今回は五百蔵の隣にいた『榛』が出番です。
では、どうぞ。
6/12、加筆修正入りました。
夜の前、薄暮時。
橙色に姿を変えた日が沈む今、童子を見つめ続ける五百蔵の傍に影が入った。
「……のう、
五百蔵に問われた者は積み束ねた茶色の穂綿を持ち、そのままゆっくりと隣に座り込む。入り込んだのは榛という、人の形をした白い狼の女だった。
雪の如く白い耳と尻尾を携えた彼女は、整った顔立ちを持っている。まさしく端麗であり、ただ綺麗という言葉で表すのは適切ではないが、そこに大人らしい
そんな彼女は毛並の整った尻尾を一揺らし、微笑と共に口を開く。
「まだいっぱいありますよ。十分に事足ります」
「おお、そうかそうか。なら、困らんのう。早速頼むぞ」
「はい」
それっきり彼女は無言のまま、麻袋に詰まっている小さな黄色い粒―――花粉を、膝の上に置いた簡易的な平たい石板の上に乗せ、その内の固まった一部の一つ一つを丁寧に
止血の薬―――蒲の花粉から得られる恩恵。先達の知恵を経て、己等に反映させた薬の生成法。
その作業を、五百蔵は一瞥しつつ己の妖力を少しずつ注いで―――童子の痛みを鎮めてやっていた。
「……やはり似ていますね、あの男と」
「もう止せ、榛や」
「解っています。わかっていますよ……。ただ、あの男が自らの子供にまで手を下すほどの下種だと知って、怒っているんです」
沸々と湧き上がっているだろう怒りと共に榛の耳が微動する。心底不快だと、一目で解る仕草だ。
ふむ、と五百蔵は相槌をして再度劫戈に視線を向ける。憐れむようで、残念がるような眼を送り、己が処置した彼の右眼を優しく撫でた。
視線だけ、眠り込んだ童子から離さず、じっと見定めるように観察する榛。
五百蔵と同じく、片時も童子から眼を離さなかった。
重苦しい沈黙が幾何か続く中、徐に、五百蔵が口を開く。
「一目見た時は解らんかったが、まさか奴の子とは思わなんだなぁ……。親にも恵まれなかったのは、あまりに痛いのう」
小さなはぐれ烏―――木皿儀劫戈。
白い狼の群れに引き取られ、心から歓喜したその日、彼は泣き疲れて深い眠りに着いていた。涙した跡が残っている顔は、今までになかったかのような安らぎに満ちている。
どれほどの苦境に置かれ、肩身狭い思いをして来たのか。
話を聞いた限り、劫戈が以前いた群れは彼にとって地獄と大差ないだろう。だが同時に、唯一縋れる存在がおり、地獄であろうとも居続けられたのは事実。年老いた五百蔵なら十分に解り得る事だった。
そして何故だろうか、違和感を覚えた。
大妖怪手前とも謳われる者の子にしては、凡愚であるなど非常に疑わしい事に。
劫戈は、凡愚である。それはもう、本人の口から出た通り、本当の事なのだろう。
一目見た五百蔵とて、そう判断
だが、五百蔵は内心で頭を振り、確定ではないとしていた。これは何か理由があると、己の何かが訴えたのだ。
一番、何よりも怪訝となった最大の理由は―――妖力。
五百蔵をして、歪んでいると思わせたほどの歪な形。闇の化粧に値するか、しないかの曖昧な何か。
劫戈の妖力は極端に少なく、何かが混在している有り様。その少なさ故に、本気で気配を消せる事が出来たなら、完璧な隠密を可能にするだろう。対して、強者との正面衝突にはめっぽう弱い欠点も孕んでいるが。
ともかく、烏天狗以前に、妖怪という種としておかしな点が原因で追い出されたのは明白―――それが五百蔵に引っ掛かりを覚えさせていた。
(わしは何を見落としている……。いや、そう疑う時点で真理が見えぬか……では―――)
