空飛ぶウヴァさん   作:セミドレス

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第十二話 ウヴァさんとセメント

 六月の末、学年別トーナメント初日。一回戦の開始予定時刻の二十分ほど前。

 俺とボーデヴィッヒは、割り振られた選手控室の隅で待機していた。

 控室には俺達以外にも十数人の生徒の姿があるが、本音や織斑は別の部屋だ。

 

「おい」

 

 ゴツンゴツンと合金製の壁を殴ってリズムを取っていると、それまで無言だったボーデヴィッヒが口を開いた。

 

「お前、私の邪魔だけはするなよ」

 

 不遜な声で奴はそういった。腕を組み、壁に体を預け、目を瞑っている。

 礼儀のなってない奴だな。顔ぐらい向けたらどうだ。

 

「お前こそ、俺の足を引っ張るんじゃないぞ」

「フン……」

 

 俺の返しに奴は身じろぎもせず鼻を鳴らした。

 それっきり、再び沈黙する。

 

「そういえば、ボーデヴィッヒ。お前、なんで織斑に突っかかったんだ?」

「む……」

 

 数分の静寂の後、俺は気になっていたことを思い出し、ボーデヴィッヒに訊ねた。

 すると奴は目を開き、こちらに体を向けた。

 普段の仏頂面ではなく、強い感情が見え隠れする表情。

 一拍の間をおいて言葉が返ってきた。

 

「あいつは、織斑一夏は教官の名を汚したのだ」

 

 教官、というのは織斑千冬のことだろう。その名を汚した? どういう事だろうか。

 織斑がなにかしらの悪事に手を染めたとか、そういった話か? そのような事をする人間とは思えないのだが。

 俺が首をかしげると、ボーデヴィッヒは言葉を続けた。

 

「前回のモンド・グロッソ決勝戦の日、織斑一夏は何者かによって誘拐されたのだ。教官は奴の救出のために決勝戦を棄権した。大会二連覇が確実視されていたにも関わらずだ! あんな不甲斐ない男のためにっ!」

 

 説明を続けるうちに語尾を鋭くしていくボーデヴィッヒ。

 なるほど、そんなことがあったのか。

 口調や表情を見るに、コイツはよほど悔しい思いをしたらしい。

 しかし、織斑に怒りをぶつけるのは明らかに筋違いだ。逆恨みであると自分で気付けないのか?

 まあ、いいか。質問はこの辺でやめておこう。ヘタに突っ込んで試合前にギクシャクしたくない。

 

「そうだったのか」

「ああ。そういえばお前、優勝しなければならない理由があると言っていたな。なんだ?」

 

 俺が話を打ち切ろうと適当な返事を返すと、今度はボーデヴィッヒが問いかけてきた。

 

「ん? ああ、特に複雑な事情がある訳じゃない。今回の優勝賞品のデザートパス、あれが欲しいんだ。俺はケーキが好きだからな」

「は? デザートパス? ケーキ?」

 

 俺の答えに口をポカンとあけるボーデヴィッヒ。こいつもこんな表情するんだな。

 そう思っていると、奴は眉間を抑えて深くため息を吐く。

 

「ああ、私としたことが情けない。こんな卑しい男と手を組んでしまったとは。まったく、私は人を見る目がないな」

 

 顔を上げ、そんな皮肉をのたまうボーデヴィッヒ。

 馬鹿にしやがって。俺が何を欲しがろうとお前には関係ないだろう。

 

「フン、その卑しい男の生身の攻撃でISの武装を破壊され、鼻血をダラダラ垂れ流したのはお前だろう? ひ弱なガキが粋がるなよ」

「……ッ!」

 

 俺が嘲るように言い返すと、ボーデヴィッヒは顔を歪めて睨みつけてきた。負けずに視線を返す。

 敵意のぶつけ合いに周囲の温度が下がった。

 棘のような静寂、鉛より重い空気。

 控室の生徒達が怯えた声を漏らす。

 どうしようか、腹が立ってきた。この間の落とし前もある。

 いっそのこと、この場でコイツを潰して一人で優勝をめざそうか。

 俺の頭にそんな考えが浮かぶと同時に、ブザー音が鳴り響いた。壁のディスプレイにトーナメントの組み合わせが表示される。

 睨み合いを中断し、画面に目を向ける。

 

