東方殺女王   作:ダイナマイト

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約一か月ぶりですね、みなさん!!
かんにんやあぁぁぁ!!!仕方なかったんやあぁぁぁっ!!!

腰がぎっくりしてたんです・・・すいません。


2人の帝王その2

 

今日の服、DIOの服

 

トマトベースのスープにブイヨンを加え、じっくり煮る。

ニンニクと玉ねぎ、それとこの前作った自家製のベーコンを軽く炒め、スープに加えた。

塩と胡椒で味を調え、また煮込む。ミネストローネの完成だ。

 

「うん、美味い。」

 

とりあえずは次第点だ。

これならイタリア出身のあの男の口にも合うことだろう。

 

「さて・・・そろそろ起きるか?」

 

あれから3日、あいつはまだ眼を覚まさない。

永遠に死に続けるなんて体験をしたんだ、無理もないだろう。

 

わたしは起きているか確認する為に、自室へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ・・・?ぼく・・・どうしてこんなところに?」

 

ぼくが眼を覚ましたのは、何処か知らない家のベッドの上だった。

なぜ・・・?どうして?ぼくはコロッセオで死んだはずじゃあ・・・?

自分の手を見る。これは僕のモノだ。ブチャラティのモノじゃあない。

ボスが勝ったから・・・?戻ってこれた・・・?

そうなのだろうか、どちらにせよ嬉しい。また・・・電話が出来る・・・

 

「おや、起きたか?」

 

「・・・ッ!」

 

不意に声が聞こえ、扉のほうを向く。そこには大柄な男が立っていた。

・・・当たり前だよね、ここは僕の家じゃあないんだ、誰かがいるのは当然のことなんだ。

 

「君は倒れていたんだ、だからわたしが看病して、そこに寝かせている。」

 

「あ、そうだったんですか。どうもありがとうございます。」

 

「・・・いやいいんだ、情けは人の為ならず・・・良いことをしたら、いつか自分に帰ってくるもんだ。

そんなことより、腹は減っていないかい?君・・・何日も何も食べていないんだ。大丈夫か?」

 

グゥゥゥ~~~~

 

「あ・・・」

 

自覚したせいか、腹が鳴ってしまう。恥ずかしい、よく見れば男もククッと笑っていた。

 

「ククッ・・・いや恥ずかしがらなくてもいい、腹が減るなんてことは普通のことだからね。

それじゃあドッピオ君、わたしは食べ物を持って来よう。」

 

そう言って、男はスタスタと部屋から出て行った。

 

「・・・あれ?ぼく・・・名前なんて名乗ったっけ・・・?」

 

 

 

しばらくすると男は手にスプーンと湯気のたった器をもって戻ってきた。

それをぼくに差し出してくる。

 

「ミネストローネ・・・ですか?」

 

「ああ、何日も食べてないといっただろう?・・・いきなり固形物を食べると胃がびっくりするからね。まずはスープのほうがいい。どうぞ。」

 

「それじゃあ・・・いただきます。」

 

そう言ってぼくは出されたものを口に含む。

 

「・・・美味しいです・・・。。」

 

「口に合って何よりだ。」

 

腹が減ってたせいか、ぼくはそれをすぐに平らげてしまった。

 

「・・・ごちそうさまです。」

 

食器をすぐ横の卓に置き、ぼくはそう言った。

目の前の男はニコニコと笑ってる。

 

「さて・・・自己紹介させてもらおうか、わたしは蒼々影斗と言う。」

 

「あ・・・ご丁寧にどうも・・・ぼくはヴィネガー・ドッピオです。」

 

少し・・・頭が痛む・・・

 

「・・・うっ。」

 

「・・・?どうした?」

 

影斗と名乗った男は、心配そうにこちらを見てくる。

 

「とうおるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる。」

 

「・・・ほう。」

 

「はっ!いま電話が鳴りましたよね!何処だッ!」

 

「ああ鳴っていたな。それじゃあないのかね?」

 

影斗はぼくのすぐ横を指さし、そう言った。

 

ガチャッガチャッ

 

「ああ、ホントだッ!こんなところにッ!

