IS学園潜入任務~壁の裏でリア充観察記録~   作:四季の歓喜

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お待たせしました、そして思ったより長くなった…;


帰ってきた6、やって来た小僧と鉄 後編

「それで、結局マジでナンパの為に来たのか?」

 

「いやいや、そんな訳ねぇだろ」

 

「んなこと言っても先日、簪嬢ストーキング作戦に無理やり付き合わせたばっかだろが…」

 

 

 先ほどのゴタゴタも取りあえず終わり、俺たち三人は今、IS学園内部に作った隠し通路を歩いていた。そこに辿り着くまでにもステルス装置を使用し、警備システムや職員たちの目を掻い潜りながら進んだのだけど、流石はフォレスト派の現場担当組、バンビーノは余裕でついて来た。オランジュ並に阿呆な時もあるが、やっぱりうちのメンバーに仕事が出来ない奴はいない。

 

 

「さっき軽く説明したけど、この前に複数の無人機が学園を襲撃したじゃん? 学園側は緘口令を敷いたみたいだけど、そんなもん気休め程度だ。裏社会の重鎮達の耳に届くのも、時間の問題だろうよ…」

 

 

 無人機の集団によるIS学園襲撃は、思いのほか世界に波紋を呼ぶことになりそうだ。当然ながら無人ISという未知の技術はどの国も欲しいだろうし、ここ最近IS学園に手を出してはならないという暗黙のルールが何度も破られているのだ。いい加減それに刺激され、紳士ぶってた俺様国家の奴らがこれらの騒動に便乗して強攻策に出るかもしれない。

 

 

「もしもそいつらが一斉に行動を起こしたら、流石にお前らだけじゃ手に余るだろ? という訳で、丁度仕事がひと段落して、手が空いてる俺達が増援として送られたのさ」

 

「そうなのか…」

 

 

 今回はたまたまその場に居らず、俺の代わりにやって来た兄貴のお陰でどうにかなったらしいが、確かにこれからも同じような事が起きるとなると、幾らなんでもオランジュと二人だけじゃキツイ。普通に考えても、この時期の増援は非常にありがたい。しかもその増援がバンビーノ達だと言うのだから、頼もしい事この上ない。流石に俺や兄貴みたいにISと正面からガチファイトは出来ないが、それでも充分過ぎるくらいだ。

 

 

「……ちょっと待て、今"俺達"って言った…?」

 

「あぁ、言った。実は俺と一緒に増援として送られた奴がもう一人な、来てるんだよ…」

 

「因みに一夏の監視はそいつに任せてあるから、俺達は思う存分フリーダムに過ごしてた」

 

 

 オランジュはそう言うや否や、いつの間にか辿り着いていた隠し部屋の扉を開いた。久しぶり足を踏み入れた第二のマイホームとも言うべきその場所に、ヘッドホンを装着した一人の男が鎮座しており、設置されていたモニターと向かい合っていた。年はバンビーノ達と同じ位で、微動だにせずジッと監視用モニターと睨めっこしており、時折遠隔操作でカメラを調整しているのか、定期的にカタカタと片手でキーボードを鳴らしている。そしてもう片方の手でペンを握り、ひたすら記録を取っている。

 隠し部屋に俺達三人が入ってきたことにも気づかず、ひたすら無心でモニターと向き合っているそいつ。はたから見れば、クソ真面目な仕事人間に見えたことだろう。実際、この男も例によって仕事は出来るし、基本的に真面目な男である。真面目な男なのだが…

 

 

(……床に転がっているコレが全てを台無しにしてらっしゃる…) 

 

 

 俺は色々と台無しにするソレを拾い上げ、真面目君(仮初)にゆっくりと近づく。そしてソイツが装着しているヘッドホンのコードをそっと掴み、オーディオから一気に引き抜いた。すると…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いやああああああぁぁぁ!! そこはらめえええええええぇぇぇぇ!! いっちゃうううぅぅぅぅああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!?』

