Fate/beyond【日本史fate】   作:たたこ

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Fate/beyond material Ⅱ:サーヴァント四騎士編

【キャスター】

真名……酒呑童子(しゅてんどうじ)

性別……??   身長……162cm 47kg 305CM/257Kg

属性……混沌・悪・地  

イメージカラー……暗い紅

マスター……キリエスフィール・フォン・アインツベルン

筋力 D+++ 耐久 D+++ 敏捷 D++ 魔力 A 幸運 C+ 宝具 A+

(鬼の姿の時は宝具以外1ランクアップ。陣地内での戦い・宝具の使用如何により大幅補正がかかる)

聖杯にかける願い ……魑魅魍魎だけの理想郷を作る

 

 

【クラス別スキル】

陣地作成…A++ 

魔術師として自らに有利な陣地「工房」を作成可能。酒呑童子の場合”大江山”の如き拠点を築くことができる。

土地次第で完成した陣地が地脈から魔力を精製して得ることができる。また、前身が山の神でもあったため、山と同一となり異常を感知させずに結界を構築できる。

 

道具作成……- 

宝具による召喚能力を得た代償に、道具作成が失われている。

 

 

【保有スキル】

魔性…… D 

魔力を帯びた美貌で異性を誘惑する。対魔力スキルで回避可能。ただし鬼の姿では効果が発揮されない。(キャスターは男でも女でもないため、両方に効果がある)

 

戦闘続行…A 

名称通り戦闘を続行する為の能力。

決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負ってなお戦闘可能。

 

神性…… E- 

神霊適性を持つかどうか。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。酒呑童子は八岐大蛇の子で前身は伊吹山の神でもあり、鬼神としての信仰もあるが、魔物として現界しているためここまで退化している。

 

動物会話…B  動物と意思疎通を図ることができる。

かつて伊吹山に捨てられた時に、獣に育てられたことによるスキル。

 

 

【宝具】

神の方便鬼の毒酒(しんべんきどくしゅ)

ランク……B

レンジ……-- 最大補足 1人

種別……対人宝具

酒呑童子討伐の際、八幡・熊野・住吉の三神が頼光四天王に授けられた神の造りし酒。鬼種には神経をしびれさせ行動不能にする毒薬だが、人間が飲めば超人的な力を与える妙薬。

宝具としては人間が飲めば並のサーヴァントレベルの筋力と耐久力を獲得し、一時的に自己回復力も向上させる。ただ、超人となる薬なのであまりに摂取しすぎると人としての自我を喪失する危険性がある。鬼種(酒呑童子)が摂取すると伝説通り、パラメータを二ランク下げる。仮にキャスターがバーサーカーで召喚されていた場合、この宝具を飲んでいれば理性を取り戻し、魔力消費を抑えられる利点があるが、キャスターで呼ばれている為酒呑童子本人には無用の長物の酒。

 

 

大江山百鬼夜行(おおえやまにようまよゆけ)

ランク…… B~A++

レンジ……1~100 最大補足 ――(陣地内)

種別……対軍宝具

妖魔を総べた鬼の首領としての宝具。鬼の状態に戻らないと宝具の使用ができない。

かつての部下である魑魅魍魎・怨霊・鬼の類を召喚し使役することができる。キャスターの魔力が持つ限り、眷属たちは殺されても何度でも蘇る。ただし、陣地外に眷属を出したり自分が出たりする場合、召喚した鬼たちは夜の間しか行動できず力もパラメータランクダウンする。また、一度解放すると夜の間は勝手にこの宝具を使用している状態になる(日の昇っている間は選択可能)。

陣地を山に設定する場合、キャスターは山を依代としてマスターが消失しても現界持続可能。当戦争ではキリエの力も借りて結界を張り、大西山自体を巨大な魔術回路となし魔力を生成している。

 

 

【戦法】

本来はバーサーカークラスだが、いろいろあってキャスターで召喚された。しかし割とキャスターらしく、陣地作成Aで陣地を作成しそこへ敵が来るのを待つパターンが一番強い。いかに良い霊地に陣地を作れるかがカギ。ついでに禁酒した方がいい。魔術師クラスのくせに陣地作成以外は魔導の嗜みゼロなので(使えるのは飛行や呪いなど限られている)、マスター(魔術師)と手札が重複しないレアなタイプ。

