開幕
気が付いたら白い空間だった。
・・・え、ちょっとまて俺は朝から近所をぶらついていただけだぞ!っおい
何を言ってるかわからねーと思うが俺もわからねー。
「・・・おい、そこな少年。」
俺がいい具合にこんがらがっていると声が聞こえてきた。
そこにいたのは漫画を持ったおっさん、なんか光ってて顔がよくわからないおっさんがいた。
な、何を言ってるk(ry
「てか、あなたは何なんだ!なぜおれはこんなところに・・・」
「まあ、待て少年、君の疑問には答えてやる。」
おっさんは手に持った漫画をいつの間にかあらわれたテーブルに置き、・・・言った。
「わたしは<神>だ、そして・・・」
「君は死んだのだ。」
お、俺が死んだ・・・今ここにいるのに!生きているのに・・・な、何をいt「くどい」
「さすがにこの短期間で3回は多すぎると思うぞ、わたしは。」
な・・・俺は声には出していない、な、なのに<神>と名乗った男は俺の考えを手に取るように理解したのだ、な、なn「だからくどい、それに神だと言っただろ、心を読むくらい造作もない・」
「もう一度言おう、君は死んだのだ。」
そう言われてあやふやだった朝の記憶が鮮明によみがえった。
その日の朝、俺は久々に早く目覚めた。
何時もどうり歯を磨き、アールグレイの紅茶を入れ、懐からから取り出した煙草に火をつけた。
久しぶりのゆっくりとした休日、おれは自分の住んでる町について知ることにした。
手にした煙草の火を消し、暇つぶしに読んでいた漫画を棚に戻してラフな格好に着替える。
必要最低限の荷物を手にし、俺は俺の町へ出かけて行った。
カンカンに晴れた日の元で俺は少し憂鬱な気分になった。
(もう少し考えてから決めるべきだったかな。)
俺は、道行く人々にあいさつをしながらそんなことを考えていた。
(でも・・・やっぱり来てよかったかな)
気安く接してくれる住民たち、たくさんの緑に囲われたこの町が大好きだと改めて思った。
何も起こらないと思っていた・・・・・・・・
俺が家を出てから小一時間ほどたった時、一匹の猫に出会った。
そいつはこっちにすり寄ってきた。
「かわいいなあ」
真白な毛並に覆われたそいつは一通りなでてやると気まぐれに道路に飛び出していった。
トラックが走ってきている道路に(・・・・・)
「・・・・・ッ!馬鹿、死ぬ気かッ!」
俺は考えるよりも先に駈け出した。
猫を突き出した所で俺の意識は闇に閉ざされた。
「・・・思い出したようだな」
神とやらは俺にそう告げる。
「ああ、すっかり思い出したよ・・・」
俺はトラックに轢かれて死んでしまったのか。
「・・・ッ!ね、猫は」
「安心しろよ、無事だ・・・」
それを聞いて安心だ、いくらなんでも無駄死にはごめんだからな。
「しかし困ったことが起こった、君が死んでしまったことだ」
神は続けて言う。
「詳しいことは省くが君の意思が、運命を変えて死ぬはずのない君が死んでしまったのだ。
これは有史以来初めてのことだ・・・実に面白い。」
「そこで君には私の治めるもう一つの世界にある幻想卿というところで暮らしてほしい。
そこはいわゆる伝説(・・・)がいるところだ、妖怪や神なんかがいる。」
「ああ、そんな顔をしなくても大丈夫だ、そこで君が無事暮らせるように君が望む3つの能力をやろう。」
もちろんこちらの世界のことは忘れてもらうがね・・・と神は続けた。
「拒否権は・・・」
「あるわけないだろう・・・それに君の性格上断ることはないと思ったのだが・・・」
そう、そのとおり俺はそういった展開が大好きなのだアッ!
「では、さっそく聞こう、どのような能力が欲しい?」
一つは決めてある、ガキの頃から欲しいとおもっていたものだ。
「ジョジョの・・・キラークイーンというスタンドが欲しい。」
「吉良吉影のか・・・まあOKだ」
よし、後二つか・・・ん、ちょっと待て
「自分で言っておいてあれだが、何故、吉良吉影をしっている?」
「神がジョジョ好きで悪いかアァ!WREEEEEYYYYYYYッ!」
意外と人間臭い神だった、まる
「二つ目は、キラークイーンの能力に<スピードを操る>を追加してくれ。」
「OK」
「最後の願いはもう二つに増やしてほしい」
「むぅ・・・」
「いくら神とはいえそちらは頼む側だ、これぐらいはいいだろう?」
「だが断る
この神が最も好きなことの一つは自分で(立場が)強いと思っているやつに「NO」と断ってやることだ・・・」
なんだか神が身近に感じた瞬間だった。
「わかった・・・じゃあどんな傷でも完治させるというのはどうだ?」
「それもスタンドにか?」
「いや、これは自分自身にお願いしたい。」
「了解だ、そのジョジョ愛に免じてジョジョの記憶は残しておいてやろう。」
たしかに四部は面白いと神はつぶやいた。
「それじゃあ、最後に健闘を祈る。」
それを聞いて俺の記憶は再び闇に閉ざされた。
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