てっきりなくしちまったと思ってたけど・・・もってきてたんだ!

ぷつッ!!もしもし、はい、ドッピオです。」

 

『おお、わたしの可愛いドッピオ・・・無事で何よりだ・・・わたしは嬉しいぞ・・・』

 

「ボス・・・ぼくも・・・こうしてまた・・・電話出来て・・・嬉しいです・・・」

 

「そうだ!ボス・・・今、一般人に助けられたんですが・・・こいつちょっぴりおかしいんです。名乗っていないのにぼくの名前を知ってたんです。どーしますか?」

 

『大丈夫だ、ドッピオよ・・・その男はわたしの恩人なのだ、今からわたしがそこに行く・・・。』

 

「えっ・・・ボス、姿を見せてもいいんですか!?」

 

グググ

 

『・・・もう姿を隠す必要はない・・・わたしは負けたんだ。わたしの絶頂は・・・あの新人によってたやすく崩れた・・・。』

 

「そうだった・・・んですね・・・ボス。

・・・また、頑張りましょう。2人で・・・0からでも・・・」

 

グググ

 

『・・・!!ああ、そうだなドッピオよ。2人で・・・頑張ろう・・・

・・・そして、バトンタッチだ。」

 

カチャ~~ンッ!カラッカラッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしの前でドッピオは、先ほどスープを食べる際使用したスプーンを耳に当て、1人でぶつぶつと言っている。

 

そうか、ああやってディアボロと会話しているのか。原作では何度も見たが、こうして実際に見ると、なんだか感慨深いものがあるな。

 

だんだんと、ドッピオの体が変わっていく。腕は太く、頬はこけ、背も高くなっているような気もした。

 

カチャ~~ンッ!カラッカラッ

 

不意にドッピオが・・・いや、ディアボロが手に持っていたスプーンを落とした。

 

「蒼々・・・影斗・・・だったか?」

 

ほう・・・これは。かなりのスゴ味だ。思わずゾクりとくる、流石は裏社会の帝王を務めていただけはある。

・・・だが、耐えられないほどではない。

 

「ああ、合っているよ。ディアボロ・・・。

久し振りの休息はどうだった?もしかして・・・夢の中で、迫りくる死におびえるようなものだったかい?」

 

「・・・至って普通のモノだったよ。まさか再びこんなにゆっくりできるとは思ってもなかった。お前が助けてくれたのだろう?感謝する、オレの一生をかけても返せないほどの恩が出来た・・・。」

 

そう話すディアボロからは、先ほどほどの凄みはなかったが、それでも・・・立っているだけでオーラと言うものが出ている。

しかし・・・まあ、いくらディアボロをこの目で見れたからって、感激している場合ではない、彼にも説明しなければならないことがある。

 

「さて・・・話は変わるが、君にも説明しておこう。ここは幻想郷、忘れられた者たちが集う場所だ。」

 

それからわたしは、ディアボロに幻想郷について説明した。

 

「・・・信じられん話だ。」

 

「だが、突拍子もないという点では、君やわたしのスタンドと言うのも同じだろう・・・。」

 

「ああ。だが何故お前はオレがスタンド使いだと言うのを知っている?それにドッピオの名も・・・レクイエムから救ってもらった時、お前はまるでオレのことを知っているかのようだった・・・。オレは自分の過去と言うものをことごとく消してきたはずだ・・・。なのにッ!

・・・命の恩人相手にこんなことを言うのは無礼かもしれないが・・・お前を『信頼』したい・・・教えてくれ。」

 

「ギャングの世界では・・・信頼が大事だったな・・・そう言えば、ポルポが言っていた気がするよ。

さて・・・何から話したらいいものか。

わたしが知っているのは・・・ある一族の話だよ。そこには・・・ジョルノ・ジョバァーナも含まれる。」

 

「どういうことだ・・・?」

 

「まあ・・・簡単に言うと、わたしは君たちより1つ上の世界にいたんだ。」

 

「自分が神か何かだと言いたいのか?」

 

