※注意ッ!
このSSは、作者の力量不足により本編に盛り込めなかった話や、パッと思いついたことを特に考えず、暴走するがままに書き殴った話です。
例のごとく、今回の話も後々の本編に深く関わったり、関わらなかったりします。
今回は(も?)キャラ崩壊が著しいです。
それではどうぞ。
イタリア料理を食べに行こう
今日の服、吉良のスーツ
「影斗さん、ご存知ですか?」
春も終わりが近づいてきたころ、わたしの家へ遊びに来ていた文が突然そんなことを言った。
「・・・いきなりどうしたんだ?文?
そんなことを言われても、何が言いたいのか分からないじゃあないか?」
「ああ、すいません。言葉足らずでしたね・・・
なんでも新しく幻想入りした方が『いたりあ料理店』と言うものを開いたらしくて・・・
食べれば体調が良くなるという噂ですよ!」
(イタリア料理?食べれば体調が良くなる?
・・・なんかどこかで聞いたことがあるような・・・・・)
「つまりそこに食べに行きたいと・・・」
「はいっ!」
にこにこと太陽のような笑みを浮かべる文。
「まあ・・・今日は予約も入っていないし、以前奢ってもらったこともあったからなァ・・・」
「それじゃあッ!」
「ああ、行こうか。イタリアンでの『ランチデート』と言うのもなかなか良いしなァ。」
「デ・・・デート/////」
とりあえず、いくらか金を持って・・・戸締りをして・・・
「それじゃあ行くか・・・」
「は、はい///」
うん、恥ずかしがる女と言うのは実にイイな。
「さーて、やってまいりました!いたりあ料理店!
人里で今、最も噂されていると言っても過言ではないこの店ッ!
この店にはいったいどんな秘密があるのか?
今回は文々。新聞の記者自らが、その噂の店のに突撃取材をかけたいと思いますッ!」
と、わたしの隣で声高らかに叫んでいるのは、ご存じ射命丸文。
この様子だと・・・本当は取材が目的なんじゃあないかとさえ思えてくる。
「・・・まあいいか、さっさと入ろう。」
「あっ、待ってくださーい。」
入るとき・・・
『本日の料理 お客様次第』
と書いてあったが・・・気のせいだろう。
チャリ~ン
と扉を開けると鈴の音が店内に響いた。
中にはテーブルが2つしかない。他の客の気配はなくどうやらわたしたちだけの様だ。
「ほえ~、なかなかイカしたデザインですね。これもいたりあんと言うやつなのでしょうか?」」
「ご褒めにあずかり光栄デス。」
文の言葉に反応したのか、中から1人のコック帽をかぶった筋肉質の男が現れた。
「いらっしゃいマセ、さ!お席へドーゾ。」
ああ・・・うん、通りで聞き覚えがあるわけだ、トニオさんだ・・・
「あ、ああ、ありがとう。」
内心動揺しながらも、わたしはそれを顔に出さぬよう気を付けながら、席へと座った。
「ワタシ、ここのオーナーをしておりマス、トニオ・トラサルディーといいます。トニオとお呼びください。」
「トニオさん、それじゃあ、さっそくメニューのほうを・・・」
「そんなモノ・・・うちにはないよ・・・」
お・・・おお!生でこの言葉を聞けるなんて!
これは夢か何かなんじゃあないのか?
「メニューが・・・ないんですか?」
「エエ、ワタシがお客様を見て決めるんデス。」
そう言って、トニオさんはわたしと文の手を取った。
「フぅーむ、お二人とも精神的な疲れが見えマスね。女性のほうは睡眠不足と軽い肩こりが見えます、男性のほうはそれ以外問題はありません。」
「へ・・・」
トニオさんの言葉に、文が固まった。
「なんでわかったんですかァ───ッ!」
「ワタシは手を見れば肉体全てがワカリマス。」
わたしは文の反応を、にやにやしながら見守った。
それからはトニオさんの独壇場だった。
わたしたちはトニオさんの料理に舌鼓を打ちつつ、ゥンまああ~いっ、しつつ、健康になったのだった。
「トニオさんッ!わたし、あなたの料理に感動しましたッ!」
「グラッツェ、また来てくだサイ。」
いや~、実に有意義な1日だった。
・・・しかし・・・何故、ジョジョの登場人物であるトニオさんがこんなところにいるんだ?
