プリキュアオールスターズif   作:鳳凰009

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第百二話:プリキュアの為に・・・

1、悲しみの妖精達

 

 なぎさ達一同は、家族や発見してくれた通行人によって、それぞれが住む町で、救急車で病院に運ばれて居た。だが、夜ではちゃんとした検査も出来ず、一同はそのまま入院となったが、意識を取り戻す事は無かった・・・

 

 加音町で、響、奏、エレン、アコの痛ましい姿を見て、嘆くハミィを見たキャミーは、大きな木の上に移動すると、首に掛けられた水晶に念を込めた・・・

 

(ベレル様、聞こえますかニャー?)

 

 少しして水晶が輝き、水晶の中からキャミーの主であるベレルの声が聞こえてきた。

 

「キャミーか!?どうした、変わった事でもあったか?」

 

「ハイ!プリキュアは全員・・・ファレオ様の呪いを受け、生死を彷徨ってますニャー!」

 

「そうか・・・分かった!キャミー、もう良いぞ!魔界に戻って来い!!」

 

「それニャンですけど・・・もう少しこちらに居させて欲しいんですニャー!」

 

「何!?それは構わないが、何かあったのか?」

 

 ベレルには、キャミーの真意が読めなかった・・・

 

 キャミーは使い魔として優秀で、ベレルはキャミーを気に入り、キャミーもそんなベレルに応えようと一生懸命使え、ベレルの側を離れる事も渋る程だった。そんなキャミーが自らの意思で、もう少し人間界に居たいという願いを、ベレルが聞いて困惑していると、キャミーは心の中で迷いながらも、ハミィの悲しげな顔が浮かんだ途端、ベレルに問い掛けた。

 

「ベレル様!あのぅ・・・つかぬ事を伺いますニャ!ファレオ様の呪いって、解けるんですかニャー?」

 

「何!?・・・フフ、キャミーよ、そちらの世界で友達でも出来たか?」

 

 ベレルはキャミーの言葉を聞き、キャミーの真意に気付くと思わず笑みを浮かべた。キャミーは動揺し、

 

「い、いえ、そのような事は・・・」

 

「フフフ!まあ良い、教えてやろう!ファレオの呪いは強力でなぁ、例えファレオを倒せたとしても、呪いが解ける事は無い!!」

 

「ニャ、ニャンとぉぉ!?」

 

「逆に、それは呪いを解く事を、自ら放棄したに等しい・・・何故なら、ファレオの呪いを解くには・・・ファレオが自らの意思で、呪いを解いた時に限る!あ奴も我が配下の戦士、自ら認めた者なら、例え呪いを掛けた相手でも解除するであろうが、今度はどうであろうなぁ!?」

 

「・・・・・・」

 

 キャミーには、返す言葉が浮かばなかった・・・

 

「キャミー、気が済むまで人間界に居るが良い!もし他の者に問い詰められても、わしが許可したと伝えろ!!」

 

「ベレル様・・・ありがとうございますニャー!」

 

 キャミーは心の底からベレルに感謝したものの、ベレルから聞いたこの事を、ハミィに教えるべきかどうか、心の中で迷って居た・・・

 

 

 翌日・・・

 

 なぎさの母理恵、ほのかの祖母さなえ、ひかりの保護者アカネ、咲の母沙織、舞の母可南子、のぞみの母恵美、りんの母和代、うららの父ミッシェルと祖父平蔵、こまちの母、かれんの執事坂本、ラブの母あゆみ、美希の母レミ、祈里の母尚子、つぼみの母みずき、えりかの母さくら、いつきの母つばき、ゆりの母春菜、響の父団、奏の母美空、アコの祖父音吉、みゆきの母育代、あかねの母政子、やよいの母千春、なおの母とも子、れいかの母静子、あゆみの母、そしてアン王女が、皆心配そうにそれぞれが入院している病院で、無事を祈り続けて居た・・・

 

 だが、検査をしたそれぞれの病院からの検査結果では、特に異常は見当たらず、何故このような高熱が出るか原因不明で、もしもの時も覚悟をして置いて欲しい事を、家族達は告げられて居た・・・

 

 

 魔王はその様子を、それぞれの病院に分身を飛ばして状況を確認すると、妖精達に集合を掛けた。悲しみの中、ナッツハウスに妖精達が背揃いして居た・・・

 

 そのナッツハウスでは、意識を失った事で、くるみの姿を保てなくなっていたミルクが、高熱で寝込んで居た。病院に連れて行って上げたくても、妖精姿では、他の一同と同様の病院にも、動物病院にも連れて行く事が出来ず、途方に暮れたシロップは、ココとナッツにこの現状を知らせた。二人は大いに驚き、シロップを呼び寄せると、共にナッツハウスにやって来て、意識が戻らず苦しむミルクの姿を見て悲しみの表情を浮かべた。キャンディからの報告を聞き、ポップも慌てて駆け付けて、皆沈痛な表情を浮かべて居た。ポップは降りてきたココとナッツに話し掛け、

