ブラック・ブレット『漆黒の剣』   作:炎狼

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第二十五話

 土曜の昼下がり。

 

 今日は仕事もないので事務所に行くこともなく、凛と摩那は自宅でのんびりとすごしていた。

 

 凛はソファに座ってハードカバーの厚い本を読み、摩那は天誅ガールズのブルーレイをを貪るように観賞していた。

 

 その時自宅のチャイムが鳴らされた。

 

「摩那、ちょっと見てくるね」

 

「はーい」

 

 摩那は振り向かずに返事だけを返したが、凛は気にすることなく玄関へと向い扉を開けた。

 

「どちらさまでしょうか……って杏夏ちゃんに美冬ちゃん」

 

「こんにちは、先輩。突然お訪ねしてすみません、美味しいケーキを買ったので一緒に食べませんか?」

 

 杏夏の手にはインターネットで話題に上がっているほどの有名店の包みがあった。凛はそれに驚きつつも杏夏に聞き返した。

 

「これってかなり並ばないと買えない所のケーキだよね? いいの?」

 

「もちろんですわ。一緒に食べるために人数分買ってきたのですから。ですわよね? 杏夏」

 

「うん。だから大丈夫です」

 

「そっか、じゃあありがたくもらおうかな。それじゃあ中に入って外暑かったでしょ」

 

 凛が二人を招き入れると、二人は軽く頭を下げて室内へと足を運んだ。

 

 リビングにやってくると摩那がブルーレイディスクを交換しているところだった。

 

「摩那、杏夏ちゃんと美冬ちゃんがケーキ持って来てくれたよ」

 

「ケーキ!? 食べるー!」

 

 ブルーレイをパッケージにしまい終えた摩那は飛び上がって凛の元に駆けて来た。

 

「じゃあグラスに氷を入れてテーブルの上に並べてもらえる? お皿は僕が持っていくから」

 

「りょーかい」

 

 摩那はキッチンへ行くと台を使って食器棚から来客用のグラスを取り出してトレイに乗せると、冷蔵庫の製氷室から取り出した氷をグラスへ入れてテーブルへ運んだ。

 

 凛もまた人数分の皿とフォークを用意して冷蔵庫からアイスコーヒーのボトルと、オレンジジュースのボトルを取り出してテーブルへ置いた。

 

「じゃあ開けるよ」

 

 杏夏が箱を開けると、甘い香りが四人の鼻腔をくすぐった。包みの中にはイチゴのショートケーキ、モンブラン、チーズケーキにチョコレートケーキといった定番のケーキが並んでいたが、どれもとても美味しそうだ。

 

「おー! 私、ショートケーキもらい!」

 

「ではわたくしはモンブランをいただきますわ」

 

 子供二人が取ったのを確認すると、凛は杏夏に手のひらを見せて先に選んでいいと促した。

 

 杏夏はそれに軽く会釈すると、チョコレートケーキを手に取った。凛もそれに頷くと最後にあまったチーズケーキを手に取った。

 

 全員にケーキが行き渡ったのを確認すると、凛はアイスコーヒーを自分と杏夏のグラスに注ぎ、摩那と美冬のグラスにはオレンジジュースを注いだ。

 

「ではいただきます。杏夏ちゃん、砂糖とミルクを使いたかったら好きにとっていいからね」

 

「はい、ありがとうございます」

 

 杏夏は頷き、その隣では美冬がお上品にケーキを口に運んでいた。それと対照的に摩那はがっついていたが、どこか可愛げのあるがっつき方だった。

 

 その様子を小さく笑みを浮かべながら見守っていた凛だが、ふと杏夏が凛に恥ずかしげに声をかけた。

 

「えと、あの……先輩。食べさせあいっこしませんか?」

 

「うん? 僕は構わないけど二人はどうする?」

 

「ご心配なく、わたくしたちは二人でいたしますので。ねぇ摩那」

 

「ムグムグ……。うん! 私達は二人でやるからそっちも二人で交換してみれば?」

 

 どこか打ち合わせをしたような二人の空気に違和感を覚えつつも、凛は自分がとったチーズケーキを一口大の大きさに斬るとフォークに乗せて杏夏の口元まで運んだ。

 

「はい、杏夏ちゃんから先にどうぞ」

 

「ひゃ、ひゃい! ありがとうございまひゅ!」

 

 杏夏は顔を真っ赤にしつつ凛が差し出してきたケーキをほお張った。

 

 ……あぁやっぱりこれって間接キスだよね!