もしかして・・・わたしは別の世界へと送られたのか?
(まさか・・・な・・・)
今回の話は、読者の方々が不快に思うかも知れない表現があります。(具体的に言うとTS)
それも一話だけですので、そう言ったものが苦手な方は、その話を飛ばすことを勧めます。
以上のことが許容範囲内だという方はお進みください。
おっす、おれ小太郎、幻想郷の人里に住むただの子供さ。
以前、森で変な矢を拾った時、指をちょいと傷つけちまったんだが・・・(奇妙な矢だったんで、珍しいモノ好きのこーりんに売ってやったがな。)
その後なんだか高熱が出ちまって・・・
驚くのはそれからだ、それが治ったあと、なんだか不思議な能力がオレに宿ったんだ。
おれが念じると、なんだか人型のビジョンが現れて・・・
なんと・・・、なんと・・・ッ!そいつが触った奴は、性別が入れ替わっちまうんだァ───ッ!
すげーだろ?一晩立ったら戻っちまうが、それでもすごいだろ?
おれはこいつに『セックス・オン・ファイア』と名付けた。
そして今日は実験だ・・・今まで犬や猫にしか試したことはなかったが・・・(今までは誰にも見えなかったのに、ある日を境に誰にでも見えるようになっちまったからおいそれと使えなかったんだ。)
今日は人間に試すッ!
お・・・あれは・・・竹林近くで診療所を開いてる男ッ!今日も奇抜な格好をしているぜ!
よし!今日おれ様に出会ったのが運が悪かったな!
喰らえィッ!
「なっ、キラークイーンッ!わたしの身を守れッ!」
なっ、あいつもおれと同じような能力を持っているのかッ!
まあいい、セックス・オン・ファイアはもう触っているッ!
ゴチンッ!
う・・・意識が・・・
「なんだったんだこいつは・・・って、なんだこれはァ────ッ!」
数時間後、博麗神社にて
今日の服、DIOの服
「・・・で、どうしたのよ?いきなりみんなを集めて。」
博麗神社の一室、そこには6人の人物がいた。
もちろん1人は影斗、何故か大きな布をまとっている。心なしか、いつもより一回り小さい気がする。
そんな影斗の前で座っているのは右から順に紫、藍、霊夢、魔理沙、文だ。
「・・・君たちに集まってもらったのは他でもない。」
「「「「「???」」」」」
5人はその言葉に、皆同じような疑問を覚えた。
といってもその内容にではない、声の高さにだ・・・。
「これをどーにかして欲しい・・・頼む・・・。」
そう言って、影斗は自らの身を隠していた布を取っ払った。
現れたのは1人の女性だった。
太陽のような金髪は肩の下まで伸び、しなやかなボディは世の男性を魅了するだろう。絶世の美女とと言っても過言ではない存在がそこにはあった。
もちろん影斗である。小太郎のスタンド能力によって姿を変えられたのである。
「これはまた・・・なんと言うか・・・・」
と霊夢。
「けっこー悲惨な目に会うよな、影斗って・・・。」
と魔理沙。
と素直な反応をするのはこの二人。
「こ・・・これはァッ!
