IS学園潜入任務~壁の裏でリア充観察記録~   作:四季の歓喜

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ちょっと長くなりそうなうえに、もう少し忙しい日が続きそうなので、話を3分割して小出しさせて頂きます。しかし新年一本目の更新が、クリスマスの続きと言うだけでもアレなのに……申し訳ないっす…;

こんな野郎ですが、今年もよろしくお願いします。


特別番外編 亡霊の宴 中編

 首都圏から然程離れていない場所に、その合法カジノはあった。本場ラスベガスにあるような物と比べたら流石に見劣りするが、これまでカジノ自体が存在しなかった日本からしてみると、やはり充分に巨大な規模と大きさを誇っていた。それでいて外見はそこまで派手な装飾がされておらず、地味な印象を感じてしまうが逆にそれが建物に威圧感を与え、周囲に対してより一層の存在感を示していた。

 そして入り口を通り過ぎ、雰囲気のあるロビーを抜けた奥には更なる別世界が広がっている。派手なライトとネオンに照らされた大広間のような場所にはルーレットやトランプ、スロットなどの定番なコーナーから、ゲームセンターにあるメダルゲームなどを本格的なカジノ用にリメイクして先祖帰りさせたものや、店内で遊んでいる者達の勝敗に賭けをするコーナーなど、一風変わったものまであった。

 これらの設置物に比例して、それらで遊ぶ客達の人数も半端なものでな無く、人ごみに慣れていない者は雰囲気だけで簡単に酔ってしまいそうだ。そんな人達の為に休憩所を兼ねたバーカウンターが設けられいるのだが、今その場所に一般客の姿は見受けられない。何故なら現在、このカジノのオーナーである男が、招待したスポンサー達をバーカウンターを貸し切り状態にしておもてなし中だからだ。

 

 

「これはこれは…お久しぶりです、ミス・ミューゼル。私みたいな小物の誘いを受けてくれたこと、心から感謝致します」

 

「えぇお久しぶりね、絹川さん。此方こそ、ご招待感謝しますわ」

 

 

 ISの登場もあり、再び日本という地が世界的に注目され始めた。それは商業や観光面にも言えたことであり、多くの者達がこの風潮を金儲けのチャンスに変えるべく、日頃からその術を模索し続けていた。

 このカジノの支配人…スコールに絹川と呼ばれた男も、そんな者達の内の一人だった。彼は外国からの観光客や要人、その要人との接待や会談の場所を設けたい人々を中心とした客層を狙い、金にモノを言わせ、原則的に賭博が禁止されているこの日本の地にカジノを建てたのだ。その過程で色々な規制やルールを国から課せられてしまったが、カジノ経営そのものには支障が出ない程度なので問題は無い。

 

 

「それにしても、中々に充実した施設ね。これなら、経営もすぐに軌道に乗ると思うわ」

 

「お褒めに与り光栄です。おっと、時間のようですね…私はこれで一度失礼します」

 

 

 そう言って絹川はスコールに軽く一礼し、すぐにその場から去っていった。そんな彼の背中を見送りながら、また例によって値の張りそうな衣服を身に纏ったスコールは、周りで談笑している他の投資家達に気付かれないように、一人ほくそ笑んだ。

 

 

「さて、ここまでは順調ね…」

 

『どうだスコール、あの豚はカモに成長出来そうか?』

 

「えぇ、期待して良さそうよ。彼は小悪党にも劣る小物だけど、お陰で扱いやすいから、金蔓としては優秀だわ。上手に調教して、私達の新しい財布になって貰いましょ」

 

 

 ISを通して聴こえてきたオータムの言葉に、スコールは静かに答える。彼女らは現在、組織の資金集めも兼ねた、このカジノの乗っ取りを計画していた。周りに居る他の投資家達と同様にスポンサーの一人として接触し、後はいつもの様にスコールが絹川を手籠めにしながら、オータム達が絹川の弱味や秘密を握ってしまえばもうこっちのもの。スコールに騙されて飼い慣らされるならそれで良いし、例え気付いて反抗しようが、手に入れた情報を使って脅せば簡単に黙らすことが出来るだろう。

 つまり絹川はどう転んでも、スコール達の操り人形になる運命からは逃れられない。

 

 

(ここ暫く、フォレスト達に良いとこ取りされてばかりだもの。今回ばかりは意地でも成功させるわ…)

 

 

 あの憎たらしい微笑を浮かべた優男の顔を思い浮かべながら、彼女は心の中で呟いた。

 周りからのスコールに対する評価は常に高く、フォレストと手を組んでからもそれは変わらなかった。しかしながらここ最近、自分が直接の指揮を取った作戦が悉く失敗に終わっている。今はまだ問題無いが、このまま大した成果を残せないと、スコール派のメンツが丸潰れになってしまい、最悪の場合は今の対等な関係が崩れる可能性がある。昔からフォレストをライバル視しているスコールにとって、それだけはなんとしても避けたかった。そしてあわよくば今回の成功を切っ掛けに、一気に巻き返しを謀ってそのままフォレストを今の地位から蹴り落とそうとまで画策していた。

 

 

『ん…?』

 

 

 静かに己の野望に思いを馳せていたその時、通信中のオータムが怪訝な声を発した。彼女は今、一般客に紛れてカジノにおり、得意の猫被りを用いながら従業員や客から様々な情報を集めている筈なのだが、何か問題でも発生したのだろうか?

