オレを踏み台にしたぁ!?   作:(╹◡╹)

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 管理局のみなさんの優しさに中の人の好感度はうなぎのぼりです。
 
 管理局のみなさんは戸惑っていますが。


少年と管理局・下

 やぁ、みなさん。ごきげんよう。オレです。いかがお過ごしですか? オレは羊羹食ってます。

 ハラオウン親子と例の三人組たちは、なんか重苦しい顔で設定とか語り合ってるみたいです。

 エキストラなオレにとっては全く以てどうでもいい話だが、要約すると「世界やべぇ」らしい。

 

 え? 乱暴に短くまとめすぎだって? じゃあ「黒歴史の遺産っぽいので世界やべぇ」らしい。

 世界がやばいとかいつものハリウッド過ぎて既に様式美すら感じちゃうって話ですよ。えぇ。

 まぁ、世界滅びるのはよっぽど扱い方を間違えた最終ケースらしいんで、オレも一安心ですね。

 

 なんにせよ、劇中内の登場人物としても一役者としてもオレに出来ることは何もないって訳だ。

 こうなった以上、もう我関せずの姿勢を貫いてお茶でも飲んでボケっとしているしかないな。

 あ、ハラオウン艦長が見ている。会話の邪魔をするつもりはないけれど、お茶のお礼くらいは…

 

「お点前頂戴します」

「フフッ、はいどうぞ」

 

 会話の邪魔をしない程度の小声でそう言葉をかわすと、左手で茶碗を受けてからお辞儀をする。

 右手で小さく茶碗を時計回りに2回回して、茶碗を傾け抹茶を飲み干す。今は音を立てずに。

 茶碗の縁を指先で軽く拭ってから、今度は反時計回りに2回回して… 身を屈めて茶碗を確認。

 

「いいお茶碗ですね」

「あら、ありがとう」

 

 略式ではあるが、作法に則った形でお茶を頂く。飲み終わったあとはお互いに笑顔を浮かべる。

 日本での撮影、そしてこの和風のレイアウトに抹茶と羊羹。なるほど… 監督は日本通だな!

 ならばせめてエキストラとして、少しでも和風テイストに近付けるようにサポートしなければ。

 

 ところで日本には“お返し”という文化がある。頂いた恩にはお礼を以て返すことを指すのだ。

 お中元、ご歳暮… こういったやり取りが、互いの繋がりを再確認できる作業にもなるのだ。

 下らぬ島国のしきたりと侮るなかれ。こういう気遣いこそが和を尊ぶ日本の本質と言えるのだ。

 

「………」

 

 ――ゴゴゴゴゴゴ…

 

 オレは脇においていた鞄に手をやり中から例のブツを取り出す。そう、ブラック缶コーヒーを。

 驚きに目を丸くするハラオウン艦長。わお、美人ってどんな表情しても美人で可愛いですね。

 ソレを置いて、赤い敷物の上を滑らせる。ブラック缶コーヒーは艦長の前でピタリと止まった。

 

「ジャパニーズ返杯です。……貴女の瞳に乾杯」

「あ、ありがとう…」

 

 ドヤ顔でクサいコトを言ってのけるオレに対し、ハラオウン艦長が引き攣った笑みで礼を言う。

 

 気にしないで下さい、艦長。缶コーヒーが処分できて嬉しい! なんて全然思ってませんから。

 えぇ、オレ全然思ってませんから。とりあえずジャパニーズ付けて断りにくくしようなんて…

 そんなこと全然考えてませんから! 恩を仇で返す行為… まさに外道と呼ぶに相応しい所業!

