IS学園特命係   作:ミッツ

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一回投稿しましたが、最新話が読めない不具合がありましたので削除したうえで投稿しなおしました。
内容に変更はありません。


エピローグ・届かない言葉

 片山雛子が会見を行った翌日、新聞各紙は一面で会見の内容を報じた。

 そのいずれもが片山の行動を称賛するものであり、彼女のことを新時代のリーダーと持て囃している。

 ネット上ではそれがより顕著であり、現代社会に不満を持つ男性陣、男の子を育てている母親層、そして、片山の主張に新しい時代の流れを見出した若年層などが共感を示し、すでに片山雛子を次期総理大臣にしようとする運動さえ起こっている。

 

 また、会見内で片山が告発したIS委員会の内部腐敗やIS至上主義を病巣とする女尊男卑社会についても問題提起され、ワイドショーなどでは有識者を招いて激論が行われている。

 警察の動きも早く、昨日付で高原詩織、芝浦真紀子両名の殺人事件の再捜査が決定され、数日中にも日本IS委員会本部ビル内への家宅捜索が行われる予定であるとされた。また、一部の委員会関係者は既に拘束され、今後は検察と連携し贈収賄の容疑でも捜査が進められるそうだ。

 

「こんだけ詳しく報じられてるのに、ISが殺人に利用されたことは一切の書かれていませんよ。クソッ!」

 

 そう言って亀山は読んでいた新聞をテーブルに叩き付けた。

 片山が会見内で報道陣に配った資料は杉下が作成した捜査報告書を元としており、柳原純一の死の真相から芝浦真紀子が殺害された経緯まで事細かに記載してあった。

 しかし、高原詩織が殺害された折にISが利用されたことには全く触れられておらず、柳原純一が高原の悪ふざけの結果死亡した可能性があると杉下が記載した部分は削除され、虐めを苦に自殺したと書かれていた。

 

「これじゃあ、真実がすべて明らかにされたって言えないっすよ。結局、片山議員にとって都合のいい事実だけを取り上げてるだけじゃないですか!」

 

「しかしながら、当時の捜査資料のほとんどはIS委員会によって搾取されてます。例え存在していたとしても、片山議員の手に渡っている可能性が高いですからねえ。」

 

 事の推移を見るに、片山と小野田は最初から繋がっていたとみて間違いない。彼らの目的は一連の事件を口実にIS委員会の面々を粛正し、その後釜に息のかかった人間を組み込むことでIS委員会の実権を手にすることだろう。

 だがそうなると、ISが殺人に利用されたという事実がどうしても邪魔になってしまう。その事実が公表されればISの兵器としての一面が強調され、要らぬお節介をしてくる団体が現れる恐れがある。憲法9条を掲げる日本では猶更だ。だからこそ、片山たちはこの事実を伏せたのだ。

 また、あえて柳原純一の死を自殺とすることで彼が自殺に至る下地を作ったIS委員会に批判が向くようにし、改革の正当性をアピールする狙いがある。

 

「警察は高原詩織の事件並びに当人に関する会見は行わないようです。すべての責任は証拠を隠したIS委員会にあり、警察の捜査には落ち度がなかったとするつもりなんでしょう。」

 

「……右京さん、俺たちは真実を明らかにして、亡くなった人たちの無念を少しでも晴らそう事件の調査を行ったはずです。でもなんなんすかこの結末は…俺たちは片山議員のために駆けずり回ったわけじゃ…」

 

「いいんじゃないですか?一応は解決したんですから。」

 

 突然、第三者の声が教官室に響く。杉下たちが入口の方を見ると、作業着姿の轡木が朗らかな笑みを浮かべながら部屋の中に入ってきていた。

 

「轡木さん…」

 

「いやいや、ご苦労様です杉下先生、亀山先生。お二人のおかげで事件は無事解決することが出来ました。蜷川さんも順調に回復していることですし。残念ながら、蜷川さんと小日向さんは学園を去る事となってしまいましたが、まあ仕方がないことですね。瀬戸内先生からのご依頼も先方が満足できる形で解決していただいて、本当にありがとうございます。」

 

「……本当にそう思っているんですか?」

 

 僅かに怒気を含んだ口調で亀山が問うと、轡木は亀山の剣幕を無視するがごとく大きく頷いて見せた。

 

「ええ勿論。今回亀山先生たちが瀬戸内先生に頼まれたのは芝浦真紀子が殺された事件の真相を明らかにすること、そして蜷川さんを階段から突き落とした人物を突き止めることです。それ以外の事は何も頼まれていません。例えその裏でIS委員会がどれほど外道な行いをしていたところで、あなた方には本来関係がない。まあ、あなた方にお願い事をした私が言うのもなんですが、先生方は今は警察官じゃないんですから。」

 

