オレを踏み台にしたぁ!? 作:(╹◡╹)
前回の後書きにてなのはさんの例のイベントを書くといったのですが…
挿入話として今回の話を入れる形になりました。申し訳ありません。
また中の人が説教系主人公っぽくなっております。
各人でご注意の上、お進みください。
不愉快に感じられる方がいらっしゃいましたらお詫び申し上げます。
「………」
ハロー、エブリワン。ごきげんよう、みんな。オレです。お久しぶり。え? そうでもない?
なんか前回のオレの出番から軽く10日以上は経過した気がしてたが… 気のせいだったか。
ま、“B○STARD!!”や“H○NTER×H○NTER”の愛読者にとっては些細な問題か。きっとそうだ。
そんなオレはというと… 今、ゴリくんの後ろの席で絶賛睡眠中。勿論、授業中ですが何か?
しょ、しょうがないんや! どんな環境でもやる気あれば勉強できるなんて所詮幻想だよ。
オマエ、一度視界の90%塞がれてみろよ… 仮に席を立ってみても黒板が見えないんだぞ?
やる気なんか湧いてくるはずもない。いや、マジで。オレを本気にさせたら大したもんだよ?
ク□高の神山君だって後半は全然勉強してなかったしね。彼はホントに無茶をしたと思うよ。
だからジョースター卿の奨めに従いオレも逆に考えた。学校で勉強できないなら学校外でだ!
休みの日に図書館で自習するしかあるまい。教科書を流し読みした限り極端に難しくはない。
分からないトコがあったら先生に聞こう。た… 多分イケるはずだ。いや、きっとイケる!
司書さんはブラック珈琲の差し入れを喜んでくれる貴重な人。今後も良き関係を築かないと。
そんなこんなで上記の理由を一つとしてオレは今、ゴリくんの後ろの席で絶賛睡眠中なのだ。
コレは充電期間というヤツだ。オレはまだ本気を出してないだけ。やればできる子なんだ。
……アカン、なんかますますダメな人の思考になってる気がする。まだ大丈夫。だ、だよね?
それに『冒険者たち』が待っている。『果てしない物語』は面白かった。コレにも期待大だ。
最近の図書館はラノベも置くって言うし。そっち方面で期待してもいいかもな。楽しみだ。
いや、勉強もしますよ? しますけれど、コレはそう、より効率的にするための気分転換で…
『ところで、神社でのアレは何だったんだろうね?』
『あぁ… アレか。儀式がどうとか言ってたが、まさか俺たちの先回りをしてるなんて』
『分かりません。危険なロストロギアを使う、彼の目的とは一体…』
お、来た来た… 二つ目の理由が。いや、授業中寝てると電波が届くようになっちゃってね。
オレはコレを“夢電波”って呼んでるけれど、正直どういう原理で話してるのか分からん。
ま、所詮は夢。どうせ整合性は明後日の方向に決まってる。ツッコんだらキリがないだろう。
最初は気のせいかと思って黙ってたんだけど、どうも気のせいじゃないみたいなんだ。コレ。
あの火事の晩に助けを求める声に応えてくれた子たちみたいだし、改めて礼も言いたいし。
あと魔法の力を手に入れたって設定らしいのだが、放っておくと戦闘の話しかしやがらねぇ。
やれポジショニングがどうとか、連携がどうとかさ… 違うだろ? もっとこう、あるだろ?
綺麗なこころの花を咲かせるため、園芸部とかファッション部とかでがんばっていくとか…
なんだったら、本からたこ焼き好きの魔法使いが出てきて学校巻き込んで大騒ぎでもいいよ!
てか、奇跡も魔法もあった魔法少女ばりに夢も希望もない話などオレが認めん! 一言物申す!
『そもそも、ジュエルシードというのは』
『おっす、オマエら。元気してる? 朝飯何食った?( ゚3゚)ノ オイッス!』
『………』
『あ、顔文字の人だ。うん、元気ですよ。朝はカリカリベーコンの目玉焼きとサラダ!』
『俺は普通の白飯に味噌汁。それから玉子焼きにおろし醤油… だな』
へぇ、結構いいもの食べてるんだな。特に元気な少年の典型的和風な朝飯も心惹かれるよね!