 

「ミルク殿の様態はどうでござるか?」

 

「ダメココ・・・頭を冷やしても、直ぐにタオルが乾いてしまって・・・」

 

「ミルクの酷い熱を見る限り・・・これはただ事では無いナツ!」

 

「一体、みんなに何があったココ!?」

 

 ココとナッツの問い掛けに、原因が分からない妖精達にも、どうすれば一同を救えるのか、それが分からなかった・・・

 

「分からないラピ!突然咲が倒れて・・・」

 

 沈黙する室内の中、ココとナッツが一同に訪ねると、憂いの表情を浮かべたフラッピにも状況が分からず、首を横に振るだけだった。

 

「まさか、なぎさだけじゃなく、ほのかやひかり、みんなまで同じような症状になってた何て・・・思わなかったメポ」

 

 そう言うと、メップルは目から零れ落ちてくる涙を拭った。魔王は一同を見渡すと、

 

「みんな同じ症状だとすると、考えられるのは一つカゲ!あの時、俺は確かにみゆき達の額に、何かの文字みたいな物が浮かび上がって見えたカゲ!他の奴らには見えてなかったから、あまり気にはしなかったカゲが、あれが関係しているのは、間違い無いカゲ!!」

 

 タルトは思わずゴクリと唾を飲み込み、身を乗り出して魔王に確認するように、

 

「じゃあ、あのミイラが、プリキュアはん達を、あない惨い目に遭わせたっちゅう事かぁ?」

 

「間違い無いカゲ!」

 

 魔王はそう断言した・・・

 

 原因が少し分かった気がした妖精達、メップルも涙を拭って魔王を見つめ、

 

「じゃあ、あのミイラを倒せば、なぎさ達は元に戻るメポ?」

 

 魔王の言葉を聞きざわめく妖精達、魔王の考えが正しければ、あのミイラを倒せば、みんなも元気を取り戻すのではないかと、少し希望を見いだした。

 

 その時・・・

 

「そんな事をしたら・・・プリキュア達は本当にあの世行きニャー!」

 

 希望を見いだした妖精達を、打ち砕くような声が、ナッツハウスの外から聞こえて来た。ココが慌ててベランダの窓を開けると、そこには茶色い猫がジィと中を見ていた。ハミィは嬉しそうに目を輝かせると、

 

「キャミー!また会ったニャ!!」

 

 キャミーは無言で頷くと、ナッツハウスの中へと入って来た。ざわめく妖精達に、ハミィは自分の友達だと紹介するも、魔王は険しい表情でキャミーを見つめ、

 

「お前、さっき妙な事言ってたカゲなぁ?何であのミイラを倒したら、プリキュア達があの世行きだって言ったカゲ?」

 

「何か知ってるのか?知ってるなら教えろよ!」

 

 グレルも身を乗り出して、キャミーに乱暴な口調で問い詰めると、ハミィはハラハラしながら両者の間に入り、一同を宥めようとするも、

 

「知ってて当然ニャー!キャミーは、魔界の使い魔ニャンだからニャー!!」

 

「エェェェ!?」

 

 キャミーは、自ら魔界の者だと告げた事で、妖精達は驚き、一層険しい表情を浮かべた。ハミィは更にオロオロし、必至にキャミーを庇い、

 

「キャミーは、昨日も忠告してくれたニャ!あのミイラに気を付けろって言ってくれたニャ!!」

 

「ハミィ、良いよ!ファレオ様の仲間なのは事実だし・・・」

 

 キャミーはそう言うと、ジィと一同を凝視した。自分がファレオの仲間だと伝えた事で、一同からどのような扱いを受けるかは分からなかったが、全てを明かした上で、昨日ベレルから聞いた事を伝えようとキャミーは考えて居た。ココは徐にキャミーに近付くと、その場でキャミーに頭を下げ、妖精達とキャミーを驚愕させた。

 

「頼むココ!何か知ってる事があったら、ココ達に教えて欲しいココ!!のぞみ達みんなを・・・助けて上げてココ!!」

 

 ココがキャミーに頭を下げた事で、シーンと静まりかえる室内、キャミーは少しの沈黙の後語りだし、

 

「プリキュア達は・・・ファレオ様の呪いに掛かってるニャー!」

 

「呪い!?ひょっとして、あいつらの額に浮かんだ文字みたいな物カゲか?」

 

「お前・・・あれが見えるニャー!?あれは、魔界の者にしか見えないって聞いてたけどニャー?その通りニャ!あれが、ファレオ様が掛けた呪いの証、あれが消えれば、プリキュア達に掛かった呪いは解けるのニャー!!」

 

 キャミーは、魔王を見ながら首を傾げた。あれが見えたと言う事は、魔王は魔界と何か関係があるのではないかと思ったものの、この機会に知っている事を妖精達に知らせた。一同は、キャミーから微かな希望を与える言葉を聞き、表情がパッと明るくなるも、キャミーは尚も言葉を続け、

