真・恋姫†有双……になるはずが(仮)   作:生甘蕉

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46話 生えちゃった

 若返りの薬。

 名前通りの魔法薬。

 セラヴィーの気が変わらない内にって、勢いで飲んじゃったけどよかったのかな?

 ……さんざん人様のこと設定改変した(いじくった)んだから、今度が自分の番でもしかたがないんだろうけどさ。

 

 色のわりに味はほとんどしなかった。ちょっと甘いぐらい?

「うっ」

 なんだろう、なんか身体の奥でなにかが熱くなったような……。

 赤ずきんチャチャのだと、一瞬で小さくなっちゃったんじゃなかったっけ?

「ううっ」

 胸の辺りをさすろうとしたら、手先が完全に袖に隠れてしまっていた。

 成功したの?

 でも、なんか服自体は突っ張るような……手足が短くなって、腹が出ちゃったってこと?

 

「ど、どうなった?」

 声までなんか変だ。

 俺、こんな女の子みたいな声じゃなかったよね?

 

「煌一、なの?」

「本当に小さくなっちゃったのか?」

 華琳と梓が驚いてるところを見ると上手くいったっぽい。

 でも、セラヴィーがこっちを見て、それからなにかをメモっているような。

 セラヴィーのそばでどっかで見たような金髪縦ロールの子がそれを覗き込んでいる。さらってきた現地の娘さんかな?

 

「ふむ。やっぱりこっちの代用品では効能に微妙な強弱があるようですね」

「……この薬って、ちゃんと実験したのか?」

 自分の声に違和感がすごい。

 声変わり前まで若くなっちゃったんだろうか?

 

「まさか。大魔王を廃業して、大魔法使いにクラスチェンジした僕が人体実験なんてできるわけないじゃないですかぁ」

 にこやかに笑うサンダル。確信犯か。

 ……この確信犯の使い方って本当は誤用なんだよね。

「あの配合だと、効果が強いようですねえ」

 なんてこった! 今の薬だったら、俺が意図しなくても熟女をロリにできたってことじゃないか!

 非常にもったいないことをした。

 でも、たった1本しかなかったしなあ。サービスセンターで買い取ってもらっても希少品だから補充での量産はきかなかったろうし……。

 

「俺、どれぐらい若くなっちゃった?」

「……」

 無言でスタッシュから出したコンパクトを開いて俺に向ける華琳。

 さすが女性は化粧道具を持ち歩くのね。

「どれどれ?」

 ……ああ、18ぐらいになるつもりが……こんなに小さくなっちゃったのか。10前後……下手したらそれより下に見えるかもしれない。

 まあ、大江戸学園の乙級ならいけそうだけど。

 それよりも気になるのは上半身。服が変に膨らんでいる。

 どうなってるんだ、これ?

 ダボダボ袖の腕で触って確認してみる。服が突っ張って動きにくいが、肩、胸、腹ともにおかしくはない。細いけどこの年齢だったらこんなもんだろう。続いて背中。……あれ?

 なんか異物感がある。慌てて脱ごうとするが上手くいかない。

 

 PoM。視界が一瞬煙に包まれた。

 見かねたセラヴィーが魔法で脱がせてくれたのだろう。

 魔法の煙が晴れると、上半身裸な俺。

「いやん」

 女性たちの視線が恥ずかしくて思わず胸を、乳首を隠してしまう。

「馬鹿やってる場合か。煌一、その背中は……」

 首を後ろに回して自分の背中を確認。そこには……え? これって翼?

 俺の背中から、どう見ても翼に見える1対の白い物体が生えていた。

 

「そりゃ今は使徒だけどさ……これはないんじゃない?」

 恐る恐る翼に触れてみると、ちゃんと感覚が繋がっている。……この羽毛、我ながらけっこういい手触りかもしれない。

 軽く背中の方に力を入れてみると、翼が動く。こうか? あ、翼が開いた。けっこう大きい。

「その効果は成分的におかしいんですけどねえ」

 セラヴィーが首を捻っている。

「あなた、天使だったりしません? ……いえ、それだと輪がないのはおかしいですね」

 ああ、セラヴィーは自分そっくりの天使にあったことがあったんだっけ。

 となると、これは俺が使徒なせいじゃないってこと?

