「僕の名は、『レヴィ・ザ・スラッシャー』 だ!」
フェイトに良く似た青い髪の少女は、キリッと言わんばかりに大仰なポーズを決め高らかに名乗った。黒いワンピースに黒コートの、黒ずくめの服装である。(まだ頭に枯れ葉を載せている)
最初ゲンは妙な気配を感じた気がしたが、改めて確認してみると特に不審な点は無かった。はやて達を追い詰めた得体の知れない少女と同じ容姿に名だったが、この時点でゲンはその事を聞いていない。
それ以前にゲンは、レヴィと名乗る少女に邪気を感じられなかったのだ。少なくとも悪い者ではあるまいと判断していた。
生意気そうな態度だが、不愉快なものは感じない。子供がヒーローごっこをしているような無邪気さだった。
「そうか……済まなかった……知っている子に似ていたものでな……」
ゲンは苦笑してレヴィに謝罪する。フェイトとは表情も仕草も性格もまるで違う。他人のそら似かと思った。
「分かれば良いんだ! ハッハッハッ!」
レヴィは胸を張って高笑いである。偉そうと言うより腕白坊主のようで微笑ましい。ゲンは微笑した。
「探し物か……?」
「そうだぞ、大事なものを探してるんだ。でも何を探しているかは秘密なんだぞ? 『王様』 に何度も注意されたからね……」
レヴィは腰に手を当て、うんうん頷いた。しかし何度も注意されたと言う事は、この子は口が軽いのではないだろうか。ポーズを付けたレヴィだったが、そこでため息を吐く。
「でも……中々見付からないんだよなあ……」
しょんぼり肩を落とした。ゲンはそんなレヴィを温かく見下ろし、
「今日はもう日も暮れる……明日にしてはどうだ……?」
「もうちょっと探したら、2人の所に帰るとするさっ」
レヴィはニカッと笑って見せるが、少々くたびれた様子が伺える。ゲンはふと思い出し懐に手を入れた。
「なら、これでも食べるか……? 疲れた時は甘いものが良い……」
丸く平べったい大きな青い飴、俗に言うペロペロキャンディー(ソーダ味)を取り出した。何故ゲンがこんな物を持っているのか。それは彼の服装にある。
修行僧の格好をしているものだから、信心深いお年寄りに招き入れられ、お米やらお菓子などを渡されてしまったのだ。
違うと言うのも悪い気がしたゲンは、慰霊の為に覚えていたお経をしっかり唱えて来たものである。
「おおっ! これは確かキャンディーだったな? この青いやつはこの前見た事があるぞ!」
レヴィは目をキラキラ輝かせてキャンディーを受け取り、待ちきれないと早速ビニールを破る。
「あ~ん、ぱくっ」
一気にかぶり付いた。行儀が悪いが、どうやらとても食べたかったものらしい。子犬が無心で、おやつにかぶり付いているようだ。
「美味いか……? それはかじるものでは無く、舐めて味を楽しむものだぞ……?」
ゲンは苦笑混じりに教えてやる。レヴィはボリボリかじっていたキャンディーを、素直に舐めてみてた。
「不味くは無い……決して不味くは無いぞおっ! むしろ美味しい! やっぱり思った通り凄く美味しいぞおっ! 青はやっぱり最高だなあっ!!」
ものすごく感激している。破顔しまくりでニコニコだ。ゲンはその無邪気な笑顔にふと、かつて守る事が出来なかった少女を思い出した。
(カオルが死んだのは……この子より小さい時だった……)
ゲンの恋人と親友と共に、『円盤生物シルバーブルーメ』に殺された、妹のように可愛がっていた少女…… 表情に出ていたのだろう。レヴィは怪訝な顔 をした。
「どうした坊さん? お腹でも痛いのか?」
「いや……少し昔を思い出してな……」
ゲンはひどく優しく、しかし哀しげな笑顔を浮かべていた。
レヴィはそうかと素直に頷くと再び夢中でキャンディーを舐め、大きかった飴をあっという間に平らげてしまった。
余韻を楽しむようにキャンディーの棒を未練たらしくしゃぶっていたが、思い出したようにしみじみ呟いた。
「王様とシュテるんにも食べさせてあげたいな あ……」
友人だろうと察したゲンは苦笑を浮かべる。
「友達か……? ならばこれも持って行くがい い……」
残りのお菓子が入った大きめの紙袋を渡してやる。レヴィは中に色々なお菓子が入っているのを見て、ぱああっと表情を明るくした。
「おおうっ!? 何か綺麗なのが一杯だあっ!」
「皆で食べるがいい……それでは気を付けて帰れよ……」
ゲンは満足げに、大喜びする少女に別れを告げる。そろそろ八神家に向かわないと弟子がむくれそうだ。
「心配無用! 僕は強いからねっ。坊さんも気を付けて帰る事だねっ。これは貰って行くよ、 さらばっ!」