 

 

「どうしたの、オータム?」

 

『あ、いや。なんか見覚えある奴が居た気がしたんだけど、多分気のせ、いッ…』

 

「オータム…?」

 

『なんでテメェらがここに居るんだ、エム!? それにセイス!?』

 

「え…」

 

 

 この年末行事を『めんどくさい』の一言で片づけ、勝手にすっぽかしてフォレスト達の忘年会に行った筈の部下の名前が聴こえてきたことにより、スコールは一瞬だけ動揺する。詳しく状況をオータムに尋ねようかと思ったが、間の悪い事に絹川が戻ってきた。彼女はすぐさま気を取り直し、顔にはいつもの微笑の仮面を張り付ける。そこには、先程のやり取りの面影は一切残っていなかった。

 

 

「おやミューゼルさん、どうかしましたか?」

 

「いいえ、何でもありませんわ。お気になさらず」

 

 

 絹川の問いに淀みなく答えるスコール。しかし、その内心は穏やかではいられない。エムは腕が立つので護衛としては最適だが、性格がアレなのでこう言った社交の場には適さず、むしろ居ない方が良いかもしれないと思い、最終的にフォレスト達の忘年会に行くことに許可は出した。そのエムが、なんで今頃になってこの場所へとやって来たのか、その理由がスコールには全く分からなかった。

 というか聞き間違いでなければ先程、オータムはエムだけでなくセイスの名前まで呼んでいた気がするのだが、もしや…

 

 

「左様ですか。それはそうとミューゼルさん、貴方に紹介したい方が居るのですが、少しよろしいですか?」

 

「えぇ、構いませんよ」

 

 

 別の事を考えながらも、彼女は目の前の男にしっかりと言葉を返す。どうやら先程絹川が席を外したのは、その自分に紹介したい人物を出迎えに行ったからのようだ。視線を周囲に移してみると、いつの間にか投資家達がバーの方に人だかりを作っていた。同業者として今後の為にも、その人物と挨拶なり名刺交換なりしているのだろう。

 

 

「それは良かった。きっと、ミューゼルさんも彼のことを気に入ると思いましたので、是非とも会って頂きたいと常日頃から考えていたのですよ」

 

「あら、絹川さんにそこまで言わせるなんて、その人は中々に大物なのかしら?」

 

「大物…と呼ぶべきかどうかは分かりませんが、凄い人であることは確かです。私がこのカジノの為に様々な方法で資金稼ぎをしていた頃、ふらりと現れて色々と助言してくれた上に、どこからともなく充分過ぎる数のスポンサーを集めてきてくれたのです」

 

 

 その言葉を聞いて、やはり絹川(コイツ)はただのバカであるとスコールは確信した。闇金からの借金を踏み倒したり、詐欺紛いの方法で資金集めをしていたこの男に、なんの下心も無く近寄ってくる奴なんて居る筈が無い。その人物は自分と同じで、この男を利用する為に近寄ってきたのだろう。

 逆に絹川がそう言った輩を利用するべく、ワザと無能を装っているのなら大したものだが、自分が調べた限りそのような様子は見受けられない。やはり優先して警戒すべきなのは絹川本人よりも、絹川を利用しようと考えている自分の同類たち……そう彼女は結論付けた…

 

 

「まさに彼は、私にとって恩人なのですよ」

 

「それは流石に大袈裟じゃないかな?」

 

「ッ!?」

 

 

 突如割って入ってきた声を聴いて、スコールは頭の中が真っ白になった。反射的に有り得ないと思ったが、それと同時に自身の耳が彼の声が聞き間違いでないことを確信していた。職業柄、記憶力と五感が充分に鋭くなり過ぎてしまい、間違える筈も無い。

 張り付けた微笑が崩れない様に必死で動揺を隠すスコールを余所に、絹川は声のした方を振り向き、いつのまにか此方に近づいて来ていた件の男と目を合わせ、暢気に談笑を始めた。

 

 

「おっと、グランツさん。もしや、少々待たせすぎてしまいましたか?」

 

「いやいや、単に僕が我慢弱いだけさ。だから、気にしなくて良いよ」

 