そこで、五百蔵は思考を止め、頭の中の疑念を振り払う。
踏み込んではいけない、と己の本能が訴えたのを知覚したからだ。今は何も詮索せずに彼と向き合うべきであり、余計な事は必要ない。
「木皿儀劫戈……か。堅苦しくて小煩い烏連中の子にしては、珍しい性格じゃなぁ。まあ、予想はしていたが、何だか人間臭いところもあるのう」
顎髭を弄り、まじまじと劫戈の顔を見やる五百蔵は再度、彼の頭を撫でた。
眼から零れ出た血が染み付き、黒い髪が鉄臭さを纏って泥のように湿っている。それを不快に思うことなく触れ、妖力を染み渡らせるべくゆっくりと流し込む。
長く生きた己が知り得ない未知の存在は、徐々に失った色を取り戻していく。
―――面白い。
口の端が吊り上がる。
間違いなく明日を超えた日々が明るくなる。きっと、報われなかった小さな烏は無事に飛べるだろう。
五百蔵の見立てでは、そう思えた。
「わしが鍛えたら、奴等は度肝を抜かすのではないかなぁ? はっはっはっはっは―――あ、いふぁっ……!?」
五百蔵が実に楽しみと言わんばかりに笑うと、それを遮るものがあった。
遮ったのは、隣にいた榛の細い手。彼女は呆れた視線を送り、器用に襤褸切れで片手を拭きつつ、開いた方の手で五百蔵の頬を抓っていた。
「止めてください、五百蔵様。まだ彼は子供ですよ」
「むぅ、何を言うか。子供とは言え、
「……ほどほどにして下さいね、五百蔵様?」
「わかっとるよぉ。心配せんでも良いではないか」
「……はあ。それに振り回されるこっちの身にもなって下さいよぉ」
不満そうに口を尖らせる榛に対し、五百蔵は―――
「はははっ。別に良いだろう? 偶には刺激が欲しいのじゃぁ、解ってくれ」
榛の苦労を無視するかのように、小さく且つ豪快に笑った。
「またそうやって……。お父さん達やお爺ちゃん達を困らせて来たんですか? …………でも私は許しませんよ」
「ぬ。今回は今までとはいかんか。婆さんに似てきたなぁ、榛や」
「私はぁぁ……―――自重しろと言っているんですよ、曾祖父様ァ……?」
「あー…………わーったわい。ほんと、お前さんは婆さんに似てきたのう」
見て明らかな榛の態度に押され、すぐに承諾。
少し怒り気味に釘を刺す榛は、やれやれと慈しむ視線を向ける五百蔵。この老爺にとって、榛は何より可愛い曾孫の一人であった。
大事な、大事な―――。
◇◇◇
「―――あれ……?」
「あ、起きた?」
劫戈が起き上がった直後、左の視界に違う白がいた。
見やすい配慮だろうか。丁度、左手にて視界に入る真ん中の位置に女性が座っている。劫戈が起きるのを待っていたようだった。
「いきなりで悪いけど、頃合いだから身体起こすね」
「えっ? あ、あの―――」
言うや否や、寝ぼけ
女性は負担を掛けないよう支えながら状態を起こさせる。己が怪我を負って他人に迷惑を掛けている事が頭を過るも、劫戈はそれを理解しつつ甘んじた。純粋に、凡愚の己に手を差し伸べられた事が嬉しかったからだ。
瞬時、頭が上がると今まで味わっていた違和感がなくなっているのに気付いた。髪の毛に付着していた筈の血がなくなっていたのである。
僅かに残った冷たく湿った鉄の臭いから、拭き取られたのだと判断する劫戈。ここまで丁寧な気遣いに、また激しい動揺が生まれた。
そして、申し訳なさが押し寄せ、思わず涙ぐんでしまう。
彼は、それと並行して申し訳なさを抱く中で、女性の顔を見て硬直した。
(ぁ―――母上……?)
