魔法とかなんとか   作:四季式

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第12話

「ストップだ! ここでの戦闘は危険すぎる!」

 

 ということでクロノ君の登場シーンです。

 

 え? それまでの描写はないのかって?

 原作とほとんど同じなんだから飛ばすに決まってるじゃないか。僕はフェイトについて行ったけど、なのはに見つかると面倒だから草むらに隠れてたし。

 さて、そろそろ僕の出番かな。

 

「デュランダル、セットアップ。あ、テスタロッサちゃんはすぐに逃げてねー、僕が足止めしとくから」

 

「え? でも」

 

「フェイトっ、引くよ!」

 

 いきなりで戸惑うフェイトだったが、アルフが強引に連れて行った。

 

「そう簡単に行かせると思うのか」

 

 デバイスを構えるクロノだが、

 

「まあまあ、こっち側の事情なら僕が話すからあの子は見逃して頂戴よ」

 

 と言ってデュランダルを手放して両手を上げたらなんとか了承してくれた。

 

「な、なんで師匠がフェイトちゃんと一緒にいるのぉー!?」

 

 おっと、まだなのはに説明してなかった。

 

「ま、その辺は艦に行ってからでいいかな? 管理局員君」

 

「ああ、君らの身柄は一時的に拘束させてもらう」

 

 そんなわけでアースラへ移動。

 

 

 

 

 

 

 

──第12話──

 

 

 

 

 

 

 

 

 アースラ艦内でのユーノ人間化イベントを消化し、日本風の部屋へご招待された。ちなみになのはは僕のこととユーノのことで頭がぐるぐるになっている様だ。

 

「アースラへようこそ。私はこの艦の艦長、リンディ・ハラオウンです」

 

「高町なのはです」

 

「ユーノ・スクライアです」

 

「ご丁寧にどうも、僕は坂井祐一です」

 

 年上なので一応敬語で。

 

「さて、自己紹介も済んだところで、あなたたちの事情を説明して欲しいのだけれど」

 

 

 ユーノ君説明中。

 

 

「なるほど、あなたたちの事情は分かったわ。立派だわ」

 

「だが無謀でもある」

 

 でも次元震があるまで分からなかった管理局は無能だと思います。

 

「では、あなたの方の事情も説明してもらえるかしら」

 

「いいですよー。まあ簡単に言っちゃうとプレシア・テスタロッサが黒幕で僕はそれに巻き込まれた感じですね」

 

 みたいな感じに僕が不利にならないように説明した。

 

「あと祐一さんにはレアスキルがあるようです。ジュエルシードを別のものに変化させるような能力でしたよね」

 

「ジュエルシードを変化? 詳しく教えてくれないかしら」

 

「ちょっと誤解があるようなので訂正しますね。僕は奇跡遣いと自称しています。どんな願いでも対価さえ払えば叶えることができるという能力なのでね」

 

「そんなレアスキル、聞いたこともないわ。しかも本当なら破格の能力ね、事実上なんでもできるなんて」

 

 驚愕するアースラメンバー。

 

「だからジュエルシードを高町ちゃんが持っているようなものに変えるなんで朝飯前なわけですよ」

 

「ふぇ!?」

 

 いきなり自分の名前が出て驚くなのは。

 

「なのはさん、良ければそれを見せてくれないかしら」

 

「は、はい。レイジングハート」

 

 レイジングハートから取り出したジュエルリーフをリンディさんはまじまじと見ている。

 

「封印処理はされてないようだけれども大丈夫なのかしら?」

 

「平気平気。変に願いを叶えるなんてこともないし暴走することもないよ。それはね、人の闘争本能を具現化するのさ。僕はジュエルリーフと呼んでいるよ」

 

 あ、敬語取れちゃった。まあいいか。

 

「え? 核鉄じゃないんですか?」

 

「正確には違うよ高町ちゃん。これはあくまで核鉄を模しているだけさ。まあ性能的にはあまり違いはないけどね」

 

「あの、その核鉄というのは一体なんなの?」

 

「ああ、核鉄というのはね──」

 

 僕は武装錬金についてリンディさんたちに2時間程語ってから能力で家に帰りました。

 クロノがバインドで止めようとしたみたいだけど無駄無駄、魔法では僕の能力は抑えられないよ。

 

「というわけで、ただいまー」

 

 はやてに帰りが遅いと怒られました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あのあと何回かジュエルシード蒐集に行ったフェイトの証言からすると、結局なのはは原作通りに管理局の手伝いをしているみたい。

 

 「そろそろ2人のガチ勝負かな? 楽しみだねぇ」

 

 これを盛り上げるためにわざわざ両陣営に接触してジュエルリーフを渡したからね。

 

「仕掛けは上々。はてさてどんな戦いになるのやら」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェイト・テスタロッサside

 

 

 海鳴市内は何度も探索した。

 それでも残りのジュエルシードは見つからなかった。これだけ探してもないということは、きっと残りは……。

 

「海にあるかもね」

 

「祐一さん」

 

「残りのジュエルシードのこと。高町ちゃんもまだ気づいてないみたいだから早めに行った方がいいかもね」

 

「は、はい。じゃあこれから行ってきます。アルフ、行くよ」

 

「ああ! じゃあ行ってくるよユーイチ!」

 

「いってらっしゃい。気を付けてね」

 

 母さんのために、絶対に手に入れないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

■■■■■

 

 

 

 

 

 

 

 

 海上に到着した。

 探し方は前にもやったことのある、魔力を流して無理やりジュエルシードを暴走させる方法しかないだろう。

 バルディッシュに魔力を込めたその時、空から紫色の雷撃が海に落ちた。

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

坂井祐一side

 

 

【もしもし、テスタロッサさんですか?】

 

【……何の用かしら奇跡遣い】

 

【うん、テスタロッサちゃんがさっきジュエルシードを探しに海に向かったんだけど、ちょっと手伝ってあげて欲しいんだ】

 

【……具体的には?】

 

【簡単だよ。海に向かって雷撃を時間差で2発ぶちこんでくれればいいだけさ】

 

【なるほど、1発目で暴走させて2発目で魔力ダメージを与えるのね。でも断るわ。それは契約にないもの】

 

【だから契約に追加しようと思ってね。それをやってくれたらテスタロッサさんの病気を治してあげる。せっかく娘が生き返っても自分が病気で死んだら意味ないでしょ?】

 

【……分かったわ】

 

 念話終了っと。

 

 よし、これでだいたいのジュエルシードがフェイト側に集まるな。フェイトが鞭で打たれることもないだろう。

 僕のオモチャになる予定なんだから傷がないほうがいいもんね。

 

 まあ、心の方には特大の傷をつけてもらうつもりだけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

■■■■■

 

 

 

 

 

 

 

 

 プレシアの雷撃で暴走した7つのジュエルシードは2発目の雷撃でほとんどが封印できる状態になり、慌てて出てきた管理局員(たぶんクロノ)が回収するよりも先にすべて奪取できたらしい。

 

「じゃあ果たし状でも送っておくかな」

 

 なのはに念話を送る。

 

【やっほー元気? 坂井祐一だよ】

 

【わわ、びっくりしましたよ師匠。何か用ですか?】

 

【うん、テスタロッサちゃんがね、明日ジュエルシードを賭けて決闘しようって】

 

【……分かりました。最初で最後の本気の勝負、やらせてもらいます】

 

【じゃ、伝えておくから。明日の正午、海上でね】

 

【はい!】

 

 ということで念話終了。

 次回は2人の決闘だね、お楽しみに。

 


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