 

 

【外見】

(一言で言えば)妖艶な美女 ※ただし鬼になる前

二十代半ばの妖艶な美女の姿をとる。健康的な色気ではなく、退廃的な感じ。黒い巫女服を着て、袴の裾は擦り切れている。ちなみに美男子にもなれるらしいが、女の方が好きらしいからこちらの姿をとっているだけ。

鬼となると体長三メートル超えの赤鬼。赤銅の如き肌に、鋼鉄にも等しい四肢で変化前の面影ゼロ。

天地人属性が天ではなく地なのは、神霊の系譜よりもお伽草紙の側面が強いため。

 

 

【備考(性格・その他)】

真名……酒呑童子(伊吹童子)

出典……『御伽草紙』

時代区分……平安時代

丹波国の大江山に住んでいたと伝わる鬼の頭領。父親は八岐大蛇で幼少期は(とはいっても偉く長い間)伊吹山に住み伊吹童子と呼ばれていた。ひょんな心変わりから山を下りた後、鬼となり酒が好きだったことから、手下たちから酒呑童子で呼ばれるようになった。

数多くの鬼や魑魅魍魎を従わせ、平安京を襲い姫や若者を攫っては食っていた。しかし事態を重くみた朝廷により派遣された源頼光とその四天王により、騙されて討伐される。

 

基本何も考えていない。発言は思わせぶりだが、思わせぶりなだけで中身はない。生前

より嘘を嫌っているので、つかないしつけない。自分の欲望になにより正直で、好きなモノを好きなだけ主義。人間を食べることが趣味だが、罪悪感はない(彼女に言わせれば、「人間だって豚や牛を食べるのに罪悪感なんてないでしょ?」)。何気に千を超える年数を生きており、一人の時間が長かったために寂しがり屋。わりとベタベタしたがる。自分の心と目的に関しては驚くほど純粋であり、疑いを抱かない。仲間意識は強く、彼女の願いは仲間意識の強さゆえにある。

人間との倫理の違いを除けば天真爛漫、無邪気な小悪魔。女性の姿をとってはいるが、本来は男でも女でも人間でもない。女の姿がかわいいからそれに化けているので、男にもなれる。その感覚で誰に対しても接するので、異性には気のある素振りに見えることも多い。

何も考えてないが反省はしているので、禁酒を試みたり人間断食をしたりしている(人

間を食わなければ死ぬわけではなく、デザート感覚らしい)。

マスターは男女よりも人間か否かで判断する。裏切る気はないどころか、マスターを見て「おいしそう」とか言うので信頼関係どころの話ではない。キリエは純正な人間ではない為、キャスター的にはあまりおいしそうに見えないらしい。

召喚の触媒はなし。人外のキリエ――白亜の城に一人きりで、神父という仲間だけを待ち

続けていた冬の娘と、仲間と愉しく暮らしたかった人外という類似性による召喚。二人とも倫理が一般とはズレてるし。

FGOで酒呑童子が実装されたけど、当SSのキャスターもゴールデンのことを全く恨んでいない(詐術を弄したことだけは根に持ってるけど)。

生前ゴールデンにも大江山に来ない?と誘ったが、大江山の連中が都の人間を攫っていると知ってしまったゴールデンは、むしろやめさせようとするが酒呑童子はやめない。

キャスターは「金時、あなたは人間の味方で私は鬼の味方。もしあなたたちが私の大江山(楽園)を壊そうというなら壊せばいいわ。やれるものならね――真正面から叩き潰してあげるから!」といつものように笑顔で言ったらしいので、結果としてその戦いに酒呑童子が敗れただけであり、彼女は自分の力不足や認識不足を悔いているが金時自体に恨みはない。

「――私に人間の価値なんかわかんないけど、金時は守りたいもの(人間)を護ろうとし

ただけじゃない?私が大江山という楽園にずっといたかったように」

寧ろ金時を恨んでいるのは茨木童子の方。

 

 

【他適正クラス】

バーサーカー(此方の方が本領)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【アサシン】

真名……石川五右衛門(いしかわごえもん)

性別……男性  身長……180cn 80kg

属性……混沌・善・地  血液型……B型

イメージカラー……金   

マスター……山内悟(やまうちさとる)