 

「でも、ファレオ様を倒しても、呪いは決して消えないニャー!呪いを解くには・・・ファレオ様が自分の意思で、呪いを解く以外方法は無いのニャー!!」

 

 キャミーの発した言葉は、妖精達を呆然とさせた。ファレオが自らの意思で、呪いを解く事などあるのかと思うと、微かな希望をも打ち砕かれたかのようにも思えて来た。だが、此処で悲しみに暮れていても、何の進展も見えなかった。ハミィはキャミーに話し掛け、

 

「キャミー、ミイラが何所に居るか知ってるかニャ?」

 

「プリキュア達に呪いを掛けた時は、昨日出合った辺りに居たニャ!でも、あれから忽然と姿を消したニャー・・・キャミーも手を貸すから、先ずはファレオ様を捜し出す事が先決ニャー!!」

 

 妖精達は、キャミーに頭を下げた・・・

 

 キャミーは、魔界の使い魔でありながら、自分達に協力してくれると約束してくれたのだから・・・

 

 ナッツは一同に話し掛け、

 

「みんなで手分けして、そのミイラを捜すナツ!」

 

「でも、わいらが外を出歩く訳にも行かんやろう?」

 

 妖精である自分達が、気ままに外を出歩くのは不味いとタルトが言うと、魔王は少し目を吊り上げ、

 

「それならあいつに手伝わせるカゲ!・・・おい、神!聞こえてるなら返事するカゲ!!みゆき達がああなったのは、お前にも責任があるカゲェ!!」

 

「ま、魔王、仮にも神様に何て事言うですぅ?」

 

 コフレは慌てて魔王を窘めるも、魔王は険しい表情を崩さず、

 

「あいつも神なら、責任を取らせるのは当然カゲ!!さっさと出てくるカゲェェェ!!」

 

 目を吊り上げた魔王は、地球の神ブルーを呼ぶと、ナッツハウスに突然姿見鏡が現われ、その中から憂いの表情を浮かべたブルーが現われた。当初は、一同がそんな状況に陥っているとは知らなかったブルーも、現状を知り、憂いの表情を浮かべて居た。

 

「済まない、僕があの場にみんなを集めて貰った事が、逆に仇となってしまったようだ・・・」

 

「そんな事はどうでも良いカゲ!お前、あのミイラが何所に居るか分からないカゲか?」

 

 ブルーは姿見鏡を使い、悪しき気配を探るも、ブルーにはファレオの気配を探知する事は出来なかった。だが、ブルーは別な悪しき存在の気配を感じハッとすると、

 

「みんな、この場所に、あの時のミイラとは別な、悪しき存在の気配を感じる!」

 

「エェェェェ!?」

 

 妖精達とブルーは、慌ててナッツハウスの外に飛び出し辺りを伺うと、ブルーは上空をキッと見つめた。そこには、一人の人物が浮かんで居て、その口元はニヤリとしていた。

 

「ウフフフ、みなさんご機嫌いかがですか?」

 

 妖精達は、突然出現したジョーカーに驚愕した!

 

 

2、危機

 

 最悪のタイミングで現われたジョーカーに、妖精達は顔色を失った。キャミーはハミィに話し掛け、

 

「あいつは何だニャー?」

 

「あれは、バッドエンド王国のジョーカーって言って、とっても悪い奴なのニャー!」

 

「フゥゥゥン・・・」

 

 キャミーはジョーカーをジィと見つめるも、確かに何を考えて居るのか読めない、不気味さを感じていた。

 

(何処かシャックス様に似てるニャー・・・)

 

 ポップは険しい表情を浮かべた。何故ジョーカーが、このタイミングでナッツハウスに居るのか分からず、

 

「お、お主は、ジョーカー!?な、何故この場所に?」

 

「ウフフフ、バッドエンドプリキュアの皆さんが、遊び歩いて仕事をしてくれませんからねぇ・・・ホトホト困ってしまいましてねぇ!そこで、私自ら世界を不幸にしようと、こっちの世界に来た時、あなた方の嘆き悲しむバッドな気配を感じましてねぇ・・・お陰でホラ!あなた方が発したバッドエナジーが、こうして集まりましたよ!ウフフフフ」

 

 ジョーカーは、一同を小馬鹿にしたように、黒の書を見せ付けながら笑った!