 

「ッ!?」

 

 

 監視用モニターには、設置した複数のカメラによる、複数の映像が一つの画面に映っている。で、その複数ある画面の隅っこに、明らかにIS学園内部の映像ではない…というか、どう見ても18禁でアダルティなVTRが流れていた。

 そしてコードを引き抜いたことにより、その映像の音が盛大に漏れ出した訳なのだが、器用にもAV見ながらしっかりと仕事をこなしていたソイツはビクリと身体を震わせ、恐る恐る背後を振り返り、床に落ちていた鑑賞中のDVDのケースを持つ俺と目を合わせ、それから俺の後ろでニヤニヤと笑みを浮かべながらコッチを見つめるオランジュとバンビーノに気付いて、顔を真っ青にさせた。更に…

 

 

「ご、誤解するなよ? 何が起きたのか分からないが、いきなりモニターの一部がジャックされて、何しても消すことが出来なくて、仕方なくそのまま仕事してたんだ!! それは断じて初回盤特典が目当てで購入したした俺の私物などでは無いんだッ!!」

 

「いや『鉄(アイゼン)』、それは色々と無理があるだろう…」

 

「つーか、殆ど自分で自供してね?」

 

「そもそもヘッドホン装着してた時点でアウトじゃん」

 

「おぅふ…」

 

 

---フォレスト一派所属、『鉄(アイゼン)』。真面目で器用貧乏な、ムッツリである…

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

「違うからな!! 本当に違うからな!!」

 

「はいはい、分かった分かった…」

 

 

 アイゼンの抗議を聞き流し、新たに開けたポテチを口に運ぶ。同じようにオランジュたちも勝手に飲み食いしており、今は野郎4人で監視モニターの一夏を横目にくつろいでいた。今のところ奴にも大した動きも無く、日課のトレーニングを済ませて休憩中のようだ。帰国早々に事件が発生して欲しい訳では無いが増援を二人も送って貰った手前、こうも暇だと逆に拍子抜けだ。

 離反未遂の件があった後に、見知った仲間達と初めて顔を合わせる時は、もっと重い空気になるもんだと思っていた。けれど、さっきのバンビーノ達とのゴタゴタ辺りから、その事をいつまでも気にしている自分がアホに思えてきた。やっぱりこの前オランジュに言われた通り、悪いと思ってるなら、これからの行動で示せってことなんだろうな…

 

 

「ところでセイス…お前、エムに告白したんだって?」

 

「ぶふぉ!?」

 

 

 とか考えてところに、バンビーノの不意打ち発言のせいで、丁度口に含んだジュースを全部吹き出しちまった。暫くむせ込んだが、心当たりの無い俺は即座に異を唱える。

 

 

「いったい何の話だ…!?」

 

「スコールさん経由でオータムから聞いたんだけど、帰りの飛行機でエムに『お前の笑顔が見たい』とか、『生きて隣に居続けたい』とか、『幾らでも甘えて良い』とか言ったんだろ?」

 

「いや、それは…」

 

 

 ていうかオータムの野郎、やっぱり盗み聞きしてたのか。確かに今バンビーノが言ったセリフは、あの時マドカに言った。けれでアレは別にプロポーズとかの類ではなくて、これまで隠していた互いの心の内を曝け出しただけであり、今後も『互いの理解者』という俺とマドカの根本的な関係は大して変化しない。

 まぁアレだけのことがあって、俺もマドカも全く変わらなかったかと言うと、そうでも無い。ていうか今回の騒動で気づいたんだけども、今まで俺とマドカは互いの事を気に掛けているようで、全く気に掛けていなかったんだ。

 

---片や自分が死んでも、相手は悲しまないと思い…

 

---片や自分が居ない方が、相手の為になると思い…

 

---実際はその真逆であるということに気付かず、何度も相手を悲しませた…

 