 

 内心で喜びすぎて味などよく分からなかったが杏夏はとりあえず呑み込むと「お、おいしいですね」と返し、今度は自分のケーキを凛の口まで運んだ。

 

 凛もそれを躊躇することなくいただき、じっくりと味わうと「うん、美味しいね」と笑顔で告げた。

 

 杏夏はその笑顔の凄まじいまでの破壊力に当てられたのか若干胸を押さえていたが、肝心なところで凛はそれを見ていなかった。

 

 その後、ケーキを食べながら談笑したり、食べ終えた後も凛は杏夏と共に仕事のことやガストレアの対処などを話し込んでいた。

 

 摩那と美冬は特に介入してくる事はなく、天誅ガールズをじっくりと見ていた。

 

 あれやこれやと話し込んでいるうちに時刻は既に午後五時となっており、外は茜色に染まり始めたころあいだった。

 

「あ、もうこんな時間……すみません先輩。私達はこれで」

 

「いや、今日はご飯食べていきなよ。今から帰って夕飯の準備をするのはちょっと大変でしょ? 幸い家にはまだ食材があまってるし」

 

「いいんですか?」

 

「うん。僕達の仲じゃないか、遠慮することなんてないよ」

 

 凛が笑いかけると杏夏はすごく嬉しそうに笑った後、美冬の元まで行って夕食をご馳走になる旨を話した。

 

 その様子を優しく見ていた凛であるが、そこで本日二回目のインターホンの鳴る音が聞こえ、凛は玄関へと向かった。

 

 玄関の扉を開けるとほぼ同時に扉の前にいたであろう人間がしなだれかかってきたが、凛はそれを間一髪で避けると、思わぬ珍客に驚いた。

 

「蓮太郎くんに木更ちゃん? それに延珠ちゃんにティナちゃんまで……」

 

 そう、倒れこみながら入ってきたのは蓮太郎たちだった。すると彼らは皆声をそろえてつぶやいた。

 

「腹……減った……」

 

「おぉう……」

 

 その光景に思わず苦い顔をしてしまった凛だが、今度はその四人の上に倒れこむように和服を来た少女、司馬未織が倒れこんだ。その時下にいた蓮太郎からは苦しげな声が聞こえた。

 

「凛先輩? どうかしってうわ!? 何ですかこれ!? 蓮太郎や木更に未織まで」

 

「はぁ……杏夏ちゃん、二人を呼んできてくれる? 五人をリビングまで運ぼう」

 

 凛が言うと杏夏は頷き摩那と美冬を呼びに行った。

 

 再び倒れこんでいる五人に目を落とした凛は小さくつぶやいた。

 

「……合計で九人前か……これだと少し買出しを頼まないといけないな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数分後意識を取り戻した五人に話を聞いたところ、木更とティナは蓮太郎にご飯を作ってもらうために蓮太郎の下を訪れたらしいのだが、蓮太郎たちも食べるものがなかったためどうしたものかと悩んだ末に凛の家に行くことになったらしい。

 

 しかし、あまりにもお腹が空いていたためか最初に木更が倒れ、次にティナが倒れて二人を背負った結果蓮太郎たちのスタミナも底をついて、やっとこさついた時には立つこともままならなかった結果、先ほどのように玄関に倒れこんでしまったらしい。

 

 因みに未織はただ単に流れに乗っただけらしい。

 

