風雲の如く   作:楠乃

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スイッチ

 

 

 

 日が昇ると同時に、私の目蓋が開く。

 旅をしていた時からの癖だ。

 ……やっぱ一ヶ月位じゃあ、癖なんて簡単に矯正出来るものじゃないか……。

 

 まぁ……予想通りっちゃあ予想通り。

 

 

 

 

 

 

 身体を起こし、辺りを見渡す。

 八畳位の部屋に、私も含めて四人の女子が居る。

 私に、霧雨魔理沙に、八雲紫に、博麗霊夢。

 

 どうやら、朝日と同時に起きた私が一番乗りのようだ。何の一番乗りかはどうでもいいけど。

 

 

 

 とりあえず、能力を地味に行使して足音や物音を一切たてずに部屋を抜け出てみる。

 やっぱりこの行為にも特に意味はない。

 起きちゃったものは起きちゃったから仕方無いのである。

 答えになってな〜い。

 

 

 

 まぁ、どうでもいいと考えておこう。

 昨日の宴会の片付けが一切されていない居間を突っ切り、襖を勢い良く開いて外に出る。

 能力のお蔭で扉がバン! という音も起こさず勢い良く、そして物音を立てずに戸が開き、日の光が入ってくる。

 うぅぅ、眩しい……。

 

 ……正直に言えば、現在進行形で二日酔いであり、頭痛や吐き気が酷い。

 昨日溺れたっていうのに無茶した結果がこれだよ!! 自業自得だよ!!

 

 

 

 まぁ、そんなのは、どうでもいい事である。

 頭痛は『自身の衝撃を抑える』事で何とか出来るしね。

 

 ……もうそろそろ、自宅に帰らないとね。

 彩目や天魔、鬼や文にも逢いたいし、守矢神社がどんな風に山に馴染んだか見てみたいし。

 いや、あんまり鬼には再会したくないかな……どうあがいても喧嘩になりそう……。

 

 ま、とりあえずもう一回人里に寄って……。

 

 

 

 ……と、そこまで考えた所で、後ろから誰かが起きてきたような物音が聴こえる。

 

「……案外早いのね」

「お早う霊夢。旅の癖でね。早く起きないと色々と盗まれるからねぇ」

「ふぅん? ……あ~……頭いたい……」

「……まぁ、あれだけ呑めば、ねぇ……」

 

 コイツら、人間の筈なのに妖怪以上に呑む蟒蛇(うわばみ)なのである。

 私はあまり呑まない方とは言え、彼女達は紫と同じ速度で呑んでいたのだ。

 ……余りの呑むスピードに、一瞬鬼かと思ったよ……いや、鬼はもっとアホかと思うぐらいに早いんだけど、取り敢えずそう思い出させる程には早く呑んでいた。

 

 ありえん。もう一度言う。ありえん。

 

「……早起きしてるなら片付け手伝いなさい……私は朝ごはん作るから……」

「……私が朝飯作ろうか?」

「そのちんちくりんな体形で作れるの?」

「ちんちくりんは酷くない!?」

 

 確かに霊夢や魔理沙より頭一つ分くらい小さいけどさぁ!!

 そりゃ偏見ってもんじゃないかい!?

 

「うっさい叫ぶな。頭に響くのよ」

「っ、はぁ……やれやれ……ちょいと失礼」

「……? 何を……。……!?」

 

 ちょいと失礼して、

 腕をギリギリまで伸ばして!!