筋力 D 耐久 E 敏捷 A+ 魔力 E 幸運 C 宝具 A 

聖杯にかける願い ……受肉→現世漫遊したい(聖杯にはない)

 

 

【クラス別スキル】

気配遮断…A+

サーヴァントとしての気配を絶つ。完全に気配を絶てば、探知能力に優れたサーヴァントでも発見することは非常に難しい。ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。+分は逃げる時のみ発動する。

 

 

【保有スキル】

反骨の相…C 

一つの場所に留まらず、また、一つの主君を抱かぬ気性。

自らは王の器ではなく、また、自らの王を見つける事ができない流浪の星。同ランクまでの「カリスマ」スキルを無効化する。

 

無辜の怪物B 

生前の行いによる人々のイメージによって、後に過去の在り方を捻じ曲げられた怪物。能力・姿が変貌してしまう。アサシンの場合、生前は一介の盗賊であったにも関わらず、後世の創作により義賊・忍者の能力が付随する。

 

カリスマ…D 

軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。

カリスマは稀有な才能で、一軍のリーダーとしては破格の人望である。

 

 

【宝具】

金襴褞袍(かぶきのいしょう)

ランク……C

レンジ……2~3 最大補足 ――

種別……対人宝具?

江戸時代、歌舞伎で定番となった五右衛門の衣装。スキル「無辜の怪物」の産物。

袖の中が蔵のようになっており、何でも入れておくことができる。意思のある生き物でもサーヴァントでも人間でも入れられる。マスターをここに入れておけば、暗殺される危険はなくなる。仮にマスターを入れたまま現界を保てなくなった場合、座に戻る直前に異物としてマスターは吐き出される。

某英雄王のそれとは違い「溜め込む蔵」の性格がない(「全ては天下の廻り物」というアサシンにとって、溜め込むことが意味を持たない)ため、入れられたマスターが出たいと思えばすぐに宝具から出ることができる。

また、あまりに長い間保管しかつ使用していないといつの間にかその物品は消える。

多分ゲートオブゴエモン的なことをするとガラクタが大量に出てくる。

 

 

全ては天下の廻もの(よにぬすっとのたねはつきまじ)

ランク…… A++

レンジ……2~3 最大補足 1人

種別……対魔術宝具

天下の大盗賊・石川五右衛門の技術が宝具化したもの。同ランクまでの敵サーヴァントの宝具を盗むことができる。その宝具の使用法・持ち主の技量・伝説まで盗むので魔力と条件さえ整えば盗んだ宝具を使用することもできる。

但し盗めるのは『物体としての形があり』『持ち主がはっきりしている』ものに限る

(EX宝具・固有結界系の宝具は盗めない EX.アーチャーの『約束された栄華の月』、青セイバーのアヴァロン、AUOのエア)。

盗むためには以下の条件を満たす必要がある。

①真名を看破している。②その宝具の発動をアサシンが目撃している。③アサシンの宝

具開帳時、相手がアサシンの存在を認識していない。

ちなみに盗んだ宝具はアサシンの『金襴褞袍』に収納される。仮に宝具を盗まれた敵が宝具を奪還したとしても伝説はアサシンに盗まれたままの為、開帳は不可能。完全に取り戻すには、アサシンを殺すか交渉により所有権を返してもらうかの二択。宝具の本質は「強奪」ではなく「所有権の書換え」。天下ものは全て回りものとするアサシンは財をかき集めるつもりはない。ただ、盗める宝具の数に限度はない。

召喚の触媒は豊臣秀吉の香炉。五右衛門が秀吉を暗殺しようと忍び込んだ時に、この香炉が音を鳴らして秀吉を起こし、暗殺は失敗した逸話がある。最初のマスターは五右衛門ではなく、秀吉を呼ぼうとしていた。

 

 

【戦法】

かなりテクニカルなサーヴァント。序盤はいかに敵陣営を偵察できるかがその後に大きく影響する。宝具で何を盗むかもかなりキーポイント。セオリーはマスター殺しだけど、サポート役として抜群の性能を持つアレなサーヴァント。

パラメータが相当残念だけど、それはアサシンクラスのせいだけではなく(元々クラス合ってないんだけど)マスターの問題もあってだな……。純魔術師的でサーヴァントを使い魔扱いするマスターとは決定的に反りがあわない。