お菓子のお礼も言わず、だがゲンの心配はして、変なノリの少女は風の如く走り去って行っ た。もうその後ろ姿は見えない。
「変わった子だ……八神はやてという子といい、この世界は面白い子が多い……」
ゲンはレヴィが走り去った方向を見て微笑する。その表情はとても穏やかであった。
*
「あっ? 王様、シュテルん!」
喜びのあまり道を凄い勢いで駆けていたレヴィは、良く見知った顔を見付けブンブン手を振った。其処にはレヴィと同い年ぐらいの少女が2人、私服姿で立っている。
1人は髪の色こそ違うが、はやてに良く似た少女。もう1人はショートカットにしているが、なのはに良く似た少女であった。
「たわけが、明るい内に出歩くなと言っておいたであろうが!」
はやてに良く似た少女は開口一番、尊大な態度でレヴィを叱り付けた。
「ごめん王様……すっかり忘れてた」
レヴィは誤魔化し笑いで頭をかく。王様と呼ばれたはやてに似た少女が、呆れ顔をして更に叱り付けようとすると、
「危ない所だったのう……」
背後で大仰な言葉使いの女の声がした。3人が同時に振り向くと、道端の木に寄り掛かり不遜に腕組みをする若い女の姿が在った。
はやてを成長させたような顔立ち。王様という少女と瓜二つだ。先程はやてがスーパーで目撃した女だった。他人のそら似では無かったようだ。
はやてに良く似た人物が同時に2人に、フェイトとなのはに良く似た少女達。偶然にしては出来過ぎている。女の言葉にレヴィが怪訝な顔をすると、その女は口を開いた。
「あ奴はウルトラマンの1人だ……『ウルトラマンレオ』……我の結界が無ければ、お主らの正体はあっさり露見しておったぞ……」
「何ぃっ!?」
「嘘ぉ~っ!?」
王様少女とレヴィは、揃って驚きの声を上げてしまう。女は彼女達に、一瞬侮蔑したような表情を浮かべるが、
「ウルトラマンが向こうに居る今、まともにぶつかり合ってはうぬらが不利……判っておるな……?」
「ふ、ふんっ……承知しておるわ……」
王様少女は煩いとばかりにそっぽを向く。判ってはいても癪なのだろう。するとなのはに良く似た少女、シュテルんと呼ばれた少女は冷静な眼差しで女を見上げた。
「本当にあなたの言う通りにすれば……『砕け得ぬ闇』を復活させ、更に何者をも寄せ付けぬ力を手にする事が出来るのですね……?」
少女は念を押すように質問した。女は煩わしそうに頷く。
「この世界での同一存在にあたるうぬらを謀ったりはせん……今我の力で『欠片』の表立った発生と気配を抑えておるのが、何よりの証拠であろうが……? お陰で今だ管理局にもウルトラマン達にも気取られておらん……」
「それは……確かにそうですが……」
少女は言いよどむ。その辺りは女の言う通りだった。しかし彼女は完全に女を信用していないようだ。慎重な性格なのだろう。
「フフフ……我を信じよ……今しばらくは我の結界は保つ筈だ……その間に集めよ……『魔鎧装』の欠片を……『砕け得ぬ闇』 と『鎧』が揃った時、うぬらに敵は無くなる……」
女の言葉に3人の表情が引き締まる。
「さらばだ……うぬらの健闘を祈っていてやろ う……」
女はそう言い残し踵を返すと、幻のように少女達の前から姿を消した。
消えた女が再び姿を現したのは、別世界の古代遺跡跡地らしい場所であった。人気は全く無く、荒れ果てた無人の世界らしい。
風化してボロボロになった石造りの床に降り立った女を、出迎える者達が居る。女と同じくらいの年齢の女達であった。
「お帰り王様っ」
1人が陽気に声を掛ける。もう1人は物静かに、
「ロード……よろしいのですか……? 主の命令はゲートの影響で、あの世界に飛び散った『魔鎧装』の主要部分の回収のみ……主に断りも無く……」
「構わぬだろう……? 大した事をした訳でも無し、鎧は代わりにあ奴らに集めて貰おうと言うのだ……手間が省けて良い……それにこれしきで潰れるようならば、主様を愉しませる事すら叶わんわ……ククク……」
ロードと呼ばれた女はほの暗い瞳に冷たい炎を灯し、静かに嗤い声を上げた。それは何処か物悲しい響きを帯び、朽ち果てた遺跡に木霊した……
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それぞれの用事を終え我が家に戻った八神家の面々は、かなり遅れての正月祝いの準備に勤しんでいる所である。
はやてとゼロで調理を担当し、シャマルはその手伝い。シグナムとリインフォースは食器並べやテーブルセッティングをしている。