 

 あ、でもホントに要らなかったらこっちで処分しておきますんで。いつでも言ってくださいね。

 

 そんな想いを心の中に秘め笑顔を艦長に向ける。と、いつしか注目を浴びていたことに気付く。

 

「………」

 

 こんなモブに何を注目する要素があるだろうか。あ、出番かな? なんか台詞言えってことか。

 えーと、この場面での台詞台詞… そうか! よし、これで行こう。

 

「コレクッテモイイカナ?」

「違うな、間違っているぞ!」

 

 隣のノロイ様(仮)の羊羹の皿をさり気なく手元に引き寄せながら言う。しかし違ったらしい。

 ハラオウン執務官に怒られてしまった。ふむ… ならばなんと答えるべきだったのだろうか?

 頭を使えば脳が糖分を摂れと訴えてくるため、羊羹を頬張りながら考える。うん、羊羹うめぇ。

 

「僕の羊羹… いや、いいんだけど」

「許せ、サスケ」

 

 ――トンッ…

 

 ごめんノロイ様(仮)。缶コーヒーあげるんでどうか許して下さい。そっと彼の前に缶を置く。

 

「サスケじゃなくてユーノ・スクライアです…」

「オレ サクラバ ユウト。ユーノ・スクライア コンゴトモ ヨロシク」

 

「なんで片言なの…」

 

 ユーノ、ユーノ、YU-NO… もといユーノくんね。よし、覚えた。よろしく、ユーノくん!

 缶コーヒー受け取ってくれた。優しい。缶コーヒー飲んで苦そうな顔してる。ごめんなさい。

 ユーノとユートって似てるよね? これからソウルブラザーって呼んでいいかな? 心の中で。

 

 ……うん、ごめん。ユーノくんはハリウッドスターだしね。オレなんかと住む世界が違うよね。

 調子に乗ってすんませんでした。

 

「こうして悠人少年はひっそり小市民()として生きていくのでした。めでたしめでたし」

「いや、終わらせないでよ! まだ始まってすらいないよ!」

 

 白い少女がツッコんでくる。中々の反応速度だ。どうあってもこの話を続けるということか…。

 ならばオレも覚悟を決めねばなるまいな。真剣な表情に戻り、居住まいを正し周囲を見返す。

 ソレを真っ向から受け止めるハラオウン親子と、少し呑まれた様子で喉を鳴らす少年たち3人。

 

 オレは満足気に唇の端を釣り上げると、身構える面々に対し、用意していたその言葉を紡いた。

 

「すみません。全然話聞いてなかったのでもう一回お願いします」

 

 土下座をしながら。

 

 ………

 ……

 …

 

「……ということなんです」

「……なるほど、な」

 

 オレは言葉を漏らすと一つ頷き、皺を深くせんとする眉間を揉みながら大きくため息を吐いた。

 説明によれば、今この街で起こっている異変の数々は、大体“ロストロギア”のせいだったのだ。

 なんということだ…――

 

 オレがちょっぴりアレな外見の少年になってしまったのも…

 冷蔵庫が缶コーヒー(ブラック・オブ・カオス)どもに占拠されているのも…

 車椅子(シルバー・チャリオッツ)を操る関西弁少女に因縁付けられ轢かれたのも…

 スーパーのタイムセールで何度も地獄を見たのも…

 翠屋に向かったタイミングで何故かいつも満席なのも…

 クロハラ(仮)さんがなんかもう色々とヤバイのも…

 ゴリくんが小学3年生なのに180cm明らかに超えてるのも…

 悠人少年の席が聖帝十字陵だったのも…

 唐揚げをつくろうとして火事を起こしてしまったのも…

 心の弱さから妄想電波と付き合うようになったのも…

 金髪少女が大型犬を放し飼いして散歩していたのも…

 神社で新しい家族を迎えようとしたら横から掻っ攫われたのも…

 キャッチボールしてたら物理法則に反したふっ飛ばされ方したのも…

 何故か望んでもない編みぐるみをする羽目になったのも…

 金髪少女がイースターエッグの行事をもう長いこと続けてるのも…

 体育会系とか大嫌いなのに何故か道場に通う羽目になったのも…

 その道場の兄妹がどう見ても人間業じゃない動きをしていたのも…

 挙句にその道場で地獄の鍛錬をする羽目になったのも…

 その縁で物体Xを食って病院通いをする羽目になったのも…

 最近何かと八神こと野良狸の気性が荒いのも…

 

「全部、“ロストロギア”のせいだったんだな!」

「分かってくれましたか!」

 

 分かるさ… ユーノくんと固く握手を交わす。おのれ、ロストロギア。ゆ゛る゛さ゛ん゛ッ !

