聖櫻学園記   作:ササキ=サン

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お久しぶりです。更新遅れました。

いや、そろそろ宿題しなくちゃならないんですよ。

これから一週間はけっこう更新遅れます。


第十三話 新聞部 下 ってあれ?

キングクリムゾン。

 

そして、結果だけが残る。

 

と、かっこよく考えてみたが、今の状況を説明すると昼休みは既に終了した。

 

新聞部のこと?ああ、一応は後で訂正記事を書いてもらえるようにはした。訂正とか評判とかどうでもいいんだが、やっとかないと櫻井とかがうるさそうだしな。

 

ん、方法?平和的な論争とちょっとした洗の.......ごほんごほん、催み......ごほんごほん、をしただけだ。

 

おかげさまであの場にいた人たちはみんな顔を真っ赤にしてぴくぴくしているでしょうね。冗談です。(^^)

 

でも、正直洗脳もどきを使うのは少しあれだと思ったので、次からは自重しよう。

 

そんなことを考えながら、俺は現在一人で廊下を歩いていた。理由は一つ、体育だ。

 

体育ってたいいくって読むけど、みんなは普通にたいくって呼ぶよな。何でだろうか。とまあ、どうでもいいことを考えながら俺は一人で廊下を歩く。

 

進むルートが違うのか、同じ体育館を目指すクラスメート達は見当たらない。俺は完全に独りだ。

 

(落ち着くな......。)

 

昼休み等で削られた俺のMPが回復していくのを感じる。やはり俺は一人が性に合うようだった。

 

ここの学園に来てから、異様に一人の時間が減っている気がする。元々家族との接触でさえ最小限だったのに、こうも唐突に人との接触が急激に増えると、かなり気疲れする。

 

これもこの学園の特色だからなのだろうか。ついさっき空いてる時間にこの学園の年間行事表を見たが、絶句せざるを得なかった。

 

スキー教室とかスケート教室、文化祭とかまあその色々の普通の学校にもあるような行事があるのは序の口。さらに追撃をかけるように水遊びや豆まき、海水浴に学校での合宿などetc、とにかく意味不明な行事が多い。こういった行事がこの学園の生徒たちの人の良い人格を形成しているのだろうか。うむ、よくわからん。

 

ぼへーんとしながら足を動かす。勘に従って第二体育館とやらを現在目指しているが、中々教室からは遠いようで五分くらいたった今でも体育館には着かない。

 

遠いんだなーと考えながら窓から差し込む日光の眩しさに目を細める。本日も晴天なり。

 

「あー!綻君、そっちの道から来てたんだね!」

 

歩いてるとなにやら道の合流地点のようなものに着いたのか、ちらほらと他の生徒も見え始める。また、その中にいた櫻井に話しかけられる。

 

さて、ここで一つ考えてもらいたい。櫻井ほどのコミュ力を持つ女子がたった一人で行動することがあるだろうか?答えは否、断じて否である。つまり残念なことに櫻井以外にもう一人女子がいる。いやー、気まずい。許されることなら櫻井を無視してそのまま体育館までダッシュで駆け抜けたい。

 

「おー、櫻井か。」

 

とりあえず無難な対応。そのまんま、じゃ、またな。って流れに持ち込めないかなーと思った。が、ここで一つ疑問を抱く。

 

「あれ、女子の体育も第二体育館でやんのか?」

 

「あー、そうだね。体育を一緒の場所でやるのはよくあることだよ。」

 

「まじか。」

 

これはあれじゃないでしょうか。男子「女子と同じ場所で体育だってよ。うひょー張り切っちゃおうー!」とかしゃしゃる輩が出てくるのではないでしょうか。

 

「あっ、そうだ紹介するね。隣のクラスの椎名心実ちゃんだよ!」

 

そういって櫻井は隣にいる女子に腕を向ける。ふむふむ、典型的な友人紹介するパターンですね、分かります。

 

で、紹介された椎名なんちゃららはこちらを見て、ぺこりと礼をした。

 

「初めまして、椎名心実です。これからよろしくお願いしますね。」

 

よろしくお願いします。に、何を?と訪ねたくなるのは多分俺がぼっちだからだろう。俺の、最近慣れ始めたリア充どもの言葉を分かりやすく解説する脳内ソフトからすると、

 

「初めまして、椎名心実です。これから(知り合いとして)よろしくお願いします。」

 

と付属するのが正しい。

 

「おう、こちらこそ初めまして。山田 太郎だ。よろしく。」

 

「偽名!?」

 

「ちゃう、真名だ。」

 

最近、厨二の人はカッコいい真名を名乗ることが多い。なら俺はあえてその流れに逆らい、本名の方がカッコいいという案を提唱したい。まあ、俺の綻(ほころび)東(あずま)って名前は中々厨二臭いと思う。あっ、ついでに櫻井ナイスツッコミ。

 

「まあ、冗談は置いとくとして。綻 東だ。っ!ちっ......こんな時にぃ......っ!静まれ、俺の右腕......っ!」

 

そういって急に右腕を抑えて変な雰囲気を出す俺を、女子一人は呆れた目、もう一人は困惑しておろおろしている。

 

「と、まあこのように、演劇部にでも入ってみようかなと考えている。よろしくな。」

 

「はっ、はあ......。」

 

しいなんちゃら、困惑。明らかにこの人あれなのかな?と言うような表情を浮かべている。どうやらしっかりきっかり変人の評定は取れたようだ。うむうむ、よきかなよきかな。

 

「真面目にやれい!」

 

「あでぶっ」

 

櫻井に、どこから取り出したか良くわからないハリセンで叩かれた。うむ、ナイスツッコミ!

 

しいなんちゃらは、そのやり取りを見てどこか微笑ましそうな表情を浮かべていた。うん?解せぬ。




椎名心実さん。今回は出番あんまなし。

大丈夫、次回もでるよ。

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