「ヌ……」

「ほう……」

 

 一回戦第一試合。この大会の最初の試合が俺達の初戦だった。

 そして対戦相手には『織斑一夏・篠ノ之箒』の文字。

 

「ちょうどいい……」

 

 ボーデヴィッヒが呟いた。その口元は獣のように歪んでいる。

 危険な欲望を隠そうともしないその姿に、俺は張り合うのが馬鹿らしくなった。

 今、こいつの頭には織斑を潰すことしかない。

 

「俺は篠ノ之で遊んどいてやる。うまくやれよ」

「当然だ。グズグズするな、行くぞ」

 

 

 

 

 

 

「一戦目で当たるとはな。待つ手間が省けたというものだ」

「そりゃあ、なによりだ。こっちも同じ気持ちだぜ」

 

 試合開始二分前、アリーナの中央線を挟んで俺達は織斑の『白式』、そして篠ノ之の『ラファール・リヴァイブ』と対峙している。

 ボーデヴィッヒと織斑が何か言い合っているが、俺はそんなものよりも織斑の服装に興味を惹かれた。

 『白式』を展開した織斑は、ISスーツの上に軍用ベストを装着している。そして、そのベストの胸には左右一つずつグレネードが吊り下げられている。

 

「織斑。それ、危ないんじゃないか?」

 

 俺は思わず織斑に問いかけた。

 追加武装を量子格納できない『白式』の攻撃手段を増やすことには成功しているが、誘爆の危険を考えればリスクが大きい手段にしか思えない。

 そもそも、レギュレーション的にはアリなのだろうか?

 

「まあな。でも、ウヴァとラウラが相手なんだ。危ない橋を渡らずに勝ちは見えないさ」

 

 俺の言葉に落ち着いた態度で答える織斑。勝利を目指す強い意思が感じられた。

 

『試合開始一分前。既定の位置に着いてください』

 

 放送による指示。

 試合開始位置まで後退しながら俺はボーデヴィッヒに声をかける。

 

「油断するなよ。あいつら何か作戦を用意しているぞ」

「小細工など、私には通用しない」

 

 ボーデヴィッヒは俺の忠告にも聞く耳を持たない。勝利を確信しきっているようだ。

 そんな様子に俺は既視感を覚えた。こういう状態の奴が()()()()のを、何度も見たことがある気がするのだ。具体的には思い出せないが。喉に小骨が刺さっているようで、どうも具合が悪い。

 謎のデジャブに頭を悩ませているうちに、気付けば試合開始まで数秒となった。思考を切り替える。

 

『それでは、始めっ!』

 

 鋭いアナウンス。戦いの火蓋は切られた。

 

 

 

 

 

 

「どこを見ている!」

「くぅっ!」

 

 俺は篠ノ之の『ラファール・リヴァイブ』を切り付けた。

 斬撃をまともに受け、弾き飛ばされる篠ノ之。織斑への援護射撃のために体勢が崩れていたのだ。

 試合開始から十分、このパターンは何度も繰り返されている。

 俺は篠ノ之、ボーデヴィッヒは織斑と別個に戦闘を続けているのだが、篠ノ之は織斑が『シュバルツェア・レーゲン』の停止結界に捕まる度に援護を行っている。

 そのおかげで織斑は防戦一方ながらもまだ戦闘を続けられている。

 だが、代償に篠ノ之は既にボロボロだ。

 

「どうした、このまま手詰まりか?」

「まだ終わらん!」

 

 俺が振るった一閃を左手のブレードで受け、その反動を利用して後退する篠ノ之。同時に右手で構えたライフルで織斑への支援射撃を行った。

 ボーデヴィッヒがそれを停止結界で防ぐ。

 射撃の隙に付け込もうと、俺はスラスターを吹かして加速する。近接ブレード『葵』が篠ノ之を捉えるかと思われたその時。

 俺の『打鉄』に砲弾が直撃した。『シュバルツェア・レーゲン』の『大口径リボルバーカノン』による一撃だ。

 

