守護騎士たちの甲冑作るの忘れてました。
考えるのもめんどいので原作通りのものにしました。
「だいたいのことは理解したんやけど、このジュエルシード集めてどないするの?」
「ふふふ、それは秘密さ八神ちゃん。なぜならその方がカッコいいから」
「キャプテンブ◯ボー!?」
──第5話──
魔力蒐集はシグナムとザフィーラ、ジュエルシード回収はヴィータとシャマルという担当になった。
さっそく闇の書を持って蒐集に行った2人に対して、こっちは4人でゆっくりお茶してます。まあ本当はシャマルのクラールヴィントで海鳴市中を探索してるのだが。
「あ、ありました。北西2キロの公園です」
「それじゃ行ってくるぜ!」
勢い良く立ち上がったヴィータは、その勢いのまま家から飛び出して行った。
「ご飯までには帰ってくるんやで~」
はやての場違いな言葉に苦笑する。
「さて、さっきのは冗談としてジュエルシード回収の目的ね。………ゲームでさポケモンってあるじゃん。僕はその中で進化するのが特に好きでさ、ジュエルシードなんていかにも進化しそうな名前だから、いっそ僕の手で進化させちゃおうと思ってさ」
「あの、えっと、そんなこと可能なのでしょうか」
おずおずとシャマルが質問してくる。
さすがにまだ緊張しているようだ。
「それなら心配ないよ、事実上僕にできないことはないからね」
「そうなんよシャマル。祐一さんはな、奇跡遣いゆうて対価さえ払えばなんでも願いを叶えてくれるんやで。私の脚の麻痺も治してくれたんや」
はやてはまだ筋力がないから車椅子を使用しているが、麻痺は回復しているため、膝を伸ばして足の指をにぎにぎして見せた。
「ふぇー、すごいんですね主は。いったいどんな仕組みなんでしょうか」
「さあねぇ、物心ついたころからあったからね、原因とかは分からないな。すごいレアスキルだと思ってくれればいいよ」
そんな感じでお話ししてたら「ただいまー」とヴィータが帰って来た。ヴィータは他の守護騎士たちより僕らに、特にはやてに懐いていてよく車椅子を押している。
「見て見てはやて、祐一。じゃーん、3個もゲットしたんだぜ」
ヴィータの手には封印済みのジュエルシードが3個乗っていた。
ふむ、最初の1個も含めると4個か。
「じゃあシグナムたちが帰ってきたらやってみようか」
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というわけで、夕飯後に片付けたテーブルにジュエルシードを並べる。
「さて、これからジュエルシードを進化させるよ。今のジュエルシードはただのエネルギーの凝縮体。だからそこに指向性を付けてやろうということさ。ただ願いを叶えるのではなく、人間の闘争本能を形にするようなものにしようと思う」
「つまり核鉄やな」
はやてよ、お前も知っているか。
というわけでやってみようか。
願いは『ジュエルシードに指向性の付与』、対価は『ジュエルシードの含有魔力の半分』でいいかな。
一瞬ピカッと光ったと思ったら、テーブルには4つの青い核鉄があった。
「おおぉ、ほんまに核鉄や。青いけど」
「うん、ジュエルシードの進化系だから『ジュエルリーフ』と名付けてみた」
「あの、主、核鉄とは一体なんなのですか?」
シグナムが困り顔で聞いてくる。他の騎士たちも似たような表情だ。
「いいか、核鉄というのはだな──」
そこから2時間ほど、僕とはやてで武装錬金がいかに素晴らしいかを4人に教えた。
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「つまり核鉄を持ちながら『武装錬金!』と叫べばそいつに合った武装に変化するってことだな!?」
その通りですヴィータちゃん。
話が進むごとに目がキラキラしていたヴィータ以外は少し憔悴ぎみのようである。
「で、ちょうど4個あるから君らに1個ずつ貸与するよ、使ってみてね」
「おう! じゃあさっそくいくぜ、武装錬金!」
ヴィータはテーブルからジュエルリーフをひとつ掴むと、思いっきり叫んだ。
さて、どんな形になるやら。