RAIL WARS ! ~車掌になりたい少年の話~   作:元町湊

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 こん○○は。

 ※注意:~~(波線)ではさまれた部分は、この世界での設定ですので、そのつもりで。

 それでは。


24両目

「……というわけなんですよ」

 

『随分と大変なことになってるわね~』

 

 

 電話の相手は飯田さん。今はスピーカーモードで高山が話している。

 前回の話の(あの)後、部屋に入ってきたベルニナを、桜井が組み伏せてしまうということがあった。

 そして、そのベルニナの話によって、さっきの推理はより確かなものになった。

 で、今は飯田さんに現状報告。岩泉は部屋の外で待っている。

 

 

『途中駅で公安隊員を乗せても良いんだけど、それだと小海さんが危ないんでしょ~?』

 

「そうですね……。でも、ここまで大きな事件はどうすればいいのか……、俺にはさっぱりです……」

 

 

 警護任務に加え誘拐事件。その裏には外国の権力者争いときたもんだ。確かに、一介の高校生には荷の重すぎる事件だ。

 高山は黙ってしまった。

 しばらくの沈黙の後、飯田さんが言った。

 

 

『同じよ~』

 

「え?」

 

『私がそこにいたって、高山君と同じ判断をするわ』

 

「飯田さんのほうが、俺なんかよりもいい判断ができますよ!頭がいいし、経験だって沢山あるじゃないですか!俺なんてただの高校生で、ましてや誘拐事件だなんて……」

 

『じゃあ、このまま小海さんを見捨てる?それともベルニナ王子を渡す?』

 

「どっちも嫌に決まってるじゃないですか!!」

 

 

 高山の本音。それが部屋に響く。

 

 

『ほらね、私と同じ』

 

「え?」

 

『私も小海さんもベルニナ王子も助けたいと思ってるわ』

 

「…………」

 

『私が全責任を持つ。だから高山君、みんなを助けてあげて』

 

 

 飯田さんの冷静な、落ち着いた声がスピーカーから流れる。その言葉に高山は、

 

 

「は、はい!飯田さん、俺、頑張ってみます!」

 

『無理はしないでね?それから、公安隊はあなた達だけじゃない。高山君達には沢山の仲間がいて、必ず助けてくれるから。どんなときも、諦めちゃだめだよ?』

 

「はい!」

 

 

 高山が勢いよく返事をし、電話の向こうに居る飯田さんに向かって敬礼をする。

 電話を切った高山に一言。

 

 

「その敬礼癖、直したほうが良いんじゃないの?電話に向かって敬礼とか、傍から見てるとかなりおかしい子に見えるぞ」

 

「いいだろ、別に!」

 

 

 高山は恥ずかしそうに言った。

 

 

「潜入捜査とか、変装して捜査とかやるときにまでその癖があるようじゃ、すぐにばれるぞ」

 

「公安隊でそんなことしないだろ」

 

「それもそうか」

 

「あったらいいわね」

 

「俺は御免だからな!?」

 

 

 桜井の発言に高山がツッコミを入れる。

 窓の外を見れば、列車はどこかの駅を通過していた。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 現在時刻午前4時10分。

 北斗星は機関車付け替えの為、青森駅に運転停車した。

 ここから先はED79が牽引する。

 

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運転停車:一般の時刻表では通過扱いだが、対向列車の行き違いなどで駅に停車すること。

当然旅客扱いはない。

ED79:國鉄が津軽海峡線専用で開発した電気機関車。初代(0、50、100番台)と二代(800番台)がある。違いについては後述。

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 ちなみに、青森駅からは先頭と最後尾が入れ替わって函館まで走る。

 4時20分。定刻で列車は発車した。

 次の停車駅は函館だ。

 函館までは津軽海峡線を経由する。

 その途中には、世界一長い海底トンネルとして有名だった青函トンネルがある。

 “だった”というのは、何年か前(2010年10月15日)にスイスのゴッタルドベーストンネル(全長57.091km)に、建設中とはいえ抜かされたからだ。(ちなみに、青函トンネルの全長は53.9km。スイスのトンネルの完成予定は2016~2017頃)

 青函トンネルの中は三線軌条になっていて、新幹線も在来線もどちらも走行する。

 

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三線軌条:線路幅の違う電車同士が通れる線路のこと。一般的には標準軌(1435mm)と狭軌(1067mm)の組み合わせが多い。例としては、東急逗子線の金沢八景の手前から神武寺、箱根登山鉄道線の箱根湯本から小田原の間に存在する。

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 そのため、寝台列車始め夜行列車(貨物含む)は新幹線の始発までにトンネルを抜けなければならない。

