかし、病気が発症し、入院する事になりました。武田信玄の病までもしっかりと継承していたのです。入院中、暇つぶしという事で兄上と薫がナーヴギアを持ってきてくれたのです。2人は既にβテストを経験したそうなので大変助かります。

 正式サービスが始まり、病院からログインしたのです。キャラクターネームは信玄。妹も信廉にしていました。どうせならという事ですね。もちろん男性で。

 

「ここがソードアート・オンラインの世界ですか」

「姉上」

「信廉と兄上ですか。この姿では兄上になりますね」

「お前ら、女のままでやれよな……」

「どうせならやってみたかったのです」

「そうですよ。兄上の女好きにも困ったものです」

「そうですね。だから彼女ができないんですよ」

「そうなの!? くそっ、頑張らねえと!」

 

 そんな会話をしながら武器と防具を選んで購入しました。それからはじまりの街の外に出て2人にレクチャーを受けます。

 

「難しいですね……」

「慣れれば簡単ですよ」

「モーションをしっかりすればいいからな」

「ふむ」

 

 何度か試してボアと戦って試します。ゲームで女性化したとはいえ信玄の身体は病気にかかる前のようによく動きます。お陰である程度は戦えるようになりました。そして、少ししてからあの忌まわしき事件が起こりました。この世界に閉じ込められて生死を賭けたゲームをしろというのですから。それに姿も現実と同じ姿にされた為に要らぬ視線が集まってきます。

 

「光璃、薫。俺はダチ達とギルドを立ち上げる。お前らも入ってくれ」

「ええ、もちろんです。兄上だけでは不安ですからね」

「はい。私達にお任せください」

「いや、そうだけどよ……まあいいや。とりあえず2人の名前が信玄と信廉だから風林火山でいいよな?」

「もちろんです」

「私と姉上がサブマスターをしますね」

「頼むぜ」

 

 直ぐに手続きをしてギルドを立ち上げようと思います。ギルド結成には人数が5人以上居るのですが、兄上のお知り合いの方が居ますので問題ありません。その方達を兄上に呼びに行ってもらっている間に私と薫は裏路地に入って少し話ます。

 

「姉上、なんですか?」

「薫。これがただのゲームならこのような事はしたくありませんでした」

「?」

「生死が掛かっているのならば、とやかく言っている暇はありません。チートを使います」

「チートですか? ああ、アレですね」

「はい。武田家の英霊を御家流によって呼び寄せます」

「でも、流石にデータの世界じゃ無理なんじゃ……」

「おそらくすぐに弾かれるでしょう。ですが、私達の体内ならどうですか?」

「反射能力とか技術を得るのですね。確かにそれならば見つかりませんね。流石は姉上です!」

「ズルを褒められてもいい気はしませんが……二十四将を身に宿します。薫を除けば二十三ですが」

「2人で分けましょう」

「ええ」

 

 御家流の力で私達の中に入っていただき、その力を発揮してもらいます。装備は剣ですが、派生させれば刀も手に入るそうです、問題ありませんね。

 

「おっ、こんな所に居たのか」

「兄上、お連れの方はどうなさいました?」

「ああ、大丈夫だ。直ぐにギルドを立てるぞ」

「はい」

「このような時に不謹慎ですが、少し楽しみですね」

「そうですね」

 

 ギルドを作った後はアニールブレードという武器を手に入れる為にギルドメンバーの皆で先を急ぎました。安全な道らしいのですが、狼が出てきました。それを私と薫で瞬殺し、1体にした所を他の方に囲んでもらって倒して貰いました。

 

「いつの間にそんなに強くなったんだ?」

「プレイヤースキルという奴です」

「兄上達も鍛えあげますから覚悟してください」

「お、おう……」

 

 武田軍をソードアート・オンラインの世界に再現してみせましょう。馬はありませんが。

 

 

 

 

 

 時が経ち、第1層で攻略会議が行われる事となりました。その間にした事は迷宮区と呼ばれる場所の捜査とレベル上げですね。それ以外には初心者救済と戦力増強の為に何人かをはじまりの街に配置して勧誘と手ほどきを行って貰っています。女性である私や薫も何度か戻っては同じ女性を勧誘しているので女性の数は増えました。特に小さい子の保護は最優先にしていただきました。

 