若干赤くぼやけて見えた怜悧な女性の顔が、頭の隅にある残滓と一致する。まだ優しかった頃の母を思い浮かばせたのは、言うまでもなかった。
以前、こんな風に背を支えてくれた経験は、幼少の時以降から一度もない。他者の足を引っ張れば、いつも叱られる事が大半だった。
僅かに残っていた母への期待の祈りが、今では結局跳ね除けられたものの、確かに実現していた。
目の前にいるのは見知らぬ女性―――白い狼の一族。
光躬とは違う、貫き通るような大人の女性らしい声の持ち主は、榛という狼の妖怪だと思い出す。時折揺れる、雪を纏めたような白さの尻尾が視界の端に見え隠れし、印象的な優しげな赤い双眸が劫戈を捉えている。
本当に五百蔵の群れの一員なのだと、十二分に理解出来た。
「まだ痛い?」
「……いえ、もう……大丈夫です」
努めて、非常に努めて感情を押し殺し、返答する。
またも泣いてしまいそうになるのを堪えていた劫戈は、一度深く瞑目してから横目から入るように榛を見やって、息を詰まらせた。
とても綺麗だった。
劫戈は彼女に魅せられた。
雪が纏われているのではないかと思う純白の長い髪。光躬と比べて若干明るい赤い瞳。成熟しているからこその流れる美に満たされた肉体。
世の男は放って置く事はしないだろう、男の理想を集めた魅力に富んだ女性。
しかも、光躬に劣らず端麗な容姿である。
故に、感情に掻き立てられてしまうのは男の性だろうか、それとも榛という妖怪の隠された独自の艶美なのだろうか。その真意は解らない。
五百蔵と親しげに話していたこの者は一体何者だろうか。
関与したくなる下心が込み上がってくるのを感じて―――
―――劫戈。
大事な子に呼ばれた気がした。
「―――っ」
劫戈はすぐに顔を歪める。
隠す事も出来ないくらいの自己嫌悪は、彼の強い自制でも抑えられないもの。失って、思い出として残ったものが、彼を色欲からの脱出を成功させた。
(何をやっているんだ。馬鹿か、俺は……)
己の大事な思い出に泥を塗った気分で、余計な事を考えてしまったと己を内心で責める中、榛はそんな劫戈の感情の変化を無言で見ていた。
深呼吸を何度か繰り返し、榛という女性に向き直るとその眼を見て、払拭出来た涼しい顔を見せた。
「大丈夫?」
「すみません。もう、本当に、大丈夫です」
悟られる訳にはいかない。
間を置いて、心配そうな視線を向ける榛に劫火は落ち着いて言葉を返したのだった。
――――――
「……うん、ようやく塞がったね」
「こんな事になっていたなんて……」
目覚めて早々、劫戈は改めて己に刻まれた惨状に絶句する。
止血の薬を塗した麻布が取れた今、傷だらけの裸身が久しぶりの外気に触れていた。
そこには夥しい創面が、あちらこちらに残されている。その幼い身体に、どれほどまでに残酷な物が突き刺さっていたのかを解らせる。
「身体に違和感は?」
「平気です。驚くくらいに」
感情が落ち、抑揚がない返事を返す。
己の身体をまじまじと見やる劫火は、どんな傷を被ったのかを完全に理解する。
烈風で引き裂かれ、胸部全体に広がる裂創痕。勢いで枝やらが貫通したであろう腹部の刺創痕。山の堅い岩石に打ち付けたと思しき痕も各々の肢にも見受けられた。
最後に、何より酷い右眼。
まさしく穿孔。最早、右眼と言う箇所は、もうそこにはない。抉れた跡のみが残っているだけである。赤く充血した肌が、大きな傷だと言う意味を助長していた。
そんなあまりに痛々しい姿を見た榛は、改めて顔を顰めた。
「右眼は……もう見えない。一生、見えないままで過ごす事になるわ……」
「そう、ですか……」
顔を顰めながら、しかしはっきりと説明する榛に対し、劫戈は項垂れた。