うん、結構結構。朝は活力の源だよな。オレも朝は卵とマヨ垂らして焼いた食パン食った。
割りと美味しかったし今後のレパートリーに加えようと思う。あ、そうだ、礼を言わないと。
『とにかくですね。ジュエルシードは危険な』
『あ、いつぞやの晩はありがとな? お陰で火事の被害は最小限に抑えられたよ(´・ω・`)』
『………』
『そんな… 気にしないでください。少しでも役に立てたなら良かったです』
『あぁ… それに俺は大したコトはしてないさ。でも、そっちは無事だったのか?』
『スマホはお釈迦になったけれど、しゃあない。むしろソレで済んでラッキー?(^▽^)/』
真っ先にこっちのコトを気にかけてくれるなんて、いい子たちだなぁ。教育がいいのだろう。
どうせ連絡先なんて全然登録されてないスマホがお亡くなりになったって、些細な問題だ。
ん? 最近誰かをアドレス帳に追加したような… まぁ、いいや。用があれば連絡するだろ。
弓弦先生ばりの一行矛盾を成し遂げたオレはこの時、盛大な死亡フラグを同時に立てていた。
何故か、そのフラグは今度の休日に回収される… そんな気がしてならない。不思議だな。
けど心当りがない。だからきっとこの悪寒は気のせいだろう。それより今は会話を楽しもう!
『で、ソイツが“暴徒鎮圧は防衛隊時代の任務で慣れてます!”って言うわけよ(」・ω・)」』
『え? えぇ!? 2000年間も戦争がなかった平和な惑星… なんですよね?』
『うむ。ちなみにソイツは防衛隊員になったばかりの新人だった(/・ω・)/』
『そんな… 新人さんが暴徒鎮圧に慣れちゃうなんて。その人、嘘をついてたのかな?』
『果たしてどうかな? スレてしまったオレにはまた違った側面が見えてくるが(」・ω・)」』
『違った側面だって? どういうことだ? ただ単に嘘のボロが出ただけじゃないのか?』
やべぇ… この子たち、半端無くノリがいいぞ。今更冗談でしたなんて言えない雰囲気だぜ。
戯れに出したミ○トさんの話題に食い付く食い付く。コレが演技だったら大したもんだよ。
ならばオレはもっとノッてみせるだけ! 意地があんだよ、男の子には! そうだろ、君島ァ!
『それらの“事実”は彼にとっての“真実”を脅かす程ではなかった、としたら?(/・ω・)/』
『一体どういうことなんですか? 真実も何もそもそも矛盾しかない気がしますが…』
『真実はいつも一つ… なんて幻想だ。人の数だけ存在するモノとも言えるのに(」・ω・)」』
『人の数だけ… で、でも! そんなのおかしいよ! 本当に大切なことって…』
『……ふむ、別の話をしようか。オマエたちは“正義”の反対ってなんだと思う?ヾ(゚ー゚ヾ)』
『それは当然… “悪”だろ?』
『ブブー! ハズレだZE(⌒▽⌒)』
『『『えぇっ!?』』』
……おお、結構反響が大きいな。ソレもそうか。正義と悪ってのは分かり易い構図だもんな。
それに、ここまで驚くってコトはこの子たちがそれだけ純真でいい子たちだってことだな。
ならば伝えよう。言葉は言葉に過ぎないが、受け止める側の可能性によって結果は変化する。
こんな空虚なオレの借り物の言葉だが、この子たちならきっと上手に受け止めてくれるはず。
『“正義”ってのは、要するに人の従うべき道理のコトを言うゞ(_△_ )ゞ』
『人の従うべき…』
『道理… か。最近、意識しだした言葉だな』
『正義を行うってコトは道理を守らせるってコトだ。それ自体は良いことだが…(o_□_)o』
『………』
生唾飲んで待ち構えられても大したこと言えないよ? 基本、黒○博士の受け売りだしね。
彼女候補が死んだり死んだり脳味噌だけになったりする全年齢対象の野球バラエティだしね。
とはいえ、誰が吐いても言葉の価値は変わらないよな。精々踊ってやるか、道化らしくな。
『この道理ってのがクセモノでな。人の数だけ正解があると言って良いモノなんだ(o_△_)o』
『ど、どういうことですか?』
