バカ達と双子と学園生活   作:天星

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幕間 黒幕の末路

  ……一方その頃……

 

  ……竹原side……

 

 くっ、一体何がどうなっている!!

 今日に備えて最強の戦力を用意した……とは流石に言い難いが、Fクラスの馬鹿共に負けるような連中では無かったはずだ!!

 しかも相手は観察処分者二人。学年の最低辺に位置する連中のはずだ。

 いや、そんな事はどうでもいい。ここから逃げるべきか?

 それとも残って次の機会を伺う?

 私に繋がるような証拠を残すヘマはしていない……はずだ。

 

ドオォォォォォン!!!

 

「な、何だ!?」

 

バタン ドドドドドッ

 

「な、何だ貴様等!! くっ、放せ!!」

 くそっ、落ち着け! 状況を整理するぞ!

 まず、部屋のすぐ外で何かが爆発した。

 そしてそれに呼応するようにこの黒マントの集団が押し入って私を拘束してきた。

 くっ、一体こいつらは何者だ!?

『こちらD班、異端者を確保しました』

 異端者? 一体何を言っている。

 まったく状況が掴めない!!

『はい? ……了解です。

 おい、貴様にだ』

「わ、私に?」

 黒マントから無線機を渡される。

「も、もしもし……」

『貴様が我らが女神を襲った異端者か』

「……何の話だ?」

『とぼけるな! 貴様が我らが女神様、姫路瑞希及び島田美波、それに加えて空凪光、工藤愛子といったF・Aクラスの女子達をさらおうとした事は調べが付いている!!』

「ぐっ、な、何の話だ? 証拠でもあるのか!!」

『証拠……? 何を寝惚けた事を言っている。

 そんな物が無くとも、我々は動く!!』

 それは最早一方的な暴力以外の何物でも無いのではないだろうか?

「お、思い出したぞ! 貴様等、異端審問会の連中か!!」

 前に何かの報告書で読んだ記憶がある。

 学校の風紀を正すとかいう名目で校内を闊歩する黒マントの集団の話。

 たかが生徒の行動、大した事は出来ないだろうと放置していたが……これではまるで軍隊か何かではないか!!

『さぁ、異端審問の始まりだ!

 今自白をするなら特別に刑を軽くしてやるが、どうする?』

「誰が自白などするものか!!」

『そうか……では諸君!! 灯油とライターを用意しろ!!!!!』

「「「「「ラジャー!!」」」」」

「と、灯油にライターだと、ちょっと待て、私を殺す気か!?」

『む、自白する気になったか?』

「わ、分かった! 自白する!!」

 とりあえず口先で言っておけばなんとか凌げるはずっ!

『そうか。では諸君、断罪の方の灯油とライターを用意しろ』

「「「「「イエッサー!!!」」」」」

「ちょっと待て!! 拷問は終わりじゃないのか!?」

『私はあくまで刑を軽くすると言っただけだ。

 そしてこれは拷問ではなく断罪だ!!』

「くっ、ぉぉぉおおおおおおっっっっ!!!!」

 一体どこで間違えた!? 何故、こんな事になったのだ!!

 一体……な……ぜ…………

 

  ……竹原side out……

 

注:一応言っておきますが、竹原教頭は死んでませんからね?

 

 

  ……剣side……

 

「ふぅ、ただいま」

「お帰り兄さん。お疲れ様。

 Fクラスの人たちがどっか行ってたけど……放置で良いのよね?」

「ああ。証拠はキッチリ手に入れた。あいつらを止めておく理由は無い」

「そうね。私たちを怒らせた罰を受けてもらわないとね!」

 僕達を怒らせた事、それが間違いだったな。


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