「親戚に天狗とかいませんか?」

「そんなのいないっつの」

 天狗党はあっぱれの悪役だったけど、その辺はもう終わってる時期のはず。関係は全くないけどさ。

 

「あの薬はまだ改良の余地がありそうですね」

 大きくため息をつく元大魔王。

 ため息をつきたいのはこっちだっての!

「元に戻せないか?」

「薬を作り直すとこから始めないと、調査できませんねえ。でも、材料を手に入れるのは大変なんですよ。たぶん来年にならないと生えない草も使ってますし」

 むう。やはり、いきなり自分で飲むんじゃなかったか。

 他人ばっかり改変しちゃって、自分もやらなきゃってはやったのがまずかったか。

 毒じゃなかっただけよしと考えるしかないか。ヨーコの固有スキル(キス・オブ・クライマックス)がまだ効いているから、死んじゃった可能性もある。……ここで死んでも盛り上がりにかけるから、それはなかったかな?

 

「魔法は使えますか?」

 セラヴィーに訊かれ、ゾンビ誘導に使いまくってもはや手馴れた魔法光球を出してみる。

 うん。思った大きさで出せたし、好きに動かせる。

 問題ないな。ビニフォンで確認しても最大MPに変化はなかった。

「ふむ。やはり効果が違うようですね」

 あ、そういえば赤ずきんチャチャの若返りの薬だと、子供の姿になったら魔法の力も半減だった。そんな大事なことを忘れて薬を飲んでしまうとは迂闊すぎるな。

 

「華琳、俺の魔法使いのスキル、どうなってる?」

 よく考えたら俺は年齢依存のスキルも持っていたんだ。あれが無くなると非常にまずい。

 ……無くなっちゃったら、気にせずに本番できるよな。でも、今の身体ではそれはマズイか?

「それはまだちゃんとあるわ」

「そう」

 鑑定結果に安心したような残念なような複雑な気分だ。

 やはりまだ卒業はできないのか……。

「ただ、種族がおかしいわ」

「種族? まさか完全に人間止めちゃったってこと?」

「いえ、人間の後に括弧書きで(神憑き)となっているわ」

 ……は? なにそれ?

 この翼はそれのせい?

 

「ほ、他には?」

「他は身長、体重や能力値が変わったぐらいね。特に補足事項はないようよ」

「え? 羽が生えてるのに飛べないのか?」

 梓が俺の背中を指差しながら聞く。

 マジックアイテムで飛べるようにはなったけど、たしかにそれは気になる。

「ないわね」

 この翼ってただの飾り? というか、邪魔なだけのものなの?

 ……いや、練習してないから飛べないだけなのかも。翼の動かし方をゆり子(ダークプリキュア)に聞いてみよう。

 

「とにかく、このままじゃ風邪ひくかも。いったん戻るよ」

 セラヴィーから脱がされた服を回収、スタッシュに放り込んだ。

「待ちなさい。エリザベスの時間延長がまだですよ」

 ちっ。しっかりしてる。

 半裸少年の俺をガン見のエリザベスに軽く触れて、成現時間の延長を行う。

「……こっち見ないでくれると助かるんだけど」

「気にしないでいいの」

 気にします。恥ずかしいんだってば。

 

 羞恥プレイに耐えながら1ヶ月分ほど延長する。

「こちらでも解決策は調べておきます」

「頼むよ」

 別れの挨拶もそこそこに俺たちは4面本拠地(アパート)へと舞い戻った。

 

 

「……戻ってきても、着る物なんてないんだよな」

 子供服なんて持っていないし、あったとしても翼を出せるように加工しないといけない。

 なんでこんな身体になっちゃったんだろ。

 神憑きっていったいどういうこと?