 

 

 一方、仕事をしないとジョーカーに言われたバッドエンドプリキュア達は・・・

 

「あのぅ、皆様方はひょっとしたらプリキュアでは?」

 

「エッ!?そうだけど、あなた、誰!?」

 

「私は、この国の王女で、デザート王国のチョコラと申します!プリキュアの皆さんにはお世話になってます!!よろしければ、私がこの国をご案内致します!!」

 

「「「「「ハァ!?」」」」」

 

「美味しいデザートも一杯ありますから!」

 

「「「「本当!?」」」」

 

「あなた達ねぇ・・・」

 

 食べ物に釣られるバッドエンドハッピー、サニー、ピース、マーチを見たバッドエンドビューティは、呆れたように溜息を付いた・・・

 

 バッドエンドプリキュア達は、プリキュア達の身に何が起こったのかも知らず、デザート王国を観光して居た・・・

 

 

 

 口惜しげな表情を浮かべる妖精達を、ジョーカーは更に挑発するように、

 

「そうですか、プリキュア達は、原因不明の病気で生死を彷徨って居るのですかぁ!?・・・アァァハハハハ!これは傑作!!」

 

 ジョーカーは、腹を押さえて笑い出し、妖精達とブルーが一層険しい表情を浮かべた。ジョーカーは目を怪しく輝かせると、

 

「ウフフフ、これは好機ですねぇ・・・邪魔なプリキュアを、一掃する絶好のチャンスじゃないですか!」

 

「そんな事はさせないココ!」

 

「お前の好きにはさせないカゲェェ!」

 

「ピィィィ!!」

 

 ココはジョーカーを睨み付けながら叫び、魔王とピーちゃんがジョーカーに向かって行くも、ジョーカーは紫玉を取りだし、側にあった大木をアカンベエに変えた。

 

「オッと、そう慌てないで下さい!私は、あなた方と戦って居る暇はありませんよ!何せ私・・・これからプリキュア達を、全員殺して差し上げなきゃいけないんですから!!まあ、呪いとやらで直に全滅するようですが、それでは今まで彼女達に苦杯を味合わされた、私の気が済みませんしねぇ・・・あなた方は、アカンベエと戦ってらっしゃい!!」

 

 ジョーカーはそう言い残し、トランプの舞いと共にその姿を消した。

 

「みんな、みゆき達の下に向かうカゲェ!こいつは、俺とピー助で何とかするカゲ!!」

 

 魔王は叫び、ピーちゃんと共に大木アカンベエへと向かって行った。ココは拳を握りながら、ある五人の少女達の事を思いだし、

 

「こんな時、ダークプリキュア5が居てくれたら・・・」

 

「ダークプリキュア5が、今何所に居るか分からないナツ・・・」

 

「そうや!フラワーはんはどうや?」

 

 ナッツは、ダークプリキュア5との連絡手段が無い事に落ち込むも、タルトは閃き、フラワー事薫子の事を話すも、シプレ、コフレ、ポプリは、悲しげに首を振り、

 

「ダメですっ!キュアフラワーは、今入院していて・・・」

 

「でも、コッペ様なら・・・僕達、コッペ様に知らせるですぅ!」

 

 シプレ、コフレ、ポプリが、コッペに知らせに飛び立とうとするのを、ブルーは慌てて止め、

 

「僕が送ろう!この鏡を使って!!」

 

 ブルーの手助けを受け、シプレ、コフレ、ポプリの三人は、慌てて鏡の中に突入し、コッペに知らせに向かった。タルトもポンと手を叩き、

 

「せや!シフォン、わいらも兄弟達に知らせに行くでぇ!!」

 

「プリィ!」

 

 シフォンは頷くと、タルトと共に何処かに瞬間移動して消え去った。ナッツは、ココとシロップに話し掛け、

 

「ココ、シロップと一緒に、のぞみ達の所に行くナツ!ミルクはナッツが守るナツ!!」

 

「分かったロプ!」

 

「ナッツ、ミルクを頼むココ!」

 

 シロップは頷くと巨大化し、ココを背に乗せて飛び立った。ブルーは、再び姿見鏡を出現させると、

 

「みんな、鏡でプリキュア達の所に送る!順番に鏡の中に飛び込んで!!」

 

 ブルーはそう叫び、始めにキャンディとポップ、ダビィが飛び込み、次にグレルとエンエンが、その次にハミィとフェアリートーン、そしてキャミーが、その次にフラッピ、チョッピ、フープ、ムープが、最後にメップル、ミップル、ポルン、ルルンが鏡の中へと飛び込んだ。

 

「此処を頼むよ!僕は、あのジョーカーという者の気配を追う!!」

 

 ブルーは、この場に残ったナッツ、魔王とピーちゃんに後を託し、ジョーカーの後を追った・・・

 

 

 加音町・・・

 

 加音町に戻って来たハミィは、アコの見舞いに来ていた音吉と、病院の敷地内で会い、涙を流して居た。

 

「音吉さん、みんなの様子はどうニャ!?」

 

「ウ~ム・・・最悪じゃ!アコの体力では・・・明日の朝まで持つかどうか」

 

「ニャ、ニャンですとぉぉ!?」

 

「他の三人も、明日の夜まで体力が持たないとの事じゃ・・・」

 

 ハミィは呆然とし、エレン、響、奏、アコの顔が目に浮かんでくると、ポロポロ涙が零れて来た。

 