 自称理解者と自惚れ正しいと思い込み、いつの間にか本人が最も悲しむ結果を招こうとしていた。その事を知ったからこそ、俺は心の内をマドカに全て曝け出した。そして俺はこれからは本当の意味でマドカを支え続けることを誓い、彼女は俺に対して中途半端に遠慮するのをやめることに決めた。

 傍から見れば何も変わってないように見えるだろうが、俺達にとっては…少なくとも、俺にとっては大きな変化だ。

 

 

「それでも、そういう意味で言った訳じゃないし、マドカだってそれは分かってる」

 

「……あ、そう…」

 

 

 セイスの返答にどこか納得のいかない表情を見せたバンビーノは、オランジュとアイゼンを手招きし、三人で彼に聴こえないようにヒソヒソと話合い始めた。

 

 

(その場で『恋人の告白みたいだったね』、『そういやそうだねHAHAHA』な会話をしたとは聞いてたけど、どう思う?)

 

(多分マジだ。姉御曰く、帰ってきたエムの機嫌がすこぶる良いらしいが、その顔は『恋が成就した乙女』というより、『嬉しい事があった子供』に近いとか言ってた…)

 

(じゃあ何か? 無自覚バカップルが本物のバカップルになるのは、まだまだ先ってこと?)

 

(そうだな)

 

(あぁもうジレッてぇな!! 二人共そんじょそこらのカップルより熱々だって自覚無いから、なおタチが悪い!!)

 

「おい、何の話をしてんだ?」

 

「「「こっちの話だ、気にするな」」」

 

 

---結局、バンビーノ達のナンパ未遂と、一夏が何度かラヴァーズに追いかけられた事を除き、最後まで大した出来事は無く、帰国初日のIS学園は裏側も表側も比較的平和だった…

 

 

「しかし暇だな…」

 

「アイゼンの持ってきたエロビデオでも見るか?」

 

「だから俺のじゃ無いって!!」

 

「これ、ケースの裏に油性ペンで『鉄』って書いてあるけど?」

 

「し、知らない…断じて漢字の『鉄』の字が気に入って、思わずお気に入りのDVDに書き込んでしまった訳では無い!!」

 

「お前、絶対に誤魔化す気ねぇだろ?」

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

「こ、ここまで来れば…」

 

 

 セイス達がIS学園がくつろいでいる頃、そこから遠く離れた場所に位置する廃屋の中に、その少女は居た。杖のようなものを持ち、長く美しい銀髪を風で揺らしながら、彼女はその場所に息を切らせながら膝から座りこんでいた。その様子はまるで、先程まで恐ろしい何かに追いかけられていたかのようだ…

 

 

「ひとまず、どうにか束様に連絡を…」

 

 

---カツンッ…

 

 

「ッ!!」

 

 

 唐突に聴こえてきた、甲高い靴の音。聴こえてはならない筈のそれを耳にした時、彼女の表情は絶望に染まった。受け入れたくない現実を前にして再び彼女は走り出そうとしたが、残念なことに足の方は既に限界を迎えていたようで立つことすら出来なかった。

 

 

---カツン、カツン、カツン、カツン、カツン…!!

 

 

「そんな、あり得ない…」

 

 

---カツン、カツン、カツン、カツン、カツン、カツン、カツン、カツン、カツン、カツン、カツン、カツン、カツン、カツン、カツン、カツン、カツン、カツン、カツン、カツンッ!!

 

 

「もう、追い付いたと言うのですか…!?」

 

 

---カツンッ…

 

 

「……え…?」

 

 

 段々と迫りくる靴音に、半ば恐慌状態に陥る銀髪の少女。この恐ろしい音を響かせる者に対し、心からの拒絶を示す彼女の願いが通じたのか、足音は急に聴こえなくなった。若干涙目になっていた少女だったが、そのことに気付くと一瞬だけた。だが周囲に何の気配も感じない事を確認するや否や、これで自分は助かったと思い、安堵のため息を吐いた。故に…

 

 

「クロエ・クロニクルだな?」

 