逆に右も左もわからない、または未熟なマスターの方が関係はうまくいく。だがアサシン自体強くない為、完全に矛盾を抱えた面倒くさいサーヴァント。

 

 

【外見】

(一言で言えば)クソ派手なおっさん

三十代半ばの派手なおっさん。アサシンのくせに見た目的には隠れる気がまるでない。着流しの上に黒字に金糸の刺繍の褞袍を羽織り、その上に朱い網掛けを着ている。歌舞伎っぽく隈取までついているおまけつき。しかも、消せない。普段は黒い雨がっぱを着ている。

天地人属性が人ではなく地なのは、生前の人格ではなく物語に語られた五右衛門であるため。

 

 

【備考(性格・その他)】

真名……石川五右衛門

出典……史実&歌舞伎『楼門五三桐』浄瑠璃『石川五右衛門』

時代区分……戦国時代(江戸時代)

戦国時代に京を荒らしまわった盗賊集団の頭。豊臣秀吉の手のものに捉えられ、一家もろとも釜茹での刑に処される。史実としての彼はこの程度の記述しかのこっていないが、江戸時代においてその凄まじい死に様が良い題材となったのか、歌舞伎や浄瑠璃で描かれ、伊賀の忍者であるとか金持ちばかりを狙う義賊であるとか、南禅寺の南大門に住んでいたなどのイメージが定着した。※当時の寺の門の上は人が住めるようなスペースがあった。

 

全サーヴァント中最も世渡りができる大人であり、かつて正義の味方になりたかった男。「石川五右衛門」本人であるが、純粋な本人ではなく彼の死後歌舞伎で演じられた義賊・石川五右衛門像に在り方が上書きされているため、自分にもどこまでが本物の記憶でどこからが歌舞伎の五右衛門か判断できない。(スキル「無辜の怪物」)

刹那主義かつ快楽主義。今が楽しければそれでよし。独立独歩で自分勝手だが親分肌で頼ってくるものの期待には応えてやろうとする。(その点悟は最高であったわけだが……)

元々盗賊に身を落としたのも、戦国の世で食い詰めたためである。刹那主義も「いつ死ぬかわからないから後悔ないよーに楽しくいこう」という想いから生まれている。ゆえにどんなに見苦しくても生き足掻く者を軽蔑することは絶対にない。自分が生きるために他者を殺めることを良しとしているため、自分の終わりが家族もろともの釜茹でとなったことを後悔してはいない。生きるために盗賊を選んだ、その終わりが悲惨だっただけの話である。だがそのせいか、家族だんらんとかには弱い。

在り方的に弱いものの肩を持ち権力者を嫌悪する心性が染みついているので、当SSのアーチャーや原作の王様系サーヴァントとは軒並み反りが合わない。

エミヤ・ロビンフッド・ドレイクあたり近しいかもしれない。

 

【他適正クラス】

なし(アサシンも若干クラス違い)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【バーサーカー】

真名……平将門(たいらのまさかど)

性別……男性  身長……210cm 91kg 

属性……混沌・狂・人  

イメージカラー……黒   

マスター……真凍咲(しんとうさき)

筋力 B 耐久 A+ 敏捷 B 魔力 B 幸運 C 宝具 A+

聖杯にかける願い ……――(狂化状態の為不明)

 

 

【クラス別スキル】

狂化…… B 

全パラメーターを1ランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。

 

 

【保有スキル】

鉄人…… A+ 

その尋常ならざる強さゆえに、体が鉄でできていたという伝説により生まれたスキル。Bランク以下の物理攻撃を無効化する。

 

神性…… E- 

現代でも多くの神社に祭られて信仰を得ている。しかし本戦において、むしろ怨霊として現界しているためにここまで退化している。

 

カリスマ…E- 

軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。強化前はBランクだったが、狂化によりここまで退化している。

 

 

【宝具】

将門七人衆(みょうけんのごかご)

ランク……B

レンジ……―― 最大補足 1人

種別……対人宝具

妙見菩薩が武勇にたけていたバーサーカーに与えた加護。この宝具のために将門は六回までは生き返る。スキル「鉄人」は常に適用されているが、弱点の米神部分は鉄人スキルの適用外。そこを的確に貫くことによってのみ殺すことが可能。

