バカ達と双子と学園生活   作:天星

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「さて、最後まで張り切って参りましょ~!

 RC314さん、
 想星さん、
 青空猫さん、
 泡沫´さん、
 蒼龍さん、
 枝垂桜.さん、

 感想ありがとうございました!

 ……最後なのに地味に少ないような……
 ま、贅沢は言ってられないか。

 では、スタート!」


俺たちの戦いはこれからだ!

 帰ってきた僕達を待っていたのは皆からの歓迎の言葉だった。

 

「剣っ、よくやった!!」

「お疲れさまっ!」

「ウチらの頑張りを無駄にしなかったみたいね」

「…………(グッ)」

「よくやったのぅ」

 

 皆が皆、自分の役割を果たしてくれた。

 本当に感謝だ。

 

「いや~、マジでやっちゃうなんてね」

「今度、新戦術として導入するか」

「止めなさい!!」

 

 Bクラスも手伝ってくれた。

 そもそも、午前中のMVPは間違いなく御空だろうしな。

 現場は見てないけど、容易に想像がつく。

 

「……やっぱり空凪に任せてよかった」

「当然でしょ。私の自慢のバカ兄なんだから」

「光、それって自慢してるの? それともけなしてるの?」

「では、僕は自慢の元副代表と言っておきましょう」

「うーん、微妙に遠いネー」

「とにかく、よく頑張ってくれた。ありがとう」

「って言うか、これが今度は敵に回るのよね……はぁ……」

 

 Aクラスの面々も祝福してくれる。

 木下姉よ、溜息を吐くと幸せが逃げるぞ?

 

「とりあえず、『おめでとう』で良いのかしらね?」

「アンタを利用させてもらった者として、礼を言っておこう。サンキュー凪っち!」

 

 これで小山には借りを返せただろうか?

 今後も良好な関係を築けるとクラスにとってありがたいんだが。

 

 

「さて、それじゃあ雄二、霧島、光、行くぞ」

「え? どこへだ?」

「勿論、学園長の所だ」

 

 盛大な寄り道が終わった。

 本来の話に戻ってしかるべきだ。

 

 

 

 

 

 学園長室の扉を蹴破って中に進入しようとする。

 ……が、

 

ガンッ

 

「いてっ!」

「お前なぁ……扉を無差別に蹴破るなよ……」

 

 くそっ、学園長め、トラップを用意してやがったな!!

 

『入って来な。このクソジャリ供』

「何っ、何故バレた!? まさか奴は心眼の持ち主か!?」

「いや、扉を蹴破って入ろうとする奴なんてお前くらいだろう」

「んじゃ失礼しま~す」

 

 しょうがないから扉を手で開けて中に入る。

 割と見慣れた部屋の中に学園長がいつものように偉そうに座っていた。

 

「来たね。

 まずは感謝しておくよ。あんた達のおかげで良いデータが取れた」

「それはどうも」

「で、アンタらが来たのはアンタ達の試召戦争の決着についてだろう?」

「話が早くて助かります」

 

 あの時は一方的に引き分けを通達された。

 どういう事なのか、そしてどうなるのかを聞くまでは帰れない。

 

「アタシもあの後にログを何度も確認したんだけどねぇ……

 結論から言うと引き分けだったよ」

「何故そうなるのかを訊いているんですけど? ボケました?」

「……はぁ、人に聞く前にまず自分で考えな。

 ああいう勝負が引き分けになるケースをね」

 

 何だと?

 システムの不調とか、そういう理由での中断かと思っていたのだが、実際には普通の理由だったのか?

 

「……もしかして、私と雄二の召喚獣は同時に戦死したんですか?」

「流石は学年首席だねぇ。その通りだよ。

 念のため後から調べてみたけど、やっぱりコンマ数秒単位で同時刻に戦死してたんだよ」

 

 ……なるほど。確かにそれは引き分けだ。

 ん? でも確かあの時は……

 

「ちょっと待ってくれ学園長。

 アンタはあの時『自分でシステムを停止させた』って言ってたよな?」

 

 雄二の言う通りだ。

 その発言があったからこそ僕は激昂した記憶がある。

 