「音吉さん、どうしたら良いニャ!?此処に、直にバッドエンド王国が来るニャ!」

 

「何じゃと!?ムゥゥ・・・ハミィの言う取りだとすると、わし一人で持ち堪えられるかどうか・・・」

 

 髭を触りながら思案する音吉だったが、ハミィが言った通り、悪しき気配を周囲に撒き散らしながらジョーカーが現われ、救急車をアカンベエに変えると、直ぐに何処かへと去って行った。音吉は病院を救う為、アカンベエに対し、音盤のようなバリアを出現させ、アカンベエからの攻撃に耐えていた。ハミィは涙を拭いながら、メイジャーランドのアフロディテに通信を送った。何の用かと思ったアフロディテだったが、泣いているハミィを見ると驚き、優しくハミィに話し掛け、

 

「ハミィ!泣いているのですか!?一体どうしたのです?」

 

「どうした、アフロディテ?」

 

「あなた、ハミィが・・・」

 

「アフロディテ様!メフィスト様!実は・・・・・」

 

 ハミィは泣きながら、今の窮地をアフロディテとメフィストに伝えると、二人は当初こそ呆然としたものの、直ぐにメフィストは、バスドラ、バリトン、ファルセットの三銃士を呼んだ。三銃士はメフィストの前にやって来ると片膝を付きながら畏まり、バスドラが代表してメフィストに話し掛け、

 

「お呼びですか、メフィスト様?」

 

「バスドラ、バリトン、ファルセット、三人共わしに続けぇぇ!アコに仇なす痴れ者を・・・成敗してくれる!!」

 

「「「ハッ!」」」

 

「あなた、私も参ります!ハミィ、私達が向かうまで、何とか持ち堪えて下さい!!」

 

 ハミィは涙を拭いながらコクリと頷き、音吉に知らせに向かった。その様子を、使い魔のキャミーは、沈痛な表情を浮かべながら、少し離れて眺めて居た。

 

 

3、助っ人達

 

 ジョーカーは、プリキュア達が入院している病院に向け、アカンベエ達を差し向けた。だが、意識を失って入院している一同には、為す術は無かった・・・

 

「ウフフフ!プリキュアが生死を彷徨っている今、最早プリキュアを倒すなど、赤子の手を捻るようなもの・・・精々苦しみ悶える様を眺めさせてもらいますよ!!」

 

 ジョーカーは、ナッツハウス、加音町の病院に続き、四つ葉町、希望ヶ花、横浜みなとみらい、海原市夕凪、なぎさ、ほのか、ひかりが入院する三カ所の病院にアカンベエを出現させ、そして、七色ヶ丘へと現われた。ダビィから報告を受けたアン王女は、髪を纏めてポニーテイルにすると、病院前でポップと共にジョーカーと対峙した。

 

「ディオ!いえ、ジョーカー!あなたの思い通りにはさせません!!」

 

「拙者達が、みゆき殿達を守るでござる!」

 

 ジョーカーは、両手を広げてやれやれといったジェスチャーをすると、

 

「おやおや、あなた方に何が出来るのです?出でよ!アカンベエ!!」

 

 ジョーカーは、松葉杖をアカンベエに変え、お手並み拝見とばかり、口元をニヤリとさせながら空中から眺めて居た。

 

(守らなければ、ソードを!プリキュアの皆さんを!!)

 

 アン王女は、キッとアカンベエを睨み付けた・・・

 

 その心に、燃えるような闘志が宿った!

 

 

 トランプ王国・・・

 

 王の間に居た国王の下に、一人の兵士が慌ててやって来ると、

 

「国王様、た、大変です!ミラクルドラゴングレイブが・・・」

 

「ミラクルドラゴングレイブがどうした!?」

 

 兵士の尋常では無い様子に、国王は慌てて倚子から立ち上がると、兵士と共にミラクルドラゴングレイブが祭られている祭壇へと向かった。祭壇に付いた国王は、光輝くミラクルドラゴングレイブを見て驚愕し、

 

「ミラクルドラゴングレイブが光輝いて・・・これは、何の前触れなのだ!?」

 

 国王は、その名の通り光りの槍と呼ばれるミラクルドラゴングレイブが輝く姿を見て呆然としていた・・・

 

 

 バッドエンド王国・・・

 

 嘗て、トランプ王国からジョーカーが盗み出した王家の秘宝、キュアマジシャンが所持していた、表面にAという文字が付いた、白に赤のラインが入った小箱が置かれていた。バッドエナジーによって、光の力を封印された筈の小箱が、今再び光輝きだしていた!