「違う、そうじゃあないんだ。君たちの世界を・・・物語としてみることのできる世界にいたんだ。生憎だが、これ以上にふさわしい言葉はない。」

 

わたしがそうディアボロに伝えると、ディアボロは眉間にしわを寄せ考え込むかのように黙っている。

 

「無理もない、信じられるような類のモノじゃあないからな。

・・・だから、証拠を見せよう。」

 

そう言って、わたしは自分が知る限りのディアボロについての知識を語った。

 

彼の生まれ、ドナテラのこと、母親を埋めたこと、それが見つかったがために自分の村を燃やしたこと、イタリアのギャング組織 パッショーネのボスを務めていたこと。

知る限りのことを話した。

 

「・・・わたしが知っているのはこれくらいだ、どうだ合ってるか?」

 

「・・・合ってるよ、オレ以外・・・ドッピオさえも知りえないことを・・・お前は知っていた、信じるしかないだろう。」

 

「それは良かった、これで駄目だったらどーしたらいいか分からなかったんだ。

・・・それで、君は文無し、家なし・・・というわけだがどーする?

もちろん、この幻想郷から出て行くと言う選択肢もあるが、おすすめはしないぞ?ジョルノに怯えて過ごしたいと言うのなら別だがね。」

 

そう言えば・・・こいつがエンヤ婆に矢を売ったりしなけりゃ、DIOにスタンドが発現することもなく、絶頂でいられたのか?

それともポルポの試験でスタンドが発現し、運命は変わらなかったのだろうか?

どちらにせよ、こーゆー裏話的なものを知っていると・・・なんだか楽しくなる気がする。

 

「・・・・・」

 

「まあいいさ、別にここに住んでもいいんだ。大人1人増えても問題ないくらいの部屋数と蓄えはあるからね。」

 

「・・・本当かッ!?」

 

「ああ。問題はないな。」

 

「・・・ありがとう、この恩は一生をかけてでも返すと、このディアボロの名に懸けて誓おう。」

 

・・・悪魔に誓われてもなんというか・・・あれだがね・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「別にいいわよ。」

 

パチュリーに連れられて訪れた先にいた少女は、パチュリーの話を聞くなりそう言った。

あまりにも早い決断にわたしも呆気にとられてしまう。

心が広いのか、はたまた見た目通り、ガキの考えなしの言葉なのか・・・まあどちらにせよ自分にとって有益なことには変わりない。

 

さしあたっての目標は・・・ここで手駒を増やすこと・・・確実に承太郎を圧倒するための手駒を・・・

その後はこのちっぽけな世界を抜け出し、承太郎を倒し、『天国』へ行く・・・

わたしの向かう『天国』に・・・あの忌まわしい因果は残しはしないッ!

 

「ありがとう、感謝するよ。」

 

そんな気持ちはちっとも抱いてやしないが、一応決まり文句として言っておく。最終的には手駒として肉の芽を埋め込むことに変わりはないが、初対面の印象はいい方がいいだろう。

・・・そう考えるとジョジョとのファースト・コンタクトは全く別のモノだったな。あの時はわたしも若かった、・・・こう言ってしまうと年寄りっぽく聞こえるが事実だ。今考えるともっといい方法がいくつも思いつく。

 

「別にいいわよ、わたしたちと全く違う成り立ちの吸血鬼・・・興味がわいたのよ。」

 

「まあいいさ、どんな理由だろうとな。それじゃあお言葉に甘えさせてもらうよ。」

 

 

 

 

 

とことん利用させてもらう。

 

 

 

 

 

 




本編とは全く違う話ですが、ここで自分が好きな漫画を発表させてもらいます。

GS美神、ジョジョ、ネウロ・・・ぬ~べ~、寄生獣・・・

お分かりいただけたでしょうか・・・?
こういう場で言うのはふさわしくないことは重々承知ですが言わせてください。

眼鏡はないだろ、オリーブオイルはないだろ!!

原作のぬ~べ~かっこよすぎるんだよォォォッ!
・・・横島とかポップとか、冴羽リョウとか・・・あーゆーキャラが好きなんです。
だから歴代ジョジョでもジョセフが好きなんだろうなァ。

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