 そう言って笑う轡木に亀山は言いようのない不気味さを感じた。その笑みには後ろめたさや開き直りが感じられず、この老人が心の底から今回の真相を受け入れていることが窺える。

 亀山は悟った。この初老の男性が小野田と同類の人間であることを。小野田と違い、普段は親しみやすい好々爺にしか見えないあたり、より厄介な存在と言えるかもしれない。少なくとも、亀山は今後この男の前で笑える気がしなかった。

 

「……轡木さん、本日はそのことを伝えるためだけにここへいらしたのですか?」

 

「ん?ああ、いや違うよ。実はさっき緊急連絡が来てね。何でも男性のIS適性保持者が見つかったらしいよ。しかも織斑先生の弟さん、一夏君だそうだよ。」

 

「はぁっ!?一夏がっ!?」

 

 ここにきて轡木は最大級の爆弾を投下した。その衝撃は杉下が思わず言葉を失うほどのものだった。昨日の片山議員の会見など目じゃない。ISによる女尊男卑思想の根底を揺るがすものになる。

 この1年間、ISが身近にある職場で働いていただけに亀山と杉下は事の重大さを十分に理解していた。それが確認できたことに満足したのか、轡木は杉下たちの反応を見て何度もうなずく。

 

「そうなんですよ。公式な発表はまだなんですが、間もなくテレビなどを通じて速報が流れるみたいです。ああ、今のところ一夏君の身柄は日本政府に保護されているのでご心配なく。それとですね、彼の今後の処遇についてなんですが、どうやらこの学園で預かることになるみたいなんですよ。」

 

「…なるほど。一夏君がISを動かせる理由が分からない以上、その理由を調べられる設備があり、なおかつ彼自身の身の安全を保障できる場所が必要となる。とすれば、現状ではIS学園以上に適当な場所はないというわけですね。」

 

「まさにその通りですよ杉下先生。ただ、全校生徒が年頃の女性という場所に放り込まれるわけですから、一夏君の心労は計り知れないものとなる事が予想されます。そこで、お二人には一夏君が入学した後のサポートをやっていただきたいと思っています。同性ならば一夏君も気疲れすることも無いですしね。しかしながら、教員が一人の生徒を特別に扱うというのは他の生徒たちの反発を招く恐れもあるので、恐縮ですがお二人には一時事務職の方へ移っていただきました。その辞令がこれです。」

 

 そう言って轡木は懐から封筒を取り出し、それを杉下に渡した。

 

「……開けてもよろしいですか?」

 

「ええ、どうぞ。」

 

 確認を取ったのち、杉下は封を開け中から辞令が書いてあると思われる用紙を取り出す。そして、畳まれていた用紙を広げると書かれている文章を読みだした。

 

「辞令、IS学園教師杉下右京、並びに亀山薫の二名を四月一日付で『IS学園特殊事例命令管轄係』に任ずる、ですか…」

 

「略して『IS学園特命係』ですね。お二人にも馴染みががあっていいんじゃないですか?業務としては先程言った織斑一夏君の学園生活サポート以外に、学園内で問題が起きた際の対応、また問題の原因究明などを行ってもらうことになります。それに伴い、お二人にはある程度学園内で自由に捜査する権限を有します。後はまあ、簡単な事務仕事ですかね。もしかすると、教師の誰かが授業に出られないときには代わりに授業を行ってもらうことになりますが…」

 

「ちょ、ちょっと待ってください!」

 

 あまりにも急速に事が進んでいくのに対応できなくなったのか、亀山が慌てたように轡木の言葉を遮る。彼からすれば、いきなり知り合いの男子が女性にしか動かせないISを動かしたことを知らされただけでも脳内の許容範囲を超えているというのに、続けざまに今度その子が入学するから教師を辞めてサポートしてやってと言われたのだ。とてもじゃないが素直にハイと言う気にはなれない。

 

 しかし、そのような考えは既に予想していたのか、轡木は笑みを絶やさぬまま亀山に告げる。

 

「亀山先生、これは決定事項なんです。」

 

 たったそれだけで亀山は再び何も言えなくなってしまう。喜怒哀楽と言った感情が一切見えてこない笑顔というのは、時に爆発した感情以上に印象深いものになる。亀山は轡木の底の見えない迫力に完全に喰われてしまっていた。

 

 亀山に言い返す気がなくなった事を悟った轡木は更に笑みを濃くし、杉下に向き直る。

 

「まあ、詳しい業務に関しては追々連絡が来ると思いますので、4月までは1年1組の副担任の方をよろしくお願いします。」

 

「……分かりました。ほかに何か連絡事項はあるでしょうか?」

 

「いえ、今日のところはこれ以上お二人にお伝えすることはありません。」

 

「そうですか。では最後に一つだけ、僕の方から質問をさせていただいてもよろしいでしょうか?」

 