 東の空が白み始めた頃、列車は青函トンネルへと突入する。

 窓の外を見れば、トンネルの壁と定期的に流れる蛍光灯が見えるだけで、普通のトンネルと何ら変わりは無い。

 進行方向向かって右側の窓から外を見る。

 ゴーーーーーという轟音と共に、ED79牽引の貨物列車とすれ違った。

 貨車のほうはコンテナ満載で、様々なコンテナが積んであるのが見えた。

 

 高山たちは少しでも寝ようと部屋の中に戻っていったが、俺は青函トンネルだけは寝て過ごせない。

 廊下に出て1人外を見る。

 

 何種類もの貨物、客車列車とすれ違い、5時40分頃、列車は青函トンネルを抜けた。

 外は完全に明るくなっていた。

 その後、列車は知内(しりうち)木古内(きこない)札苅(さつかり)泉沢(いずみさわ)釜谷(かまや)渡島当別(おしまとうべつ)茂辺地(もへじ)上磯(かみいそ)清川口(きよかわぐち)久根別(くねべつ)東久根別(ひがしくねべつ)七重浜(ななえはま)五稜郭(ごりょうかく)を通過して函館に到着する。

 函館では機関車付け替え、そして旅客扱いの為に約10分間停車する。

 

 

『皆様おはようございます。この列車は寝台特急北斗星3号、札幌行きでございます。担当車掌は変わらず仙台鉄道管理局の山田です。終点札幌までご案内いたします。 現在時刻は6時25分で、列車は時刻通りに運転しています。次は函館です。函館には6時34分到着予定です』

 

 

 函館到着の約15分前、車掌さんによるおはよう放送が流れた。

 その放送とほぼ同時に高山が出てきた。

 

 

「おはよう高山。寝られたか?」

 

「いんや、全然。そっちは?」

 

「青函トンネルで寝るなど、愚の骨頂だ」

 

 

 そんな話をしていると、桜井も出てきた。

 

 

「おはよう。二人とも寝られた?」

 

「寝る気なんかない」

 

 

 と、即答の俺、

 

 

「寝らんなかったよ」

 

 

 と、高山。

 

 

「私もよ。それより、犯人からの連絡はあったの?」

 

「うんにゃ、なかった」

 

「そう……、どこで仕掛けてくるのかしらね」

 

「そうだな……、次の函館で向こうが降りるかどうか……」

 

「一応函館で外に出る?そうすれば確認できるし」

 

「それで行こう。桜井と俺は1号車付近から、臼井は11号車付近で確認してくれ」

 

「了解」「分かったわ」

 

 

 俺と桜井の声が重なる。

 

 そうしている間にも、列車はカーブを描きながら函館本線と合流する。

 

 

『ご乗車お疲れ様でした。まもなく函館、函館に到着いたします。到着ホームは8番線、お出口は左側です。乗り換えのご案内です。今度の函館本線、普通列車の大沼公園行きは1番線から7時17分です。お降りのお客様はお忘れ物をなさいませんよう、お気を付けください。寝台特急北斗星をご利用いただきまして、ありがとうございました。この先もどうぞお気をつけていってらっしゃいませ』

 

 

 言い終わると同時に、列車は五稜郭を通過した。

 俺は言われたとおりに11号車のほうに向かった。

 

 

 

 

 

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「どうだった?」

 

 

 函館に続き、森、八雲、長万部、洞爺でもホームに出て監視したが、犯人らしきガタイのいい人は出てこなかった。

 

 

「こっちは見なかった。そっちは?」

 

「こっちも来なかったわ」

 

「このままで札幌か……」

 

 

 ただ、犯人が何もしてこない、なんて思えない。

 そんなことを思っていたら、俺のスマホが着信を告げた。

 発信者は小海さん。つまりは誘拐犯からの電話だ。

 俺はスピーカーにして通話を開始する。

 

 

『毎駅毎駅、ホームに出て監視ですか。偉いですね』

 

「黙ってろ。んな事より、交換方法は決まったのか?」

 

『ふふ、話の早い人は好きですよ』

 

「片思いだな。俺はあんた達のことが嫌いだ」

 

『好かれるようなことはしてませんからねえ。さて本題です。交換方法ですが、次の伊達紋別で王子様をディーゼル機関車に連れてきてもらいましょうか。但し、乱闘は願い下げなので、女だけで来てもらいましょうか。あ、王子様は別ですよ』

 

「あ、あまりに一方的じゃないか!」

 

 

 ここで高山が電話に向かって叫ぶ。

 

 

『一方的?ハハッ!何とでも言いなさい。それが誘拐犯ってやつですよ、高校生。あなた方ごときじゃ本物の誘拐犯には勝てません。諦めて従うしか方法はないのです。おとなしく王子様を渡しなさい。それでは』