それ以外の場所(ex.心臓、首、胴体)を突かれても死んだことにはならない。

 

 

将門大新皇(ばんどうのてんのう)

ランク……A++

レンジ……2~100 最大補足 100人

種別……対人宝具(霧は出るけどあくまで自分の強化のため)

バーサーカーで召喚された際にのみ追加される宝具。怨念の霧を周囲に展開し、敵の索敵能力を低下させ、魔力を削り取る。怨念の霧は対魔力の弱いものに害を与える(特に女には害が強い)。同時にスキル「鉄人」に加え、Bランク以下の魔術も無効化する。また、筋力がA、耐久がEXランクに上昇する(パラメータのA+の+分)。

また、霧の中において分身が可能になる。分身体の力は本体のバーサーカーと同等。生み出せる分身の数はその時の残機数による(ex.たとえば既に二回殺されている状態であれば、分身できるのは4体まで)。よって最高で六体の分身+一体(本体)=七体。条件が整えば一騎で全陣営とやりあうことも可能。ただし、分身体を稼働させている場合の魔力消費量「(通常戦闘分+宝具開帳分)×バーサーカーの数(最高七)」というアホな消費量になるので、普通の魔術師なら一瞬で魔力が切れる。(咲が最初から将門大新皇をぶっぱなさなかったのは、これが理由)

正真正銘バーサーカーのラストウェポン。

 

 

【戦法】

魔力泥棒バーサーカーゆえに、マスターの力が十全だとすればまず負けることはない。だがマスターをものすごく選ぶ。というか全力で運用できるマスターとかキリエ(アインツベルンホムンクルス)くらいしかいないんじゃないか。真名バレが致命的弱点なので、いかに秘匿するかが重要。とにかく打たれ強い。一度戦ったら殺るか殺られるか。偵察は完全に不向き。

 

 

【外見】

(一言で言えば)黒い戦闘マシーン

黒いマントに黒い鎧を身につけている巨人。肉厚の反りのある太刀を振るいまくる。目元もガードで覆われているため、表情も読み取れない。

 

 

【備考(性格・その他)】

真名……平将門

出典……史実&『将門記』

時代区分……平安時代

平安時代中期の豪族。元をたどれば皇族(桓武天皇五世)。平氏内部の争いが関東一円を巻き込む争いへとなった時、国衙を襲撃し京都の朝廷に対し「新皇」を自称し朝敵となった。しかし朝廷より派遣された藤原秀郷、平貞盛によって打ち取られた。

京都に運ばれたその首は、関東目指して飛び去って行ったという。また将門の強さを見込んだ妙見菩薩の加護で六体の分身を持ち、体は鉄のように固くいかなる攻撃も受け付けなかった。だが米神だけは弱く、またその弱点を愛人の桔梗姫が藤原秀郷に漏らしたことで斃されたとも。現代でもその祟りを恐れられ、数多くの神社に祭られて信仰されている。

 

狂化状態のため性格はあってないようなもの。だが両親の殺害を命じた咲の命令に抗うなど、全理性が吹っ飛んだわけではない。いくらその手を血に染めてもマスターである彼女を護るべく、最後の最後まで忠実なサーヴァントであった。

バーサーカーとして召喚された平将門は、生前の人格よりもむしろ長年畏れられ続けてきた怨霊として顕現している。もし生前の人格で召喚されたら、いきなりセイバーに襲いかかることもなかった。結果的に朝廷に叛くことになってしまったが、彼自身は朝廷に対して明確に叛意があったわけではない。性格的には弱気を助け強きを挫く、自分を頼ってきた者にを無下に扱えない兄貴分。ただその性格のせいで、坂東における争いはどんどん拡大してしまい新皇を名乗ることとなってしまった側面もある。戦はゲリラ戦が得意。

召喚の触媒はないが、強いて言えば遠い血縁。真凍家は遠く遡れば将門にいきつく。

 

 

【他適正クラス】

ライダー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ライダー】

真名……神武天皇(じんむてんのう)建御雷(たけみかづち)

性別……男性  身長……179cm 71kg

属性……混沌・善・?  イメージカラー……白

マスター……神内御雄(じんない おゆう)

