魔法とかなんとか   作:四季式

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第7話

リーゼアリアside

 

 

 今回の接触の結果は、不明の一言に尽きる。

 なんなのだあの男は。

 いきなり監視対象の八神はやてに着いて来たかと思ったら、彼女の脚の麻痺を治すとか言って本当に治してしまうし、翌日には守護騎士たちを召喚して、しかも今の話が本当なら闇の書の主が変わっている。

 さらには不安要素である先日街中にばら撒かれたロストロギアの回収まで始めるし、もう何がなんだか。

 

 とりあえずお父様への連絡はしなければならない。

 だが、私たちがすべきことは変わらない。対象が八神はやてから謎の男に変わっただけだ。

 あの男はもう封印は必要ないと言っていたが、はいそうですかと信じるわけにはいかない。

 

「……奇跡、か」

 

 できるものならして欲しいよ。

 

 誰も犠牲にせずに闇の書を葬るなんて不可能なことを。

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

坂井祐一side

 

 

「ただいまー」

 

 あのあと普通に散歩して帰ってきました。

 

「おかえりー、今夜はカレーやで」

 

「んじゃ辛さは極辛で」

 

「んなもん食えんわ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

──第7話──

 

 

 

 

 

 

 

 

 お子様もいるので甘口カレーになりました。

 だがただの甘口と侮るなかれ。辛すぎず、決して甘口の範疇を出ないが、その中で極限まで主張されているスパイスのハーモニーが………要するにギガうまと言うことです。

 

「ごちそうさまでした」

 

 さて、報告タイムだ。

 

「んじゃまずはシグナムから。蒐集は順調?」

 

「はい、滞りなく進んでおります。しかし、やはり人間以外の生物のみでは効率が少し悪いですね」

 

「そっかー。うんいいよそのままで。400ページに近づいたら報告してね」

 

「了解しました」

 

 次はジュエルシード組の報告。

 

「それじゃシャマル、報告お願い」

 

「はい。現在回収したのが、さきほど主がジュエルリーフに変化させた4個のみです。また、ヴィータちゃんの報告では回収したすぐ後に金髪で黒のバリアジャケットの少女が来たと言っていました」

 

「言われた通り戦わずに帰って来たけどなー」

 

 戦えなかったのが不満なのか少しぶーたれるヴィータ。

 

「次にもしその子と会ったら念話で教えてね。僕が行くまでなら足止め程度の戦闘は許可するよ」

 

「うっし! 次の探索は任せとけ!」

 

 こういう単純なところが心配になるな。頼んだよ、のろいうさぎ君。

 

 

 

 

 

 

 

■■■■■■

 

 

 

 

 

 

 

「そう言えばシャマルの武装錬金ってどんな特性なのか分かった?」

 

 報告の後は自由行動ということで、はやてとヴィータはスマブラに興じ、シグナムとザフィーラは無人世界で武装錬金の訓練兼魔力蒐集に行っている。

 

「あ、はい分かりましたよ。ただあまり使い勝手のいいものではなくて、どちらかといえば緊急時に使う様な特性ですね」

 

「へぇ、一体どんなのなんだい?」

 

「動きをトレースする、といえば良いのでしょうか。私が見たことのある動き、例えばシグナムの剣技を模倣して使用することができます」

 

「そりゃすごいじゃないか、どこが使い勝手が悪いのさ」

 

「それが………基本的に不可能な体の動きをするので自分にもダメージがくるんですよ。実際、主が散歩に行っている時に試して見ましたが、まだ肩が痛いです」

 

 それはまた使い所に悩む武装錬金だね。

 まあ、シャマルも限定的にとはいえ戦闘が可能になったな。

 これで原作の様にシャマルに敵が迫っでも多少は対処できる。とはいえシャマルの本業は魔法によるサポートだから、そっち方面の強化はなしか。

 

「そうだシャマル」

 

「なんでしょうか主」

 

「魔法教えて」

 

 

 

 

 

 

 シグナムたちが闇の書もってっちゃってデバイスがないからほとんど何も教えられないってさ……。

 

 自分専用のデバイスが欲しいとです……。


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