 

 

 

 タルトとシフォンは、ウエスターとサウラーに助っ人を頼むべく、ラビリンスを訪れたものの、あいにく二人は留守だった。タルトは口をアングリ開けながらショックを受け、

 

「兄弟!何所行ったんやぁぁぁ!!プリキュアはん達が大ピンチや言うのにぃぃ・・・」

 

 ラビリンスの中を走り回るも、二人から返事が返ってくる事は無かった・・・

 

「兄弟、何所行ってもうたんやぁぁ・・・しゃあない!シフォン、ワイらだけでプリキュアはん達を守るでぇぇ!!」

 

「プリィ!」

 

 タルトは、両頬を叩き気合いを入れると、シフォンと共に、ラブ達が入院する病院へと向かった!

 

 

 希望ヶ花にある総合病院では、ジョーカーが出現させた車椅子アカンベエが、病院を破壊すべく、両手で車輪を回しながら、突進してくるのを、ポプリがバリアを張って懸命に堪えていた。

 

「ポプリ!頑張るですっ!」

 

「ファイトですぅ!」

 

 シプレとコフレもポプリの身体を支えながら、懸命に耐えていたものの、徐々に押され始めるも、三人は顔を真っ赤にしながらも耐え続けた。だが、バリアに罅が入り、最早これまでかと思われた時、

 

「ゴホッ・・・ポプリ、よく耐えてくれたわね!コッペ!!」

 

「「「キュアフラワー!!!」」」

 

 背後から声を掛けたのは、この病院に入院していた薫子、まだ体調は万全では無いものの、病院の正面玄関まで出てくると、薫子を支えていた人間姿のコッペが、花びらの舞と共にアカンベエの前に移動し、回し蹴りでアカンベエを蹴り飛ばした。

 

「「「コッペ様ぁぁぁ!!!」」」

 

 三人は、頼もしいコッペに大声援を送り続けた。

 

 

 ナッツハウス・・・

 

 アカンベエと戦う魔王とピーちゃん、それを見守るナッツの側に、一人の妖精が姿を現わした。ナッツは驚き、側で頭を下げる妖精に話し掛けると、

 

「ユメタ!?どうして此処に?」

 

「ナッツ先生、お久しぶりです!実は・・・夢の世界に変な人が現われて、プリキュアさん達に追い出して貰えないかと思って・・・」

 

「変な人!?一体どんな奴ナツ?」

 

 ナッツに聞かれたユメタは、思い出すのも恐ろしげに身震いし、

 

「うん!実は、全身を包帯で覆った・・・」

 

 ユメタの言葉を聞いた途端、ナッツの目は輝いた。ナッツは慌てて魔王とピーちゃんの名を叫ぶと、二人はアカンベエから距離を取り、ナッツとユメタの側へとやって来た。

 

「お前はユメタ!?どうしてここに居るカゲ?」

 

「魔王、それよりミイラの居る場所が分かったナツ!」

 

「そ、それは本当カゲかぁ?」

 

「ナツ!ユメタが知らせに来てくれたナツ!!ミイラは・・・夢の世界に居るナツ!!」

 

 ミイラが夢の世界に居ると聞き、魔王は自分達にも、神であるブルーにも気配が分からない理由がようやく分かった。

 

「夢の世界!だから気配を感じられなかったカゲなぁ・・・ピー助、時間があまり無いカゲ!此処をお前に任せて良いカゲか?俺はユメタを連れ夢の世界に向かうカゲ!!」

 

「ピィィィィ!」

 

「任せたカゲェェ!」

 

 魔王は、ユメタと共に夢の世界へと向かおうとしたものの、

 

(夢の世界・・・だったら、もしかしたらプリキュアを!?)

 

「ユメタ、お前は先に戻ってマアムに伝えて欲しい事があるカゲ!」

 

「エッ!?お母さんに?」

 

「俺はこれから、ある人物達を迎えに行くカゲ!だから・・・」

 

 魔王はユメタに何かを授け、ユメタはコクリと頷いて夢の世界へと帰って行った。魔王はそれを見届けると、数十体の分身を作り出し、

 

「お前達、頼んだカゲ!夢の世界に連れて来るカゲェェ!!」

 

 魔王の命を受けた分身達は、影と同化しその姿を消した。魔王は空を見上げながら、

 

「おい、神!俺に考えがあるカゲ!!力を貸すカゲ!!」

 

 魔王は再びブルーを呼ぶと、何かの考えを伝え、ブルーが出現させた鏡の中へと姿を消した。

 

 

 加音町でアカンベエと対峙する音吉だったが、アコを心配し、一睡もしていない身体では、アカンベエの攻撃を防ぎきる事は出来ず吹き飛ばされた。だが、その身体をバスドラが受け止め、アカンベエの右タイヤをバリトンが、左タイヤをファルセットが、そして上空からアカンベエの赤く点灯する頭目掛け、メフィストが切りつけ吹き飛ばした。

 

「大丈夫ですか、お父様?」

 

「オオ!アフロディテ、来てくれたのか?」

 

「当たり前です!アコは、私達の大事な娘ですよ・・・あなた、私はアコの下に向かいます!!」

 

「ウム!この痴れ者を成敗した後私も向かう!!」

 