 

「この面が夏でよかったな」

 Tシャツに鋏を入れながらの梓。

 華琳は興味深そうに俺の翼をいじっている。

「面白いわね」

 つつっと、その綺麗な指が付け根を、羽の生え際をなぞった。

「きゃっ」

 定番通り、付け根は感じるらしい。思わず女の子のような声が出てしまった。……今の俺だと普通に女の子みたいな声か。嫌だなあ。

 

「うしっ。こんなもんか」

 できあがったシャツを俺に着せる梓。

 背中にベロがついた大きな穴が有り、翼を両方そこに通してから、翼と翼の間にベロをマジックテープで止める構造になっていた。

 ……この構造でも1人じゃ着づらい。難儀な身体である。

 下は梓にジーンズを借りて裾を折り、ベルトで締め付けて誤魔化した。梓、足長いなあ。

 

「今はこれでいいけど、冬場は困るわね」

「そうだな。次の季節が冬の可能性もあるんだよな」

 この羽毛、冬毛になったりするんだろうか?

「寝る時も邪魔そうだし」

 天井(てんじょう)を向いて眠れそうに無い。天井(あまい)なのに。

 

「ね、寝る時?」

 真っ赤な顔で反応する梓。

 そんなに期待されてもこの身体じゃねえ。さっきトイレで確認したけど、わがジュニアもまだオーバーコート着込んでたし……。

「ふふっ。いけない趣味に目覚めそうね」

 いや、華琳の同性愛は十分にいけない趣味だと思うのですが。

 

「華琳、俺の鑑定はまだ変化なし? 状態異常とか薬の持続時間とか出ていない?」

「ないわね」

 薬の効果時間切れを期待したけど駄目だったか。

「さっき言ってた神憑きってなんなんだよ?」

「俺もわからない。剣士かワルテナに聞いてみるしかないんじゃないか?」

 聖鐘(ホーリーベル)の申請に行っててどっちもいないけどさ。

 申請ってどこに行ってるんだろう。瀬良さんが所属している運営の支部だろうか?

 

「つまりこの後の今日の予定は特になく、煌一を弄んで時間を潰すしかないのかしら?」

 今、弄ぶって言った?

「まずは煌一の服だろ!」

「そうだな、あっぱれ世界に行って入手してこよう」

「あんたは留守番してるか、2面の開発部に行ってな」

「そうね。まだその翼に慣れてないのでしょう。足手まといね」

 そうはっきり言わなくても。

 元の姿でだって戦力としては微妙で、魔法光や移動のための便利アイテム扱いだったけどさ。

 

「あたしと華琳がいれば、服の入手ぐらい余裕だよ」

「油断は禁物だよ」

「もしもの時は辺りが焼け野原になるだけよ」

 どっちも炎系だもんなあ。

 焼け野原は勘弁してほしいけど、2人になにかあるよりマシか。

 

「気をつけてね。……あと、1つ頼みがある。『赤ずきんチャチャ』って漫画探してくれ」

「赤ずきん?」

「うん。セラヴィーが登場してる少女漫画なんだ。古本屋の方があると思う」

 薬や魔法の情報がほしい。

 アニメの方は秋葉原に行けばあるだろうか?

「わかった。なんかあったら電話しな」

「そっちもね」

 梓と華琳は俺のサイズを測ってから、服の入手へと出発した。

 

 

「まずは眼鏡の作成だな」

 この身体には今の眼鏡は少し大きくて、すぐにずり落ちそうになって困る。

 俺の眼鏡は度数は入ってないけど、俺の祝福(のろい)の効果を和らげてくれる必需品だ。

 ……子供用の眼鏡も頼んでおけばよかったか。

 ない物はしかたない。予備の眼鏡に『祝福封じ』になるようにEPを籠める。

「眼鏡があるからだいじょうぶ。眼鏡があるからだいじょうぶ……」

 以前の口癖を呟く。これで今の眼鏡を『祝福封じ』にしたのかな?