榛はそんな劫戈を見て、折り畳んでいた白い布を取り、広げて劫戈の背に回る。彼女の手には、五百蔵が着ていたのと同じ白を基調とした衣服が、今まで劫戈が来ていた麻布とは違うものが用意されていた。
異なる点を挙げれば、白を基調としながらも襟から肩に掛けて黒の直線が二条並んで入り込んでいる事くらい。それは劫戈から見て、とても斬新で好印象に映った。
元より着ていた衣服は視界の端にて役目を終えており、ズタズタな上に血で染まっていて、目に余る酷さで着る気も起きない。
用意されたのは、それに代わるべく榛が新しく拵えたものでもある。急遽用意したのにも拘らず、素人眼でも丁寧に造られているのが解った。
(……慣れてそうだなぁ。お子さん、いるのかな? だとしたら……)
どう見ても、己には勿体ないと思えてしまう劫戈は、戸惑いがちな視線を背後へ送る。
それを受けつつも、榛は意にも介した様子もなく、劫戈の肩に衣服を掛けた。それはもう、当たり前のように。
それ故か、遠慮を止めるべきか内心で唸る劫戈を、見透かしているような視線が貫く。
「あの……」
「いいのよ。貴方の為に用意したんだから。他に着るものないでしょ?」
「はい……有難う御座います」
やはり、と一秒前に読んだ未来は、その通りであった。
「話を戻すけど……君の右眼は五百蔵様曰く、頭蓋が露出する程に損壊してしまっていたらしくてね、応急処置で塞いだそうだよ。潰れた目玉は残っていると腐るそうだから、抜いたって。今、何が見える?」
「……。黒くて真っ赤です。……本当に目玉がないのか解らないですけど、右に何も入ってない感覚です」
失った右眼に手を宛がい、そう返した劫戈は心底おかしい、と思う。
己がまだ生きている事に、何度目になるのか解らない疑問を抱くのは当然であると言えた。
彼は、死んだと思った。
傷跡を見るからして、瀕死の重傷だった筈である事は、明らかで間違いはない。それを、五百蔵が容易く治してしまったのを劫戈は知り、唖然と呆けていたのは先刻の事。懐深いだけでなく、その器は高みにあった事に膨れた驚きが隠せない。
「本当に、凄い方なんですね……五百蔵さんは」
五百蔵―――白い狼一族の長。
よく解らない理由を言ってさっさと瀕死の傷を処置してしまったという、老爺。死に掛けの身体を、妖力で無理矢理塞ぎ、あまつさえ痛みを鎮めてしまう、偉大な白い狼。
曰く、神代の頃から悠久の時を生きる白い狼。
曰く、非常に長い時を生きているから知識に困らない。
曰く、肉体構造を把握し、それを完全に活かしている。
驚嘆する劫戈を見て、長を褒められたからか、榛は僅かながら笑みを浮かべる。
「そうよ。あの方は本当に凄い……私達よりも上にいて、いつも見守って下さる先達様」
「…………」
何よりも誇れる存在だ、と伝わってくるその綺麗な瞳が劫戈を捉えた。
彼は長よりも、まさしく獣の王。
この群れの長である事を誰もが認めているのだろう。自慢げに語る榛から十分過ぎるほどに伝わってくる。
劫戈は実に羨んだ。羨み過ぎて、烏滸がましいと考えてしまうほどに。
己がいた群れにいて欲しかったと、心底思わずにはいられない。だが時は遅く、それ以前に種が違うだけでなく、敵対している現実。彼の胸中に、酷い羨望が少なからずあってもおかしくはなかった。
着替えて、再度横になる劫戈の心情は複雑で埋められていた。頭の中は、ついさっきの事を整理するのに追われるのだ。当然とも言える事だろう。
「傷は塞がったけど、まだ安静に……言わなくても、賢い君なら大丈夫よね?」
「はい。何から何まですみません、榛さん」
「いいのよ。子供は大人に甘えていいのだから」
「はい……本当に……」
慣れない優しげな言葉が掛けられ、少し発言が支えてしまう劫戈。
彼にとって、女性の心の包容力は絶大だった。心臓に刺さった棘が、すっぽり抜けていった気分に陥る。晴れ晴れとしているとも言えるのか、無意識で嬉しさを感じた。