「ええ。構いませんよ。」

 

「ありがとうございます。では轡木さん、あなたと小野田官房長は、いったいどこを目指しているのでしょう?」

 

 その質問をした瞬間、轡木の顔から笑みが消えた。たったそれだけで、部屋の温度が底冷えがするほど下がったような感覚を亀山は覚える。

 

「…杉下先生。それはいったいどういった意味でしょうか?」

 

「言葉のままです。あなたと官房長が懇意していることは明白。だとすれば、あなた方の最終目標も同じところにあると思ったものでして。」

 

 そう言って杉下は半眼となって轡木の目を見る。轡木もまた、杉下の真意を探るかのように杉下の目を見る。そうしてしばらくの間、二人はにらみ合う。1分ほどが経っただろうか、轡木はふっと息を漏らすと何時の間にか見慣れた笑みを顔に浮かべていた。

 

「杉下先生。あなたは銃の本質は何だと思います?」

 

「……銃の本質…銃が何の為に作られているかという点で見れば、人を殺害するためというのが大部分を占めるのではないでしょうか?」

 

「ええ、そうです。銃は人殺しの道具です。ではなぜ、この国の警察は人の命を奪う銃を携帯することが許されているのか?市民の命を守るためです。命を奪う道具で命を守る。この国でこの矛盾が成り立っているのは銃の扱いに関する厳格な規則があり、銃を扱う人間も銃を扱うに相応しい人格が求められているからです。

 ですが、最初からそうだったわけではありません。当初は銃に関する規制も不十分で、扱う人間の育成もまちまちでした。その結果、多くの悲劇が起きたことでしょう。そこから幾たびの法律の改正と、先人たちのノウハウの伝承によって、今この日本で銃は人々の生活を守るものとなっているのです。

 ISもいっしょです。発表からまだ十年とたっていないISが今後人々の希望となりえるかどうかは、時代に適応した法律の作成と、ISを人のために使える人材の育成に掛かっているんです。そして、法律を作成するのは政治家の使命であり、人材を育成するのはこの学園の職員たちです。それが…私がこの学園にいる理由です。」

 

 そう言い残し轡木は二人に背を向け部屋から出ていく。その後姿は、紛れもなく幾たびの修羅場を抜けてきた男のものだった。

 

 

 

 

 

 その日の晩、杉下と亀山の二人は久々に『花の里』を訪れた。最近では千冬も含めた三人で来ることが多くなっていたため、二人だけで同席するのは本当に久しぶりの事である。

 

「はい、どうぞお待たせしました。」

 

「ああ、ありがとうございます。」

 

 店の女将であるたまきが二人の前に南瓜の煮つけを出す。鮮やかな黄色みが掛かった南瓜は味が深くしみ込んでいることが窺え、実に美味しそうだ。しかし、煮つけを前にした亀山の表情はどことなく暗いものとなっていた。

 

「どうしたんですか亀山さん?なんだかお疲れみたいですけど…」

 

 一向に皿に手を付けない亀山を不審に思ったのか、たまきは心配そうに亀山に問いかけた。

 

「ああ、いや、ちょっと仕事の事で悩んでまして…」

 

「あら、そうだったんですか。あっ、ビールがなくなってましたね。裏行って取ってきますんで、少しの間店を見ててもらっていいですか?」

 

「ああ、はい、大丈夫っすよ。」

 

「ありがとうございます。それじゃあお願いします。」

 

 そう言ってたまきは店の奥のへと姿を消した。亀山はたまきが去っていった方に僅かに頭を下げて礼をすると杉下の方へ視線を向ける。杉下もまた煮つけには手を付けず、ただ静かに日本酒の入った杯を傾けていた。

 

「右京さん、右京さんは今回の結末に納得してるんですか?」

 

「そうですねえ。事件の真相をすべて明らかにするという点に関しては些か不完全燃焼と言ったところでしょうか。結局のところ、IS自体が柳原夫妻の犯行にどのような影響を与えたかについては何も明らかにされていませんので。」

 

「俺はやっぱり納得がいきません。轡木さんはああ言ってましたけど、真相を闇に葬って得た正義なんて、本当の正義じゃない気がします。でも…ほんの少し納得した部分があったのも事実です。」

 

 亀山はカウンターに指を組んだまま肘を立てると、項垂れるように組んだ指に額を当てた。

 

「轡木さん、言ってたじゃないですか。ISを人のために使える人間を育成することがIS学園にいる教職員の使命だって。俺はそれが出来ていませんでした。できてたら小日向もあんなことは…」

 

『私はお前にISの操縦以前にもっと大切なことを教えなければならなかったようだ。』

 