「ヌォ!? 何のつもりだ!? ボーデヴィッヒ!」

「五月蠅い虫をはたき落そうとしただけだ。近くにいた、お前が悪い」

 

 衝撃で機体の制御を失いながら俺が口にした詰問に、全く悪びれず答えるボーデヴィッヒ。

 『ワイヤーブレード』四基の同時射出で織斑を吹き飛ばし、体を篠ノ之に向ける。先に邪魔者を始末する気らしい。

 『シュバルツェア・レーゲン』の推進ユニットが光を発する。瞬時加速の兆候だ。圧縮したエネルギーを放出する瞬間。

 

「ぐううっ!?」

 

 ボーデヴィッヒの背が爆ぜた。織斑が弾かれながら投擲したグレネードが直撃したのだ。

 怯むボーデヴィッヒに、スラスターを全開にして接近した篠ノ之の『ラファール・リヴァイブ』が組み付いた。

 

「何をっ!?」

「この距離なら結界は張れないな! 行くぞ一夏!」

「おう!」

 

 篠ノ之の『ラファール』のスラスターが強大な推力を発生させた。瞬時加速だ。いつの間に修得したのだろうか。

 爆発的なスピードで『シュバルツェア・レーゲン』を連れ去る『ラファール・リヴァイブ』。その先には『零落白夜』の眩い光刃を構える『白式』。

 俺が砲撃により失った『打鉄』の制御を取り戻した時には、ボーデヴィッヒは地に伏していた。

 

「これで二対一、形勢逆転だな! ウヴァ!」

 

 織斑が叫ぶ。その隣に並ぶ篠ノ之が近接ブレード『ブレッド・スライサー』を両手で構えた。

 

「チッ、面倒な……。ボーデヴィッヒ! 動けないのか!」

『……エネルギーは……ゼロだ……』

 

 ボーデヴィッヒに大声で問いかけると、通信を介してかぼそい声が帰ってきた。

 クソ、馬鹿が。あっさり落されやがって。だから油断するなと言ったのだ。

 織斑と篠ノ之に意識を向ける。『打鉄』のハイパーセンサーに二人のISの状態を解析させた。

 奴ら、満身創痍だ。

 それに対し、俺はボーデヴィッヒの砲撃以外に大きなダメージを受けていない。

 二対一とはいえ、これならやれる。

 

「貴様ら、調子に乗るなよ!」

 

 俺は右手にアサルトライフル『焔備』を実体化し、弾丸をばら撒きながら突撃した。

 それに対し、篠ノ之が物理シールドを構え、織斑を庇う。いいだろう、まずはお前からだ。

 動きが止まった『ラファール・リヴァイブ』に『葵』の一太刀を浴びせるまであと一歩、という間合いまで俺が近づいた時。

 篠ノ之の背後から織斑が飛び出した。その手には『雪片弐型』ではなく篠ノ之の武装であろうアサルトカノン『ガルム』が握られている。ヤバイ。

 

「くらえ!」

「ヌゥ!」

 

 織斑の射撃を『打鉄』のシールドでどうにか受け止める。

 刹那の間もなく、動きを止めた俺に篠ノ之が斬りかかった。

 防ぐことができず、大きく弾き飛ばされた。

 

「うう……おのれ……」

 

 焦りが声となって漏れる。

 あいつら、かなり連携訓練を積んだようだ。このままではマズイ。

 

「降参するか? ウヴァ!」

 

 篠ノ之と並び立ち武器を構える織斑が、大声で問いかけてくる。挑発のつもりだろう。コケにしやがって、俺はまだ全ての手札を切ってはいないぞ!