「……なるほどね、大体理由はわかったよ。それじゃあここまで来てくれたわけだし、全員分のご飯を作るよ。ただ、冷蔵庫にあるだけの食材だと足りないから、おなか減ってるところ悪いけど蓮太郎くんと木更ちゃん、あと杏夏ちゃんはこのメモにある食材を買ってきてもらっていいかな?」

 

「ああ、わかった。気ィ使わせて悪いな凛さん」

 

「ううん、気にしないでいいよ」

 

 凛が返すと、蓮太郎は木更と杏夏と共に食材の買出しに向かった。

 

 玄関が閉まる音が聞こえ、三人が行ったのを確認すると、凛は未織に告げた。

 

「さて、未織ちゃん。さっきはノリで来たって行ってたけど本当のところは僕に話があったんじゃない?」

 

「お、さすが凛さんやなー。正解や。ちょいと報告があってなぁ。刀のこと何やけど、完成まではあと少しって感じってこと伝えとこ思うてな」

 

「そっか……うん、まぁあまり急がないでいいよ。ゆっくり造ってくれて」

 

「そういってもらえると助かるわぁ。あぁそうや! 摩那ちゃんちょいときてくれるか?」

 

 未織が呼ぶと延珠たちと天誅ガールズを見ていた摩那が未織の元までやってきた。

 

 二人はそのまま摩那の武器のことについて話しはじめたため、凛は蓮太郎たちが帰ってくる前に料理の下ごしらえを始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 凛が下ごしらえを始めて大体一時間後、蓮太郎たちが買出しから戻り本格的な調理が開始された。

 

 始めは蓮太郎も手伝おうとしたのだが、お客さんだからと言うことで凛はそれを断ったのだが、その後蓮太郎は実力の差を思い知らされることとなった。

 

 食材から察するに中華料理を作ろうとしているのだろうが、普段から料理をしている蓮太郎の目から見ても凛の手際のいいこと。

 

 あっという間にエビチリとチンジャオロースーを同時に作り終えた凛は、休むこともなくホイコウロウに麻婆豆腐を調理し始めた。

 

 その光景に蓮太郎たちがあんぐりと口をあけていると、凛が摩那に告げた。

 

「摩那、出来た料理からテーブルに乗せていいよ。あと取り分けるための小皿もよろしくね」

 

「はいはーい」

 

 摩那はすばやく食器棚に向かうと小皿を人数分取り出してテーブルに並べ始めた。

 

 その間に新たに作り始めた二つの料理もパパッと済ませると、それらを盛り付けた皿をこれまた摩那がテーブルへと運んでいく。

 

「みんな先に食べてていいよー。僕はあとチャーハンとスープだけ作っちゃうから」

 

 凛が言うと、皆はそれぞれ席について小皿に凛が作った料理を取っていく。

 

 ただでさえ空腹の蓮太郎たちにとって、目の前に並ぶ料理の香ばしい香りには勝つ事は出来ずに彼らは料理を口に運んだ。

 

 一瞬の沈黙が流れ、蓮太郎たちは箸を静かにおいてただ一言。

 

「「「「「うま」」」」」」

 

 全員の声が重なったのもつかの間、蓮太郎たちは料理をガンガンと口に掻き込みはじめた。

 

「すごいおいしいんやけど!? 凛さんウチの専属シェフになってくれへん!?」

 

「ちょ、何言ってんのよ未織! 凛兄様はアンタなんかに構ってる暇なんかないのよ!」

 

 未織の言葉に木更が反応するが、彼女は麻婆豆腐にがっついていた。その横ではティナも一心不乱に料理にありついている。

 

 蓮太郎や延珠も同じであり、手を休めることなく次々に料理を貪っていく。

 

「……超うめぇ」

 

 同じく家で料理をしている蓮太郎にとっては実力の差を見せ付けられたような気になったが、今はそんな事はどうでもよかった。

 

 皆が料理に満足している光景を見つつ、凛は新たに作ったチャーハンを大皿に盛ると摩那に運ぶように促した。

 