 メフィストは、剣先をアカンベエに向け険しい視線を向けるも、背後からハミィの声が聞こえ、

 

「アフロディテ様!メフィスト様!」

 

「ハミィか、もう安心だぞ!」

 

「ハイニャァ!」

 

 メフィストがハミィを見てコクリと頷くと、ハミィも嬉しそうに頷き返した。ハミィが笑顔を取り戻したのを見て、思わずキャミーもホッと安堵した。

 

 

 のぞみ達が入院する病院にも、注射器アカンベエが現われ、シロップと、シロップの背に乗ったココが、アカンベエを攪乱していたが、彼らでは、アカンベエを攪乱するぐらいしか出来なかった。それでも時間を稼げば、魔王とピーちゃんが駆け付けてくれると信じ、アカンベエの動きを封じていると、

 

「アレェ!?お前達、何してんのぉ?」

 

 突然眼下から見知った声が聞こえ、ココを乗せたシロップが急降下すると、そこには作業着姿のブンビーが居た。ブンビーはアカンベエを見て驚愕し、

 

「な、何だぁ、ありゃ!?」

 

「あれは、アカンベエって言うココ!ブンビー、力を貸して欲しいココ!!」

 

「のぞみ達プリキュアが、この前の戦いで、みんなこの病院に入院しちゃってるロプ・・・」

 

「プリキュアが!?で、私に強力しろと?」

 

「頼むココ!ココ達だけじゃ、この病院を救えないココ!」

 

「お願いロプ!力を貸して欲しいロプ!!」

 

 ココとシロップに頼まれたブンビーだったが、その表情は冴えなかった。心の中で計算を始めたブンビーは、

 

(ウ~ン、あんな怪物と戦っても、私には一銭の得にはならないしねぇ・・・とはいえ、プリキュア達には、四葉財閥を紹介して貰った恩もあるしなぁ・・・)

 

 腕組みしたブンビー目掛け、注射器アカンベエが突進してきて、慌ててブンビーが躱すと、ブンビーが居た所に針で穴が空いていた。ブンビーは表情を険しくすると、瞬時に蜂に似た怪人状態に変化し、

 

「やれやれ、私に手を出した事・・・後悔しても遅いよぉぉ!!」

 

 ブンビーは宙に浮くと、腕を砲身状態に変化させ、アカンベエ目掛け細い針を連射して威嚇した。その威力にアカンベエは地上に墜落し、ココとシロップは歓声を上げた。

 

 

 ラビリンスでウエスターとサウラーに会えなかったタルトとシフォン、二人は、迫り来る薬箱アカンベエが放つ、薬攻撃に逃げ惑って居た。角に追いやられた二人に、アカンベエがお腹から、薬爆弾で止めの一撃を放とうとした時、木の上からアカンベエ目掛け、何者かが跳び蹴りを放つと、アカンベエはバランスを崩して転倒した。一体何が起こったのかと、困惑の表情を浮かべるタルトとシフォンの前に、サングラスをした人物が振り返り、

 

「兄弟!怪我は無いか?」

 

「カオルはん!」

 

 タルトとシフォンを救ったのはカオル、タルトは目をウルウルさせるも、起き上がったアカンベエが、再び腹から薬爆弾を放とうとし、

 

「カオルはん!危ない!!」

 

「大丈夫さ、兄弟!何故なら・・・」

 

「そう、何故なら、俺達ドーナツブラザーズの絆を、打ち砕ける者など居ないからなぁ!」

 

「だから、僕を勝手にその変な仲間に加えないでくれるかなぁ?」

 

「「ホホエミーナ!!」」

 

 二体のホホエミーナの体当たりを受け、アカンベエが再び転倒した。その眼前に降り立ったのは、ウエスターとサウラー、タルトは目を輝かせ、

 

「兄弟!何所行ってたんやぁ?」

 

「いやぁ、兄弟の店に、サウラーとドーナツを買いに来ていたんだが・・・」

 

「そこで、イース達が原因不明の病気で入院していると聞いてね」

 

「兄弟と三人でお見舞いに来たら、ちょうどこの場面に出くわしたって訳だ!」

 

 ウエスターとサウラーは、カオルにタルトとシフォンを任せ、アカンベエと向かい合った。

 

 

 魔王は、七色ヶ丘の総合病院で、みゆきの側に付きそう育代の側に近付き、育代の頭に影を伸ばすと、育代は急な睡魔に襲われて眠りに付いた。魔王の分身達も同じ行為を行い、魔王は、理恵、文、アカネ、沙織、可南子、恵美、和代、こまちの母、かれんの母、あゆみ、レミ、尚子、みずき、さくら、つばき、春菜、まりあ、美空、アフロディテ、育代、政子、千春、とも子、静子、あゆみの母に一斉に話し掛け、

 

「お前達の娘は、夢の世界に居るミイラに呪われてるカゲ!お前達の手で、娘達を救い出すカゲェェ!!さあ、その鏡の中に手を差し出すカゲ!!!」

 