「ぴぃ!?」

 

 

---自分の真後ろから声を掛けられた彼女は、随分と恥ずかしい悲鳴を出してしまった…

 

 

「ゎワ、ワールドパージ…!!」

 

 

 反射的にその場から飛び退き、自身のISである『黒鍵』を用いながら特殊能力を発動させる少女…クロエ・クロニクル。これを発動された目の前の男の視界は今頃、様々な色でグチャグチャに塗りつぶされた異空間の様な光景が広がっているだろう。相手がそれに惑わされている内に、クロエは幻覚によって棒立ちになった男の横をすり抜け、残った体力を振り絞ってそこから逃げ出した。

 

 

「貴様の瞳は、相手に自分の見せたいモノを見せるのか。だが残念だったな…私の瞳は、私自身に私が見たいモノを見せてくれる。そう、例えば……」

 

 

---だが、男はポツリとそう呟き…

 

 

「目くらましを使い、私に背中を向けて逃げる小娘などをな…」

 

 

---赤から金色に変色した瞳を迷うことなく、彼女が逃げた方へと向けた…

 

 

 

 幸か不幸か、彼のその言葉が耳に届いてしまったクロエは後ろを振り向いた。その結果、今まさに自分の方へと視線を向けた男と目が合ってしまい、本能的な恐怖で身体の動きが止まり、立ち竦んでしまった。そんな彼女へと男は悠々と歩を進め、あっさりと追い付き、その長身で彼女を見下ろした。

 

 

(なんなのですか、この男は…!?)

 

 

 先程、私用で街を出歩いていた際、この男は唐突に現れた。理由は分からないが明らかに自分を狙っており、面倒なことになる前に片付けようと思い、人通りの少ない場所に誘い出したのだが、そこからが悪夢の始まりだった。

 一般人程度なら軽くあしらえる体術も、ナイフによる攻撃も、黒鍵による幻覚も、その全てが目の前の男には通用しなかった。幾ら人通りが少ないとは言っても、流石に黒鍵を本格的に使えば大きな騒ぎになってしまうので全力では使用出来ず、最終的に彼女には逃げるという選択肢しか残っていなかったのだ。

 結局、逃げることは適わなかったが…

 

 

「その顔、まだ私の正体が分からないのか…」

 

「え…」

 

「いや、無理も無いか。私達の処分が決定されたのは貴様が生まれるよりも、かなり前だったからな…」

 

 

 そこで漸くクロエは、男の瞳が自分と同じ色をした特殊な瞳を持っていることを…彼が自分と同じ、『遺伝子強化素体(アドヴァンスド)』であることに気付いた。そして、ISが世界に台頭したこの時代において男のアドヴァンスドなど、クロエの知る限り一人しか居ない。

 

 

「まさか貴方は、『テオドール・グラン』……いや、亡国機業の『ティーガー』…?」

 

「……あぁ、そうだ…」

 

 

 今となっては誰も呼ぶことの無いかつての名前を耳にして、ティーガーは少しだけ遠い目をした。しかし、それも一瞬のことであり、すぐに視線を目の前のクロエに戻した。

 

 

「それはそうと、取り合えず落ち着け。何も私は、貴様を殺しに来た訳ではない…」

 

「え…」

 

「……なんだ、その顔は…?」

 

「いえ、何でもありません…」

 

 

 確かに殺気は出てなかったものの、雰囲気と顔があまりに恐ろしかったので命を狙われていると思ったとは、流石に口に出来なかったクロエだった。そんな彼女に少しだけ眉を顰めたティーガーだったが、それもそこそこに肝心の用事を済ませるべく、とある届け物を取り出して彼女に手渡した。それは、何かが書かれた一枚のチラシだった。

 何かと思い、軽く目を通したクロエだったが、どういう訳か表情が曇る。そして読めば読むほど、彼女の眉間に皺が寄っていく。最終的には顔上げ、ティーガーに『まるで意味が分からない…』と目で訴えてくるほどだった…