ヴィータはリビングで狼ザフィーラにもたれて、手持ち無沙汰にテレビを見ている。時折キッチンの方をチラチラ見ていた。
(珍しいな……)
ヴィータの様子に気付いたゼロは、妙なものを感じた。何時もなら何もする事が無くても、 調理をするはやての周りをチョロチョロする筈が、近寄って来る様子が無い。
面白い番組でもやっているのかと思うと、画面は夕方のニュース番組で株の値動きをやっていた。無論ヴィータにそんな趣味は無い。
おかしいなと思っていると、隣で仕上げ作業をしていたはやてが声を掛けてきた。
「ゼロ兄、お師匠さん、おおとりさんは今日来てくれるんよね……?」
「ああっ、遅くならない内には来るって言ってたから、間違いなく来る……師匠は必ず約束を守る人だからな」
ゼロは即答していた。ウルトラマンレオとはそういう男だと良く知っている。
自分のような反抗的な餓鬼を見捨てもせず鍛え上げてくれたレオを、表面上の態度はどうあれ尊敬しているのだ。
するとセッティングを終えたシグナムが改まった様子で聞いてきた。
「そう言えばゼロ……おおとり殿は何と言うか……相当な修羅場を潜り抜けてきたように、見受けられるのだが……?」
前から気になっていたようだ。やはりシグナムのような歴戦の戦士には、ゲンに何か感じるものが有ったのだろう。
「ああ……師匠はすげえぞ……」
ゼロは自分の事のように誇らしげな表情を浮かべる。
「師匠は最初、一番弱いウルトラマンだったんだぜ……」
「意外だな……?」
驚くシグナムに、ゼロは盛り付けの手を止め、
「師匠は正確には『光の国』の生まれじゃねえんだ。親戚みてえな星の出身で、故郷を滅ぼされて地球に来た難民だった……戦士でも無い…… その星の王子だったんだ……」
「ほう……それが何故あれ程に……?」
それは最弱から這い上がったと言う事になる。興味津々のシグナムに釣られ、他の者も手を止めてゼロの話に耳を傾ける。
「当時再び地球防衛の任務に就いていた親父が、再起不能に近い大怪我をしちまってな…… 『光の国』でも代わりを送る余裕が無く、素人同然の師匠が地球防衛にあたる事になっ た……」
「何や、なのはちゃんみたいやね……?」
友人の最初の立場に似ていると思ったはやては、素直に感想を述べる。ゼロは確かにと苦笑した。
「そうだな……だが当時の地球は、怪獣に異星人襲来の頻発期……師匠は何度も敗北し倒され死に掛けボロボロになりながらも、血反吐を吐いて己の力と技を極限まで鍛え上げ、最後の最後まで戦い抜いたんだ……」
「つまり……常に生死の境で戦って来た訳か……」
シグナムは感じ入って唸る。だがゼロはゆっくりと首を振った。
「それだけじゃねえ……師匠は当時の事はあんまり話さないけどよ……親父から聞いた事がある……師匠は大事なもの全部無くしても戦い抜いたってよ……」
「大事なものを……?」
はやての疑問にゼロは、沈痛な面持ちで遠くを見詰めた。
「当時の防衛組織は師匠を残して全滅……親しい人達もほとんど亡くしたと聞いてる……本当に熾烈で凄惨な戦いだったんだろう……後で聞いた時、自分の甘さに腹が立った……」
ゼロの心からの反省だった。それだけの戦いを経て来た戦士に、舐めた態度を取っていた修行当時を思い出すと、情けなくて自らを殴りたくなる。
自分なら途中で駄目になってしまうだろうと思った。親友が死んだ時、守護騎士の皆が殺されてしまったと思った時の喪失感を思い出すと、今でも胸が軋むように痛くなる。
「……今じゃ『宇宙警備隊』で格闘戦で師匠に並ぶ者無しと言われるぐらいの猛者だぜ……本当すげえよなあ……」
誇らしげに語っていた所で、ピンポーンとインターフォンの電子音が鳴った。ゼロは素早く反応していた。
「来たっ!」
叫ぶや否や全速力で玄関に走って行く。はやては顔を綻ばせた。
「ゼロ兄はほんまに、おおとりさんの事を尊敬しとるんやなあ……」
「ゼロ君、何時の間にかおおとりさんを呼ぶのも、師匠で固まっちゃってますし……」
シャマルがクスリと笑う。シグナムはやれやれと苦笑した。
「本人には言うなよ……あの意地っ張りは素直では無いからな……気付くと面倒だ……」
大概な言われように思わず笑ってしまうはや てだが、ゲンが来たのなら急がなければならないのに気付く。
「おしっ、みんなテーブルにお料理運んでな? みんなには初めてのお正月料理で、おおとりさんは久々の地球の料理や」
彼女の指示に、一同は慌てて準備に戻った。
*
「いただきます」
