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感想ありがとうございました!
では、スタート」
「お前たち、待たせたな。
いよいよ俺達が暴れ回れる時間がやってきたぞ!!」
雄二のそんな言葉を聞いて、Fクラスの皆が色めき立つ。
思い返してみれば、午前中は本当にヒマだったからなぁ……
で、午後は新校舎に突入するも結局殆ど戦ってない。
剣なんかは学校に到着してすぐに戦闘に参加したらしいけどね。
「これからAクラス主導で総力戦に入る!
……が、それとは別に俺達は特殊作戦を平行して行う」
「特殊作戦?」
「ああ。その名も、『高城雅春暗殺作戦』だ!!」
『すげぇ、カッコいいな!』
『高城って、確かあのモブストーカーだよな!?』
『バッキャロー、それだとギャルゲーのモブが好きなゲーマーになっちまうだろうが!』
『って事は……ストーカーモブか!!』
「「「それだ!」」」
雄二が作戦名を発表しただけで部屋の中が盛り上がる。
名前だけならカッコいいんだけど、内容はどうなんだろうなぁ……?
「まあ落ち着けお前ら。
今から『高城雅春暗殺作戦』改め『ストーカーモブ暗殺作戦』の内容を説明する」
一気に名前がダサくなったような……まあいいか。どうでも。
「まず、誰でも良いから普通に3年を戦死させる。
次に、秀吉の変装技術を駆使してその戦死させた3年になりすます」
「メイク技術と言ってほしいのじゃ」
「ああすまん、メイク技術を使う。
そして……」
『いかにも補充試験を受けに帰ってきましたみたいな顔して高城に挑めば良いんだな?』
「そういう事だ。察しが良いな」
『うまく行きゃあオレたちがMVPってわけだな!!』
『オレ、この作戦が成功したら二次元の嫁と結婚するんだ……』
『同志よ……この戦いが終わったら借りてたゲームの件で大事な話があるんだ……』
死亡フラグ……なのかなぁ……? 地味に判断が付かない。
って言うか、この作戦って成功するのかな? 一応相手は学年首席なんだけど……
……まあいいか。雄二にも何かの意図があるんだろう。きっと。
「諸君、今こそ立ち上がれ! 決戦の刻は来た!!
俺達の力を、見せつけてやろうぜ!!」
「「「「「おおおおおぉぉぉぉおおお!!!!」」」」」
「んじゃ、秀吉は準備を進めてくれ。
明久と康太と島田は話があるからまだ残ってろ。
他は1階まで移動しててくれ。空凪妹が既に居るはずだから、俺達が追いつくまではそっちの指示に従え」
「「「了解!」」」
指示を受けた他の皆は教室を出る。
残ったのは雄二と雄二に呼ばれた3人だけだ。
ちなみに剣と姫路さんは最初から教室に居なかった。
「坂本、私たちだけ残したって事は何か内緒の話でもするの?」
「まあそんな所だ。
お前たちも気付いていたと思うが、あんな方法で学年首席が暗殺できるわけがない」
「…………物理攻撃ならともかく、召喚獣で倒すのは非常に難しい」
「それは何となく気付いてたけど、じゃあどうしてそんな事をするの?」
「剣からの情報だが、どうやら高城は騙されやすい性格をしているらしい。
具体的にどれだけかは残念ながら分からんが、本人も自覚して気にしているらしい。
そんな奴に、3年に変装した奴が襲いかかったらどういう対応をすると思う?」
「…………なるほど」
「そういう事ね」
「周りの人間が信用できなくなるから人を置かずに孤立するって事だね」
「正解だ」
相手の代表が一人になるのであれば、本当に暗殺する機会も出てくるだろう。
「って事は、最終目標は暗殺?」
「一応な」
「実行役は?」
「剣と姫路だ。あいつがまたトチ狂った作戦を持ってきやがったんでな……」
雄二が遠い目で明後日の方向を向いている。
どんな内容だったんだろう? コワいから聞かないでおこう。
「そういうわけなんで、できれば高城をビビらせたい。
Aクラスの主要な人物を撃破するのが望ましい。できれば
例えば、いろんな意味で目立つ小暮先輩や別の意味で目立つ常夏コンビとかな」
「小暮先輩って……あの先輩よねぇ……」
「雄二、あの先輩に成りすますのはいくら秀吉のメイクがあっても無理じゃない?」
「優秀な司令塔を落とせるだけでも十分だ」
それなら倒した方が良い事には変わらないか。
「それと、奴とは恐らく保健体育フィールドで衝突する事になるだろう」
「え? どうして? そんな事してたらムッツリーニに倒されるだけじゃないの?」
「連中にとっても康太の保体は脅威のはずだ。
だからこそ、仕留められる所で確実に仕留めたいだろう。
……康太の天敵を使ってな」
つまり、小暮先輩はムッツリーニが相手でも保体で勝てると踏んでいるって事かな?
確かにあの先輩なら勝ってもおかしくは無いか。
「…………安い挑発だな」
「そうしてきた場合、俺はこの誘いに乗ろうと思う」
「えっ、大丈夫なの?」
「康太は保体フィールドに入れなければ戦力が激減するんだ。勝ち切りたいなら、連中の策に乗っかった上で打ち破った方が良い。
……っていうのが俺の意見だが、行けるか?」
「…………愚問だ」
「よく言ってくれた
では次、島田」
「ウチはどうすれば良いの?」
「お前は伏兵だ。
お前の点数を連中が気付いているとは考えにくい。
気付かれていたとしてもお前の点数なら十分に戦える。
だから、常夏コンビが出てくるまでお前は戦わなくて良い。
奴らが出てきて、その時のフィールドが例の科目だったら……」
「迷わず突っ込んで倒してこいって事ね。分かったわ」
「どっちも科目が違ったら、近くのフィールドに飛び込んで適当に大暴れしてくれ。
一応、ちゃんと用意しておくように翔子に頼んであるから問題ないはずだ。
万が一それすら無かったら……明久の補佐に入ってくれ」
「りょーかい」
「で、明久。お前も常夏コンビを積極的に狙ってくれ。
なんならフィールドに入らずに挑発しても良い」
「常夏コンビなら引っかかってくれそうだね」
「そういう事だ。お前が相手なら特にな」
常夏コンビと2回も戦ってるからね。
いや、1回だけ? 肝試しの時は後ろで見てただけだったりするから……
……まあ、だからこそ相手をバカにするような挑発は効くかもしれない。
ゲームとかでも悪の親玉の挑発よりも無能な腰巾着の挑発の方がイラッっとするもんね。
自分を無能な腰巾着に例えるのもどうかと思うけど、剣の悪目立ちっぷりを考えるとそう思われている気がしないでもない。
「それから最後に一つだけ。
お前たちは独りで戦ってるわけじゃない」
「くっさい台詞ね~」
「島田っ、お前なぁ……」
「でも、良い言葉ね」
「…………(コクリ)」
「ある意味で雄二らしい台詞かもね」
「だーもう、まだ終わってないっての!」
え? そうだったの?
「俺が言おうとしてたのはだな。
重要な役割ではあるが、フォローしてくれる仲間が居る。
だから失敗なんて恐れるな。全力でぶつかってこい!
……って事だ」
「やっぱり雄二らしい言葉だね」
「そうか?」
「うん。ね?」
「そうね」「(コクリ)」
「だーもう、行くぞ!」
「結局堂々とFクラスを動かしてるような……」
「まぁ、本作戦のついでの行動だ。気にするな」
「それもそうね」
「ちなみにこの辺の作戦は原作丸パクだな。
本作流にアレンジは加えてあるが」
「では、明日もお楽しみに!」