 

「誰がするか!」

 

 俺は織斑に叫び返し、『打鉄』のバーニアを吹かした。全速で推進。目的地、倒れ伏す『シュバルツェア・レーゲン』の上に着地する。

 

「ぐあっ! 何を!?」

 

 ボーデヴィッヒが痛みに悲鳴をあげた。腹いせに、飛翔の勢いのまま踏みつけたからだ。少し気分が晴れた。

 

「フン……エネルギーをくれてやる。コアバイパスを開け」

「それは!」

 

 『打鉄』からエネルギー伝達用のケーブルを差し出すと、ボーデヴィッヒは目の色を変えた。

 『打鉄』と『シュバルツェア・レーゲン』の間にエネルギーバイパスが構築される。

 

「あれは……させるか!」

 

 決着を急がず、今まで様子見をしていた篠ノ之が向かってきた。俺達の意図を察したらしい。

 俺は左手のブレードを投げ捨て、新たにグレネードランチャーを呼び出す。

 

「邪魔をするな!」

 

 篠ノ之達の方向に榴弾を射出し、それを右手の『焔備』で撃ち落とすことで爆炎を作り牽制する。

 この手で時間はどれぐらい稼げる? その後はどう動く?

 俺がそういったことを考えていると、ボーデヴィッヒが馬鹿げたことを口にした。

 

「エネルギー、全部くれないか」

「ハァ? なんで一度落されたお前に勝負を任せなければならない?」

 

 牽制射撃を続けながら返答する。するとボーデヴィッヒは切実な声音で懇願してきた。

 

「頼む。あいつを倒さないと、私は、このままでは……」

「駄目だ」

 

 こいつ、どれだけ自分の手で織斑を潰したいんだよ。ガキのくせに気色悪い執着を持ちやがって。さしもの俺も少し引いた。

 そんなことには気付かず、ボーデヴィッヒは言葉を続ける。

 

「そうだ、ケーキが好きだと言っていたな。私がいくらでも食わせてやる。なんならお前の食費を全部持ってやってもいい。だから……」

 

 焦りの滲む声で、妙に現金なことを言い出すボーデヴィッヒ。

 だが、確かに俺が勝ちにこだわる理由がなくなる提案だ。乗った。

 

「いいだろう。おい! 織斑! 篠ノ之!」

 

 俺は射撃を中断し、声を張り上げ呼びかけた。するとお人好しな二人は動きを止める。

 

「どうした、ウヴァ!」

 

 織斑が尋ねてきた。

 

「今から俺のエネルギーをボーデヴィッヒに全部渡す! なんでもさっき落とされたのに納得がいかないらしい! ちょっと待ってろ!」

「えっ?」

 

 織斑は俺の言葉に困惑を浮かべた。篠ノ之も同様だ。

 こいつら、頼みごとを断れない性質だからな。損をする性格だ。

 そうこうしているうちに、『打鉄』のエネルギーを全て『シュバルツェア・レーゲン』に注ぎ終えた。

 沈黙する『打鉄』と浮かび上がる『シュバルツェア・レーゲン』。

 

「うまくやれよ」

「……感謝する」

 

 そう言って、倒すべき敵に向けて加速するボーデヴィッヒ。

 対する織斑は『ガルム』を投げ捨て、『雪片弐型』を抜刀した。

 正面から『シュバルツェア・レーゲン』に躍りかかる『白式』。当然のように停止結界に捕まる。

 そこへ『ラファール・リヴァイブ』が切り込んだ。

 

「ガラ空きだ!」

「それは読めている!」

 

篠ノ之が振るった『ブレッド・スライサー』を『大口径リボルバーカノン』で受けるボーデヴィッヒ。衝撃で砕ける砲身。同時に『シュバルツェア・レーゲン』の手首から伸びた『プラズマ手刀』が『リボルバーカノン』の後部、弾倉ユニットを切り裂く。激しい誘爆が起きた。吹き飛ぶ三機のIS。

 ボーデヴィッヒめ、中々に肝の据わったことをする。今ので篠ノ之のエネルギーはゼロになったようだ。

 

「一対一だ……」

 

 自爆攻撃でボロボロになったボーデヴィッヒが、左の『プラズマ手刀』を起動しながら呟いた。

 『シュバルツェア・レーゲン』の右半身は壊滅状態だ。非固定浮遊部位を失い、脚部にも損傷がある。

 

「これで決まりだ」

 