(素)   筋力 C 耐久 B 敏捷 B 魔力 C 幸運 A 宝具 EX 

(聖杯補正)筋力 A 耐久 A 敏捷 B 魔力 A 幸運 B 宝具 EX 

聖杯にかける願い ……なし

 

 

【クラス別スキル】

対魔力 ……A 

A以下の魔術はすべてキャンセル。事実上、現代の魔術師ではライダーに傷をつけられない。

 

騎乗…… A 

幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。

 

 

【保有スキル】

神性…… A+ 

神霊適性を持つかどうか。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。最大の神霊適性を持つ。両親ともに神の系譜につらなり、かつ建御雷のアルターエゴであるがゆえの最大神性。

 

啓示…… A  

"天からの声"を聞き、最適な行動をとる。『直感』は戦闘における第六感だが、啓示は目標の達成に関する事象全て(例えば旅の途中で最適の道を選ぶ)に適応する。だが根拠がない(と本人には思える)ため、他者にうまく説明できない。

 

カリスマ…A+(B) 

軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。此度は日本での召喚の為、Aランク。

 

魔力放出(雷)……A 

武器ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出することによって能力を向上させる。ライダーの場合、白熱する雷が魔力となって武器ないし自身の肉体に宿る。

 

(因果視 EX……原因と結果を繋ぐ線を可視化する(サーヴァントとマスターの因果線も含まれる)。因果線を辿ることにより過去視と未来視が可能となる。因果線を布津御霊で切断することで、「未来の可能性」を抹消することができる。本来フツヌシのもつ「断絶」の概念を成立させるため+建御雷の大本のためにあるスキルだが、サーヴァントとしての顕現の為大部分がオミットされている)

 

 

【宝具】

天啓齎す導きの金鵄(たかむすひのやたがらす)

ランク……B

レンジ……1~99 最大補足 100人

種別……神象宝具(対軍宝具)

神武東征の際、熊野の険路を先導するために高天原から遣わされた八咫烏。高御産巣日神の化身で神霊の一端(ライダーよりも神格が高い)。此度は神霊としてではなくライダーの宝具として格を落とした状態で現界している。

この宝具が発動した時、八咫烏の力で敵を行動不能にする。サーヴァントに限らず、ライダーが「敵」と認識した者すべてに適用される。ただし同じく天照大神に連なる神性の持ち主、またはスキル「反骨の相」如何により効果が弱まり、抵抗はある程度可能。ちなみに神の代理として人格をもつので、ライダーが解放しようとしても烏自身が「ヤダ」と思えば解放命令を破棄することができる。

 

 

開闢せし断絶の剣神(ふつのみたまのつるぎ)

ランク…… A+

レンジ……1~99 最大補足 1~1000人

種別……神象宝具(対城宝具・対界宝具)

建御雷が用いて葦原国を治めた剣であり、また高倉下を経てライダーに授けられた神剣。熊野山中で荒ぶる神神の毒気に充てられて病んでいたライダーたちを救った、魔力を払う力を持つ。

剣そのものが神格を持つ(経津主神)、神造兵器ならぬ神化兵器。こちらもライダー以上の神性を持っているのだが、ライダーの宝具として格を落とすことで現界を果たしている。

「ふつ」という切断の擬音から名づけられたこと、毒霧を晴らしたことから「形・概念・因果律あらゆるものを切断する」能力を持つ。剣に込められた膨大な雷の力を解放し、自身の魔力で縛り上げて志向性を持たせて放つ斬撃。仕組みはセイバーの『全て呑み込みし氾濫の神剣』と同じだが、神性の制限を受けない。

自律意志をもちそのものの意思で動くことも可能(今回は聖杯の泥からライダーを護るため、汚染されてしまったため人格を失っている。そのためライダーの意思で操れる飛び道具となっている)。真名解放時もライダー自身が剣を握り振り抜かずとも開帳できる(ただし自ら振り抜く時ほどには正確に狙いが定まらない)。

ちなみに「形・概念・因果律」などを切断するだけなら真名解放は不要。さらにちなみに汚染なしで人格を保っていた場合、ライダーが解放しようとしてもフツヌシ自身が「ヤダ」と思えば解放命令を破棄することができる。

 

 

開闢と終焉分かつ剣神(ふつのみたまのつるぎ)

ランク…… EX

レンジ……1~99 最大補足 1~10000人

種別……神象宝具(対界宝具)