ゲンを交えたゼロ達は、重箱に見事に再現されたお節料理やご馳走を前に、一斉に手を合わせた。早速各自箸を伸ばし、料理に舌鼓を打つ。
守護騎士達もお節料理が気に入ったようだ。旺盛な食欲を発揮している。勿論リインもだ。はやての腕で不味かろう訳がない。
ゼロもパクパク煮しめやら伊達巻を食べまくっている。ゲンは1つ1つ、噛み締めるように食べてい た。はやては気になって、恐る恐る感想を聞いてみる。
「あのう……おおとりさん、どないですか……?」
「その歳で大したものだ……とても美味しいよ……懐かしい味だ……数千年振りだよ……」
ゲンは威厳溢れる風貌に温かい笑みを浮かべ、料理を誉めた。はやては意外な程に優しい表情と誉め言葉に、しきりに照れる。
「数千年ですか……? 何や勿体ないお言葉で す」
もうちょっと時間が有れば、もっと手間の掛かるものが出せたのにと後悔した。
「大丈夫っ、はやてのご飯はギガうまだから。ねえおおとりさん?」
ヴィータは満面の笑みでゲンに同意を求める。ゲンは目を細めた。
「そうだな……君の主は色々と大したものだ……」
「そうでしょう?」
ゲンとヴィータは、ほっこりする会話をしている。ゲンは気さくに話し、人見知りするヴィータもすっかり打ち解けたようだ。
考えてみれば永く生きて来たヴィータより本当の意味でも年上なので、本来の子供としての部分で無邪気に話せるのかもしれない。
ゼロは普段の厳つい銀色の顔のレオしか見た事がなかったので、正直人間の姿で微笑むゲンに意外なものを感じていた。
だがそれは悪いものでは無い。レオの別の一面を見る事が出来たので、却ってとても嬉しくなるゼロだった。
正月料理を堪能しアイスケーキに翠屋のケーキも平らげ、まったりする中ゲンはおももろに立ち上がった。
「ではありがとう……馳走になった……そろそろ暇(いとま)させて貰おう……」
礼を述べて出て行こうとする。てっきり泊まって行くと思っていたはやては、慌てて引き留めた。
「おおとりさん、もう外は暗いし、泊まっていったらどないですか? 寝床の準備もしてあります。住む所が決まっとらんなら、家に好きなだけ居てください」
「私の事は気にしなくてもいい……少しこの世界を見て回り、他の者達も来たのなら直ぐに担当の世界に出発しようと思う……」
「師匠っ、なら此方に居る間だけでも泊まって行けばいいじゃねえかよ? 久し振りに組手もやりてえし……泊まって行けって」
ゼロも加勢して、つれない師匠を呼び止める。するとシグナムと狼ザフィーラも説得に加わった。
「それならばおおとり殿、私に是非ご教授をお願いしたい……」
「ゲン殿……出来れば私にも稽古を付けて貰いたい……」
2人共深々と頭を下げる。一斉に請われゲンは少々迷ったが、弟子の成長ぶりも見ておきたいし、シグナムもザフィーラも真剣そのものだ。無下にも出来ない。
自分が居るとゼロがやり辛いかと気を利かせての固辞だったが、そう言う事ならばと世話になる事を承知する。
「それではしばらく厄介になろう……ならば3人には明日から稽古を付けてやろう……」
「そう来なくっちゃな!」
乗り気になった師匠に喜ぶゼロ達を見てはやては、リインに笑い掛けた。
「私も負けてられへんな……リインこっちも魔法のご指導お願いしますや」
「はい我が主……及ばずながら、私の全てをお伝えさせていただきます……」
リインは微笑して応えた。レオの話が各自の胸に火を点けたのかもしれない。今までの戦いで、強くならなければならないという想いは共通だった。
高揚する空気の中、ゼロは何の気無しにヴィータに話を振る。
「ヴィータは当然はやてに付き合って、魔法の特訓て所か?」
すると鉄槌の騎士は何故か表情を曇らせた。
「あっ……アタシは、ゼロ達の方を見学させて貰うよ……ほらっ、あっちの世界の稽古って面白そうだし……」
などと最もらしい事を言うが、どうも歯切れが悪い。不思議に思っていると、リインがそっとヴィータを見た後にため息を吐いているのが目に入った。
そこでゼロは、帰って来てから感じていた違和感の正体にようやく気付く。
(ヴィータとリインがまともに話しているのを、まだ一度も見てねえ……?)
どうなってるんだと首を傾げていると、はやてがクイクイ服の裾を引っ張ってきた。
《やっぱり気付いたん……? ゼロ兄が帰って来るまでには解決するかと思っとったんやけどな……》
こっそり思念通話で話し掛けてきたはやては、困ったように肩を竦めて見せた。
つづく
次回『美しい女の意地や』