東方殺女王   作:ダイナマイト

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セキスイハイム「我が会社の科学力は世界一イイィィィッ!」


短編集

 

※注意ッ!

このSSには、作者の力量不足により、本編に盛り込むことのできなかった話をまとめたものです。

今回の話は後々の本編に、深く関わったり、関わらなかったりします。

大方は作者の妄想が爆発したモノです。(キラークイーンは触っていない)

今回に限り、台本形式を採用させてもらっている話があります。

やまなし、おちなし、意味はある、って感じです。

それではどうぞ

 

 

 

 

蒼々影斗の新居にて

 

「ふぁ~、自分の家というのは・・・やはり落ち着くな。」

 

わたしは新しく手に入れた自宅にて目を覚ました。

 

「ン?あれは・・・」

 

体を起こしたわたしの目に入ったのは、いくつかの段ボールだった。

 

「なんだこれは・・・?」

 

そういってわたしはベリベリッとガムテープを剥がす。

中に入っていたのは一枚の手紙となにやら見たことのあるモノたちだった。

 

 

神だ。

久しぶりだな、少年。

新しい環境で暮らすとなるといろいろ必要だろうと思い、先立つものを用意した。ちなみにこの家もわたしが用意したものだ、神というのは万能なのだよ。

わたしを尊敬したか?よせよせ少年、褒めても何も出ないぞ。

これでそこでの生活を満喫してくれ。わたしは君を見守っているぞ。

 

 

「ふーむ、これが先立つものね・・・」

 

まず出てきたのは3着の服だった。

1着目、数字の8とハートが特徴的な、髪と一体化しそうな帽子と白を基調としたコートとスラックス。

・・・4部承太郎のものか・・・ベネッ!

 

2着目、紫のパンツと網のようなモノ・・・それにサイズがかなり小さいセーター、ディアボロとドッピオか?

・・・しかしこんなものを大衆の前で着るのか?目立ってしまうではないか・・・

いいやッ着るねッ!いくら目立とうが絶対に着てやるッ!

 

3着目、黒のぴっちりとしたタートルネックに、所々にハートがデザインされた蛍光色の上下セット・・・

・・・DIOのモノだな。

これも着る、着ずにはいられるかッ!神も粋なことをする・・・

 

んーと・・・次は札束かッ!こんなにもッ!流石に悪い気もしてきたぞ・・・ッ!

 

・・・で、これは鉄球と・・・ディスクッ!?それも4枚ッ!

ホワイトスネイクで取り出したか?・・・いったい誰のものだ?

・・・とりあえずはめてみるか。

 

1枚目、ジャイロ・ツェペリの記憶ディスク・・・黄金回転のノウハウが頭の中に入ってくるぞッ!

ありがとう・・・神・・・それしかいう言葉が見つからない・・・

 

2枚目、ゴールド・Eのディスク・・・これで馬を作れと言うのか?

 

3枚目、タスクのディスク・・・チートが酷い・・・

 

4枚目、D4Cのディスク・・・隣の世界が気になるぞッ!

 

「ご丁寧にケースまで・・・感謝するッ!」

 

朝からテンションの上がる1日だ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鎮魂歌は静かに奏でられる

 

博麗神社にて

 

今日の服 吉良のスーツ

 

影斗「仕事をしようと思う。」

 

霊夢「なにをするつもりなの?」

 

影斗「わたしの能力で・・・けがを治したり、モノを修理したり、大きなゴミを始末したりとか・・・

そういったものだな・・・」

 

魔理沙「それだったら・・・いいところがあるぜ?」

 

霊夢「いいところ?」

 

魔理沙「香霖堂ってとこなら壊れたものも多いし、ゴミも多いしいいんじゃないかと思ってな。」

 

霊夢「ああ、あそこならいいかもね。」

 

影斗「じゃあ、そこにいくとするか・・・」

 

 

香霖堂にて

 

「ここか?」

 

見た目はボロッちいというか趣があるというか・・・

まあいいか、金はあるが怪しまれるのはいただけない。

 

「失礼する・・・」

 

「おや?お客さんかい?」

 

「いや・・・客ではな・・・これは?」

 

わたしの目に入ったのは一本の矢(・・・)だった。

 

「これかい?これは里の子供が持ってきたものでね・・・わたしの能力をもってしても使い方が分からない不思議なものだ・・・」

 

「これを売ってくれないか・・・?」

 

「あいにく、これは非売品でね。」

 

「・・・そうか・・・

ところで、ここらを見る限り壊れているものが多そうだが・・・」

 

「・・・ああ、幻想郷に流れ着くモノはどうしても壊れたものばかりだからね・・・」

 

「わたしの能力なら治せると思うぞ・・・」

 

「ほ、ほんとうかいッ!だったらいくつか直してほしいんだが・・・」

 

「いいぞ、だが交換条件がある。」

 

「え・・・」

 

「その矢を譲ってほしい。」

 

「し、しかし・・・」

 

「おいおいおいおいおいおいおいおいおいっ

何を悩む必要があるんだ?そんな使い方もわからない矢を一本譲るだけで、ちゃんとしたものがいくつも手にはいるんだぜ?

早く決めろよ、わたしはそんな古っぽい矢がいつまでも必要だと思うなよ?わたしの気が変わらないうちに早く決めなよ。」

 

「わかった・・・よろしく頼む。」

 

「グッド!」

 

影斗はスタンドの矢を手に入れた!