 小日向を問い詰めた場で千冬が小日向に言った言葉だが、それは何も千冬だけに当てはまる事ではない。1組の副担任である杉下や亀山も小日向の抱える闇に気づかず、彼女に人として正しいことを教えてやれなかったのだ。

 対して片山議員はどうだろうか。彼女はやり方はどうあれ、今の社会が抱える歪みを指摘し、その歪みを矯正する道を示した。おそらく、あの会見を見たものの多くは現代の女尊男卑社会に何かしらの思いを得たはずだ。

 

「俺は真実はできる限り明らかにするべきだと思います。でも、今回の結果を冷静に考えてみると真実ばかりを追い求めてるだけじゃ、正義は成り立たないんじゃないかって思えてくるんです…真実を隠すことで正義を示せるなら、それもいいんじゃないかって…」

 

「…亀山君、僕は正義が一つだけとは思っていません。人はそれぞれ時勢や年齢、立場や環境によって違った正義感を持っています。大切なのは自身の正義感に乗っ取った行動がとれるか否かです。亀山君、君は君自身が信じる正義のために行動すればいいと思いますよ。僕は君の正義が決して間違ったものではないと信じています。」

 

「………ありがとうございます。」

 

 ほんの少し亀山は心が軽くなるような感じがした。亀山は目の前にあるかぼちゃの煮つけに箸を伸ばすと、それを口に運んだ。南瓜はとても甘く、優しい味だった。その甘さはどうしようもなく亀山の涙腺を刺激し、亀山はそれを誤魔化すように目元をこする。

 

「それともう一つ。僕はこの事件が本当の意味で終わったとは思っていません。」

 

「え?それってどういう…」

 

「蜷川さんと小日向さんです。彼女たちの償いは始まったばかりです。もし、彼女たちの関わる悪意が潰えることがあるとすれば、それは彼女たちの真摯な懺悔の気持ちが遺族の方に届いた時でしょう。」

 

 杉下は亀山に倣うように南瓜を口に運んだ。

 

 

 

 

 

 

 少女は待っていた。これから、真実を話さなければいけない相手を。少女の頭には包帯が巻かれ顔には腫れの跡が残っており所々湿布がしてある。少女は先程から早鐘を打つ心臓を鎮めるために何度も大きく息をついていた。

 

 それからしばらく経ち、ガラス越しに見える扉のドアノブが動いた。その瞬間、少女は弾かれたように椅子から立ち上がる。扉から入ってきたのは清潔感のある白いシャツを着た中年男性と、彼を監視するために付いてきたと思われる係官だった。係官は面会時間を男性に指定すると部屋の隅にある机に向かった。

 

 少女はガラス越しに対面した男性に視線を移す。思っていたよりも普通だというのが第一印象だった。まずは何と言って話を切り出せばいいのだろうか。そう思って言葉を選んでいると男性は少女に笑いかけた。

 

「こんにちわ。君は純一の友達なのかな?」

 

「え?あ、えっと、その私は…」

 

「すまないね。純一は今出かけてるみたいで家にはいないんだよ。女房もなかなか家に帰ってこないし、本当にまいっちゃうよね。」

 

「………え?」

 

 それ以上、言葉が続けられなかった。いったいこの人は何を言っているのだろうか?その疑問の答えは男性の目を見れば解った。男性の目には光がなく、とてもまともに現実を見ている目とは思えなかった。

 

「全く純一の奴どこに行ったんだか…こんなかわいい子を待たせるなんて。こりゃ、帰ってきたら説教だな。」

 

「あ、あの、私は…」

 

 のどが震える。胸が押しつぶされる感覚に陥り、思わず涙が零れそうになる。しかし、少女は必死に涙を押し込めると、乱れる心を落ち着かせようと努めた。

 

 本当に涙を流すべきなのは私ではない。ガラス越しに笑みを浮かべる男性こそ、本来なら涙を流しながら私を罵らなければならないのだ。

 

 目元にたまった涙をぬぐうと、少女は姿勢を正して男性と向き合う。

 

 この人がもう一度涙を流せるようにならなければ私の償いは始まらない。そのためならば何でもしよう。

 

 少女は真っ直ぐに男性の目を見た。何も映さなくなってしまった狂人の目を……

 

 

                                       

 

                                                                      episode4 end.

 

 

 




 以上をもちまして「IS学園特命係」第一部 完 です。

 今後は番外編を二つほどやってから第二部 IS本編の方へ移っていきたいと思っています。

 本編に入りますと、福音編までは基本的にIS原作に則した展開で行くことになりますので相棒成分は少々少なめになると思います。(あくまでも基本的にはですが…)

 4月から投稿を始めて早7か月…
 ここまで続けられたのはいつも感想をくださる読者の皆様のおかげです。今後も精いっぱい頑張っていきますので、作品ともどもどうぞよろしくお願いします。

 ではまた、番外編でお会いしましょう。

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