 ……ゴホン。

 

 ちょいと失礼して、霊夢の頭を撫でてやる。

 

 何処かの本で読んだような気がするだけの話なんだけど、頭痛というモノはヒトそれぞれによって、症状や痛み、発生条件が違うというのを見た事がある。

 だから、私の感じている頭痛と霊夢の感じている頭痛とは、全く異なるものかも知れない。

 

 ……まぁ、『お酒』というものが理由に確実に入っているだろうけど、ね。

 閑話休題。

 

 頭を撫でてあげる事で『頭に響く衝撃を和らげる』という風に能力を発動。

 完全に消し去ると、肉体のダメージが感じられない危険な状態に陥るので、ちょいと手加減してやるのがミソである。

 何のミソかは知らないけど以下略。

 

「……貴女の、力?」

「ちょいとね。どうよ、楽になった?」

「……そうね。随分と楽になったわ。ありがとう」

「どういたしまして」

 

 

 

 ……こんな事をしていると、何故か『撫でポ』という言葉が脳裏を掠める。

 ……いやいや、今は志鳴徒じゃないし、そんな事は……ない……筈……うん……。

 ガールズラブとか……ないと……良いなぁ……。

 いや、そもそも元人間で私って男……でも詩菜の時はそんな気分になった事なんて一度も……いや、そう言うと志鳴徒の時ならあるのかって話になってそれはひ……ゴホン!

 

「……ま、まぁ! さっさと片付けよっかぁ!」

「? ……そうね。よろしく頼むわ」

「さぁ、やろう!」

「……何なのよそのテンション……」

 

 ……しかし片付けをしろ、って言われても……。

 

「それにしても……汚いなぁ」

「あーあー、何も聞こえない。ほら魔理沙も紫も起きなさい。退治するわよ」

 

 四人しか居ないんだから、こんな山の宴会後みたいな惨状にならなくてもなぁ……。

 

 後ろから聞こえる音・衝撃については何も聴こえなかった事にしよう。うん。

 

 

 

 

 

 

▼▼▼▼▼▼

 

 

 

 

 

 

 とりあえず私が片付けをしている内にようやく魔理沙が起床。

 魔理沙も手伝ってようやく片付けが終わって、朝御飯の最中に紫が起床。

 

「どうして起こしてくれないのよ!?」

「素が出てるよ紫さん。キャラ崩れてる崩れてる」

 

 ……というか、私達は客人なんだし、先に起きておくのが礼儀のような気もするんだけど……?

 

 まぁ、いいか。

 旅人の神様なんて言っても、流儀やルール・マナーを作ったりするのが旅の神様の役割って訳じゃないしねー。どうでもいいどうでもいい。要はもてなす心って奴だ。

 

 

 

 

 

 

 朝ごはんも終わり、午前中のゆったりとした一時。

 紫は何か用事があるとかで、スキマの中に入って行ってしまった。

 

 その時に魔理沙にこんな質問をされた。

 

「お前はついていかないで良いのか?」

「なんで?」

「何でって……お前、アイツの式神なんだろ?」

「式神っていうか……眷族?」

「眷族……ねぇ……」

 

 そう考えると、藍とは全く異なった契約を紫と交わしているんだよね。私は。

 あっちがちゃんとした『式神の契約』に対して、私は条件に従った相互的な式神というか。

 能力の権限譲渡とかが最も解りやすい例だよね。

 

 ……ついさっきまでその条件は忘れていたけど。

 

「紫は私を決して縛らないけど、私も紫を決して裏切らない……って感じかな?」

「……めんどくさい関係ねぇ」

「まぁね」

 

 契約を行ったのが千年以上も前の話だし、今思い返してみてもおかしな契約条件だ。

 

 それよりも、紫が帰る直前に呟いた言葉の方が大事だ。

 今なんて言った? いや、あれは確実に音を聞き漏らさない私宛に呟いて、私以外には聞こえないように呟いたのは確実だろうけど、今彼女は何と言った?

 『今宵、新たに参った神々は山の民と共に燈火と盃を交わす』?

 

 いや、まぁ、大体分かるけど……何故そんなにカッコつけたし。

 

 

 

「……さて、私はそろそろ行くぜ」

「そう。貴女は?」

「私も行こうかねぇ。魔理沙」

「うん?」

「途中まで送ってくれない?」

「……お前、実はそれが狙いだったろ」

「イェス!!」

「……」

「あっ、ちょっ、箒の先でつつくのは止めてッ。地味に痛い!」

 

 

 

 だって、箒に乗って飛んで来たから、イマイチここの地理がわからないんだもん。

 話しながらここに来たし……周りなんて見ている雰囲気じゃなかったし……。

 

 

 

「……まぁ、良いけどよ……何処に行きたいんだ?」

「んー、人里に寄りたいんだけど」

「……あー……それはちと難しいな」

 

 ……あれ?