 あとは自動サイズ調整機能も必要だな。

 若い身体になったせいか、EP低下してもあまり落ち込まなかった。脳も変化してるのだろうか?

 

 ビニフォンで効果を確認して成現する。

 エリザベスにMP全部つぎ込まなくてよかった。……今の眼鏡、効果時間が切れる感じがないってことはGPでやっちゃってたのかな?

 そして完成。鑑定では上手くいってるけど、俺1人じゃ確認のしようがないんだよな。

 とりあえずかけたけど、どうしよう。恋姫ぬいぐるみから1人戻して試してみようか。

 それには2面の開発部に行かなきゃいけない。

 その前に飛ぶ練習でもするか。

 

 アパートを出て、すぐそばの道路で翼を広げ、軽く動かしてみる。

 こんな感じだろうか?

 だいぶ動きの感覚がつかめてきた気がするので大きく動かしてみる。

 ばっさばっさと動かしたが、身体が浮く様子はない。上半身はけっこうふらつくんだけどね。

 

「違うか」

 考え方を変えてみよう。

 だいたい、子供とはいえ人間の体重を持ち上げるにはこの翼では小さい気がする。動かす筋肉も足りないし。

 やはり飾りなのだろうか? それともペンギンの翼のように水中用?

 否。物理的に飛ぶための器官じゃないのだろう。

 物理じゃないなら、魔力を通せばいいだけのこと。

 

 翼に魔力を流すイメージ。

 そう、GGKやロボ掃除機改にMPを送る感じ……いや、ちょっと違うか?

 とにかく、翼にも魔力を循環させることを意識しながら、翼を動かしてみる。

「お、おおっ!」

 若干だが身体が浮いた。

 この考えであっているようだ。

 

 調子にのって再びばっさばっさ。

 どんどん身体が浮いていく。

「つ、疲れた……」

 2メートルほど浮いた時点で断念。

 翼を動かしながらゆっくりと着地して一息つく。

 

「はあっ、はあっ……」

 かなり体力を使う。今まで使ったことの無い筋肉を使ってるせいだろうか。

 魔力だけじゃなくて、飛行魔法も併用するのかもしれないな。箒やロボ掃除機改と同じ魔法で……。

 確かめようと思ったけど疲れたからもういいや。

 汗拭いて、冷えた麦茶でも飲もう。

 

 

 戻ってきた2人と昼食。今朝用意した弁当だけど、この身体にはちょっと多かった。この頃の俺ってこんなに小食だったっけ?

「ちゃんと食べないと大きくなれないぞ」

「食べてすぐ大きくなれるんなら無理してでも食べるよ」

 なんか食の嗜好も子供に戻ったみたいだ。夕食はハンバーグにしたくてしかたがない。

 ビールなんて苦くて飲めないかもしれないな。

 

「頼まれてたのはこれだろ?」

 うん。ちゃんとコミックス全巻を見つけてきてくれた。

「ありがとう、梓」

「梓お姉ちゃんだろ」

 人差し指でおでこを突っつかれた。

 そこまで子供扱いするのか。

 

「うわぁん、梓お姉ちゃんがいじめるぅ!」

 泣きマネしながら華琳に抱きつく俺。悪ノリしてるなあ。

 やっぱり精神的にも子供化してるのかも。

「悪いお姉ちゃんねえ」

 よしよしと俺の頭を優しくなでる華琳。今の俺だと身長差がちょうどいいのかもしれない。

 元の姿で手を伸ばして俺の頭をなでる華琳も可愛いと思うけどね。

「うう、ずるいぞ」

 物ほしそうにこっちを見ている梓も可愛かったりする。

 

 その後、3人で読書会。

「マジでセラヴィーって変態だったんだな」

「どろしー、いいわね。ほしいわ」

 うん。2人の感想はよくわかるよ。

 俺も読み直したらセラヴィーのすごさに呆れたもん。

 