 

 

 犯人からの電話は切られた。

 

 

「くっそむかついた。絶対射殺してやるんだから!」

 

「落ち着け桜井」

 

「これが落ち着いてられるか!高山!銃頂戴!」

 

「今のお前に渡したら、何するか分からないから無理だ」

 

 

 確かに。と、心の中で思う。

 

 しかし困った。どうすればベルニナも小海さんも助けられるか……。

 いくら悩んでもいいアイデアは浮かんで来ず、ただただ時間だけが過ぎていく。

 あと7、8分で伊達紋別、というときに、高山が声を上げた。

 

 

「あっ!」

 

「ん?どした、高山」

 

 

 そんな俺の問いかけを高山は聞こえなかったのか、ベルニナに話をする。

 

 

「ベルニナ、ちょっと手伝ってもらって良いか?」

 

「ん?いいけど、何をすればいいの?」

 

「ちょっとこっちに来て」

 

 

 そう言って、ベルニナをシャワー室に連れ込んだ。

 

 

「何する気なのかしら」

 

「……(自主規制)?」

 

「いや、それはいくらなんでもないでしょ……」

 

 

 とか、冗談を話したりしてるうちに高山達が出てきた。

 

 

「高山、一体何しt…………」

 

 

 振り返った瞬間、警四全員の動きが固まった。

 振り返った先には、帽子を目深に被り、白い手袋、白い正装を纏った王子様と、公安隊の制服(スカート)を着ている金髪の隊員。そう、高山が王子様で、ベルニナが公安隊の女性制服を着ている。

 

 

「ハハハwwwww高山、なんだその格好wwwww」

 

「高山、あんた似合ってるわよwwwwww」

 

「そうだ、似合ってるぞwwww」

 

 

 上から俺、桜井、岩泉。皆思ってることは同じらしい。

 笑われた本人、高山王子は、笑いながら怒った。

 

 

「俺だってやりたくてやったわけじゃない!小海さんとベルニナを助ける為だ!」

 

「ベルニナも大変ね。女装させられて」

 

「う、うん。ハハハ……」

 

 

 ベルニナは恥ずかしそうに笑った。

 ひとしきり笑って落ち着いた俺らを見て、高山は自身の思いついた作戦を話し始める。

 

 

「時間がないから一回しか話さないぞ。真剣に聞いてくれ」

 

 

 そう言うと、笑い声は治まったが、顔に笑いが残る中、高山の作戦を聞いた。

 

 

「それじゃあな……………」

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

「インドの人たちを見るとさ、電車の屋根に上ってる人居るよね?」

 

「そうだな」

 

「あれ結構怖いと思ってたのに、いざ上ってみると案外怖くないんだな」

 

「そうだな」

 

「まさか自分が上る日が来るなんて、思ってもなかったよ」

 

「そうだな」

 

「…………420年から479年まであった、中国南北朝時代の南朝の王朝は?」

 

(そう)だな」

 

「何やってんの?」

 

瞑想(めいそう)だな」

 

 

 高山の出した作戦によって、俺と岩泉は電源車の屋根の上に乗っている。

 高山が王子様の制服のまま敬礼をして、俺と桜井にツッコミを入れられてから別れ、俺と岩泉は車両の妻板についているステップから屋根に上った。

 

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妻板:車両の側面の一部。説明しづらいので、「車両 妻板」ってググってください。

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 電源車はカニ22形のようで、脇には折りたたまれたパンダグラフがある。

 

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カニ22形:國鉄の電源車。架線のあるところではパンタグラフを上げて走行、受け取った電力を他の客車に回す。非電化区間では、パンタグラフは下ろし、ディーゼルエンジンを回して発電する。

パンタグラフ:電車の屋根についている部品。架線から電気を取り入れる為にある。

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 今は伊達紋別に停車中。

 ここは胆振線との乗換駅だ。

 脇を見ると、眼下にはディーゼル機関車に向かう高山達が、さらにその奥に目をやれば、胆振線で使用されるキハ40や、除雪用に使われる、黒く塗られた機関車のDD53が見える。

 

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キハ40:國鉄が製造した気動車。全国各地の非電化区間の路線に投入された。今までに約888両が製造され、その使用方法は多岐に渡る。

DD53:國鉄のディーゼル機関車。幹線列車牽引と除雪作業車(ラッセル車)牽引の両者を兼務できるように作られた。

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 高山達が重連のDF51の後の方に着いた。

 

 

「岩泉、高山達が着いたぞ」

 

「了解」

 

 