大・・・スクープですよォ─────ッ!」カシャカシャ
と少しの遠慮もせず、写真を撮るのが文。
紫と藍は俯いて黙っている。
「やめろ文・・・」
影斗は呆れながら、文にそう言った。
「一番見てほしいのはこれだ・・・」
影斗はそう言って、キラークイーンを出現させた。
しかし、やはりと言うかキラークイーンの姿も以前とは全く変わっていた。
その姿も本体と同じように、女性のような姿をしていた。
長いピンク色の髪をなびかせ、頭には猫耳がピコピコと動いている。
かといって身にまとっていた布の面積が増えたわけでもなく、最低限見えないようになっているだけだ。
まさにキラー”クイーン”だ、はっきり言ってエロい。
それを見た紫と藍はぶるぶると震えていた。
次の瞬間、
「「キャアァ~~~~~~~ッ!」」
と叫んだかと思うと、紫は影斗に、藍はキラークイーンにと、それぞれ頬ずりをかます。
「キャ~、可愛いィ―――――ッ!すっごい美人じゃないッ!」
「おお、可愛らしいなァ!いや、どちらかと言うと君は美人さんだなッ!」
と暴走しだした。(今回の話はこれがやりたかっただけ←メメタァ)
「やかましいッ!うっおとしいぜッ!!おまえらッ!」
影斗は無理やり引きはがそうとするが、妖怪の力にかなうわけもなく成すがままにされていた。
だったら、キラークイーンならと思い、そちらを見るが、キラークイーンも同じような感じだった。
キラークイーンは爆破したそうな目でこちらを見ている!!
「だ、だめだぞ・・・さすがにそれは・・・」
その後文たちに引きはがすのを手伝ってもらい、事態はいったん治まった。
「ゴホン、つまりわたしの力でその状態を治してもらいたいと・・・」チョットモッタイナイキガスルケド…
「ああ、こんな状態じゃあ、安心して暮らせるものか、はやくしてくれ。」
まったく、災難な一日だった・・・
蒼々影斗は、賢き者を馬鹿にする
今日の服、DIOの服
あれからしばらくたって、月が満月にならなかったり、夜のままの状態が続いたりいろいろ変なことがあったのだが、どうやら『その異変』は霊夢たちによって解決されたらしい。
わたしはと言うと、気づいてはいたのだが、別に困ることはなかったので見ないふりを貫いていた。
どうやらその異変は、かの有名な『かぐや姫』が追っ手から自らを守るために、その従者と起こしたものだったらしい。
その後、そんなことをする必要がないと教えられた彼女らは、今までのように身を隠すのを止め、診療所を開くことにしたらしい。
診療所・・・はっきり言ってわたしと被ってしまう。
だからわたしは、今日、お互いの仕事を邪魔し合わないよう、話し合いをしに『永遠亭』を訪れたのだ。
「・・・・・それじゃあ、こっちは病気関連、そっちはケガ関連が、それぞれの管轄・・・と言うことでいいのかしら?」
「ああ、それでいいよ。」
その話し合いも、このような形で終結した。
「・・・なんだかつれない態度ね?」
「いや、そんなことはないが・・・」
こっちの心情を察したのか、目の前の女性・・・赤と青のツートンカラーが特徴的な服を身にまとった『八意永琳』がそんなことを言った。
わたしは違うと言ったのに、嘘は許さないとでも言いたげに、まだこちらを見ている。
だからこーいう賢い奴と言うのは苦手なんだ。
わたしは観念して、心の中で思ったことを素直に言った。
「はぁ・・・ただつまらないと思っただけだよ。」
「つまらない・・・?」
「ああ、つまらない。
話に聞いてた通りなら、てっきりもっと面白い奴がいると思っていたからね。」
「わたしは・・・ただ賢いだけの奴なんかは尊敬しない。
いつだって・・・大馬鹿者だけが時代を切り開いてきた・・・。」
まあ・・・そういう意味なら、君も尊敬に値するんだがね。
わたしは続けてそう言った。
これは紛れもない、わたしの本心だ。
賢いものと言うのは、第一に自分の保身に走ることが多いからな。
そんな奴よりは・・・自分のためだけに動く馬鹿のほうがいい。
「・・・わたしが『馬鹿』だって言いたいわけ?」
どうやら彼女はわたしの言葉が気に入らなかったようで、雰囲気的にイラだっているのが分かる。
「別にそういう訳じゃあないんだ。
わたしが聞いたかぐや姫の物語・・・
その話だと、かぐや姫とやらは使者に連れられて、月に帰ったんじゃあなかったか?