八咫烏を破棄することにより(烏の神性を得ることにより)、ライダーが建御雷と同格の神性(EX)を得て本来の力を発揮した布津御霊剣・建御雷の力の顕現。

開闢せし断絶の剣神(ふつのみたまのつるぎ)』の効力に加え、こちらの出力では発動時点の状態を基準とし、時点から過去と未来につながる因果律と並行世界を断ち切る最大規模の雷撃で次元断層・空間断層を生み出す。世界に存在するあらゆる因果律を全て切断するということは、それ以降は新たなる因果を精製していかねばならない――つまり、新しい世界の始まりとなる。神々の世界を終わらせ、人代を始める断絶にして開闢の剣。一時的に星からのバックアップを受け、神霊レベルでの行使を可能にする(生前はこれを乱発して神代を一気に二千年くらい早送りしようとしたが、いろいろ考えて取りやめている)。

ただしあまりに神霊より――権能であるため、使用すればするほど人格が主たる建御雷に

引きずられていく。

ちなみに本編でライダーは八咫烏を破棄していたが、今回は聖杯の穢れを受けて落ちたフツヌシの神性を通常に戻すためにしていること。こちらのレベルに至るまでの神性上げはできておらず、『開闢せし断絶の剣神(ふつのみたまのつるぎ)』と『開闢と終焉分かつ剣神(ふつのみたまのつるぎ)』の中間威力でのブッパになっている。

 

 

天地渡る岩鳥船の神(あめのとりふね)

ランク…… EX

レンジ……― 最大補足 1~10人

種別……神象宝具(??)

建御雷の葦原中国平定の際、副使として派遣された鳥のように空を舞う神霊。前二つの宝具と同様、元は神霊だがライダーの宝具として格を落として現界している。この宝具自体に攻撃力はない。元々高天原から葦原中国へと建御雷を運ぶ神だったため、その力は天地――世界の裏側と物理法則に支配されたこの世界を繋ぐもの。すなわち世界の裏側へ直通する乗り物。いざライダーが乗り込み世界の裏側へと逃亡すれば、対界宝具でもシャットアウトする(ただし逃げ込んでいる間は、ライダー自身も世界の表側に干渉できない)。

本来神霊であり高天原において生まれたモノなので(イザナギとイザナミの子)、その機動は物理法則外。伝説的には神武天皇のモノではなく、建御雷神に由来する宝具。

建御雷神のアルターエゴである彼であり、かつ大聖杯がこの日本に設置されていたことによる限定宝具。日本以外では持ち込めない。

もしライダーが戦う気なく只管逃亡して生きながらえることをよしとし、世界の裏側(高天原)に引きこもられてしまっては手が付けられない。そんなことをよしとする柄じゃあないが。ちなみに人格をもつので、ライダーが解放しようとしても岩鳥船自身が「ヤダ」と思えば以下省略。

 

 

【戦法】

バーサーカー程ではないが、ヤタガラスとフツノミタマも召喚していることになるので、かなりの魔力食いサーヴァント。実力は折り紙つきであり、アサシンのイレギュラー宝具にひっかからない限りは敵なしといっても過言ではない。しかし基本マスターの言うことを聞かず好き勝手やるので、いかにいい関係を築けるかの方が問題。ちなみに高すぎる神性と対魔力によって令呪二画を凌ぎ切るので令呪は大切にナ!

 

 

【外見】

カラーリングはだいたいイリヤ(白髪の赤目)安直に言えばロンゲのポニテ。イケメンという次元ではなく彫刻とか美術品的な美しさ(※喋ったり動いたりしなければ)。関係ないけどアルターエゴなだけあって建御雷神とは見た目は瓜二つ。

 

 

【weapon】

『布津御霊剣』

刃渡り一メートル超の反りのない直刀。刀身には神代文字が刻まれている。その正体は刀ではなく刀剣の神である経津主神であり、彼の刀形態(人間風の姿もある)。

断絶の概念はライダーではなく、この剣そのものにある力。

どうでもいいけどなぜかオネエキャラ。

 

 

 

【備考(性格・その他)】

真名……神武天皇(諡号)

出典……『古事記』『日本書紀』

時代区分……人代(神話時代)