『例えば、そうだなぁ… 女は守るべきか? それとも対等に扱うべきか?/(_Д_)\』
『勿論、守るべき…』
『うん、対等に…』
『『むっ!?』』
まったく、いい子たちだぜ。どっちも自分なりの正しさを貫き通そうとしているんだもんな。
この子たちだったら、オレなんかがどうこう言わなくてもいずれ自分で気付いてただろう。
既に答えは得ているようなもんだし、この子たちの“正しくあろうとする心”は本物だもんな。
『アヒャヒャ! ま、そういうワケで。正しいコトは一つじゃないかもかも~?(Ο_◇_)Ο』
『ややこしいよ、そんなの…』
『そうだな、ややこしいな。正義の反対が“もう一つの正義”だなんてよくある話さ(  ̄ω ̄)ゞ』
『それじゃ困りますよ。何が正しいのか分からなくなって…』
『だから、考えろってこった。考えて考えて考え抜いて… 結論が出たら迷うな!く( ̄△ ̄)ノ』
子供の時は目一杯物事にぶつかって、思いっきり失敗するコトだ。今はオレも子供だけどな。
ソレを支えるために大人がいるんだしな。だけど、失敗するなら考えながら失敗すべきだ。
考えて、失敗して、反省して、学習して… そうやって、大人になればええやん。ええやん?
『でも、進んだ道が間違ってたら…』
む? まだそんなコトを言うか… 喝ッ! オマエらは悠人少年と違って恵まれてるんだぞ?
『何のために親がいると思ってるんだ。どうしようもない時は助けてくれると思うぞo( ̄へ ̄o)』
『親、か… でも迷惑をかけるのは…』
『ソレに、何か忘れてないか?(* ̄ー ̄*)』
『えっ?』
『もし間違いをやろうとしている友達がいたら、オマエたちは放っておくのか?ヾ(≧▽≦)ノ』
『『『あっ…』』』
やれやれ… 全く、世話の焼ける夢電波たちだぜ。まぁ、オレには友達いないんですけどね。
ゴリくんや眼鏡くんと友達になりたいのだが、彼らは彼らでなんか忙しそうだしな。残念。
べ、別に友達いなくたって寂しくなんかないし… は? 八神? ヤツはただの
『つまり正義は人の数だけある。何が正義かは恐れず自分たちで探すんだ_( ̄▽ ̄)ノ彡☆』
『『『うんッ!(ハイッ!)(あぁッ!)』』』
だからミ○トさんのあの言動の数々にも、深い事情や譲れない正義の心の発露があったんだ。
そう思っておくことにしよう。アレを一々突っ込んでたら誰も幸せになれないし…(震え声)。
何の話してたっけ? ジュエルペットがどうとか… ま、いいか。気にしてないみたいだし。
ふむ… オレの内容があるようで実はあんまない、ふわっとした話で邪魔して悪かったかな。
明日からはあんまり邪魔をしないように自重を心掛けないとな。ついついノッちゃったぜ。
普段悠人少年の
まぁ、フォーメーションがどうとかそういう話をするよりは建設的だったかもしれんのだが。
とはいえ飽くまでオレは無関係な外様。楽しくても彼ら夢電波とは住んでいる世界が違う。
程々を心掛けながら今後も付き合っていかないとな… ん? そろそろ目が覚めそうな予感。
「………」
目を覚ますと、夕焼けに染まった教室の姿が目に飛び込んでくる。時刻は午後5時に程近い。
あのさ… 寝てたオレが悪いのは百も承知なんだけどさ、誰か声くらいかけてくれても…
茜色の教室の中で一人そっと涙を流すと… オレは自分の鞄を取って家路につくことにした。
………
……
…
またオレはタイムセールに突入する羽目になってしまった。
アパーム! 弾! 弾持ってこーいッ!
ホント、タイムセールは地獄だぜ! フゥハハハーハァー!!
クソ、悠人少年の貧弱ボディを
主婦の力くらい、オレ一つで押し返してみせるッ! 悠人少年は伊達じゃないッ!!
おお、ゆうとよ。しんでしまうとはいなかものめ。
王様の声が聞こえた気がした。よりによってエジンベアバージョンですか。
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