「ありがとうございま……―――」
強い安堵に、言葉が続かなかった。
瞼が落ちるのを感じて、せめて、改めてお礼を言いたいなと考える。すると、呆気なく睡魔の闇に襲われた。
「……母上―――」
「だ……ょ……うぶ。お……すみ―――」
声も聞き取れぬ中、彼は愛おしそうに撫でられたのを感じたのだった。
―――◇○◇―――
暁から始まり、日華が差し込む雲の上。
そこは懸け橋の最果てにして、黄金に満ちた殿堂。金色の塔が聳える光輝の場所。斜日の如く注がれる光芒は、黄昏に劣らぬ眩しさがあった。
そんな神々しい光景から開けた位置に、人型の飛輪が一つ佇んでいた。
「またも……我が声が届かぬ……」
打ちひしがれるように、小さく呟いた。
凛々しく麗しい声の主は願っていた事を物語る。
生まれた意味がある。そう、伝えてあげたい。
流した黄金の髪が寂しさや虚しさを体現するかの如く揺れ動く。叶わない事への思いが、肉体へと影響する。
「……時が流れ、幾星霜」
彼の者より、頭頂の宝珠が照らし、憂えの光が人型の飛輪より零れていく。
紅焔となって吹き上がるのは発した光か、憂えか。または双方か。突き抜けるのは、太陽の端を想起させる威光の世界、十万億土。
「ようやく生まれたのだ……」
念願か、悲願か。それはもう、渇望したほど。
情景が変わり、怒りの仄日が念願の色を埋め尽くす。
思慮深き普段とは違い、思考が乱れるほどの焦燥と打ちのめされる事への静怒。
何故こうも上手くいかないのか。何度も思考し、繰り返し、俟ちかねた。
「……待ちに待ったのに―――」
現れたのは必然であるが、それまでの道程に至るにはあまりにも長過ぎた。それでも待ち続け、
「救えぬ我が身を呪う他ない」
私が許しているのだから、何故にこうも縺れていくのだろうか。
滾った意志、内に秘めた静かな怒りが、紅蓮の焔となって迸り―――握り拳に砕かれる。散る華のように、炎粉が掻き消えていく。
「どうか許しておくれ、愛し仔よ」
凛々しき美声の主、纏った黄金が赫灼する。
謝意を込め、瞼を閉じる様は、落暉を思わせる。眩いその姿が、露わになる事はない。
しかし、そう思わせるのに十分な声音でもあった。
「いずれ、そなたに会えたなら、まずは謝らせてはくれまいか」
誰に向けられたかは、彼の者のみが知る事実。
手を伸ばした先に、光芒を差しこませる。
一つの祈りが、日華を従える天道となって、条先が掻き消えながら地へと落ちて行った。
「―――例え、罪に成ろうとも」
希望を託した愛し仔よ、どうか許してくれ。
―――この
捕捉:止血の薬。蒲の花粉から得られるもの。五百蔵が教えた妖怪独自の生成法と解釈して下さい。元は「因幡の白兎」から引っ張って来たものです。実際、漢方薬になるとか。先人の知恵は素晴らしい。
「こういう爺さんをチートに届かないまでも、作中上位レベルに仕上げたい」という熱意から、五百蔵に『妖怪的ハイスペック』を与えた。
え……やり過ぎだって? いえ、物語上
あと、最後に出て来た人。
何者なのかは、ある程度察しがつくでしょうが、念のため伏せて下さい。
初の視点切り替え専用versionは、『彼の者』の為に用意し、パッと見で解るようにしたものです。普段は◇が三つですが、こちらは殺風景から御洒落なレベルにアレンジアップ。―――特に深い意味はありません。あしからず。
では、最後に……―――例大祭楽しかったです、今更ながら。次回も楽しみであります!
ヒャッハーァァァァァアアアア!!
も、もふ。もみじ、もふが、もふもふしすぎて、もふもふ……
※この後書きは、投稿時にて、テンションがMax状態の作者によるもので、少々荒んでおります。いつもと違う様子である今回は、生暖かい眼で見て御了承下さい。