「あ~、それもアタシのミスなんだけどね。

 和平交渉以外での引き分けを定義するのを忘れていてね。

 忘れていたと言うより、レアケース過ぎて必要としなかったと言うべきかねぇ?」

「……って事はつまり……」

「どっちかに勝利判定を出そうとしてシステムがエラーを吐き出したんでね、仕方なく強制停止させるしか無かったのさ」

 

 ……なるほど。そりゃ確かに強制停止するわなぁ。

 

「えっと……あの……学園長。

 あの時は怒鳴り散らして申し訳ありませんでした」

「アンタらしくないミスだったね。まあ構わないよ。アタシも言葉足らずだった。誤解させてしまって申し訳なかったね」

 

 あの時の結果は紛れもなく引き分け……か。

 

「学園長、校則にも代表の同時の戦死による引き分けについては何も書かれて無かったと思いますけど、どういう扱いになるんですか?」

「少し悩んだけど、シンプルに和平交渉での終戦と同じような扱いって事になるね」

 

 つまり、教室の設備入れ替えも無く、停戦期間も存在しない。

 

「なるほどな。

 それじゃあ翔子。次は絶対に勝ってやるからな!!」

「……私も、引き分けなんて認めない。絶対に勝つ!」

 

 当然、再戦になるな。

 僕も最善を尽くそう。

 

「それじゃあ、FクラスはAクラスに……

「ちょっとまったぁぁあああ!!!」

 

 まさに宣戦布告を仕掛けようとした所で、小山が叫びながら乱入してきた。

 あ、嫌な予感が……

 

「Cクラスは、Fクラスに試験召喚戦争を挑みます!!

 今度こそ勝ってやるんだから!!」

「ちょ、ちょっと待ってくれよ! 今挑もうとしてたのに!!

 って言うか、停戦期間じゃなかったのか!?」

「今回の戦争の報酬で停戦期間を解いてもらったし」

 

 ああ、そう言えばそんなのあったっけか。

 ……ん? って事はまさか……

 

「それじゃ、その後に予約ね」

「言っておくぞ。我々BクラスはFクラスに試験召喚戦争を挑む」

 

 ……お前たちもか……

 って言うか僕達に挑むんだな。Aクラスじゃなくて。

 一応悪あがきしておこうか。

 

「え~、学園長?」

「CクラスもBクラスも今回の報酬を停戦期間の終了にしてたからねぇ。

 Aクラスへの宣戦布告よりも前にCクラスが言い切ったからそっちが優先だね。

 Bクラスの予約ってルールは無いんで認められないから、戦争が終わった直後の早い者勝ちになるねぇ」

「デスヨネ~」

 

 仮にBクラスを回避できてもAクラス戦の後に嬉々として攻めてくるだけだろうしな。

 

「はぁ……雄二、やるしかないみたいだな」

「そうだな。まぁ、いつも通りか」

「だな」

 

 高城も随分とハタ迷惑な事をしてくれたもんだ。

 でも、今更文句を言っても意味は無い。

 全ての障害を叩き伏せて、今度こそ勝ってやろう。

 

「さぁ、始めようか。僕達の試召戦争を!!」




「天星先生の次回作にご期待下さい」

「まさかの打ち切りエンド!?」

「原作だってこんな感じだったろ?」

「それはそうだけど……そうねぇ」

「さて、今日も話すべき内容が多いからサクサク進めていくぞ~」


「学園長の行動の真相がようやく判明したわね」

「原作を何度読み返しても学園長の行動が理解できなかったらしいんで強制停止の別の理由を頑張って作ったようだ」

「何度見てもおかしいもんねアレ……」

「原作なら『ほぼ勝ち確の状況で停止させられた』って事をマスコミに流せば学園を潰せたんじゃないかな。
 その戦争がFクラスとAクラス、つまり最底辺と最高クラスならなおさら」

「システムが実は八百長だったなんて事になれば致命的だもんね。
 システム自体に異常はなくても、外聞が悪すぎるわ」

「本作でも『Fクラスは勝利、もしくはその可能性があったにも関わらずもみ消された』ってマスコミに言えば潰せるんじゃないかな。ちなみに本作プロローグで雄二が言ってたのはこれの事だ」

