聖櫻学園記   作:ササキ=サン

31 / 43
今回、綻くんが恐怖のあまりキャラ崩壊を起こします。

結果、綻くんのヒロイン度が上がります。




第二十九話 櫻井さん怖い

「海だぁ.....」

 

「テンション低いよ!?何かあったの綻くん!?」

 

「いや、本当にね。心当たりがないというのかね櫻井くん?」

 

「ないよ?」

 

「さいですか.....はぁ.......」

 

良くわからない人への解説。朝、綻くん、綻くんと揺さぶられ起きたら海が見えた。

 

それでも良くわからないって?すまん、まだ俺も詳しくは理解できていないんだ。俺もわかってるのは、起きたら変なとこに拉致られてたことと、モノクロームちゃん(苦笑)が「私はアンドロイドなので常人より力があります。人一人持ち運ぶことくらいは余裕に実行できます」と言っていたことだけだ。いや、実行犯自首しちゃってるよ。

 

「ふふふ、綻くん、とりあえず海に入ろうよ!遊ぼ遊ぼ!」

 

「いや、俺水着ねぇよ。そもそも何も持ってきてねぇよ」

 

「綻さん、これをどうぞ」スッ

 

「おう、どうも。........俺の、水着?」

 

「部屋にあったので持ってきました」

 

「お、おう、そうか」

 

怖い、なんか怖いよモノクロームちゃん。しかもだんだんミスモノクロームをモノクロームちゃんと呼ぶことに違和感がなくなってきた。怖い。しかもなんだかこいつから害意はないけど、言葉にし難い危機感を感じる。うーん、なせだろう。

 

はっ、ちょっと待て俺。俺はいつだってマイペースで我を貫くことがデフォルトだろ?なのになんだこの思考は!まるで巻き込まれ系のラノベのハーレム主人公じゃないか!くそったれめ、三次元の男女の関係はもっとあっさりしてるんだよ!こんなところで遊んでなんかいられるか、俺はもう部屋に帰らせてもらう(フラグ)!

 

よし、だんだんと俺のペースを取り戻してきたぞ。そういえは唐突に話すが、何事にもマスターって付けると格好いい言葉になるよな。高速バーベキューに付けたら高速BQM。ついでにベーションに付けたらベーションマスターだ。どっちも下ネタじゃねーか変態。

 

「それじゃあ私たちは更衣室で着替えてくるから〜」

 

「おう、そうか」

 

さて、自分のペースを取り戻したところで拙者はこれにてドロンさせていただくでござる。まあ、適当な場所に伝言を残して俺は走って帰るとすr

 

ギリッ。肩に指が食い込む。

 

 

 

「 ふふ、

 

 

綻く ん、勝手に 帰っちゃ、

 

 

やだ よ?」

 

ははははらはははははははははらははらたひたやさたさあらならぁぁぁぁああああ。

 

こ、怖い、怖いよ櫻井さぁん!いやまってなにこの怖さ尋常じゃないよ?ぅひゃぁ、こんなの僕始めてだよ?邪神と対峙した時とか神軍に包囲された時さえ怖いとか思ったことなかったのにこれはないないない怖いよぉおお。

 

「ね?綻くん」

 

「」こくこくこくこくこく

 

「うん、よろしい♪」

 

僕は逃げるように海辺の男子更衣室に駆け込んだ。

 

 

 

 

 

 

「対象の貴重な表情データをアイレンズより録画完了。ファイル名.涙目。隠しファイルに設定変更、閲覧にキーロックをかけます。.......パスワード32文字より設定完了。指定したファイルを未提出用フォルダ、ブラックボックスに移動」

 

「?どうかしたのモノクロームちゃん?」

 

「いえ、なんでもないです」

 

「あっ、なんでもないこと聞いちゃてごめんね」

 

 

 

 

 

「それにしても、さっきの綻くん可愛かったな」

 

 

 

 

 

ふふ、

 

 

 

ふふふ、

 

 

 

 

あははははははは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「」がくがく、ぶるぶる

 

なんだなんだ、俺は別に怖がっているわけじゃないぞ。ただ単に隅の狭い場所が好きなだけと、たまたまたけしごっこ(青鬼より参照)をしているだけだ。

 

「」がくがく、ぶるぶる

 

十分後

 

「」がくがく。....ふぅ

 

よ、よよよよし。SAN値補給完了だ。もうたけしごっこは十分だぜ。

 

ぐす、うぅ、家に帰りたい。

 

........MPの回復がまだだったな。

 

脳内でクロックアップを発動。知覚を10000倍早くして、およそ2秒の休憩をとる。......休み過ぎじゃね?気にするな。

 

「ふぅ、俺は強い子強い子」

 

って阿呆らしいわボケッ!

 

脳内でツッコミができたということはもう大丈夫だな。既に着替えているから.......いくか。

 

..........。

 

..........。

 

..........。

 

..........。

 

..........。

 

五分経過

 

..........。

 

..........。

 

..........。

 

..........。

 

..........いくか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃーん、どう?綻びくん。水着だよ」

 

「はい、水着ですね」

 

それが何か?と言ったら多分殺されるな。冗談だけど。.......冗談ですよね?

 

「はははは、そんなわけないじゃん♪」

 

ビクッ「ですよねー」

 

やだなにこの櫻井さんマジ怖い。心読むの?さとりなの?小五ロリなの?さとりんは俺の嫁(キリッ

 

「はははは、おかしいな綻くんだね〜♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「水着です。どうですか?」

 

「まず君は水に浸かって大丈夫なのかね?」

 

「問題ありません、防水です。で、私の水着はどうですか?」

 

「ん、白黒だね」

 

「........そうですか」

 

えっ、何今の間。

 

「しっかし本当に精巧なロボットなんだな。普通に人間にしか見えないぞ」

 

「確認しますか?」

 

「あっ、いいです」

 

「遠慮しないでください。博士曰く私の一番の人との違いは胸の位置にあるのが心臓ではなく、モーターで駆動しているということです。どうぞ、触ってみてください」

 

「いや、倫理的に考えてアウトなのでいいです」

 

「倫理的に考えたなら私が許可したのでよいのでは?」

 

「いや、よくないでしょ」

 

 

 

 

結局この後触ることになりました。\(^o^)/

 

 




落ち着け、これ以上荒ぶるな櫻井!

これ以上(病ん)気を高めると新しくヤンデレタグを追加しなければなくなるだろうがっ!

おいモノクローム、お前も怪しいぞ馬鹿落ち着け!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。