 

 

「……これをどうしろと…?」

 

「貴様の主に手渡せ。どういう状況で、誰に渡されたのか、全てを語っても構わん。手渡しさえすれば、後で捨てようが燃やそうが好きにしろ。所詮、ただのチラシだ…」

 

「私には、その頼みを聞く理由が無いのですが…?」

 

「同郷の…いや、"同類"のよしみだ。それに私の上司の予想によれば、何だかんだ言って貴様の主は多分喜ぶと言っていたぞ?」

 

「…。」

 

 

 確かにティーガーの言う通り、自分の主である篠ノ之束は、このチラシを見たら相手の思惑通りに動くだろう。それも、相手が何かしらの罠を張り巡らせていると分かった上でだ。そして彼女は敢えて正面から向かっていき、その悉くを蹴散らすだろう。あの人は、そういう人間だ…

 

 

「分かりました、これは必ず束様にお渡しすると約束しましょう」

 

「感謝する」

 

「いえ、同類のよしみという奴です。ただし…」

 

「責任を持つのは届け物を手渡すところまで、頼みごとを聴くのは今回だけ……どちらだ…?」

 

「両方です」

 

「了解した。では、確かに頼んだぞ…」

 

 

 そう言うや否や、ティーガーは挨拶もそこそこに、とっとと踵を返して歩き去っていった。元々危害を加える気が無かったとは言え、ずっと心臓に悪い思いをしていたクロエは、ここで漸く緊張を解くことが出来た。ところがふとティーガーに視線を向けると、何を思ったのか彼は途中で足を止めていた。そして背を向けたまま、少し離れたところから話しかけてきた… 

 

 

「クロエ・クロニクル…」

 

「はい…?」

 

「今の貴様は、人生を…"人としての生"を送れているか?」

 

 

---戦うために産み出された人形としてではなく、一人の人間として…

 

 

「……えぇ、とても充実しております。素晴らしい方に巡り逢えましたから…」

 

「そうか…やはり、貴様と私は同類のようだな……」

 

 

 背中を向けているので見えなかったが、何故かクロエはティーガーが笑っている気がした。そう思った瞬間、彼はクルリとこちらを振り返り、姿勢を真っ直ぐにして軍隊仕込みの完璧な敬礼を向けてきた。

 

 

「さらばだクロエ・クロニクル、また会おう」

 

 

 それだけ言って彼は再度回れ右をし、今度こそその場から去って行った。ただでさえ人が来ない廃屋の中には、もうクロエしか居なかった。さっきとは打って変わって、完全なる静寂が辺りに広がった。

 

 

「……行ってしまいましたか…」

 

 

 基本的に束とラウラ以外に殆ど関心を持たないクロエだが、取り合えずティーガーの事は覚えておくことにした。本格的に敵に回すと厄介というのもあるが、やはり同じ故郷、同じ境遇の同類というのにはそれなりに興味が沸く。あと、やっぱり怖かったし…

 

 

「それにしても…」

 

 

 そこでそのティーガーに手渡されたそれに再度を目をやり、再び困った表情を浮かべるクロエ。ティーガーの上司ということは、これは間違いなく亡国機業が送ってきたものであり、確実に罠だ。罠だと思うのだが、そこに書いてある内容は…

 

 

---『新装開店!! 洋食レストラン『森の家』!! このチラシを持って御来店したお客様は、一時間食べ放題、飲み放題!!』

 

 

「……やっぱり、そこに捨てていきましょうか…」

 

 

 しかし捨てようとした途端、背筋に冷たい何かを感じたので、結局この胡散臭いチラシを持ち帰り、ちゃんと束博士に手渡したクロエだった…

 




・ティーガーの『越界の瞳』は亡国機業経由で入手され、さらには改造済みです。

・帰ってきたマドカは、スコールがちょっぴり鬱陶しいと感じる位に、終始ご機嫌だった…

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