 

 

 

 

 

咲夜と影斗

 

紅魔館の図書室にて

 

今日の服 DIO

 

影斗「君はいったいどんなことができるんだい?」

 

咲夜「一体どうしたんですか?突然・・・」

 

影斗「いや・・・以前、空間を広げていると言っていたのを思い出してね・・・それで気になったんだ。」

 

咲夜「気になったと言われても・・・時間の停止、加速、減速、時間を戻すことはできません・・・普段は数時間ほど時を停止することが出来ますが、戦いのときは他のことにも集中しなければなりませんので10数秒まで停止する時間は減ります。

空間は時を構築する大きな要因ですので空間も操ることが出来る・・・というわけですが・・・」

 

影斗「・・・だったら重力も操れたりするのかい?」

 

咲夜「・・・重力・・・ですか?」

 

影斗「ああ、重力も時を構成する大きな要因の一つだぞ?

超重力空間では、時が遅く流れるという話を聞いたことがある。いわゆるブラックホールというやつだな。」

 

咲夜「へえ・・・そうなんですか?」

 

影斗「1つ試してみないか?わたしが実験台になろう。」

 

咲夜「え・・・いいんですか?」

 

影斗「ああ、構わないよ、友人のちからになれるのならね。」ニコッ

 

咲夜「///ありがとうございます・・・」

 

咲夜「では・・・いきますよ・・・ていっ!」

 

ズシンッ

 

影斗「・・・これは、なかなか・・・」

 

咲夜は重力を操る能力を手に入れたッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

文と影斗

 

今日の服 承太郎のコート

 

射命丸「今日はわたしの友人を影斗さんに紹介します。」

 

影斗「どうしたんだ?いきなり・・・」

 

射命丸「まあ細かいことは気にしないでください。」

 

射命丸「まずは影斗さんもご存じのはたてです。能力は念写です。」

 

射命丸「次にカッパの河城にとり!水を操ります!」

 

にとり「盟友!よろしく!」

 

影斗「・・・ああ、よろしく。」

 

射命丸「そして最後に白狼天狗の犬走 椛(いぬばしり もみじ)!遠くまで見通せます!」

 

椛「・・・よろしく。」

 

影斗「よろしく頼む。」

 

射命丸「以上ですッ!」

 

影斗「・・・少なすぎやしないか?」

 

射命丸「・・・ハハッ」

 

後日・・・

 

博麗神社にて

 

「文ッ!これはいったいなんだッ!」

 

わたしは文に1枚の紙を見せながら怒鳴った。

 

「な、なんのことですか?」

 

「これだよ!これッ!」

 

それは新聞だった。そこに一際目立つ見出しがあった。

【幻想郷の新たな住民、吸血鬼相手に大金星!】

 

「あ、これですか。けっこー売れ行きがいいんですよ!感謝します!」

 

「わたしが言いたいのはそーゆーことじゃあないんだッ!これのせいで里の少女に追いかけまわされたんだぞッ!」

 

「『なにかわたしにして欲しいことがあったら出来る限り協力する』といったじゃないですか。」

 

「こ・・・」

 

「こ・・・?」

 

「このド低能がァ──────ッ!確かにわたしはそう言ったが、許可くらいとったらどうなんだッ!

これは・・・夢だ・・・植物のように平穏に生きたいと願う・・・この蒼々影斗の人生に・・・こんな目立ってしまうことが起こるなんて・・・」

 

「う・・・申し訳ありません・・・仕事のことになると周りのことが見えなくなるタチでして・・・」

 

「はあ・・・反省してるならいいんだ・・・これからは気を付けてくれよ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

求聞口授

 

[蒼々影斗(そうぞう えいと)]

 

能力:主にスピードを操る程度能力・触れたものを破壊する程度能力・あらゆる傷を完治させる程度の能力・見えない人型を操る程度の能力

主な危険度:低

遭遇頻度:中

主な遭遇場所:人里・紅魔館・博麗神社・迷いの竹林近くの自宅

 

外の世界から最近やってきた人間の青年。

能力を複数持ち、危険なモノもあるが、友人を馬鹿にしたり、彼の平穏を邪魔しない限りは基本的には無害。

紅魔館の住民とは仲がいいらしく、彼自身かなり強いので闘いは挑まない方がいい。※1

 

『目撃報告例』

 

・奴に殴られた鼻が変な風にくっついた(不良A)

彼の能力の応用だそうだ・・・不謹慎だが笑ってしまった。

 

奇抜な服装で歩いていたのを見た(通行人B)

普段は外の世界の(すーつ)と言われる服を着ているが、時たまにそのような格好をするらしい。

 

彼の独特な意見は非常に興味深い(魔女P)

聞きたい人は聞いてみるのも一興だろう。

 

『対策』

 

基本的に他人と関わろうとする性格ではないそうなので、無理やり話を聞こうとすると痛い目に会うだろう。※2

知り合いの知り合いくらいの感覚で付き合うといいだろう。

しかし困った人を見逃すような人柄ではないようなので、店(※3)に行った際に相談してみるのもいいかもしれない。

 

 

※1:彼自身争いを好まないので承諾されることはまずないだろう。

 

※2私自身、仕掛けられてた糸でぐるぐる巻きにされた。

 

※3自宅でモノの修理やけがの治療、粗大ごみの処理などをしてくれるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




にとり「河童の科学力は世界一イイイィィィッ!」

感想、批判、誤字報告などお待ちしております。

次回からは妖々夢編ですかね?

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