「恐縮です。あぁ、失礼しましたミューゼルさん。この方が、先ほど言った御仁なのですが…」

 

 

 絹川の言葉に合わせ、上品でシックなスーツを身に纏った彼は、優雅且つゆっくりとした動きで一歩踏み出し、スコールの前で紳士さながらの御辞儀をしてみせた。そして…

 

 

「初めまして、ミス・ミューゼル。僕の名前は『フォレスト・グランツ』、しがない投資家です。以後、お見知り置きを…」

 

 

 スコールが先程思い浮かべた微笑とまるっきり同じ笑みを浮かべ、フォレストは半ば引き攣った表情を見せる彼女に向かってそう言った。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

「それじゃあ何かテメェら、私らの獲物を横取りするつもりってことか…!?」 

 

「横取りとか言うんじゃねぇよ。むしろ、あの男に目を付けたのは俺達が先だ」

 

 

 メテオラ達に引き連れられて到着して早々、オータムと遭遇したセイス達。挨拶もそこそこに、それぞれ各自が遊びたい、もしくは得意なコーナーへと足を運び、セイスもう稼げる自信のあるスロットコーナーへと赴いていた。その最中もオータムはしつこくついて来ては説明を求め、スロットで遊び始めても五月蠅かったので軽く事情を説明したのだが、説明したらしたで結局五月蠅かった。

 

 

「まぁ旦那も姉御と同じ場所に行ったみたいだし、その内に二人から指示が来るだろ。その時までは互いに不干渉ということにしとかね?」

 

「……チッ、しかたねぇな…」

 

 

 舌打ちと不満を漏らし、オータムはセイスの隣にあるスロットの席に座り、そのまま遊び始めた。てっきり仕事に戻るものだと思っていたのだで、オータムの行動にセイスは意外そうな顔をする。

 

 

「行かねぇのか?」

 

「もう目ぼしい奴らから情報は集めちまった。聞き込みが終わったら、後はシャドウとトールたちが終わるまで遊びながら待機してろとも言われたしな…」

 

「あ、そう」

 

「ところでエム、さっきからテメェは何をしてやがるんだ…?」

 

「スロットだ」

 

 

 オータムの問いに即答したマドカは、さっきからセイスの隣でスロットと睨めっこを続けていた。

 あの後、帰っても暇な彼女は結局この二次会に参加する事に決めたのだ。とは言えフォレスト派の一員では無いマドカには軍資金が支給されなかったので、やむなくセイスから半分ほど借りることになった。そして現在はというと、セイスの隣に陣取ってメダルの枚数を増やしたり減らしたりと、一進一退の攻防を繰り広げている。

 

 

「いや、そういう意味じゃねぇよ。スコールからの仕事サボって何をしてやがるんだって言ってんだ」

 

「Slot」

 

「無駄に発音上手いな!? て、だから違ぇって!!」

 

「チッ、五月蠅い奴だ。それにしても…この台はダメだな、ちょっと他の場所に行ってみる」

 

「おう、頑張れよ~」

 

 

 荒ぶる秋女を軽く無視して、マドカは残ったメダルを手にさっさとその場を離れていく。いつも適当にオータムの事をあしらうマドカだが、既にオフモードに突入し始めていた今の彼女のスルースキルは磨きがかかっていた。去りゆく彼女の背中に向かってオータムは声を荒げるが、微塵も聞いちゃいなかった。

 

 

「ちょ、待てコラ!! ていうか、お前もお前で、なんでスロットでそこまで稼げるんだ!?」

 

「ん?」

 

 

 オータムの視線の先にあるセイスのメダル入れには、既にメテオラから課せられたノルマを差し引いても充分過ぎる位の量が入れられていた。ぶっちゃけ、これだけの量は7の字を三つ揃えても簡単には貯まらない。しかし先程からセイスは、当たりの絵柄を地味に揃え続けコツコツと、それでいて確実に稼いでいた。おまけに途中から気付いたのだが、さっきから彼は一度もハズレを出していない。これはもうイカサマをしているとしか思えないが、さり気無く予算を削って設置されたスロットマシーンは旧式のものであり、最近では主流となりつつある電子画面式では無いので、どんな機械を使ってもシステムを弄ることは出来ない筈なのだ。

 

 

「俺の反射神経が、スロットの回転スピード如きに遅れを取ると思うか?」

 

「思ったよりアナログなインチキだなオイ!?」

 

 

 その気になればスリー7を連発する事も可能だが、流石にそんなことをすれば真っ先に疑われるので、最後の仕上げ以外は小さく稼ぎ続けるつもりだった。因みに、ティーガーも同じ方法を使う時がある。

 

 

「もうノルマは達成したし、後は自分の分をゆっくり稼ぐだけだ。なんなら、半分くらい分けてやろうか?」

 

