Angel Beats! 「死後の世界のあり方」   作:Chelia

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・・・だいぶ間が空いての投稿になります。
ネタが唐突に思いついたので再喝。
この小説はだいーぶ昔に私が作成したものを書き直したものになるので、考えたのももう何年も前の話になります。
というわけで、6話を投稿しますが以前と比べて書き方等だいぶ変わっております。
5話と6話の間で違和感があるかと思いますが、今後は今回の書き方に統一して書きますので宜しくお願いします。


Rewrite組登場

時はゆりたちが目覚めた頃に巻き戻る。

死後の世界と対となる世界である「現世の世界」

今回はこちらの世界でのお話だ。

といっても、現世のどこかが舞台となるわけではない。

現世であって現世でない、そんなありえない場所に少年・天王寺瑚太朗はある意味この世界の神とも呼べる存在に呼び出し・・・いや、召喚をされていた。

 

「・・・・・・・・・」

 

白、白、白・・・

辺り一面真っ白。

自分は全方位真っ白の立方体の中に呼び出されたようだ。

これだけでどう考えても知っている日常ではない。

「異常」に首を突っ込んでしまったことを察する。

そんな真っ白の空間の中で唯一異質である木製の椅子に自分は座り、対面には今まで何度も顔を合わせてきた黒衣に身を包み、真紅のリボンが象徴的な神様がいた。

 

「細かい設定とか、状況は抜きにして単刀直入に聞く。今回俺を呼んだのは何故なんだ?『篝』。」

 

語りかけたのは瑚太朗。

そして、目の前にいるのは篝と呼ばれた少女。

少女といっても外見がそう見えるだけで人間ではなく、地球という星が生み出した観測者に過ぎない。

今後地球に起こる先々までを観測し、地球が崩壊すると判断すれば救済という名の世界崩壊を起こす危険な存在。

そうであるが故に、この篝という少女「通称:鍵」を巡り、地球で大規模な戦闘が起こったのは過去の話だ。

天王寺瑚太朗はその戦闘に関わり、その中で最も鍵と接触し、鍵の理解を得た人間なのである。

現在は大規模戦闘は終結し、細かいいざこざはあるものの概ね皆が平和に暮らしていた状態。

篝も姿を消していたが、突然このような呼び出しを受けた瑚太朗。

困惑はするも顔には出さず、冷静に上記の質問をする。

 

「あなた達が住む世界とは別の世界、そこで悪しき記憶が生まれようとしています。・・・ぶっちゃけマジヤバです。」

 

「単刀直入にとは言ったが直すぎんだろ!・・・悪しき記憶ってのは、良い記憶の逆と捉えればいいのか?」

 

「はい、樹形図の中にそんな未来が生まれました。この先のこととはなりますが、別世界の記憶がこの世界に干渉し、やがて救済を起こすこととなる。それくらい、別世界に干渉を及ぼすほどの強大な悪意が生まれようとしているのです。というわけでちゃちゃっと解決してきてください。」

 

「・・・なぁ、前後の口調どっちかに合わせらんねぇの?何か重要な話をしてるのに緊張感がだな・・・」

 

「うぃーす、おっけー☆」

 

「そっちに合わせんのかよ!!」

 

・・・冗談はさておき、鍵が救済を起こすかどうかには必ずトリガーが存在する。

そして、そのトリガーを引かないようにするためには、鍵に「良い記憶」を見せなければならない。

良い記憶といっても、具体的に何が良い記憶なのかはさっぱり分からず、それを見せるのは非常に困難である。

さらには、篝がこうして申告してくれなければ、現状がどの程度まずい状態なのかさっぱりわからない。

今回については、別世界で未来、悪しき記憶が生まれ、それが現世の良い記憶に干渉する。

そうすることによって、鍵である篝は救済を起こさざるを得ない状況になってしまったと瑚太朗に報告しているというわけだ。

 

「とはいえ、別世界かぁ・・・ 月とかそういうオチも見てきたから、今更驚くつもりはないけど、本当にあるんだな。」

 

「篝ちゃんもその世界について詳しくは知らないのですが、どうやらそこは死後の世界というらしいですね。あ、ちなみにそこに飛ばすこと、できるんでちゃちゃっとよろぴく☆」

 

「できるのかよ・・・ というか、死後の世界ってなんだよ。今度はゾンビが相手とかか?流石に未知の世界に1人で飛ばされるのはなぁ・・・ それに今回、俺はどういう世界の俺になるわけよ。」

 

「現在のあなたは全ての世界を経験し、かつその記憶を共有した言わば最強の状態です。その力を全て引き継いだ状態で更に仲間も転生させるとなると、・・・限界は5人と言ったところでしょうか。」

 

「5人か・・・ そんだけいれば十分だ!俺が誰を連れていきたいかなんて、今更説明するまでもないよな?」

 

天王寺瑚太朗が生き、そしてその生涯を共にした仲間。

神戸小鳥、鳳ちはや、中津静流、此花ルチア、千里朱音・・・

彼女達がいれば恐れるものは何も無い。

そして、それぞれがそれぞれの世界での最強状態を維持できるというのであれば、様々な世界を生きてきた瑚太朗は全く負ける気がしなかった。

 

「私は観測に集中しなければならないため、ここを離れることはできません。唐突なお願いであり、また貴方方を頼らなければならないことを謝罪せねばなりませんが、地球のため、どうかよろしくお願いします。・・・瑚太朗」

 

「ああ、任せておけ!」

 

 




Rewrite組登場です!
改めて、今作品はAngel Beats!、Rewriteのクロスオーバー作品に多数のオリキャラを加えた完全オリジナルストーリーのため、原作沿いには進みません。
原作ブレイク、オリジナル展開、原キャラへの追加設定等あるのでキャラ崩壊もします。
それでもいいよ!って方のみ見ていただければ幸いです。
特に音無、かなで、遊佐あたりはだいぶ原作とキャラが変わるので、キャラ崩壊が苦手な方へのために改めて注意書きとさせていただきますのでご了承ください。

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