 

「そして桜庭くん。貴方には既にロストロギアとの関わりが懸念されています」

「やはりそうだったんですか、ハラオウン艦長… 自分も何かがおかしいと思っていたんです」

 

 重々しく告げるハラオウン艦長。だがオレも動揺はしない。そう、違和感は確かにあったのだ。

 身長180cm以上の小学生。都会に馴染めず底知れぬ凶暴性を見せるクロハラハムスターと豆狸。

 そして人外の動きを見せる兄妹。食べられる食材だけで構成されたはずなのに完成した物体X…

 

 考えてみればおかしいことだらけだったではないか。

 

「そこで… もし良ければですけれど、一度貴方のお家を捜索させて貰えないかしら?」

「危険物は時空管理局で保護する必要がある。無理にとは言わないが出来れば協力して欲しい」

 

 ハラオウン親子が提案してくる。オレの答えなどとうの昔に決まっている。

 

 ――ガシッ!

 

「是非… 是非、お願いします。もし見つけた場合はそちらで厳重管理をお願いします…!」

「あ、うん…」

 

 二人の手を掴んで深々と頭を下げた。是非お願いします。こちらからお願いしたいくらいです。

 何故かポカンとされた。流石に丸投げ過ぎて呆れられたのか? いかんな、汚名返上せねば!

 幸いにして今日の夕食はすき焼き。彼女たちが日本びいきの外国人であることは最早疑いない。

 

「勿論、お仕事が終わったあとには歓迎も兼ねてご馳走をしますから! この通り… あれ?」

 

 ――スカッ

 

 おかしい。脇においてあるだろうスーパーの買い物袋はどうしたというのだろう。何故ないの?

 

「……あれ?」

 

 ………

 ……

 …

 

 あれから話もそこそこに切り上げて舞台セットから出してもらった。まるで転送したみたいだ。

 勿論そんな未来技術があるわけはないので、そこは素直にハリウッドすげーと感心しておく。

 臨海公園よ! 買い物袋よ オレは帰ってきた! 捧げよ和牛! 今宵はすき焼きの宴なり!

 

「oh...」

 

 夕焼けに照らされる臨海公園。その路上で買い物袋さんがその身を野獣どもに蹂躙されていた。

 

「しっしっ…」

 

 呆然としていたのも束の間。すぐに救出作戦を展開し追い払おうとしたのだが… そこは野獣。

 

「ナァーォ…」

「フシャー!」

 

 威嚇された。何これ怖い。え? 多分この2匹の猫、飼い猫ですよね? 毛並みも凄くいいし。

 なんか、クロハラ(仮)さんや八神でないと対抗できる気がしないくらい野生なんですけど。

 オレなんかじゃ全く勝てる気がしないです。すまない。許して。オレは駄目だ。弱かった――…

 

「おい、勝手に走らないでくれ。この辺りの土地勘はないんだから」

 

 だが、膝を折ってしまいそうなオレに救いの手が差し伸べられた。そう、ハラオウン執務官だ!

 さぁ、この野獣どもを追っ払ってください! オレは指差し目の前の惨状を説明せんとする。

 

「猫が…」

「猫? ……いないが」

 

 あれ? ホ、ホントにいたんですよ。オレが見たのは幻ではない筈。多分。きっと。メイビー。

 確かに最近妄想電波が聞こえたりとか、少し心が弱いかな? って思うことはあったけれど。

 信じて下さい、ハラオウン執務官! オレは悪くねぇ! オレは悪くねぇ! トラスト・ミー!