 俺と岩泉は、何があっても良いように、すぐに飛び出せる準備をする。

 高山が乗り、ベルニナが乗り、最後に桜井が乗る。

 ホームの発車ベルが鳴り響き、数秒で鳴り終わる。

 プシュー、パタンと、後のほうでドアが閉まる音が聞こえ、列車は走り出した。

 

 

 

 

 

 




※元ネタ解説

・ED79:元ネタはED79。津軽海峡線専用の機関車で、珍しい事にATCを積んでいる。
 これは、海峡線内でATC-L(LはLocomotive(=機関車)の意)という、特殊な保安装置を導入している為で、他の機関車にはあまり無い(同区間を走行するEH500も積んでいる。但し、門司機関区所属車両には積んでいない)。
 北海道新幹線開業に伴う架線電圧昇圧、並びに保安装置換装の為、その役目を後継のEH800に譲る。たぶん全車廃車になると思われる。



・カニ22形:元ネタもカニ22形という形式。北斗星にはつくことはまず無い。
 何故登場させたかというと、こんな車両もあるよ、と紹介したかっただけ。
 現実には諸々の運行上の制約があり、“さくら(寝台列車)”でしか運用されなかった。



・キハ40:元ネタはキハ40系。これには2種類あり、元々客車だった50系客車にエンジンを取り付け、自走できるようにした車両と、キハ40系として新造した車両の2種類が存在する。

 便宜上、前者を初代、後者を2代とする。
 
 時は昭和30年代。国鉄の気動車は、非電化線区の動力近代化のためにその数を増やしていった。だが、その需要は供給よりも多く、気動車の新製が追いつかない状態になっていた。
 やむを得ず、気動車に客車を組み込む事もやったが、諸事情で問題が発生。一例を挙げると、勾配区間における、気動車の性能的限界で登板不能になったり、とかだ。
 そこで考え出されたのが、気動車の配属によって余剰となる客車にエンジンをつけて気動車化しよう、というものだった。
 種車(=改造の素となる車両)は、様々な問題を考慮し、最終的にローカル線用の木造剛体客車の60系が選ばれた。
 エンジンには、この車両の早期廃車が見込まれていたため、廃車後に他の気動車に転用する事も考えて、国鉄標準のエンジンが搭載された。

 次にキハ40(2代)。
 
 国鉄初期の気動車であるキハ10系は、老朽化、陳腐化が進み、特に接客設備の劣悪さと台車構造の欠陥が問題になっていた。
 改造案も出たようだが、改造予算よりも新造予算のほうが優先された為、無煙化が一段落着くまでは放置されていた。
 一方で、当時(1970年代)の国鉄は労働闘争(≒ストライキ)が激しく、労働環境の改善を強く要求。その一環で、車両の安全対策や整備性の改善などを要求された為、国鉄は1960年代に設計された量産形式を基本に、随所を強化改良した車両を製造していた。
 キハ40系(2代)もこの方針の下に耐久性を高め、1950年代に製造されたキハ55、キハ20の老朽化も視野に入れて開発された。
 全盛期には、その総数は888両も存在して、日本全国の非電化路線に配属されていた。
 廃車もあれど、この車両は現在でもJR旅客鉄道各社に多数存在していて、今でもその姿を見ることが出来る。たぶん多くの人が、気動車といえばこれ、といって思い浮かぶのがこの形式だと思う。
 
 ちなみに、キハ40系(初代)は、キハ40系(2代)が投入された際にキハ08系に改称された。
 キハ08系は、國鉄特別強襲班の車両として原作に登場している(第7巻冒頭)。



・DD53:元ネタはDD53。幹線列車牽引用、除雪用の両者を兼務させることを目的として国鉄が製造したディーゼル機関車。
 当時、道路整備が遅れていたために、まともな除雪用の動力機関としては、蒸気機関車しかなく、実用的な道路除雪も不可能であったことで、鉄道がなければ冬期は地域が孤立する状態だった。
 しかし、道路整備状況の改善などにより、鉄道の優位性が大きく崩れてしまった。
 そこで開発されたのがDD53で、最高速度20km/hという、ロータリー式の除雪車としてはかつて無い高速で除雪が出来るようにした。

 除雪車については様々な話があり、「投雪が民家の敷地に飛び込む」「電線を切断する」といったトラブルが蒸気機関車推進のロータリー除雪車時代からあった。そのせいで、除雪車には大工が同乗していたという。
 そして、DD53にも本当かどうか疑わしい話がある。それは、

かつてない高速で除雪を行ったDD53形の投雪の威力が凄まじく、窓ガラスや屋根瓦を破損するばかりか、民家の室内にあったピアノを破壊した。

 という伝説がある。信じるか信じないかはあなた次第。



 次回は相変わらず未定です。
 誤字脱字などがありましたらご報告下さいますようお願いします。

 それでは。

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