あざてぇwww
唐突にだが、俺には幼馴染がいる。
ふふん、どうだ、羨ましいだろう。そう思った奴俺と変われ。美少女でツンデレだぞ、凄いんだぞ、頼むから変わってください。
何を言うてんやこいつと思う奴はひとまず俺の話を聞いてくれ。この幼馴染は、世話焼きが半端ないんだ。家が隣だった頃は毎朝起こしにきたし、たまに飯を作って俺が食べるのを見てニコニコしてる。まじで良い奴なんだ。あっ、言ってて気づいた、こいつただの良い奴だ!まあでも俺にも弁明の余地はある。俺人間嫌いなんだよ、世話焼きとか苦痛でしかないんだよぉ〜(切実)。
「どう、お味は?」
「んー、カロリーメイトより美味いぞ」
現在、俺は幼馴染の作った料理を食べている。俺が学園に来ていることを知ったこの前(新聞騒動の時)からこいつはたまにこうやって料理を作ってくれるのだ。
「そう、それは良かったわ。それと、おばさまからあなたの面倒みるように言われたんだから作ってるだけよ、勘違いしないで頂戴ね!」
「おう、しないしない」
はいはいツンデレツンデレ。二次元と違ってリアルのツンデレってうざいなー、って思うだろう?でも俺はいいと思います。ツンデレって額面に通りに受け取ってれば俺の精神的には非常に都合が良い。いくらこいつが俺のことを好きだったとしても、いざという時にこういえばいいんだ、「お前いつも俺のこと嫌いって言ってたじゃん」と。
うわー、俺って凄いゲースー。まあ、こいつが俺のことを好きだんなんてないな。前提が成り立たなければ結論なんて成り立たない。なんだかんだ言ってこいつは一番俺との付き合いが長いから、一番俺の腐った部分を見てる。俺は付き合えば付き合うほどこの人ないわーってなるタイプの男なので、るいるい(笑)の好感度はそんなに高くない。
「そういえば、もうこの学園には慣れた?」
「おう、慣れたぞ。俺の環境適応力が半端ないのはお前も分かってるだろ」
「いや、中学校の時入学初日でぼっち確定した人に言われても.....」
るいるいが呆れたような目で見てくる。おい待て、マイナス方向だけど瞬時に馴染めてるじゃないか俺は。凄いだろ?そんな目で見られるようなことじゃないと思うんだがな。
「いや、ぼっちじゃダメでしょ........」
さらっと心を読まれた。こいつ、まさか小五ロリか!?
いいか、みんな
(゚ д゚ )
(| y |)
小五とロリでは完璧に犯罪だが
小五 ( ゚д゚) ロリ
\/| y |\/
二つを合わせると悟りになる
( ゚д゚) 悟り
(\/\/
「ドヤッ」
「?」
俺の考えてることは特に伝わらなかった。まあ、普通か。
「とりあえず綻、何かあったらすぐに私に言いなさいよ。あんたの対人恐怖症の件でおばさんはすっごい心配してたんだからね!べ、別に私は心配なんてしてないんだからね!」
「...........」ニヤニヤ
「な、何ニヤニヤしてるの!気持ち悪い!」
分かりやすいツンデレ乙。ここまでテンプレだともはや衣をつけて揚げたくなっちゃうな。それは天ぷら。
「何ニヤニヤしてるの?」
「あっ、はいつまんなくてすいません」
二回目はマジレスしてしまった。いや、ちょっと自分でも面白いと思ったんだけどな。さすがに客観的に見ると無言でニヤニヤする俺は変態的だった。
「まあ、とりあえずごちそうさま」
「お、お粗末様でした」
ふと考え、急に顔を赤らめるるいるい。ふふん、考えたことを言い当ててやろう。
「お前は今新婚みたいだなと考えた!」
「ち、違う!!」
なにこの茶番。全ては分かりやすいこのツンデレのせいだな。とりあえずあくび。今日は眠い、そろそろ寝よう。
「とりあえずるいるいよ、俺はもう寝るからお前は出てけ」
率直に目的を伝える。寄り道なんてしない。私は一発の弾丸......。とか考えてたら、るいるいが今にも泣きそうな顔になった。
「というのは冗談だけど何するゲーム?ゲーム?」
俺意志弱っ!銃弾どころかナックル並みにぶれてるぞ。
「あっ、いや違うのよ!」
何がやねん。
「あんたと一緒にいられなくて寂しいとかもあるけど、ただ眠そうなのがちょっと.......。ねえ綻、最近眠くない?」
ちゃっかり本音が漏れてるけどここはスルー安定かな?そういえば漏れてるって漢字と濡れてるって漢字って似てる気がしない?どっちも興奮しますわー!冗談です。
「おお、良く分かったな。すごいすごい」
さっすが幼馴染!分かってるねー。で、何か思い当たることがあるのだろうか?凄い不安げな顔をしてるぞこいつ。
えっ、何これ、フラグ?
フラグですね、分かります。