 

「いや、疑ってはいないさ。ひどい有様だ… 荒らされたのは事実だろうね」

 

 そう言いながら散乱した荷物を拾ってくれる。なんてイケメンなんだ。流石ハリウッドスター。

 そうか… 野獣どもはハリウッドスターのイケメンオーラにビビッて思わず退散したのだな。

 おっと、いけないいけない。そもそも自分の荷物なんだから自分で片付けないといけないよね。

 

「私も手伝うわ」

 

 いつの間に現れたのだろう、美人艦長さんことハラオウン艦長も荷物の回収を手伝ってくれた。

 ありがてぇ、ありがてぇ… 美人で可愛いだけでなく心まで美しいなんて。素敵、結婚して!

 ごめんなさい、冗談です。でも、ハラオウン執務官は是非兄貴と呼びたい。非ホモ的な意味で。

 

 

 

 

 

 そしてオレは無事に… 荷物が無事じゃないけど、なんとか悠人少年の自宅に戻ってきました。

 

「どうぞ、上がってください」

 

 うむ、ハリウッドスターを招待するなんて緊張するなぁ。冷静に考えれば危険物はないはずだ。

 そもそも心当たりもないし。やれやれ、映画の設定と現実をごっちゃにしちゃいけないよね。

 多分、彼らにしてみても危険物云々は臨場感を盛り上げるための軽いアドリブだったのだろう。

 

 ただ、相手は天下のハリウッドだ。ちょっとしたスパイス程度に家屋爆破くらいはやりかねん。

 だからこそ、彼らに“調査をしてもらった”という演技を踏まえれば危険は回避できるはずだ。

 そう、別に『日本びいきの外国人』を間近で観察しつつOMOTENASHIをしたいなんて…

 

 す、少ししか思ってないんだからねッ! ……うん、キモいねオレ。このフレーズは控えよう。

 

「では、お手数をお掛けしますが調査のほど宜しくお願いします」

「こちらこそ、無理を言ってしまってごめんなさい。すぐに済ませて帰るから」

 

 頭を下げると、ハラオウン艦長が笑顔で応じてくれる。いえいえそんな謝る必要なんて微塵も!

 むしろオレが勝手に癒されますから。それに調査だけさせてただ帰すなんてご冗談でしょう?

 まだオレのターン(OMOTENASHI)は終わってないぜ! むしろまだ始まってすらないぜ!

 

「もし良かったら晩御飯をご馳走させて下さい」

「あら、いいの?」

 

「はい。あ、お仕事に差し支えるなら無理は言いませんが」

「こちらも遊びに来たわけではないんだ。ありがたい申し出だが…」

 

 あらら… ハラオウン執務官が難色を示しちゃったか。ハリウッドスターならしょうがないか。

 きっとどっかの高級料亭で予約が入っているのかもしれないし、付き合いとかもあるだろう。

 まぁどっちにしろ日本を楽しんでさえくれればいいや。多分、悪印象は持ってないだろうしね。

 

「でも、ご両親は大丈夫なの? 知らない人を勝手に招いたりして」

「あぁ、いませんので大丈夫ですよ。一人暮らしですし気楽なものです」

 

 何処にいるかも分かりませんしね、ご両親。若干暑苦しいほど重い愛情は伝わってきますけど。

 それに相手は、世界に名を轟かせるハリウッドスターにも関わらず丁寧に接してくれた人々。

 全く問題ない。とはいえ向こうにとってこちらは一エキストラに過ぎない。分を弁えないとね。

 

「そちらにもご予定があるでしょうに無理を言いました。忘れて下さい」

 

 気にしないでいいよって笑顔を浮かべておく。あ、でもサインは欲しかったな。それだけ残念。

 

「……いいえ。折角だからお呼ばれしましょう? クロノ」

「……はい、そうですね。艦長」

 

 ? 気が変わったのかなんか招きに応じてくれることになった。ならば精一杯歓迎しなければ!