なのに姫はここにいる・・・矛盾しているじゃあないか?わざわざ連れ戻しておいて、再び地上に戻すとは考えられん・・・。
そこでだ・・・この影斗はこう考える・・・
実は最初から帰ってなどいなかったのではないのか・・・とね。
おそらくは・・・君も姫を連れて行く使者の一人だったのだろう。
だが君はそれをしなかった。何故かは知らない、知ろうとも思わない。
それをせず、君は姫と共に逃げることを選んだ。
上の命令に背いてまで・・・。
だからわたしは君を尊敬するよ。そんな決断・・・わたしには到底できないだろうからね・・・」
そういう意味なら、八雲紫のことも尊敬しているのだろうな。腹が立つから絶対言わないが。
山田の「Y」
あれからしばらくして、幻想郷が花で包まれた。
端的に言うとこれに限る。
季節外れの花まで咲いているのだから恐れ入る。
別にわたしの平穏を脅かすほどのことじゃあないので、積極的に解決しようとは思わないが、気になるものは気になる。
『花』と言うことで幽香に聞いてみると、何でも60年周期でこういうことが起こるらしい。
そんなに知りたいんなら無縁塚に行けばいい、と言われたので、行ってみることにした。
その先にいたのは死神と名乗る女だった。なんでもここで渡し守をしており、ここは三途の川でもあるらしい。
生きたままこんなところに来ていいのか?とは思ったが、よくよく考えれば冥界にも行ったことがあるのでそういうものか、と納得しておいた。
そして何やら珍しい桜が咲いていたので(具体的に言うと紫色)近づいてみた。
「・・・紫色の桜とは・・・これまた珍しい。」
そこで声が聞こえてきた。
「紫の桜は罪を集め、花を咲かす。
誰にも言えない罪も、本人が自覚していない罪でも、桜の前では関係ない。」
現れたのは、1人の少女だった。
女性にしては背が高い、最も男の中でも高身長のわたしに比べれば小さいが。
手には何やら笏のようなものを持ち、それで口元を覆っている。
「紫の桜は、すべての罪を見てきているのです。」
「・・・それで君は?」
「わたしは霊の罪の重さをはかるもの、そう、閻魔です。」
「ほう!?閻魔!
なるほど、それで閻魔の君が生者であるわたしに何の用だ?」
「・・・用も何も、貴方のほうからここに来たんじゃないですか・・・?」
「それもそうだな・・・
だが、罪とはなんだい?まさか生きてることが罪とは言わないよなァ?わたしはこの桜が珍しいから見に来ただけなんだがね。」
「好奇心と言うものは何らかの事件を生んだり、人そのものを蝕みます。
本人が気づかぬうちに・・・
なんにせよ、貴方は罪を咲かす紫の桜に引き寄せられた。」
「好奇心は猫をも殺すというからな。
確かに猫を殺すのはいただけない。」
「・・・そういう意味の言葉じゃないんですけどね。」
「まあいい、それで君はどーするんだ?
わたしはこの花が咲き乱れる異変について・・・、まあこれも好奇心なのだが・・・
とにかくこの異変について知りたくてここに来たんだ。教えてくれればすぐに立ち去るよ。」
「外の世界の死者は、たまに大幅に増える時があります。
大体60年に一度くらいの周期で増えるのです。
ちょうど今がその時期なのよね・・・」
「ああ、そういうことか・・・納得したよ、納得は全てに優先する。
ありがとう、助かった。
それじゃあ、もう帰るとするか・・・ここはわたしがいるべき場所じゃあないからな。」
「ええ、是非そうしてください。」
あ・・・ありのまま今起こったことを話すぜ!
おれはこの小説の続きを書いていたと思ったら いつの間にか異変が2つ終わっていた・・・
な・・・何を言ってるかわからねーと思うが俺も何が起きたのか分からなかった・・・
頭がどーにかなりそうだった・・・
催眠術だとか作者のサボりだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいモノの片鱗を 味わったぜ・・・
影斗の性格を考えて、彼が動きそうな異変が少なくなってきた気がする。
こんな話必要なかったんじゃあないの?
と思われる話もあったかもしれませんが、一応伏線のつもりです。まあ使うかどーかは今は分かりませんが・・・
感想をお待ちしております。