 摩那はそれを受け取るとテーブルに置きに行き、凛は暖め終わったスープを人数分用意してみんなの下へ持っていった。

 

「なぁ凛さん。アンタ中華のほかもやっぱり作れるのか?」

 

 スープを配り終えて席に着いた凛に蓮太郎が問う。

 

「そうだねぇ……とりあえずだけど和食、中華、洋食は大体作れるよ」

 

「ほらねー凛は料理もすごいって言ったでしょ延珠」

 

 自分のことではないのだが誇らしげに胸を張る摩那に対し、延珠は悔しげに歯噛みしていたが、彼女は蓮太郎のほうを見やって告げた。

 

「ふ、ふん! 蓮太郎だってこれぐらい出来るのだ! そうだろう蓮太郎!」

 

「お、おぉ……まぁここまで上手くはできねぇかも知れねぇけど、それなりにはできる……かもな」

 

 延珠の期待の眼差しで見つめられた蓮太郎はしどろもどろになりながら答えた。それを見た未織やティナたちは面白そうに笑っていた。

 

 結局皆あっという間に夕食を食べ終えて食後のお茶を飲みながら談笑していると、未織が「さて」と腰を上げた。

 

「ほんならウチはそろそろ帰るわー。凛さん、夕飯ありがとうな。あともしウチの専任シェフになる気があったらいつでも言ってくれてかまわへんで」

 

 軽くウインクをしながら凛に告げた未織に当の凛は小さく笑うと頷いた。

 

「そうだね、もし民警の仕事がなくなったらそのときは喜んで就職させてもらうよ」

 

「うん、凛さんのそういうとこは大好きや。ほな、また今度な」

 

 未織はひらひらと手を振って凛の自宅を後にした。

 

 その後食べた食器を子供達と共に木更が洗い終えると、今度は蓮太郎が延珠たちに告げた。

 

「んじゃ、俺達もそろそろ行こうぜ木更さん。ほら延珠、ティナ行くぞ」

 

 蓮太郎が声をかけるが延珠とティナは摩那と美冬と共にテレビゲームに夢中だった。

 

「待つのだ蓮太郎! 今すごくいいところなのだ!」

 

「そうです、お兄さんもう少し待っていてください」

 

 夜型のティナにとっては今が本調子であるためか、目はらんらんと輝きながらゲームに熱中していた。

 

「いや、さすがにいつまでも世話になるわけにはいかねぇしよ。そろそろ帰ろうぜって」

 

「ダメなのだ! 今摩那と妾の勝利数が五分五分で一番白熱しているから途中で投げ出せんのだ!」

 

 延珠は蓮太郎の言葉に聞く耳を持たずに言うが、それを見てた凛はどうしたものかと悩んでいる木更と蓮太郎に告げた。

 

「この分だとまだまだ帰れないと思うから、今日は泊まっていくかい? ちょうど明日は日曜だから蓮太郎君たちも学校はないだろう?」

 

「いいのか? なにもかも世話になっちまって……」

 

「そうですよ。本当に大丈夫ですか?」

 

「大丈夫大丈夫、僕達も明日は仕事がなかったから。ねぇ杏夏ちゃん」

 

「はい。え? という事は私も泊まっていいんですか!?」

 

「もちろん。着替えは僕のになっちゃうけどそれでもいいならだけどね」

 

 凛がそう補足したものの、杏夏は間髪いれずにすぐに頷いた。それを見ていた蓮太郎も木更と目を合わせると互いに頷き合って凛に返答した。

 

「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうな。ありがとな凛さん」

 

「気にしないでいいってば。それににぎやかなほうが色々面白いしね」

 

 こうして凛の家に合計六人の来客泊まっていくこととなった。

 

 凛はすぐに立ち上がると、ゲームをしている摩那に一時中断するように言うと部屋に行かせて延珠たちの寝間着に使えそうなものを持ってこさせた。

 