「おかげで、とりあえずの解決策を見つけたよ」

「え? だって薬はまだできないんじゃ?」

「薬じゃないよ。セラヴィーに魔法を教わればいいんだ」

「魔法?」

 そう。漫画を再確認したおかげで、発見した魔法。

 これを使えば、急場はしのげそう。

 

「ほら、この変身魔法」

 漫画を広げて説明する。

 セラヴィーは鳥や小さいおっさん、どろしーちゃん等に変身していた。どろしーちゃんの弟子のしいねちゃんも使えるぐらいの魔法だから、すごい難しい魔法じゃないのかもしれない。

「翼のない姿に変身すればいい」

 根本的な解決にはならないけどね。

 

「駄目だったら変身アイテムを作るしかないかな」

 変身ベルトも捨てがたい。このサイズなら玩具のが使えるだろう。

 ゆり子用のを作るついででいいだろうし。

 

 そうと決めたら、とさっそく元大魔王の城に再び移動する。

 こういう時はポータルがすごく助かるな。

「なるほど。変身魔法ですか」

「うん。お願い」

「まだ試してほしい薬はあったんですけどねえ」

 そんなの試せるか!

 人体実験の材料にされる前に思いついてよかったよ。

 

 渋々ながら、俺に変身魔法を教えてくれることになったセラヴィー。

 俺の魔法使いのスキル効果があるから、ということで彼は俺に魔法を使っていく。

 カエルや豚にカラス等……魔法使いらしいっちゃらしいけど、なかなかに悪意のある変身先ばかりだった。

「翼のない俺の姿だけでいいんだけど」

「それじゃ面白くないですよ」

「面白くなくていいから!」

 やっと、翼のない俺に変身させてくれた。

 ……幼いままだけど。

 

「元のおっさんでもいいから、もう少し育った姿にしてよ」

「それぐらいは自分で精進してくださいよ」

 むう。入手した形態変身のスキルレベルはまだ1。

 試してみたがセラヴィーに変身させてもらった姿にしか変身できない。

 

「いいじゃない。使っていれば自然とレベルは上がるわ」

「そうだよ。羽がしまえればいいじゃん」

 華琳と梓はそう言うけど、この姿じゃ嫁さんたちを満足させられないのに……。

 がんばって変身魔法を練習するしかないか。

 

 

 夕方、晩飯の準備は梓にまかせて、飛行訓練を再開。

 せっかく生えたんだから飛べないともったいない。

 あとで無くなっても、飛行魔法を使う時に役に立つだろうし。

 アパートに帰ってきたみんなが俺の姿を見て驚くのはなんか楽しかった。子供になってるせいかな?

 前だったら落ち込んでいそうだ。小さい頃の俺ってこんなに前向きだったっけ。

 やっぱり、女神の呪いのせいで俺のネガティブ思考が形成されたのかも。

 

「お、あれは剣士とワルテナか」

 剣士を送ってきてくれたのかな。本来なら逆でしょうに。

 ワルテナは剣士を甘やかすんだから、まったくもう。

 

「おかえり」

「え?」

 剣士が驚いた顔をしている。……今の身長だとかなり見上げないと剣士の顔は見えない。こいつ、こんなに威圧感あったんだ。

 ワルテナも驚いてくれたかな?

 って、いきなりおニュー眼鏡を奪われ、抱きしめられました。

 むぎゅっと爆乳がおしつけられる。しかもこの身体だと、顔が……ま、まさか、ぱふぱふをしてくれるつもりじゃないよね?

 

「久しぶりー!」

 え? なに言ってるのさ。昨日も会ったばかりでしょ?

 柔らかなデカ乳に押しつぶされてる俺は喋ることもできなくて。

 リアルぱふぱふって息も辛いんだね。

 

「おぼえてる? お姉さんはねー、ママの大親友よ。エロ坊!」

 なんか聞き捨てならないことおっしゃりやがりました。

 誰がエロ坊やねん。

 

 




今話タイトルはフェイント

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