RC314さん、
蒼龍さん、
桜花散華さん、
枝垂桜.さん、
光明さん、
泡沫´さん、
感想ありがとうございました!
では、スタート」
進学時の数学の成績はBクラス並み、その後頑張ってAクラス下位並みまで持っていったけど、ウチが居るクラスの目標はAクラス。
5人の選抜戦ではメンバーにすら選ばれない、清涼祭の召喚大会では苦手科目で足を引っ張る。
合宿では勝手な勘違いで迷惑をかけた。
その後のBクラス戦では活躍できた。けど、皆が本当に倒したい相手はAクラスだ。
ウチはどうやっても倒したい相手には届かないらしい。
……けど、今は……
今は『倒すべき敵』を倒せるくらいの点数を得る事ができた。
[フィールド:外国語]
2ーF 島田美波 639点(独語)
3-A 夏川俊平 451点(英語)
「なん、だと?」
「どうしました先輩? 何かおかしな事でも?」
「おいおいおいおい、センター試験準拠ってだけでここまで変わるなんざ聞いてねぇぞ!?」
「良かったじゃないですか。本番前に体験できて」
センター試験において、英語という科目は存在しない。
正確には存在するんだけど、『外国語』っていう大きなカテゴリの中の一つに過ぎない。
ちなみに選べる科目は『英語、
ウチは当然、独語を選択した。
「ウチを、Fクラスを舐めんじゃないわよ!!」
「ふふっ、それでは始めましょうか。
小暮葵、奴と俺の相性は悪すぎる。
まともに対峙していては勝ち目は薄いだろう。
声色や仕草、その全てが人を惹き付け、惑わす。
ただまぁ……
「
[フィールド:保健体育]
3-A 小暮 葵 453点→Dead
2-F 土屋康太 882→782点
「…………え……?」
「…………勝つと約束した以上、そんな障害は全く関係は無い」
この後、このフィールドに留まっていても挑んでくる奴は居ないだろう。俺の役目は終わりだ。
後は、頼んだぞ。
[フィールド:社会]
2ーF 吉井明久 325点(日本史)
3-A 常村勇作 384点(地理)
思ってたよりも高いな。
確か清涼祭の召喚大会で日本史で勝負した時は200点台だったはずだ。
単純に勉強したのか、それとも日本史に比べて地理が凄く得意だったのか。
「オラ、何ボサッとしてやがる」
「うぉっと」
考え込んでいたら攻撃された。
体に染み付いた最低限の動作で回避してカウンターを叩き込む。
2ーF 吉井明久 325点
3-A 常村勇作 384→296点
「チィッ、そう言えば奴は観察処分者だったな」
今まで忘れられてたんだろうか? 2年の間では知らない人は居ないくらい有名だと思うんだけど。
「へっ、そんじゃあ見せてやんよ。お前たちが知らない戦術って奴をなぁ!」
そう言うとモヒカン先輩は召喚獣に距離を取らせた。
僕からも先輩からも遠く、普通に操作しにくいだけだ。
……あれ? 何か見覚えあるな。こんな場面。
あの時は何がどうなってたんだっけ? とにかく正攻法で攻めちゃマズそうだ。
それなら……
「僕から逃げるんですか。やっぱり腰抜けでしたね」
「ンだと?」
「だってそうでしょう? 僕にはお粗末な時間稼ぎにしか見えませんけど、それ以外に何かあるんですか?
3年の皆さん、どう思います?」
常夏を倒す目的は相手をビビらせる事にある。
こういうビビらせ方もアリなんじゃないかな。
「クソッ、吉井のクセにふざけんじゃねぇぞ!」
「それはこっちの台詞です。真面目にやってください」
「上等だ! たたきつぶしてやんよ!!」
「……やや短いわね」
「って言うかかなり短いな。
まぁ、高得点同士の戦いとなると短期決戦になりやすいという理由もあるんだがな……」
「土屋くんなんかまさにそれよね」
「そうだな。アレの場合は腕輪も影響してるがな」
「それじゃ、また5分後に会いましょう」