 織斑が『雪片弐型』を両手で構えながら宣言した。

 エネルギー残量にもう余裕がないのか、その刃は光を失い、ただの実体剣となっている。

 

「「叩きのめす!」」

 

 数拍の対峙の後。奇しくも同じ言葉を吐きながら、二人は互いに斬りかかった。

 

「「おおおおおお!!」」

 

 気迫をあげながら、激しく切り結ぶ織斑とボーデヴィッヒ。互いに一歩も引かない。互角の勝負。

 両者の斬撃の鋭さは、機体の状態を考えれば驚くべきものだと思えた。

 

『篠ノ之、どちらが勝つと思う?』

『一夏が勝つ』

『そうか』

 

 少し離れた場所に墜落している篠ノ之にオープンチャンネルで質問すると、揺るぎのない答えが返ってくる。

 その直後、決闘が大きく動いた。

 織斑が発動不能と思われた『零落白夜』を起動したのだ。絶対の威力を秘めた光の刃が顕現する。

 それに対し、ボーデヴィッヒは左肩の『ワイヤーブレード』を射出した。

 狙いは織斑の右胸。軍用ベストに吊られたグレネードだ。鋭いアンカーが爆薬を撃ち抜かんと進む。

 織斑の胸が爆ぜると同時に、『零落白夜』がボーデヴィッヒを切り裂いた。

 

『そこまで! この勝負、引き分けとする!』

 

アナウンスがアリーナに響く。引き分けか……

 

「スッキリせんな……」

 

 白黒ハッキリしない結果に、俺は小さく不満を漏らした。

 

 

 

 

 

 

「ほれ、今日の分だ」

「うむ、支払いは月末にまとめてでいいな?」

「ああ」

 

 翌日の朝。HRが始まる前の教室で、俺はボーデヴィッヒに紙切れを突き付けていた。

 昨日の昼食と夕食、そして今朝の朝食代の請求書だ。

 ボーデヴィッヒは書面を受け取り確認すると、眼帯の下でわずかに顔をしかめた。

 

「ボーデヴィッヒさん、本当にいいの? ウヴァっち、自重とかしないよ?」

「ドイツ軍人に二言は無い」

 

 俺の後ろに控えていた本音の心配に、渋く返すボーデヴィッヒ。

 

「そいつは俺のおかげで満足するまで戦えたんだ。飯代世話するぐらい、恩返しとしては軽いだろ」

「ふん…まあ、そうだな」

 

 高圧的な俺の言葉だったが、割と素直な返事が返ってきた。

 こいつも昨日の戦いで何か思うところがあったらしい。

 試合が終わった後、強さの種類がどうのと何やら哲学的なことを語りかけてきた。

 意味はよく分からなかったが、とにかく周囲への態度を軟化させることにしたらしい。良いことだろう。

 

「そろそろ時間だな。じゃあな」

 

 そういって、ボーデヴィッヒから離れ、自分の席に戻る。

 さて、今日から何をしようか。

 俺とボーデヴィッヒ、織斑と篠ノ之、両方のペアがトーナメントを棄権することになった。

 『シュバルツェア・レーゲン』と『白式』の損傷レベルが規定値を超えていたからだ。

 棄権そのものについては、ボーデヴィッヒという金づるが手に入ったので文句は無い。

 だが、予定が突然なくなったようなものなので、少し困っている。

 

「まあ、偶にはダラダラ過ごすのもいいか……」

 




ウヴァさんヒモになるの巻、でした。

投稿遅れて申し訳ありません。戦闘シーンが入るとなかなか書き進められなくなるんです、すいません。
投稿した段階でも戦闘描写、自分で読み直して下手くそだなあと思うので書き直しを繰り返すと思います。

原作の対ラウラ戦に当たる戦いが終了しましたが、レーゲンのVTシステムは温存、ラウラも冷水のままです。
暴走の可能性とか超おいしい設定ですし。アニメ版初期ラウラの強さと凶悪さ、超かっこよかったですし。

あと、いつの間にかお気に入り登録件数が百件超えてました。
ありがとうございます!

感想・指摘は随時受け付けているので、気軽に書き込んでください。

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