初代天皇。名は神日本磐余彦尊(カムヤマトイワレヒコノミコト)。瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)の曾孫、彦波瀲武盧茲草葺不合尊(ウガヤフキアエズノミコト)の子、母は妃玉依姫命(タマヨリヒメノミコ)にして天照からわずか五代目。日向を出発して瀬戸内海を東進し難波に上陸したが、長髄彦(ナガスネヒコ)の軍に妨げられたため迂回して吉野を経て大和に攻め入り、ついに大和一帯を平定した。前六百六十年大和畝傍橿原宮に都し、元旦に即位。媛蹈鞴五十鈴媛命(ヒメタタライスズヒメノミコト)を立てて皇后とし、百二十七歳で没したと伝えられる。

 

初代神の剣――天孫の国を打ち立てると言う神命のもとに建御雷のアルターエゴとして生をうけた。怪力と未来を知る力(啓示)をふんだんに与えられて葦原国に生まれたため、自分の将来や兄たちの終わりも、生まれながらにして知っていた。全ての結末を知るがゆえに何物にも関心を抱かなかったが、東征を経てその思考は変わる。それは神々にとっては望まぬ変化であり、一時は神への反感を持った彼によって、段階的に世界の裏側へと移行するはずの神代が強制的に終了させられる危機に陥った。

 

基本的にエラそうだが、上記のように聖杯戦争の行く末に興味がないため本人は秋津島(日本)世界をどうこうする気はない。作中で言っていたが、基本的に案山子で観戦を決め込むつもりであったが、現界が遅れたため&日本武尊に興味を持ったこと、神父の願いを叶えるべく剣を抜く。

 

誰でも「民草」「草」と呼ぶが、博愛主義であり(案外)人付きあいがいい。ただしその博愛は真に誰にでも平等であるが、ひっくり返せば「平等に殺す」ということでもある。今生けるものを皆愛するが、特別がいないイメージ。強いて言うならお兄ちゃんか……。

実は日本史鯖中最もマスターの影響を受けるサーヴァント。マスターの願いが一般的に悪とみなされるものでも善でみなされるものでも、願いの主がそれに向かって努力し成就することが至上と思うならライダーはその価値を認める。結果がこの世の地獄だろうと天国だろうと、前述の如く過程主義のため興味はない。

 

一人称の「公」の原義は「私」が寄り集まっているという意味。自分一人では成り立たず、他がいなければ存在しえないモノ。無残な終わりが来ると知っていても、生きようとする人間の様を直視することによって生まれた「カムヤマトイワレヒコ」という魂。そのか弱き人間たちの生き様なくただ一人でいたのならば、開闢の帝は「カムヤマトイワレヒコ」ではなく神霊「建御雷」の単なる複製人格でしかなかったであろう。

何物にも揺らがぬ唯一絶対の個とは対極にある、人の生き様をによって誕生したものが「カムヤマトイワレヒコ」の魂である。この魂は英霊化しているものの、「人々の在り方」という土台で成立しているモノのため、変化をし続けることが完成形であるという特殊性を持つ。

明らかに天地人の属性では天くさいが、実は一概に天とは言えない。「建御雷」のアルターエゴとしての魂は天(ガイア)だが、「カムヤマトイワレヒコ」の魂は「人の生き様・意識」から生まれたためむしろ人(アラヤ)である。結局どっちなんだと言われたらライダー曰く「その時の気分」。余談だがブラコン。さらに余談だが神武と建御雷とニギハヤヒは同じ顔。召喚の触媒は石上神宮の布津御霊剣。

ちなみに本編では烏を破棄して布津御霊の神性を回復して全力ぶっぱできるようにしているが、本来はその必要はなく素で全力ブッパできる。何故そんなことをする必要があったかといえば、大聖杯の穢れを浄化するべく大奮闘してしまい、呪いの汚染から身を守るために布津御霊が犠牲になったため。穢れの浄化という「余計な労力」を割かなければ、精神力だけで聖杯の呪いに耐える。

生前の東征だが、ヤマタケのそれがどこか常時お葬式ムードなのに対しこっちは死人が多そうなのに珍道中感が否めない。

 

 

【他適正クラス】

セイバー・アーチャー むしろ本来はそちらのクラス

説によっては姿が完全にモンスターじゃんという場合もあり、バーサーカーもあり。


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