「いや、いらねぇよ…」

 

「そうか。じゃあコレは、カモ犬にでもくれてやるか…」

 

「カモ犬?」

 

 

 セイスの言葉に不思議そうな表情を見せるオータムだったが、その疑問の答えはすぐにやってきた。暗い影を落とし、どんよりとした雰囲気を纏ったバンビーノがトボトボと近寄ってきたのである。

 そんなバンビーノの様子に反して、彼のその姿を見たセイスはニヤリと笑みを浮かべた。

 

 

「よぉ、随分と景気が良さそうじゃん」

 

「うぐッ…」

 

 

 セイスの皮肉に呻き、更に弱々しい態度を見せるバンビーノ。どうやら、ノルマを稼ぐ前にスッカラかんになったらしい。バンビーノ本人は頑なに否定しているが実のところ、彼は遊びに金が懸かると非常に運が悪くなる。日頃から悪運が良い分、金運は全てそっちに持って行かれているようだ。

 

 

「さてさて…開始早々に有り金全部摩った挙句、既に一度俺から金借りて再チャレンジしにいったバンビーノの成果は、果たしてどんなだろうなぁ?」

 

「うぅ…」

 

「どんなだろなぁ~?」

 

「む、無一文…です…」

 

「雑魚犬」

 

「ぐはッ!?」

 

 

 その強烈な一撃により、バンビーノはあっさりと地面に崩れ落ちた。その姿にセイスはやれやれと首を横にふり、何も言わずにそこそこな量のメダルが入った入れ物を彼の隣に置いた。それを確認したバンビーノは置かれたメダル入れを恐る恐る手にとり、確認するようにセイスへと視線を向けた。

 

 

「……良いのか…?」

 

「言っとくが、″貸し″だからな?」

 

「あ、あぁ分かった!! ありがとう、必ず返す!!」

 

 

 言うや否やにこやかな表情を浮かべ、バンビーノは意気揚々とトランプコーナーへと向かっていった。なんでこう、アイツは最もカモられやすい場所を選ぶのだろうか…?

 

 

「おい、良いのか? 絶対にまた失敗するぞ、アイツ…」

 

「だから貸した。確実にまた摩って来ると思うから、その時はまた貸す。そして後日、利子が膨れ上がった頃に纏めて返してもらうのさ」

 

 

―――余談だが最終的にバンビーノの借金は、彼自身の給料半年分にまで増えた…

 

 

「フォレスト一派名物、『流星式ローン』か……てめぇら、本当にタチ悪い性格してんな…」

 

「いやいや、マドカと比べたらずっとマシだろ」

 

 

 半ばドン引きしたオータムの反応を見て、心外とでも言いたげな態度のセイス。そして同時に、彼の口から出てきたマドカの名前を耳にしたオータムは、露骨に苦い表情を見せる。

 

 

「前々から思ってたが最近のアイツ、てめぇらに染まり過ぎだろ。さっきの態度と言い、たまに送信されてくる画像と言い、私らの知ってるあのクソ餓鬼はどこいった? お蔭で私もスコールも、あのバカが嫌いになれなくなっちまったじゃねぇか…」

 

「知るか。それとあの性格は絶対にアイツの素だ、俺達が原因じゃねぇよ、っと…」

 

 

 そう言いながら彼は再度スロットの絵柄を揃え、順調にメダルを増やしていく。しかし、ぶっきらぼうに発せられた言葉の割には、セイスの顔は微妙にニヤついていた。何だかんだ言って、歪ながらもマドカとスコール達の関係が、徐々に改善されつつあることが嬉しいのだろう。セイス達ほどでは無いにしろ、彼女が自分の素の部分を見せ始めたところなんて、特にその証拠と言っても過言では無い。それに比例してフォレスト一派やスコール達、マドカ自身の周囲の者達も彼女に向ける視線を変え始めている。

 どんな形であれ、マドカが皆と完全に打ち解ける日が来るのも、そう遠くない話かもしれない。闇社会での未来の方が明るくなる一方というのは、なんとも皮肉な話である気がしなくもないが…

 

 

「……なんにせよ、来年も良い一年になりそうだ…」

 

 

 ポツリとそう呟いて、彼はまた慣れた手つきでスロットの絵柄を揃えた。その表情は、付き合いが短い者にも分かる位に楽しげだった。

 

 

 




○この時のマドカとオータム達の関係は、喧嘩するほど何とやらのレベルにまで改善された模様
○しかし同時に、スコールはマドカのダメな部分に頭を悩ませる日が増えたとか…
○まぁ結局セイスと同様に、ほっとけないようですが…

森の宴が終わったらトライアングル編の続き、それが終わったら八巻のワールドパージ編にいく予定です。お楽しみに~

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