 何か……地雷、踏んじゃった?

 

「……そ、そう。それなら香霖堂で良いからさ?」

「あぁ、分かった」

 

 ……うん。覚えておこう。

 霧雨魔理沙に人里の話はタブーみたいだ。覚えておいて損はなさそう。

 

 

 

「乗るなら早くしな」

「了解ッ、っとッよ! んじゃあ、またね」

「また来るぜ霊夢」

「別に来なくても結構よ。ただでさえ食事の準備が大変になのに」

「だから私がやろうかって言ったのに……」

「え、お前出来るのか!?」

「……あのさぁ、千年以上生きてる妖怪なら誰だって出来ると思うよ?」

 

 そう言い返したら、今度は千年以上も生きている事に驚かれた。

 またこれか!! というか昨日話さなかったっけ!?

 

 はぁ……妖力が少ないのは、うん、もう……諦めたよ……説明する気も失せたわ……。

 

 

 

 

 

 

▼▼▼▼▼▼

 

 

 

 

 

 

 ぶらり空中旅。

 シエロ兄さんはいつもこんな風景を見てたんだね。流石江口。途中まで女だと思っててごめんよ。

 

「良いねぇ。生身で飛べるこの快感♪」

「……飛べない妖怪、ねぇ」

「悪かったね」

「いや、別にバカにしている訳でもないんだが……」

 

 こうやって手を真っ直ぐ伸ばして、雲に直に触れる事が出来るこの幸せ!

 いやはや、気持ちが良いねぇ♪

 

「……そんなものかねぇ」

「常日頃から空を飛んでる君らにはわからないだろうよ」

「……まぁ、私も初めて飛んできた時は嬉しかったな」

「でしょ? そんな気分なんだよ私は」

 

 こんな風景を生身で感じる事が出来る紫や文は、本当に果報者、という訳である。

 ……果報者の意味、使い方は多分間違っているけど。

 そういう事なのである。

 

 

 

「……あ、そうだ」

「ん? なんだいきなり」

「ちょいとね。失礼」

 

 

 

 変化、志鳴徒。

 

 

 

「うおっ!? っと!?」

「オイオイ! 落ちるぞ!?」

「じゃあいきなり男に変化するなよ!?」

「仕方無いだろ。森近はこっちの姿しか知らないんだから」

 

 寧ろ、両方の姿の事を知っている奴を増やしたくないのである。

 詩菜なら詩菜、志鳴徒なら志鳴徒で通してみたいんだ。

 

 何故かって?

 その方が面白そうだからさ!!

 

「……本ッ当に、いちいちめんどくさい奴だな。お前」

「誉め言葉だよな? 有り難く受け取っておくぜ」

「チッ……それは私の台詞だぜ」

「そりゃそうだろ。盗んだんだからな」

「……ハァ……」

 

 

 

 そんな下らない話をしている内に、香霖堂に到着。

 

 ……まぁ……魔理沙とは昨日と段違いに仲良くはなっているだろう。

 森近の『うまくやって』は成功したかどうかは解らないがな。

 

 特に用もないが、とりあえず香霖堂に入る。

 チリンチリンと鈴が鳴るのを聴きながら店に入ると、後ろから魔理沙が喋りかけてきた。

 

「そうそう。一つだけ訂正するぜ」

「? ……何の話だ?」

「香霖堂に来た時、私は『真っ当な妖怪が外から来るなんて』と言ったが、訂正するぜ」

「……お前は真っ当な妖怪じゃない、ってか……自覚してるよ」

「そうか。そりゃ良かったぜ」

 

 なぁーにが良かったやら……。

 どうやら、今度は俺は深く溜め息を吐く番だったようである。まる。

 