「姉上、ボスの威力偵察が終わりました」

「そうですか。ご苦労様でした。それで結果はいかがですか?」

「私達を抜いたメンバーだけでも何度か挑めば問題なくいけます。途中で武器を変えて来なければこのまま押せたと思います」

「私達が参加すれば勝てますか。しかし、もしもの事を考えると参加した方がいいでしょうね」

 

 戦いは数ですから。兄上達と合流して攻略会議に参加しました。

 

 

 これが攻略会議とは……正直言ってかなりお粗末なものです。ディアベルと名乗った人が始めたのですが、途中でキバオウという人が乱入し、それに銀髪の人も乱入し、くだらない事を言い合っています。大きな男性さんが何かを言おうとしても2人は一切取り合わずに言い合っています。

 

「おい、どうするよ?」

「こうなれば当初の予定とは違いますが、使える人だけを引き抜いて我々だけで攻略しましょう」

「そうですね。アレらは要りません」

「だな。じゃあ、ちょっくら声をかけてくる」

 

 私達は鬱陶しそうに眺めている実力のありそうな人をリストアップして声をかけていきます。大きな男の人とフードを被った数人の人達に声をかけて引き抜きました。それから私達は歩いて出て行きます。

 

「ま、待ってくれ!!」

「お断りします。そのような人達と一緒では隊列が乱れます。我々は貴方達とは別に攻略させて貰います」

「なっ!?」

「悪いな。それにアンタはレアアイテムは出た奴の物って事にしてたが、故意にラストアタックの事を隠してただろ」

「っ!?」

「まあ、そういう事だ。俺達なら単独でも狩れない事はないしな」

 

 移動しながら必要な事を話してそのまま迷宮区へと向かいました。まだギルドに加入していない人達を誘いつつ戦い方などを迷宮区で実際に教えていきます。野営道具を持ち込んで夜通し訓練を行って充分な休息を取ってからボスであるイルファン・ザ・コボルトロードに挑みました。私と薫がサポートにつけばなんら問題なく倒せました。他にも強者たる方々が居たのですから当然ですね。その後、打ち上げを行ないつつ説得を行なってアスナさん、リズベットさん、エギルさん、十六夜さんなどなど沢山の方々が風林火山に入ってくれました。

 強者たる方々のお陰で攻略はどんどん進んでいきました。その間に兄上とアスナさんの仲を取り持ったりと色々とありました。レッドプレイヤ-の討伐は精鋭部隊で取り押さえるなんて無駄な事はしません。最初から殲滅を行う事で被害を減らしました。

 75層になり、流石に単体ギルドでは辛くなったので同盟を組んで進んだのですが、勝利の後女性陣から非常に嫌われている銀髪の人がヒースクリフさんに喧嘩を売ってその正体を暴露しました。茅場晶彦は銀髪の人と戦い、あっさりと茅場晶彦ことヒースクリフが勝利致しました。

 

「さて、塵芥は処理した。100階で待つとしようか」

「逃がすと思いますか」

「そうですね」

「馬鹿な……」

 

 私と薫にシステム的制約など効きません。システムを意思が超える事は既にアスナさんがストーカーに襲われた時に兄上が証明してくれました。麻痺を受けていても活動できると。ならば――

 

「武田軍の力、とくとお見せしましょう」

「はい、姉上」

 

 ――御家流で数十、数百人の人の意思力ならばこの程度、問題にはなりません。

 

「皆様、これよりラスボス戦を開始いたします」

 

 風林火山の全員に力を与えてヒースクリフと戦います。

 

「面白い。やってみるがいい! ただし、覚悟したまえ。私もラスボス仕様で行くぞ!」

「へっ、上等だ!」

「そうね。勝ってみせる」

 

 それから始まった戦いは十六夜さん曰く、ラボス並だそうです。ですが、どうにか勝利できました。一切の制限なく全力で戦ったお陰で犠牲者もギリギリでませんでした。それも兄上が死ぬ思いでアスナさんを庇ったお陰ですが。

 とりあえず、エンディングとなり、私達はソードアート・オンラインの世界から解放されました。そして、私は闘病生活に逆戻りとなり……少しして奇跡が起きました。どこかの転生者が馬鹿をやったようです。世界規模での全回復ってなんですか。まあ、感謝はしておきます。

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。