 

「じゃあ、駄目になった分の食材買ってきます。あ、念の為にスペア鍵預けておきますね」

「え? ちょ、ちょっと…」

 

「そういえば生卵は大丈夫ですか? 抵抗感があるなら…」

「ま、待ってくれ!」

 

 大声で遮られる。そんな声を出さなくても、聞こえているのだが… 思わず首を傾げてしまう。

 

「冷静に考えてくれ。得体の知れない連中を家において出かけるのか? 鍵まで預けて」

「はぁ…」

 

 ただのスペアですし。夕飯の買い物をしてこないと困るし。それに、得体の知れない連中とな?

 ……そいつぁ聞き捨てならんな。

 

「えっと、『時空管理局』は次元世界を守るために頑張る正義の味方なんですよね?」

「それは、そうだが…」

 

 そういう設定だったよね? そもそもハリウッドスターだし。最初に迷惑かけたのこっちだし。

 

「だからお任せするんです。別に誰にでもってわけじゃないですよ」

「………」

 

「それでも納得しなければ後でサインでもください。記念になりますから」

「それは、構わないけど…」

 

 よっしゃ! 自然にサインを貰う約束をゲットしたぜ。すき焼き一食分くらい安いってもんよ!

 後でやっぱ嫌だって言っても聞きませんよ? ……嘘です、ごめんなさい。少しは聞きます。

 とはいえ、やっぱり気が変わられたら元も子もない。さっさと夕飯の買い物に向かわないとな。

 

「それじゃ行ってきます。留守をお任せして申し訳ありませんけど…」

「ちょっと待って」

 

 はて? まだ何か? そう思いまたも首を傾げていると、ハラオウン親子は目と目を合わせる。

 数秒の沈黙の後に、ハラオウン執務官が頷く。……目と目で通じ合う仲ですか。そうですか。

 いいなぁ、仲の良い親子って。悠人少年のご両親ってどんな人なんだろうなぁ。多分… 変人?

 

 オレの中でご両親のイメージが変人で塗り固められてる間に、目と目の会話は終わった模様だ。

 

「それじゃクロノ、悠人くんの荷物持ちお願いね~」

「護衛の任、確かに引き受けました。艦長」

 

 噛み合わない会話をしながら、ハラオウン執務官の同行がオレの意志を無視して決定していた。

 一体どういうことだろう? そも、ハリウッドスターに荷物なんて持たせていいのだろうか?

 考えても答えの出ない問いに頭を悩ますのを盛大に諦め、オレは買い物に出かけることにした。

 

 しかし、すき焼きか。果たしてオレに、満足の行くOMOTENASHIが出来るのだろうか?

 

「あ、そうだ。ハラオウン執務官」

「ん?」

 

「助っ人を呼んでいいですか?」

「君の知人なら構わないさ。それと、呼びにくいだろう? 僕のことはクロノでいいよ」

 

「では、クロノさんで。自分のこともどうぞ好きに呼んでください」

「……あぁ、よろしく悠人」

 

 やはり一流のスターは紳士的でもあるんだなぁ。こんな一市民にまで気を配ってくれるなんて。

 オレはクロノさんのお言葉に甘え、若干凶暴だが腕は確かな存在・八神を召喚することにした。

 

 ――プルル… ピッ

 

「あ、拙者拙者拙者~。今、スーパーに向かってるんだけど大至急…」

『拙者なんて知り合いはおらん』

 

 ――ピッ ツー、ツー、ツー…

 

「えっと、知人… でいいんだよな?」

 

 くっ、あの野良狸め… 野生に染まりすぎて電話という文明の利器の存在すら忘れ果てたか…。

 ……フン、いいもんいいもん。オレ一人で立派にOMOTENASHIをしてみせるもんね。

 うん、やっぱオレってキモいですね。

 

 クロノさんに肩を叩かれながら、オレはしょんぼりとスーパーに向かうのであった。

 




 ジュエルシードさん「はいはい、ワシのせいワシのせい」

 次回は八神さん視点になると思います。

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