 凛も自室のクローゼットまで蓮太郎たちを招き入れるとラフな服を取り出して木更たちに放った。

 

 リビングに戻ると凛たちはソファに座りながら部屋割りを決めた。

 

「それじゃあ客間は杏夏ちゃんと美冬ちゃんが使って、僕のベッドは木更ちゃんとティナちゃんが使ってね。摩那と延珠ちゃんは摩那のベッドで寝られると思うから。それで、僕と蓮太郎くんはこのソファで寝るっていう形でいいかな?」

 

「凛兄様のベッドを使わせてもらっていいんですか?」

 

「うん、女の子に床で寝てもらうわけには行かないからね。蓮太郎くんはソファでも大丈夫かい?」

 

「ああ、いつもは布団だから全然平気だ」

 

 蓮太郎が頷いたのを確認すると凛は風呂を沸かしに行き、すぐに戻ってくると部屋からボードゲームやトランプのようなものを取ってきてリビングに広げた。

 

「摩那達はテレビゲームに夢中みたいだからお風呂が沸くまで僕達はローカルなジェンガでもするかい?」

 

「あー、懐かしいですね。私結構得意でしたよ」

 

「私はやったことないんだけど……どんなゲームなの里見くん?」

 

「簡単に言うと積んだブロックを崩さないようにするゲームだ。まぁとりあえずは口で説明するよりはやってるのを見たほうが早いと思うぜ」

 

 蓮太郎が言うと凛はジェンガのブロックを積み上げており、それから一分ほどした後ゲームが開始された。

 

 最初は戸惑っていた木更だったが、凛や杏夏達がやるのを見ながらやっているとすぐにやり方がわかったようで、楽しげに遊んでいた。

 

 その後お湯が沸いたころを見計らって杏夏と摩那と美冬が入り、その後に木更と延珠、ティナが一緒に入った。

 

 そして、六人が入り終えた後に蓮太郎が先に入って、一番最後に凛が入る形となった。

 

 全員が入浴し終えると、今度は人生ゲームを楽しむということになり、皆が眠りについたのは夜十時を過ぎてからだった。

 

 

 

 

 

 

 

 皆が眠りについた後、リビングのソファで横になっている凛に蓮太郎が問うた。

 

「なぁ凛さん。アンタの夢って何だ?」

 

「どうしたのさ藪から棒に」

 

「いや、少し気になってさ。凛さんは一体何のためにガストレアと戦ってんのかと思ってさ」

 

 蓮太郎の問いに凛は小さく息をつくと静かに言い放った。

 

「僕の夢は……ガストレアの殲滅。も、そうだけど、一番は摩那みたいな存在の子が誰からも差別されないで安心して生きていられる世界を作ることかな」

 

「……それがどんなに辛い道でもか?」

 

「うん。どんなに辛くて厳しい道のりだとしても……僕は絶対にあきらめないよ。もし全世界の人たちから怒りを向けられようと、僕は絶対に彼女達を救ってみせる」

 

 凛の言葉には確かな重みがあり、それだけの覚悟があるのだということを思わせた。

 

 蓮太郎はただただそのように気丈でいられる凛の心持に感心していた。

 

「アンタ……やっぱりつえーよ凛さん」

 

「……そうでもないよ。……未だに過去とも向き合えていないんだから……」

 

「うん? なんか言ったか?」

 

「いや、なんでもないよ。ほらそろそろ寝よう、明日は蓮太郎くんが朝食を作ってくれるんだろう?」

 

「ああ、そうだな。おやすみ」

 

「うん。おやすみ」

 

 二人は互いに挨拶を交わすと、そのまま眠りについた。




あい、ギャグ回というかほんわか回というかお泊り回というかそんな感じでお送りしました。

さて、いよいよ次回からは東京会戦編が始まります。
凛の過去との向き合いと、力の解放がまっております。
あとは新しい刀ですねw

では感想などありましたらよろしくお願いします。

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