 魔王の事を知っているあゆみ、レミ、尚子、アフロディテ、育代以外の母親達は、何の事だか理解出来なかったが、娘を救い出すという言葉に、無意識の内に鏡へと手を伸ばすと、母親達の身体は光に包まれた・・・

 

 

 夢の世界で静観していたファレオの目前が突然光輝き、ファレオは思わず目が眩んだ。眩しそうに腕で光を避けながら、

 

「な、何だ!?この光は一体?」

 

 動揺するファレオの前に、数十人の人影が姿を現わした。ファレオはその容姿を見て呆然とし、

 

「バ、バカな!?お前達は我が呪いを受け・・・」

 

 そう言いかけたファレオは思わず沈黙した。衣装だけ見れば、確かに昨日見たプリキュアの物だった。だが顔を見て見れば、明らかに違っていた。

 

「プリキュアでは無いのか!?何者だ、貴様ら?」

 

「カゲカゲカゲ!ママキュアオールスターズ・・・見参カゲェェ!!」

 

「ママキュアオールスターズだと!?」

 

 魔王の背後では、ブラックの衣装を着た理恵、ホワイトの衣装を着た文、ルミナスの衣装を着たアカネを筆頭に、それぞれの娘達が着ているプリキュアの衣装に身を包んだ母親達が勢揃いした!!

 

 

 ジョーカーが見守る中、松葉杖アカンベエに苦戦するアン王女とポップ、

 

(せめて、せめて、光の槍、ミラクルドラゴングレイブがあれば・・・・・キュアマジシャン!わたくしに、わたくしに力を貸してぇぇぇ!!)

 

 アン王女の心の叫びと共に、空の彼方から何かが高速で飛んでくると、アン王女の目の前で地面に突き刺さった。それは目映いばかりの輝きを放ち、アン王女がそれを引き抜くと、見て居たジョーカーの顔から冷汗が流れ出し、

 

「あ、あれは!?ミラクルドラゴングレイブ?・・・ン!?」

 

 更にジョーカーは、アン王女目掛け飛んでくる物体を見た!

 

「バ、バカな!?あれはトランプ王国から奪った・・・」

 

 ジョーカーは再び困惑した・・・

 

 何故なら、ジョーカーが奪ったトランプ王国の秘宝、Aと書かれた小箱が、ミラクルドラゴングレイブ同様、光輝いてアン王女の手に渡ったのだから・・・

 

「これは一体!?何が起こって居るのです?」

 

 アン王女は、突然飛んできた二つのアイテムに困惑していると、アン王女の心に何者かが語り出した。アン王女は、心の中に響く声と会話するかのように目を閉じた・・・

 

(我が血を受け継ぐ者よ!あなたの悲しみは、私の悲しみ・・・あなたに私の力を授けます!!)

 

(力を!?ひょっとして、あなた様は・・・)

 

(わたくしはキュアマジシャン!)

 

 声の主はキュアマジシャンを名乗り、アン王女は驚愕した。

 

 

 デザート王国・・・

 

 美味しそうにデザートを頬張っていたバッドエンドプリキュア達だったが、胸のクリスタルから温かい光が沸き起り、五色の光を発しながら何処かに飛び去った。

 

「な、何、今の!?」

 

 動揺するバッドエンドハッピーは、光が飛び去った方角を呆然と見つめた・・・

 

 

 飛んできた五色の光が、アン王女を包み込んだ時、

 

(今こそ目覚めの時です!この危機を打ち破る、エースとして目覚めなさい!!そして、こう叫ぶのです・・・)

 

 アン王女はカッと目を開くと、心の声の言う通りにAと書かれた小箱を手に持った。

 

「プリキュア!ドレスアァァップ!!」

 

 アン王女の身体を炎が覆い、その姿を、ポップも、ジョーカーも呆然と見つめて居た。髪は腰に届くほどの赤髪のロングヘアーで、左側に羽飾りを付けた黄金のカチューシャを付け、黄金の楕円形の耳飾りを付けていた。赤と白を基調としたコスチュームで、スカートの内側は、薄い赤色で、腰には薄い赤のリボンが付いて居た。そして、その顔には口紅とアイシャドーも塗られ、他のプリキュア達より大人びた印象を与えたが、その姿は、正にプリキュアだった!!

 

「愛の切り札・・・キュアエース!!」

 

 今、最強の助っ人が現われた・・・

 

             第百二話:プリキュアの為に・・・

                   完




 第百二話投稿致しました!
 今回、プリキュア達は全く登場しないという異色回になりました。
 ifの話の中で、エースは何所で出そうか考えてましたが、今回登場させました。ママキュアオールスターズも、9章書いてた頃には、魔界編で出す事は決めてました!

 次回は5月中に投稿したいと思ってますが、また町内会の行事で休日は潰れる日が多くなりますので、それ以降は月一投稿になると思います・・・

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