「おや。その様子だとうまくいっているようだね」

 

 森近がカウンターの向こうから来客の様子を見て、そんな事を言ってきた。

 ……うまくいっている……か……? この関係……。

 

「よぅ香霖。その眼鏡は節穴だったのか?」

「いや、これは普通の眼鏡だが……何か違う意味で言ってないか?」

「気の所為じゃね?」

「……僕は一応魔理沙に言ったつもりなんだがね」

「節穴は節穴だろ。香霖は何を言ってるんだ?」

「……はぁ、もういいよ。それで、君達は今日は何の用だい?」

「特に用もないぜ」

「上に同じく」

「おい……毎回私と意見に被らせるなよ」

「そりゃ仕方無いだろ。実際に用も……あ」

「?」

 

 そうそう。昨日の……溺れた事件で……新しく衣類やらタオルとかを買おうと思ったんだよな。

 スキマも自由に使えるようになったし、一々買って捨てるという事もしなくて良い訳だ。あー、無限に広がって自由に使える収納スペースって何て素敵なんだろ。

 閑話休題。

 

「なんか生活必需品とかってないか? 衣服とか、そこら辺」

「……まぁ、ある事にはあるけど、それほど種類も数もないよ? 元々ここは道具屋だし……こっちだ」

「それじゃ私は勝手にお茶でも飲んでるぜ」

「ああ、好きにしてくれ。但し品物は壊さないでくれよ」

「了解だぜ」

 

 ……何だろう……魔理沙にあんな事を言うと余計に壊しそうな気がする……。

 いや、まぁ、知り合って一日も経っていないんだが……何となく。

 これが……似た者同士の(さが)という奴か……。

 

 

 

「とりあえず、どんな必需品が欲しいんだい?」

「下着類、その他雑貨」

「……上着とかは必要ないのかい?」

「ああ、今着ている『これ』は気に入っているからな」

「そうか……とりあえず服はここにある分しか無い」

「え? 少な……」

「だから……ここは元々道具屋で服屋じゃない。それなら人里で買った方がいい」

「そうかい……」

 

 何と言うか……無駄足?

 いや、どうせこの後は人里に行くんだから……勇み足? あれ? 意味違わね……?

 

「まぁ……いいや」

「……何がいいのかは知らないけど、他は適当に選んでカウンターに持ってきてくれ。雑貨は売るかどうかも決めないといけないんでね」

「了解了解。難儀な商売だねぇ」

「……なんだろう、魔理沙以上に放っておいたらいけないような気がするんだけど……」

 

 失礼な。

 別に品物を壊したり盗んだり、ケチをつける気なんて更々ないぞ。

 こっちは買う立場だからな。クレーマーは良く分からん。言う側の奴も言ってる事も良く分からん。

 

 さて……下着とかは纏めて買いたかったのだが……もう数がない。現実というか、外の世界の店に比べてこの店は一体何なんだと叫びたいくらいだ。叫ばないが。

 

 まぁ、サイズ合う奴だけ買って……さて……。

 

 ……問題は志鳴徒という『男』が、詩菜の為の『女物』を買う。という事なんだが……。

 そんな事をしたら確実に変態に視られる……。

 

 

 

 ……いいや、また今度来るとしよう……。

 いや……人里で普通に買おう……危険な道は通らない、だ。

 

 

 

 

 

 

「……これら、頼む」

「うん。少し待っててくれ」

 

 カウンターに買うものを並べる。適当に衣服と湯呑みと扇子。

 『あれ』も持ってきてもいいけど、また今度にしよう。うむ。

 そうして並べられた商品を森近が見て、一つ一つ値段を決めて紙に書いていく。

 

 ……ああ、そういや人里のおっさんが言っていたな。『香霖堂は値段を交渉して決める』って。

 

 ……まぁ、値段には別に糸目をつけないし、交渉する気もないがな。

 法外な値段なら兎も角として、両替えしたばかりの幻想郷のお金は沢山あるし、物々交換でも差し出せる物がある。

 というか……やっぱり今『回収』しても良いんだよなぁ……しかし……。

 