「いや、流石に苦しくない?」

「苦しくない。
 何故なら、僕たちは最初の戦争でも勝ったにもかかわらずA教室を得られていないからだ」

「それって君が言い出した事だよね?」

「文月学園を疎ましく思ってる連中はいくらでも居る。
 そして、『勝ったにもかかわらず得られなかった』のは事実だ。あとは適当に歪曲してもらえれば致命傷とまではいかずともかなりの大打撃になるだろう」

「う~ん、まぁ、アリかなぁ……?」

「そういう訳なんで、『引き分けになったらエラーを起こしたんで強制停止した』という筋書きに変更した。
 その筋書きでなおかつ僕が激昂するように書くのはかなり厄介だったそうだ。
 読み返してみると面白いかもな。矛盾はしないようにしてあるはずだ。
 ……学園長がその辺を言わなかったのが不自然と言われればそれまでだが……」


「さて、章末恒例のアレもやっていくぞ」

「なんだか感慨深いわね……」

「少し気合いを入れていくか」

通算UA:154,765 12位
今週UA:1,830 1位
先週UA:3,341 4位
話数:240話
お気に入り:507件 27位
合計文字数:556,835文字 8位
感想:1,747件 1位(34位)

「地味にお気に入り数が500件を超えているな」

「感想数は2000の大台には届かなかったわね。十分過ぎるけど」

「って言うか、こんだけ書いてても文庫本5.5冊分なんだな。概算だけど」

「作家さんの凄さを改めて思い知らされるわね……」


「さてと。あと連絡が2点。
 まず、これまでに書いた活動報告のリンク集なるものを作成してみた。

https://novel.syosetu.org/79913/16.html

 まぁ、例の前書き・後書き集の最新話として投稿しただけなんだがな」

「多いわねぇ……」

「それだけ読者も協力してくれたって事だな。
 まぁ、読み返したい人が居たら役立ててくれ」


「次の連絡は?」

「勿論、新作についての連絡だ。
 まず、本作の続編については全く予定していない」

「残念だけどしょうがないわね……」

「一応、クリスマスネタやらバレンタインネタの案はあるんだが……気が乗らないそうだ。
 あまり期待しない方が良いな」

「で、次の作品は……」

「気付いている人は既に見ていると思うが、全く別の作品が原作の二次創作を書いているようだ。
 興味がある人は作者ページから飛んで見てみると良い。
 一応原作を知らない人でも何とか分かるように……なってると良いなぁ……

 ……そう言えば、本作の共通点として原作主人公の中の人が同じ事が挙げられるな」

「ああ、確かに。地味な共通点ね……」

「……あ、もう一つあった。
 ヒロインがピンク髪の巨乳キャラだ」

「あ、あのヒトは巨乳キャラで良いのかしら……?」

「アニメ版では原作者が『胸を大きくしてほしい』みたいな要望を出してたらしいぞ。巨乳キャラかどうかは意見が割れるかもしれんが。原作は知らん」

「う~ん…………?」

「あとはそうだな……アイドルだ」

「学校のアイドルとリアルアイドルには天と地との差があると思うんですけど!?
 って言うか姫路さんはアイドルで良いの!?」

「あとは微妙に病んでる所とか……」

「もう良いから! 無理に共通点挙げなくっても!!」


「さて、最後にうちの駄作者からだ。
 あいつ、こういう時だけ来るんだよなぁ……」

「そんなとこで文句言ってもしょうがないでしょう」

「んじゃ、読者の諸君。縁があればまた会おう。
 ……縁と言うよりも駄作者の気力な気がするがな」

「それじゃ、またね!」



最後に。

ここまで読んで下さった読者の皆さん、ありがとうございました。
本作の第一話を投稿したのが2014年3月8日、そして最終話を投稿するのが2016年8月24日。
実に2年と5ヵ月半もの間の投稿でした。
皆さんの応援が無ければ連載を続けていく事は不可能だったでしょう。

本作の最初の読者となってくれた人が居ました。
初めて感想を書いてくれた人が居ました。
思いつきで始めてみた企画を大いに盛り上げてくれる人が居ました。
この作品を深く理解し、的確な回答を叩き出してくれる人が居ました。

この作品を通して様々な人と関わりました。
その全ての人に感謝します。
ありがとう、本当にありがとうございました。

それでは、皆さん。ご縁があればまた会いましょう!

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