 

 

「……なんだ。服は男物だけしか買わないのか?」

「? どういう事だい?」

 

 そんな事を考えていると、奥の方、今に座っている魔理沙が湯呑みを持ちつつそんな事を言ってきた。

 うん……ちょーっと、黙っててくれないか……。

 あと、そのニヤニヤ顔も止めろや。バラすなし。

 

「買う訳ねぇだろ……」

「ふぅん? 後で『あっち』で買いに来るのか?」

「……どうだかね」

「へぇ、ほぉ……大変だねぇ」

「よく会話の流れが分からないが……男物? 君には妻でも居るのかい?」

「あっはっはっはっはいででで!? なんで頬をつねる!? 無駄にスキマ使うな!?」

「お前ちょっと黙ってろ。居ねぇよ。独身です」

 

 ちょっとイラッと来た。後悔なんて決してしない。絶対にしない。

 

 つねられて赤くなった頬を抑え、微妙に涙目になって睨んでくる魔理沙。実にざまーみろである。

 

「じゃあなんで女物を買うとかいう話になったんだい?」

「それはな……分かった分かった! 手を伸ばすな!! スキマを開くな!?」

「その口が軽いのは何とかならないのか?」

「ははは……まぁ、彼女はね……代金はこれぐらいだ」

「ん、どうも」

 

 紙に書かれた金銭分を適当に財布から取り出し、そのまま森近に手渡して商売完了、と。

 

 さて、これでとりあえずは清潔な暮らしが出来る。

 いや別に不潔な生活をしていた訳じゃないが……いや、不潔……か? いかん。感覚がズレ始めている……のか? 分からなくなってるぞ俺。

 

 まぁ、いいや。

 買った品物を風呂敷に包んで貰ってスキマに投げ入れ……よし。

 

「さて、じゃあ俺は人里に戻りますかね」

「そうか。また来てくれよ」

「ああ。……あと魔理沙はその面倒な性格をなんとかするんだな」

「ひねくれたお前に言われたくないぜ。じゃあな」

「おぅ」

 

 

 

 そう言って俺は人里へ向かう為に、再四ドアチャイムを鳴らす。

 

 チリンチリーン……。

 

 

 

 

 

 

▼▼▼▼▼▼

 

 

 

 

 

 

「……で、なんで詩……志鳴徒が女物を買うっていう話になったかって言うとだな?」

「魔理沙……本人の居ない所で話すのは……うん?」

「ん? どうした、っていでででで!!?」

「キミは陰口をまだ言う気か? ……人を呪わば穴二つという言葉を知らんのか!!」

「お前は妖怪だろ!! 大体スキマ使ってここまで阻止するか普通!? 紫だってここまでしないぞ!?」

「自業自得。ざまぁ! プギャー!!」

「おいコラ逃げんな!! 卑怯だろスキマ使うって……男おんいだだだだだ!!」

「まーだ言うか。そんなお前には逆側からのツネツネだ。ハサーミギーロチーン♪」

「ハハハ……随分と仲が良くなったみたいで……」

「まーなー……っておい、こら!! 手を離せ!!」

「捕まえたぜおとこおむぐぐぐ……! ッむ、っええ痛い!! こらぁ! もう一回弾幕ごっこを挑むぞ! 今度はノーミスで倒してやるぜ!!」

「待てや! そう何度も戦いたくないっての! 離せ魔理沙!」

「さぁスキマに入れろ!! お? 何だ良い空間が広がってるじゃないか!」

「って入ってくんな!! って、ちょっ、待て!? 何だその物体は!? え、何そのエネルギー!? 超恐ろしいんですけど!?」

「私のミニ八卦炉を喰らいなァァ!! トラウマの『マスタースパーク』!!」

「ギャアアアアア!!」

 

 

 

「……ま、まぁ……これも仲が良い……のかな、これは……?」

 

 

 


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